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96時間 レクイエム

昨年までは、映画の感想の本文の前(つまりココ)に、
その作品に関連した内容の序文を書いていたのですが、今年から止めます。
新聞のコラムとか落語の枕話みたいなことがしたかったのですが、
毎回その作品の内容に絡めたネタを書くのに疲れてしまいました。
疲れたというかネタ切れしたというか、序文を考える時間が取れなくなったので…。
今年も序文は書きますが、作品に絡めたネタに限らないことにして、
普通に最近の映画ニュースとか一般ニュースで気になったこととか、
近況とか雑談とか都々逸とか、もっと自由に書くことにします。
でも作品に関連したネタが書けそうな時は、これまで通りに絡めて書きます。

では早速、最近の気になる映画ニュースです。
20世紀フォックスは『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ガンビット』が、
チャニング・テイタム主演で2016年10月7日に全米公開されると正式発表しました。
あれ?テイラー・キッチュ主演じゃないの?と思ったものの、
ボクはアメコミ映画大好きで、ガンビットも大好きなヒーローなので嬉しいです。
しかしそうなると2016年に『X-MEN』シリーズは『デッドプール』(2月12日)、
『X-MEN:アポカリプス』(5月27日)も合わせて3本も公開されることになります。
こんなスケジュール、本当に可能なのかと不安になります。
もちろんマーベルも関わるはずですが、そうなるとマーベルは
ディズニー配給の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』(5月6日)、
『ドクター・ストレンジ』(11月4日)も合わせて5本も手掛けることに…。
実現すれば2016年はマーベル祭で、超楽しい一年になりそうですが、
実現不可能で延期祭になりそうな予感が…。
ま、新年早々、来年の話してると鬼が笑います。なるようになるでしょう。

さて、今日は今年初めに観た映画の感想です。

96時間 レクイエム
Taken 3

2015年1月9日日本公開。
リーアム・ニーソン主演のサスペンスアクションシリーズ第3作。

かつてイスタンブールで犯罪組織を全滅に追い込んだ、元CIA秘密工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)はロサンゼルスに戻り、再び家族の絆を取り戻そうとしていた。そんな折、前妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)が、彼の家で死体となって発見される。運悪く現場で警官と遭遇したブライアンは、殺人事件の容疑者として指名手配され……。(シネマトゥデイより)



今年一本目の映画の感想です。
たしか一昨年の一本目が『96時間 リベンジ』だったので、
ちょうど2年ぶりの続編といことになりますね。
本作は本日公開だけど、今日は他にも観たい映画が公開されている中で、
本作こそが映画初めに相応しいと思って選んだのですが、
それは本作が全米でも本日公開の作品、つまり真の2015年の映画だからです。
日本は世界的にもハリウッド映画の公開が後回しにされる国なので、
せっかく新しい年になっても暫くは昨年以前の作品ばかり公開されますが、
やっぱり新しい年は新しい映画で迎えたいものです。
なんだったら本作は時差の関係で全米よりも公開が早いかも?

本作はシリーズ3作目になりますが、1作目が誘拐事件を4日間で解決する話で、
当時流行っていた海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』に肖って、
『96時間』なんて適当な邦題つけてしまったものだから、
前作も本作も「96時間」とは全く関係ない物語なのに、邦題を踏襲するしかなく、
『96時間 リベンジ』『96時間 レクイエム』なんて内容と無関係な邦題になりました。
これだから邦題は慎重に付けなきゃいけませんよね。
(アクション映画なんて原題をそのままカタカナにするだけで十分なのに。)
でも本作はシリーズ完結編となり、そんな変な邦題も拝めるのも今回が最後。
そう思うとその変な邦題も名残惜しく感じちゃったりもします。
まぁ原題は『Taken 3』で、「Taken」は「誘拐」という意味ですが、
「誘拐」も前作、前々作に比べたらそれほど関係がない物語かも。
以下、ネタバレ注意です。

元CIA工作員のブライアンは、元妻との娘キムの誕生日を祝うため、
大きなパンダのぬいぐるみを贈ろうと娘の部屋を訪れますが、
大学生になったキムはパンダのぬいぐるみなんて喜ぶはずもなく…。
娘の成長にちょっとショックを受けるブライアンですが、当たり前だろと思うけど、
パンダのぬいぐるみをプレゼントに選んだのは、完全に中国への目配せです。
ハリウッド映画の中国贔屓はホントにウンザリしますが、
それは今や中国がハリウッドの最大のお客さんだからです。
でも中国でヒットするのは3D映画だけで、本作のような2D映画は海賊版になるだけで
中国では稼げないので媚びる必要はないのに、その辺がまだわかってないんだな。

ブライアンは前作の時点ですでに元妻レノーアと離婚していましたが、
前作の誘拐事件やらで、ちょっとヨリが戻りそうな感じなのだけど、
レノーアは現夫スチュアートと別れる決心がつかないみたいで…。
それでも娘キムのことでしばしば会う機会があるのですが、
ある日、ブライアンの自宅にスチュアートが訪ねてきて、
「もう妻と会わないでくれ」と言われてしまいます。
しかし後日、ブライアンが外出中にレノーアからケータイにメールがあり、
「大事な話がある。ベーグル買って家に帰って来て」とメッセージが。
ブライアンが言われた通りベーグルを買って自宅に戻ると、
床にナイフが落ちていて、ベッドには首を掻っ切られたレノーアの遺体が…。
首をナイフで真一文字に切られている割にはあまりに出血が少ないので、
別の方法で殺された後に偽装工作で首を切られたのかなとか思ったけど、
どうもそんな偽装は関係ないみたいで、ただ単にレイティングを下げるため、
血をあまり流さない演出にしたような感じですね。
このシリーズはバイオレンスが売りだったはずだけど、本作は描写が妙に温いです。
でも前作でも拷問を受けて殺されそうになりながらも生き残ったレノーアが、
こんなにあっさり死んじゃう展開は、ある意味バイオレンス描写より衝撃的です。
ベッドに駆け寄ると、急に踏み込んできた警官に殺人容疑をかけられ逮捕されそうに。
大人しく捕まるブライアンではなく、警官をぶっ飛ばして逃走します。

この殺人事件を担当することになったLA市警のドッツラー刑事ですが、
オスカー俳優フォレスト・ウィテカーが演じており、只者ではない雰囲気ですが、
実際にかなり凄腕刑事で、逃走するブライアンを的確に追ってくるのです。
本作はブライアンと誘拐犯(犯罪者)との戦いというよりも、
凄腕ドッツラー刑事率いる警官から逃げる戦いって感じです。
ただブライアンの方が常に少しだけドッツラー刑事の上を行っており、
すんでのところでいつも逃げられてしまいます。
だからといってドッツラー刑事の腕に対する評価が下がらないのは、
実は彼は端からブライアンが犯人ではないことを見抜いているからです。
現場に残されていた温かいベーグルで、ブライアンが犯人ではないと見抜くのですが、
それだけで気づくなんて、なかなかの観察力ですよね。
たぶんブライアンが彼に逮捕されていても、きっと事件は解決していました。
ただ証拠品であるベーグルを食べちゃったのは頂けませんが…。

ブライアンが犯人じゃないとわかっていても、第一容疑者には違いないので、
ドッツラー刑事も執拗にブライアンを追いますが、追われるブライアンも、
逃走中にも関わらず、レノーアの遺体安置所に忍び込んだり、
娘キムの大学の女子トイレに忍び込んで娘とコンタクトを取ったりと、
かなり大胆な行動をしています。
しかし彼が逃走した最大の動機は自分で犯人を挙げることですが、
これらの行動は全く犯人捜しには結びつかず、単なる寄り道です。
危険を冒してまでやるべきことではなく、なんだかちょっと違和感があります。
遺体安置所に忍び込んだ時は、レノーアの毛髪を採取したので、
それが事件解決に繋がるのかと思ったけど、彼女の毛髪は全然役に立ってないし…。
普通に考えても、この事件で彼女の毛髪が何かの手掛かりになるとは思えず、
こんな捕まる危険を冒してまで、何がしたかったんだって感じです。

レノーアの車のGPS履歴から、彼女が殺される前に
街外れのガソリンスタンドに行っていたことがわかったため、
ブライアンはスタンドに行き当時の防犯カメラの映像を見せてもらうと、
そこには彼女が右手の甲にイレズミのある男に拉致される様子が映っていて…。
しかしその映像を見ている最中に、刑事が踏み込んできて逮捕され、
彼は手錠を掛けられてパトカーで連行されるのです。
あらら、彼にしては抵抗もせずあっさり捕まったものだと思ったら、
護送中にあっさりと手錠を外し、パトカーをジャック。
パトカーの端末から警察にアクセスし、レノーアの通話記録を盗みます。
さすがはブライアン、手錠かけたくらいじゃ捕まりませんね。
での謎なのは、ジャックしたパトカーで立体駐車場に逃げ込み、
パトカーごとエレベーターに突っ込んで大爆発、大炎上させたことです。
立体駐車場にしてみれば大損害のいい迷惑ですが、
彼ならそこまでしなくても警察くらい余裕で撒けたんじゃないかな?
大炎上で自分の死を装うつもりかと思ったら、脱出した直後、
わざわざドッツラー刑事に電話して自分の無事を報せちゃうし…。

レノーアの現夫スチュアートが何かを恐れてガードマンを雇ったと聞き、
不審に思ったブライアンはマリブの家に行くスチュアートを尾行します。
しかしその途中、右手の甲にイレズミのある男率いるロシア人グループに襲撃され…。
車ごと崖から転落させられて殺されかけるものの、返り討ちにして、
イレズミの男に雇い主は誰か吐かせようとしますが、男は自殺してしまいます。
よく見るとその男のイレズミは防犯カメラのレノーアを拉致した男とは違うようです。
ブライアンはこのロシア人の雇主はスチュアートに違いないと考え、
マリブの家に侵入し彼を水責めで拷問し、真相を問い質します。
拷問はブライアンの特技で、これまでもエグい拷問を見せてくれましたが、
やはり今回は全く流血しないし、ちょっと温いですよね。
まぁ水責めは数ある拷問の中でも特に辛い拷問という話は聞くけど、
口元に被せた布に水掛けるだけなので、絵的にちょっと地味で温いです。

スチュアート曰く、レノーアを殺したのは元スペツナズのマランコフという男で、
自分は彼に借金をしているが、返済できなかったので見せしめに妻が殺され、
それを隠蔽するため元夫ブライアンに罪を着せようと考えた、と。
それを聞いたブライアンは、スチュアートを囮にマランコフを誘き出すことに。
マランコフに連絡を取ったスチュアートは、仕事場に来いと言われます。
マランコフは厳重な警備体制のビルのペントハウスを仕事場にしており、
ブライアンは毎度お馴染みサムの協力を得て、警備システムをハッキングして、
ペントハウスに乱入、パンツ一丁のマランコフと壮絶なバトルになります。
さすがは元スペツナズ、ブライアンもかなり苦戦しますが、何とか射殺。
しかしマランコフは死ぬ間際、「お前も俺もスチュアートに騙された」と発言。
レノーア殺しの真の黒幕はスチュアートだったと判明するのです。
スチュアートは妻レノーアに1200万ドルもの生命保険を掛けており、
その金で借金返済するから妻を殺してくれとマランコフに依頼していたみたいです。
スチュアートがブライアンの自宅を訪れたのも、妻をガソリンスタンドに誘い出すため、
ブライアンのケータイを盗んで彼名義の呼び出しメールを彼女に送るためでした。
ボクもスチュアートが怪しいのは何となく察していましたが、
あの自宅訪問がその伏線だったとまでは予想していませんでした。
ただ、その時スチュアートは「もう妻と会わないでくれ」とブライアンに頼みましたが、
もし律儀にブライアンがその約束を守って、レノーアに会わないようにしたら、
ブライアンに罪を着せることができなくなって計画失敗しちゃうのにね。

ブライアンがマランコフを射殺して真相に気付いた頃、
スチュアートは娘キムを人質にして、高飛びのために空港に向かっていました。
ブライアンはポルシェを盗み、キムのケータイのGPSを頼りに後を追います。
スチュアートとキムを乗せた小型飛行機はすでに離陸準備を始めていましたが、
ブライアンはポルシェで滑走路に乱入し、離陸寸前の飛行機に体当たりして、
前輪を弾き飛ばし、離陸を阻止するのです。
飛行機の前輪に激突したのにポルシェがほぼ無傷なのも不可解でしたが、
あんな止め方したら、下手すれば飛行機はキムごと爆発炎上しちゃいますよね。
あんなに溺愛してるのに、もう少し娘の身の安全を考えないと…。
(たとえばポルシェで飛行機に接近して前輪に飛び移るとかね。)
空港に警察も駆けつけ、スチュアートは逮捕されてめでたしめでたしです。

脚本が矛盾だらけで不出来だったし、バイオレンスも温いのは残念でしたが、
リュック・ベッソン製作らしくカーアクションが満載で、それなりに楽しめました。
まぁ前々作、前作、そして本作と、面白さは右肩下がりだし、
たぶん興収もそれに比例すると思われるので、シリーズを終わるには頃合いかも。
まぁ溺愛する娘を守るために暴走する親父が売りの物語なので、
娘が大人になって、子離れしちゃうと成立しませんからね。
もし万が一にも本作が大ヒットしても、続編製作の話にはならないかな。

関連作の感想
96時間
96時間 リベンジ

コメント

スチュアートを殺さずに、仮出所してからまた復讐するっていってましたが、これが次回作への伏線でしょうか。
この出来では次回作はないでしょうけれど。

  • 2015/01/15(木) 23:17:33 |
  • URL |
  • とおりすがり #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

本作は日本では5位スタートでしたが、全米ではダントツの1位スタートで、
しかも1月の歴代記録の2位になる大ヒットとなったので、
リュック・ベッソンも4作目を製作したいと思っているでしょうが、
主演リーアム・ニーソンは続編に否定的で、全く乗り気じゃないみたいです。
いずれにせよ、スチュアートなんて小物はもう引っ張らないでしょう。

  • 2015/01/15(木) 23:43:58 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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