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天国は、ほんとうにある

現在、ボクの住んでいる西宮市のマクドナルドでは、
昼マックを注文すると「SPECIAL MEMBERS CARD」なるものが配られます。
これは昼マックを注文するたびに押印してもらえて、
それが8つ貯まると昼マックを1セット無料でもらえるというもので、
簡単に言えばスタンプラリーですね。
ボクも先月にカードを受け取り、地道に貯めて、やっと7つまで貯まりました。
ところが、ご存じのように今日からマクドナルドはポテトがSサイズのみになります。
つまり昨日までに8つ貯めて昼マックと交換すれば、
セットでついてくるポテトはMサイズだったのに、今後はSサイズになるわけで…。
まぁもともと無料のものなので文句も言えませんが、ちょっと残念です。
マクドナルドももう少し前もって発表してくれたら、もっと早く貯めたのに…。

今日はもうひとつ、吉野家の牛丼も値上がりしましたね。
牛丼(並)が300円から380円になるという、驚きの三割値上げです。
消費増税で280円から300円になったばかりなので、一年足らずで100円も値上がり…。
貧乏人のボクとしては少々辛いことになりました。
ちょうど昼マックがポテトSサイズ化に伴い350円から300円になったので、
もし昼食で食べるなら380円の牛丼より300円の昼マックを選ぶ機会が増えるかも。
いや、380円でも昼食としてはまだ安い方なので、
昼食で吉野家に行く回数は減らないかもしれません。
ただ今までは間食で吉野家に寄って並だけ注文することも間々ありましたが、
380円だと間食としては高すぎるので、今後は気楽には寄れません。
なので吉野家に行く回数はかなり減少することになるでしょう。

マクドナルドのポテトがSのみになったのは、アメリカの港湾の労使紛争が原因。
吉野家の牛丼が値上がりしたのは、アメリカの干ばつが原因で、
単に日本のインフレや円安の影響ではないわけですが、
ボクの食生活がまさかこれほどまでアメリカの影響を受けているとは…。

ということで、今日はアメリカの映画の感想です。
思えば映画もドラマも音楽もゲームも漫画もスポーツも車もアメリカのものが好きだし、
ボクがアメリカから影響を受けていないのは宗教観だけかも…。

天国は、ほんとうにある
Heaven Is for Real

2014年12月13日日本公開。
ベストセラーを映画化したキリスト教実録ドラマ。

ネブラスカ州の田舎町で牧師を務める傍ら小さな修理会社を経営しているトッド(グレッグ・キニア)は、3人の子どもに恵まれ幸せな毎日を過ごしていた。ある日、3歳の長男コルトン(コナー・コラム)が穿孔(せんこう)虫垂炎で生きるか死ぬかの瀬戸際だったものの、奇跡的に回復を遂げる。やがてコルトンは、両親に天国に行ってきたと言い始め……。(シネマトゥデイより)



先週土曜日はキリスト教映画が2本同時に公開されたため、
昨日の『神は死んだのか』に続き、2日続けてキリスト教映画の感想になります。
キリスト教国でもない日本でキリスト教映画なんて公開しても、
少しの信者と物好きしか観に行かないだろと思うのですが、
クリスマスも近いからクリスマス映画感覚で公開してるのかも?
昨日の記事でも書きましたが、ボクは無宗教なので、
信者ではなく物好きとして本作を観に行きました。
一応、全米初登場2位のヒット作なので、ハリウッド映画ファンとしても気になるしね。
なんでも『パッション』に次ぐ、大ヒットを記録したキリスト教映画だったみたいです。
まぁ広義のキリスト教映画なら、もっとヒットした作品は沢山ありますけどね。

『神は死んだのか』は、あまりに内容が偏りすぎていて、
コアなクリスチャンしか楽しめない(納得できない)物語でしたが、
本作は誰が観てもそれなりに楽しめる物語に仕上がっていると思います。
「実話ベースの物語」と言われると、ちょっと眉唾で胡散臭く感じてしまいますが、
それを度外視すれば、普通にファンタジーとして楽しめる気がします。
いや、ファンタジーというよりもオカルトかな?
ある意味不気味な話で、ホラーじゃないかと思うようなところもありました。
以下、ネタバレ注意です。

冒頭、リトアニアである少女が、誰かの人物画を描いています。
場面はすぐに変わり、ネブラスカ州の田舎町インペリアル。
主人公トッド・パーボは、ガレージの修理工や地元消防団の団員、
レスリングのコーチなど5つの仕事を掛け持ちしていますが、本職は牧師のようです。
それだけ仕事を掛け持ちしていても、日々金欠に苦しんでいるみたいで、
妻と幼い娘と息子を養うので精一杯のようです。
ガレージの修理代を待ってあげたり、物々交換にしてあげたりと
客に優しすぎるので、お金も貯まらないのでしょうが、やはり牧師なので、
信者の客に対して強い態度に出たりできないのでしょうね…。
銀行家の友人がこっそり融資してくれるという話も断るし、
教会への寄付金も一切私的利用はしない、とても真面目な牧師です。

パーボ牧師の礼拝での説教はとても人気があって、信者もどんどん増えており、
とても神様に貢献している人だと思うのですが、それなのに生活が苦しいなんて、
(もし本当に存在するとしても)神様も意地悪すぎますよね。
まぁ神様でも経済的な援助までは出来ないかもしれませんが、
パーボ牧師は呪われているんじゃないかと思うほど運が悪いです。
地域のソフトボール大会に出場すれば、滑り込みで足を螺旋骨折、
その怪我を押して教会で説教をすれば、その最中に腎臓血石を発症し、
病院に担ぎ込まれる有様で、彼のように神様に貢献している人が、
こんなに不運に見舞われるなら、信仰って一体何なのかと思っちゃいますね。

そんなパーボ牧師も、自分の身に降りかかる災いなら耐えられますが、
最愛の息子に降りかかった災いには耐えられないみたいで…。
ある日、家族でデンバーの植物園に遊びに行きますが、
帰宅後、幼い姉弟が高熱を出し激しい嘔吐に苦しみます。
インフルエンザだと思われましたが、四日後、姉キャシーは元気になったのに、
4歳の弟コルトンの容体は悪化するばかりで…。
どうやら盲腸だったみたいで、緊急手術することになるのです。
てっきり植物園で触ったタランチュラの毒にでもやられたのかと思いましたが、
単なる盲腸なら安心、…というわけでもなく、虫垂が破裂してかなり重症のようです。
(余談ですがコルトンはスパイダーマンが大好きなのに、蜘蛛は怖いんですね。)
コルトンの手術中、ひとりで病院の礼拝堂に閉じこもったバーポ牧師は、
「私はどんな試練にも耐えたのに、あなたは息子を奪うつもりか」と神様に対し激怒。
やはり苦しい生活や度重なる怪我や病気は神が与えた試練と思ってたんですね。
ボクも試練が与えられたくないからキリスト教には絶対入信したくないです。
もし入信しないと天国に行けないとしたら、死ぬ間際に入信します。
まぁそもそも「天国は、ほんとうにある」かはかなり疑問ですが。

驚いたことにパーボ牧師も天国の存在に少し懐疑的なようです。
母の祈りが通じたのか、コルトンの手術は無事に成功しますが、
回復したコルトンは、手術中に天使の歌を聴いたとか、イエス様の馬を見たとか、
天国は虹色だったなど、まるで天国を見て来たかのように話すのです。
普段説教で神様や天国の存在を信者に説いているパーボ牧師ですが、
その息子の話を信じていいものかどうか困惑します。
作り話のような気もするけど、手術中に自分が病院の礼拝堂で激怒したことや、
妻が祈っていたという、手術台にいた息子には知り得ないことまで話し、
どうやら幽体離脱をしたのは間違いなさそうなのです。
そこでパーボ牧師はモアランド大学の心理学の教授に相談することにします。
科学的見地からの意見を求めたわけですが、科学に敗北宣言したも同然で、
牧師の行動としてはどうなの?と思いますが、それほど困惑したのでしょう。

無神論者の教授は天国に行ったのは臨死体験による幻覚だろうと分析するが、
パーボ牧師は息子が手術中の出来事まで知っていたことが納得できず反論。
すると教授は「テレパシーとか透視とか超心理学で説明がつく」と…。
そんな超能力を持ち出すなんて、まともな心理学者とは思えません。
まるで馬鹿にしか見えないこの教授の描き方には悪意が感じられますが、
やはりキリスト教映画だから、無神論者を愚か者に見えるようにしたいんだろうな…。
ただ天国が臨死体験による幻覚だという説は、ボクの持論とも同じです。
人は死にかける(臨死体験する)と、脳の外側溝が刺激されて、幻覚を見るそうです。
生きている被験者の外側溝に電気を流すと、幽体離脱をしたり、
あの世が見えたと証言する例も報告されているようです。
(それを題材にしたホラー映画が『恐怖』です。)
つまり臨死体験で見えるあの世の姿は想像で作られたものなので、
キリスト教徒には天使やイエス様がいる天国が見えるが、
日本人には三途の川やお花畑が見えるんですね。
ただ、息子コルトンが知り得ないことを知っていたという事実については、
この臨死体験幻覚説では全く説明が付かず、ただただ不思議な話です。
もちろんテレパシーや透視なんて超心理学説は論外です。

コルトンの話では、手術中に幽体離脱し、どんどん天へ昇って行くと、
誰もいない教会があって、その中で天使が聖歌的なものを唄っており、
彼が「We Will Rock You」を唄ってと頼むと笑ったそうな。
その後、イエス様がやってきて「会わせたい人がいる」と公園に連れて行かれ、
ある女の子と会って、抱きしめられたそうです。
4歳の子の話としては、なかなか具体的で、作り話とは思えません。
その話を信じるとして、やはり気になるのはイエスの姿ですよね。
パーボ牧師も気になったようで、イエスの描かれた絵画をコルトンに見せるが、
服装は似てるけど、顔は全然違ったみたいで…。
目は緑色がかった青色だったみたいですが、それは両親の目の色と同じで、
それを聞いた妻は「神は父親像の投影らしいわよ」と言います。
つまり妻も息子が本当にイエスに会ったとは思ってないということですね。
まぁそう考えるのが普通ですが、パーボ牧師も妻もちゃんとクリスチャンなのに、
天国やイエスの存在を信じていないクリスチャンも意外と多いのかな?

パーボ牧師は息子が天国へ行った話を説教でしたため、新聞が取材に来ます。
記者もやはりイエスの姿が気になるようですが、
質問されたコルトンは「両手両足に傷があった」と答えるのです。
おそらく聖痕のことで、誰でも知ってるイエスの特徴ですが、
クリスチャン一家とはいえ、4歳の子がそこまで知ってるかどうか…。
その取材が「神に救われた親子」として大々的に記事になってしまい、
教会には彼を一目見ようと、マスコミなど人々が殺到します。
これは信者を増やす絶好のチャンスで、また神に貢献しちゃってますが、
もちろん世の中には、そんなに信仰心に厚い人ばかりではなく、
彼や家族がそのことでからかわれることもしばしば…。
コルトンの姉キャシーなんて、男子からいじめられそうになりますからね。
でもキャシーはヤンチャな子で、逆にいじめっ子をぶん殴るんだけど…。
キャシーは異様なほどマイペースな可愛い女の子で面白いです。

天国の話で教会に人が殺到することを面白くないと感じるのは、
何も信仰心の薄い人たちだけではなく、昔からの馴染みの信者もそうです。
特に教会の役員であるナンシーは強烈な不快感を表しており、
「そんな話で集まる奴は信仰をひけらかす連中ばかりだ」
「天国の話をやめないなら他の牧師を雇う」とかなりご立腹です。
ボクなんかは、信者が増えるならクリスチャンとして嬉しいことで、
何をそんなに怒る必要があるのかと思ってしまうのですが、ちゃんと理由があり、
ナンシーは戦争で最愛の息子を失った心の傷が治ってないみたいで、
「パーボ牧師の息子は生きて帰ったのに、私の息子は奪われた」と感じたようです。
たしかに彼女の境遇なら、コルトンが天国の話をするのは不愉快でしょうね。
まるでイエスが彼女の息子よりもコルトンを選んだようで、不公平ですもんね。
パーボ牧師は「親の息子への愛に差はないように、神の愛も平等だ」と説得し、
ナンシーは納得したみたいですが、ボクは全然納得できませんでした。

息子の話を信じるべきか困惑するパーボ牧師は、
臨死体験をググったりと、いろいろ調べますが結論は出ず…。
しかしある日、「天国でパパのママのパパに会った」とコルトンが言い出します。
つまりかなり前に他界した自分の母方の祖父に息子が会ったと…。
天国ではみんな若い姿(そして誰もメガネはかけてない)らしいので、
祖父の若い頃の写真をコルトンに見せると、「会ったのはこの人だ」と…。
これを聞いたお爺ちゃん子のバーボ牧師は、この話を信じたいと思うように。
しかしそんな彼に妻は「(生活が苦しいのに)現実を見て!」と叱責します。
ところがそんな妻も信じざるを得なくなることになります。
ある日、コルトンは彼女に「僕にはもうひとりお姉ちゃんがいる」と言います。
天国の公演でイエスに会わされた女の子が、もうひとりの姉だったと…。
たしかに夫婦には流産で生むことができなかった子がひとりいたのですが、
そんなことはその後に生まれたコルトンが知るはずもなく…。
妻も息子が天国で生めなかった娘に会ったということを信じるようになります。
たしかに俄かには信じがたい、不思議な話ですが、なんだか感動的です。
流産で死なせてしまった胎児も、天国で成長して幸せに暮らしていると思うと、
流産してしまった人は少し救われるかもしれませんね。

しかしその後、更に不思議なことが起こります。
もうすっかり忘れていましたが、冒頭で登場したリトアニアの少女も、
4歳の時にコルトンのように臨死体験をしてイエスに会ったらしく、
6歳になった彼女は天国であったイエスの絵を描くのですが、
その絵を見たコルトンが「僕が会ったのもこの人だ」と言うのです。
イエスのパブリックイメージとも言えるヒッピーみたいな風貌ではなく、
ワイルドなイケメンで、一見するとイエスには見えませんが、
遠く離れた土地の2人が天国で同じイエスを見たのだから、
天国の存在が証明されたことになりますね。
いやー、天国は本当に存在して、イエスも存在するなんて驚きですね。
神が存在するならちゃんと信じないとダメだし、ボクもキリスト教に入信しないと。

…って、そんなわけないでしょ。
たしかにコルトンの天国の話は不思議で、なぜ彼が知り得ぬことを語れるのか、
4歳児にこんな作り話が出来るのかなど、説明できないところが多いですが、
それはあくまで、この天国の話を4歳児が自発的に語った場合です。
大人がある意図をもって、何もわからぬ4歳児に作り話を吹き込んだのであれば、
すべて合理的に説明がついてしまいますからね。
そしてその大人とは、4歳児の父親である牧師に他ならないです。
天国の話は彼が息子から聞いたという体裁ですが、それ自体が嘘で、
実際は全て彼が考えた作り話だと推察されます。
差し詰め、リトアニアの少女の話に触発されたのでしょう。
(その少女の名前はアキアナ・カラマリックで、ググればイエスの絵も見れます。)

その目的は信仰を広めるため、…であるならまだマシですが、富と名声でしょう。
息子を天国を見てきたイエスに選ばれた聖人に仕立てることで、
その聖人の父親として、牧師としての高い地位や名声を得ることが出来るし、
この天国の話を出版したことで印税も得ることができ、
さらにその本がこうして映画化されたので、映画化権などでガッポリ稼げます。
なにしろ彼は劇中でも描かれているように、金に困ってるんですから、
それくらいのことは平気でしますよ。
まぁでも信者を騙して搾取しようなんて悪意はないかもしれません。
息子が盲腸で手術したのは誤魔化しようないことなので事実でしょうが、
劇中ではその治療代が3万4000ドルだったと描かれていますから、
その金額も本当だったとすれば、その治療費を稼ぐために、
苦肉の策でついた嘘だったのかもしれません。

とりあえず「天国は、ほんとうにある」かどうかは保留で。

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