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呪怨 白い老女

昨日は映画が1000円で観れる日ってことで、ここぞとばかりに2本ハシゴしました。
『呪怨 白い老女 黒い少女』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』とです。
同じシネコンで観ましたが、1000円てこともあってか、どちらもほぼ満席でした。
でもシアター内に入ったときの空気が全然違います。
『ヱヴァ』が臭いわけではないけど、『呪怨』のほうはいい香りがします。
『ヱヴァ』は若い男の客が多いけど、『呪怨』は女の子が圧倒的に多いです。
ホラーはやっぱり女の子に人気がありますね。

でもホラー映画って男向けに作られてると思いませんか?
特にB級以下はそうですが、主役がグラビアアイドルとか、AV女優を出演させたり。
もっとニーズを掴むなら、イケメン俳優でも起用すればいいのに。
まぁそれだとボクは観に行かないかもだけど。

呪怨 白い老女
呪怨 白い老女

2009年6月27日公開。
新たな監督を迎えた『呪怨』シリーズ最新作。2本立ての1本目。

高校生のあかね(南明奈)が小学生のころ、司法試験に失敗した息子が一家5人を惨殺するというむごい事件が起きる。その後犯人は首つり自殺するが、彼は死の直前の自分の声と少女の声が録音されたカセットテープを遺して逝く。被害者の少女はあかねの小学生のころの親友で、ある日昔から霊感の強かった彼女の前に突然その少女が現れ…。(シネマトゥデイより)



『呪怨』シリーズはある一家惨殺事件の被害者の怨念がその家に蓄積され、
その場所に触れたものを介して呪いが伝播していくというオムニバスです。

マスコミの影響でそう思うだけかもだけど、一家惨殺事件って最近多くないですか?
一番記憶に新しいのでいえば、愛知蟹江の母子3人殺傷事件かな?
ちょっと前では元厚生事務次官宅連続襲撃事件や山形一家3人殺傷事件とか。
そうゆう事件って、犯人の異常性が半端なく、不謹慎だけどホラーのネタにしやすい。
特に家屋に怨念が宿るという発想の『呪怨』シリーズにはうってつけです。
まぁ清水崇監督の本家『呪怨』のほうは実際には夫が妻と息子殺して、
自分も変死したって話だから、厳密に言えば一家惨殺事件ってことにはならないけど、
今回の新作2本はその本家の殺害事件とは別の事件が発端となる呪いの連鎖で、
実際の一家惨殺事件を元に作られているようです。
根幹は2本とも2000年の世田谷一家惨殺事件からインスパイアされてます。
あの事件はなんとも不可解な未解決事件なので、想像力がかき立てられまるし、
ホラー作品の創作意欲も湧いてくる事件です。
あの犯人の行動は生半可なホラーよりもよっぽど気味が悪いし…。

で、本作『白い老女』は世田谷一家惨殺事件もそうですが、
2007年の渋谷区短大生切断遺体事件がモチーフになっているとのこと。
なるほど、いろいろ共通点がありますね。
そこに更に今年起こった名古屋の焼身自殺した男性の自殺実況テープの要素も加味。
不謹慎すぎて逆に痛快なくらいやっちゃってくれてます。
でもやっぱり映画よりも実際に起こった事件のほうが気味が悪いですが…。

というか、本作はあんまり怖くないです。
いや、演出面ではJホラー独特の不気味さはあってドキドキしますが、
いざ怨霊が現れると劇場に笑いが巻き起こります。
というのもその幽霊が面白いいいキャラしてるんですよね。
本家『呪怨』でいうところの伽椰子に当たるメイン怨霊がタイトルの白い老女で、
ハルという痴呆症のお婆さんの怨霊です。
生前からなぜかいつもバスケットボールを大事そうに抱えて、白いドレスを身に付け、
長髪のソバージュっぽいカツラを被っていましたが、そのままの姿で怨霊化し、
『スクリーム』の殺人鬼みたいな変な顔になってるので、すごく滑稽。
怖いというよりキモカワイイ感じで笑ってしまいます。
あれは絶対に監督も笑かすつもりで作ってますよ。
作品としてもかなりコメディタッチで、生前のハルさんの行動も面白いし、
本家からゲスト出演した怨霊・俊雄くんの可愛さも観客を和ましてくれます。

あー、でも全く怖くないっていうこともないです。
心霊現象的な怖さはほとんどないけど、怨霊よりも生きた人間が怖い。
一家惨殺事件の犯人になる変態男はかなりキモいし怖いです。
特に渋谷区短大生切断遺体事件をモチーフにした、女の子殺害シーンはエグいです。
その女の子が可哀想で可哀想で、何か後味の悪い映画でした。

今一番かわいいアイドル、南明奈の初主演作というのも楽しみにしてたんですが、
『呪怨』シリーズは呪いに巻き込まれた人たちを順々に描くオムニバスなので、
南明奈もそのうちのひとりでしかなく、出番も少なめ…。
むしろ一家惨殺事件が起きた彼女の子供の頃の物語のほうが重要なので、
彼女の子供時代を演じた子役の女の子のほうが目立ってたかも…。
南明奈の魅力もそんなに出ないような暗い役だったし…。
AV女優のみひろのほうがチョイ役で悲惨な役だけど魅力的に撮られてました。

本作はあんまり怖くないし、ホラーとしては物足りなかったけど、
怨霊ハルさんは貞子を超えるスター性を感じる愛すべきいいキャラで、
本作一本で使い捨ててしまうのはホントに勿体無いです。
『最終絶叫計画』的な『呪怨』の公式パロディとして続編を作っていけばいいのに…。

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