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アップルシード アルファ

今日は日本三大厄神のひとつ「門戸厄神東光寺」に行ってきました。
今日と明日は厄除大祭なので、厄年の人々が押し寄せ、賑わってました。
ボクは厄年でもないのですが、今年は新年早々インフルエンザになったり、
怪我したり、落とし物をしたり、盗難にあったりと不運続きだったので、
けっこう近所だし、いっちょお参りしておこおうかなと。
普段は神を全く信じていないのに、こんな時だけ神頼みなんて調子がいいですが…。
あれ?門戸厄神(厄神明王)って神だっけ?お寺だから仏かな?

それはそうと、またアカデミー賞ノミネートの話ですが、
長編アニメーション賞に高畑勲監督の『かぐや姫の物語』がノミネートされたのは、
とても嬉しく思いました。
同じジブリ映画でも昨年度ノミネートされた宮崎駿監督の駄作『風立ちぬ』とは、
雲泥の差の傑作だったので、もっと評価されるべきだと思っていたのに、
ゴールデングローブ賞の長編アニメーション部門にはノミネートすらされず、
これはアカデミー賞もダメかもしれないと諦めかけていたので、ホントに嬉しいです。
でも別にオスカーを受賞してほしいとまでは思ってないです。
ライバルの『ベイマックス』も大好きなので応援したい気持ちもあるけど、
今回は『ヒックとドラゴン2』のオスカー受賞を望んでいます。
前作『ヒックとドラゴン』は、生涯ベストかもしれないほど大好きですが、
続編『ヒックとドラゴン2』はまだ日本公開未定なのが悲しいですが、
オスカーを受賞すればさすがに日本公開も決まるはず。
すでにゴールデングローブ賞は受賞し、大本命なのでこのまま頑張ってほしいです。

ということで、今日は長編アニメーション映画の感想です。

アップルシード アルファ
Appleseed Alpha

2015年1月18日公開。
士郎正宗のコミック『APPLESEED』を新たに映画化したSFアクション。

世界大戦後に朽ち果ててしまったニューヨーク。元SWATのデュナンは全身サイボーグの恋人・ブリアレオスと共に、ギャングに依頼された仕事を請け負いながら、街を出る日を夢見ていた。そんなある日、二人はとある男女を救出する。そのオリュンポスから来た少女アイリスと半サイボーグの兵士オルソンとの出会いは、デュナンとブリアレオスを人類の希望を守り抜くための戦いへと向かわせる。(シネマトゥデイより)



昨年、『攻殻機動隊ARISE』を観たのですが、あまり面白いとは思えなかったので、
同じ原作者の漫画を映画化した本作も、観るつもりは全くありませんでした。
でもいつももらっているタワーレコードのフリーマガジン『bounce』の最新号に
本作の特集記事が載っていて、しかも表紙まで本作が飾っていて、
「音楽誌なのに何故?」と気になり記事を読んだら、急に観たくなったんですよね。
なるほど音楽誌なのに本作が取り上げられているのも納得で、
CAPSULEの中田ヤスタカのメインテーマ曲や、tofubeatsや80kidzの劇中曲など、
音楽も売りのひとつの映画だったみたいですね。
その参加アーティストの中に、AKLOとRIP SLYMEのDJ FUMIYAの名前を見つけ、
日本語ラップが好きなボクは俄然観たくなったのです。
音楽誌の記事を読んで映画を観たくなるなんて初めての経験でした。

その記事で興味を持ったので、映画館に置いてあるチラシも手に取ってみると、
そのチラシには更に興味をそそることが書かれていました。
『APPLESEED』は、あのジェームズ・キャメロンにインスパイアを与えた作品であると。
ジェームズ・キャメロンといえば、世界興収歴代1位と2位の映画の監督で、
当代一の監督といっても過言ではない人ですが、
そんな偉大な監督がインスパイアを受けた作品と言われると、
映画ファンとしては気になってしまいます。
キャメロン監督は本作に対しても「本当にすばらしい!」とコメントを寄せており、
ある程度リップサービスだったとしても、彼にそこまで言わしめる作品ならば、
一見の価値はあるに違いないと、期待して観に行きました。
ヒロインが搭乗するパワードスーツなんかは、『エイリアン2』のパワーローダーや
『アバター』のAMPスーツにそっくりで、いかにもキャメロンが好きそうです。

しかしもちろん懸念もあり、原作者が『攻殻機動隊』の人なのもさることながら、
シリーズが過去二度映画化され、OVA化、テレビアニメ化もされたとかで、
ボクはそのどれも見ていないので、ちゃんと内容についていけるのか不安で…。
本作は過去二作の続編ではなく、原作漫画の第一巻の冒頭を膨らませた物語で、
これまでのシリーズをリセットしてのリブートという形式なので、
たぶん新参者でも大丈夫じゃないかと希望的観測をしていましたが、
『攻殻機動隊ARISE』も本作同様リブートという体裁だったにも関わらず、
実際は一見客お断りの内容で、ボクには設定が難解すぎて楽しめなかったので、
リブートだからといって楽観視はできません。
『攻殻機動隊』と同じく近未来サイバーパンクSFなので、
また予習必須の難解な設定で、一見客は締め出されるのではないかと…。

ところがその懸念は全くの杞憂でした。
もしかすると『APPLESEED』も複雑な世界観なのかもしれませんが、
本作はその物語の冒頭中の冒頭なので、そこまで深く踏み込んでおらず、
物語が成立する必要最小限の設定だけで描かれていて、
シリーズ初見でも十分についていける内容でした。
なぜ同じような経緯の『攻殻機動隊ARISE』と、こんなに方針が違うのかですが、
おそらく本作が日米合作だからじゃないかな?
ハリウッド映画って万人向けにするために、複雑な設定を嫌いがちですが、
本作もそんな方針で作られているんだと思います。
脚本家も洋ゲー『ゴッド・オブ・ウォー』などのライターをしているアメリカ人です。
『ゴッド・オブ・ウォー』は誰もが楽しめる傑作テレビゲームでしたが、
本作の脚本も誰もが楽しめることを念頭に執筆されたんじゃないかな?

本作は日米合作ですが、日本のアニメ映画とは言えないかもしれません。
というのも、日本より先に欧米でリリースされており、
その海外版がオリジナル版という位置付けなんですよね。
日本で公開されたものは、そのオリジナル版を日本人向けにするため、
原作者監修で脚本や台詞を見直されたローカライズ版です。
ボクが興味を持つキッカケだったAKLOなど日本人アーティストの劇中曲も
ローカライズされた日本版のみで使用されているわけですね。
そんなことがわかると、逆にオリジナルの曲がどんなものなのかも気になりますね。
エンドロールでも英語キャストの方をオリジナルキャストと記載されていました。
正直、声のキャストに関しては、あえて日本語に吹き替える必要はなかったです。
登場人物のほとんどは欧米人なので、本作を手掛けた荒牧監督の前々作
『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』のように、
オリジナル音声のまま字幕表示にした方が趣があってよかった気がします。
というかヒロインのデュナンの声が、彼女の外見と合ってなさすぎて衝撃的でした。
アニメだけどCGIによる写実的な映像なので、あのアニメ声は違和感があります。

そもそもCGIアニメで写実的に描くこと自体が疑問で、
それなら実写にしちゃえばいいと思っちゃいます。
特にCGIで描かれたリアルな人間には、少し気味の悪い印象を受けます。
いわゆる「不気味の谷」ってやつで、やはり本作もそこに嵌っています。
ただ本作の場合は、完全に人間と思われるのはヒロインのデュナンだけで、
あとはサイボーグばかりなので、そこまで不気味の谷の影響はないかも。
しかしこのサイボーグの設定には、少し困惑しました。
主人公ブリアレオスもサイボーグなのですが、彼は全身機械で、
見た目は完全にアンドロイドで、改造人間(サイボーグ)には見えません。
まぁ『スターウォーズ』のグリーヴァス将軍みたいな、
脳だけ生身の特殊なサイボーグなのかなと思いましたが、本作には彼と同じ、
全身機械のサイボーグがゴロゴロ出てきて、彼が特殊なわけでもなさそうです。
モブキャラなんてほぼ全身機械サイボーグだったし、
人類のほとんどはサイボーグ化したのかと思われますが、
それはちょっと考えにくい状況で、少し掴みにくい世界観でした。

グリーヴァス将軍もそうですが、サイボーグ技術と言えば失った体のパーツを
人工パーツに代替する医療目的なイメージでしたが、
本作の場合は戦闘力を上げるための強化目的で使われているみたいで、
サイボーグたちは望んでサイボーグになっているようにも思われますが、
そんな気持ちは理解できないし、実際のところはどうなのかもわからず。
どうせリブートでイチから描くなら、原作冒頭よりも更に少し遡って、
ブリアレオスがサイボーグになった経緯から描いてくれていたら、
もっと理解しやすく、入りやすい物語になったはずです。
以下、ネタバレ注意です。

ブリアレオスとデュナンの傭兵カップルは、大戦後の荒廃したNYで、
NYを牛耳るギャングのボス双角の下で働いていました。
2人は双角の命令で、街で無差別攻撃をしているドローンを破壊することに。
ドローンを見つけると、ちょうど通行人が襲われているところで、
2人はすぐさまドローンを破壊し、通行人を助けます。
助けた通行人の男オルソンと少女アイリスは非戦闘型サイボーグですが、
オルソンは生身の部分が多く、本作唯一のサイボーグらしいサイボーグですね。
一方のアイリスはほとんど人間にしか見えません。
オルソンは助けてくれた2人に、極秘任務に同行してほしいと頼みます。
なんでも彼らは理想郷オリュンポスからある任務を受けていますが、
それを邪魔しようとする組織トリトンのタロスという男に追われているみたいです。
アイリスは2人のこともタロスのスパイではないかと警戒しますが、
双角の仕事から足を洗いたいので、とりあえず任務に同行することにします。

アイリスを追っているタロスでしたが、彼らを見失ってしまい、
このあたりを牛耳る双角が彼らの居場所を知っていると考え、会いに行きます。
双角は何も知りませんでしたが、双角の態度が気に入らないので、
部下の女性サイボーグに双角のアジトを爆破させ、去ります。
しかし双角はその程度では死なず、タロスより先にアイリスを横取りしようと、
戦車に乗り込み、アイリスを連れていると思われるブリアレオスらを追うのです。
すぐに双角に見つかってしまったブリアレオスらですが、
アイリスのまさかの活躍で双角ごと戦車を爆破し、難を逃れますが、
今度はタロスにアイリスとオルソンが拉致されてしまうのです。
タロスはオルソンを殺害し、アイリスを連れて任務の目的地に向かいます。
ブリアレオスとデュナンも後を追いますが、なんと双角もまだ死んでおらず、
彼もドクター・マシューを連れて、タロスの後を追います。
二度も爆破されてもピンピンしてるなんて双角のしぶとさはゴキブリ並です。
見た目もちょっとゴキブリっぽい全身サイボーグですね。

アイリスの任務の目的は、ある驚異的な兵器を破壊することですが、
その兵器の起動のカギがアイリス自身らしく、タロスはその兵器を自分のものにして、
その力で世界に新しい秩序を作ろうと考えています。
兵器は巨大な多脚砲台ですが、たしかに強いとは思うけど、
世界征服できるほどのものかと言われると微妙かも…。
タロスは隠されている兵器を発見し、アイリスで認証し起動します。
どうやらアイリスは兵器起動のカギとして作られたバイオロイドだったみたいです。
兵器を起動する前に破壊する任務なのに、起動させるカギを同行させるなんて、
ちょっと変な話ですよね。

起動した兵器ですが、どうやら自律型だったみたいで、タロスが操ることはできず…。
コントロール不能の兵器は、報復モードに設定されており、自動でNYを目指し、
NYに到着したら自爆するように設定されています。
あんな廃墟同然の街で大爆発しても別に構わないと思ってしまいましたが、
まだ多少は一般人も住んでいるみたいなので、止めなければなりません。
デュナンは双角に協力してもらい、暴走する兵器の内部に侵入し、
操縦席にいたタロスを射殺し、アイリスを救出。
兵器は試作機のため、外装が未完成で、内部から砲台を切り落すことで、
動力コアが露出し、そこを外からブリアレオスが狙撃し止めることに。
しかし防御フィールドを展開させないためには、アイリスが内部に残る必要があり、
止む無く彼女を残したまま狙撃を実行し、彼女ごと兵器を破壊し、
NYでの自爆を阻止することに成功するのです。
ライフル一発で沈むなんて、やっぱり大した兵器じゃないような…。
アイリスの自己犠牲は感動的なところでしょうが、
彼女が人間ではないのもわかっているし、そこまで感動はしないかな。
もし残るのが双角だったらあの爆発でも生き残ってそうですよね。

アイリスは人造人間バイオロイドですが、バイオロイドとはクローンのようなもので、
オリュンポスに住んでいるヒトミという女性が彼女のオリジナルだったみたいです。
エンドロール後にヒトミが登場しますが、たぶん彼女は原作の重要人物らしく、
今後、活躍するのでしょうが、せっかくリブートした本作だけど、
ちゃんとシリーズ化され、続編も作られるのでしょうか?
海外では基本的にビデオリリースのみだったみたいだし、
ボクの見た限りでは日本での客入りもあまりよくはなかったので、
手間のかかるCGIアニメだけに、ちゃんと採算が取れているのか疑問で、
続編は難しいんじゃないかなと思ってしまいます。

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