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メアリーと秘密の王国

たぶん昨日からかな?
TOHOシネマズのサウンドロゴがスヌーピーVer.になってました。
ピクミンVer.、ピクミン+ゴジラVer.に続いて、今度はスヌーピーとコラボです。
ボクもスヌーピーは好きですが、なかなか可愛い映像でよかったです。
これは来年12月(約一年後)に日本公開されるアニメ映画
『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』の宣伝も兼ねてのコラボですが、
その映画は『アイスエイジ』シリーズでお馴染みのブルースカイが製作するので、
20世紀フォックス映画になるのですが、なぜ東宝系シネコンでコラボするのか不思議。
その節操のなさがシネコンらしいとも言えるのですが…。

何にしても、20世紀フォックスは日本でのアニメ映画の劇場公開に消極的なので、
ブルースカイやドリームワークスのアニメがなかなか公開されない中で、
『I LOVE スヌーピー』はTOHOシネマズで公開されるのは確実なので嬉しいです。
でも出来れば、日本でアニメ映画を公開しないスタンスを改めてほしいところです。
今年最もヒットしたアニメ映画『ヒックとドラゴン2』が、未だ公開未定なんてあり得ません。
もう劇場公開する気がないなら、さっさとビデオリリースしてほしいです。

ということで、今日はブルースカイ製作のアニメ映画の感想です。
もちろん20世紀フォックスは日本で劇場公開する気がなかったので、
新興配給会社が劇場公開しましたが、ビデオ販売は20世紀フォックスなんですね。

メアリーと秘密の王国
Epic.jpg

2014年10月19日日本公開。
ブルースカイ・スタジオ製作のファンタジーCGIアニメーション映画。

森の奥にある父親の家にやって来たメアリーは、偶然森の王国に住む小さな女王に出会い、自分までもが小さくなってしまう。自然豊かな王国を守るには、王位継承の日にある花のつぼみを開花させなければならない。ところが、森を滅ぼそうとする悪の勢力がそれを阻止しようとしていた。メアリーはひょんなことから森の運命を託される。(シネマトゥデイより)



前述のように、20世紀フォックスから日本公開を見送られた本作ですが、
ボクも聞いたことがなかったSCREENという新興配給会社が劇場公開してくれました。
しかし一部のイオンシネマのみというかなり小規模な上映で、
ボクの近所ではイオンシネマりんくう泉南が最も近かったのですが、
電車で片道1000円以上、1時間半以上かかる辺境の映画館で、
さすがに観に行くことができませんでした。(泉南の方、すみません。)
アクセスのいい梅田や三宮など都会のシネコンで上映してくれたらいいのに…。
まぁ郊外型のシネコンのイオンシネマでの限定公開なので仕方ないですが…。

それでもボクは『アイス・エイジ』シリーズや『ブルー 初めての空へ』など、
ブルースカイのアニメ映画もかなり好きなので、
場合によっては頑張って観に行ったかもしれませんが、
本作に関してはそこまで頑張る必要もないだろうと思ったんですよね。
あまりに小規模な上に、鑑賞料金も安めに設定されていたので、
「これはビデオリリース前のお試し上映に違いない」と考え、
1~2か月待てばビデオリリースされる予感がしたからです。
そして実際に、劇場公開から2か月を待たずに、こうしてビデオリリースされ、
ボクも難なくレンタルで鑑賞することが出来ました。

20世紀フォックスの日本でのアニメ映画の劇場公開に消極的な姿勢を
肯定する気はさらさらありませんが、いざ本作をビデオ鑑賞して、
これは日本で劇場公開しなくて正解だったかも、と思ってしまいました。
どうもキャラデザインがバタ臭くて可愛げがなく、
アニメに可愛さを求めがちな日本人にはウケない気がします。
可愛くないだけならまだしも、プリミティブが中途半端で、
微妙にリアルなので、不気味の谷に片足突っ込んでしまっている感じです。
いざ鑑賞すれば面白いと思う日本人もいると思いますが、
このビジュアルでは劇場に足を運んでもらうのが困難だと思われ、
たぶん大規模な劇場公開をしていたら壮絶にコケていたでしょう。
キャラのビジュアルはイマイチだけど、風景とかなかなり美しくて、
それなりに見応えのある映像ではあるのですが…。

そんなボク的には日本人向きじゃないと思ってしまったキャラですが、
実は主要キャラの一部に、日本と深い関わりのある設定があったりします。
本作は森に住む虫のように小さな人間たちの物語ですが、
彼らの国ムーンヘイブンの兵士「リーフマン」のモデルは、
実は日本の武士だったりするんですよね。
リーフマンの隊長の名前が"ローニン(浪人)"なのもその名残です。
言われてみれば兜の立物とか、どことなく武者っぽい気がするけど、
普通に見ていたら気付かない程度なのですが…。
でも本作を日本人にアピールするには絶好のネタなのだから、
劇場公開時やビデオリリース時にはもっと大々的に宣伝すればいいのに、
全く触れられてないなんて、ホントに本作を売る気があるのかと思います。
邦題は『アナと雪の女王』に倣い、便乗してやろうという意図を感じますが、
宣伝の方向性が間違ってるんじゃないのか?…と思いました。

評判はそこそこの本作ですが、ボクとしては物語は在り来たりな気がしました。
短編アニメ映画でオスカーも受賞した監督の描いた絵本を原作にしているのですが、
『借りぐらしのアリエッティ』や『ティンカーベル』のような、
森に住む小さな人の生活を描いたよくある物語です。
最も近いと感じたのは『アーサーとミニモイの不思議な国』かな?
邦題もなんだか似てるので、邦題付けた関係者も近いと感じたのかも。
人間の子供が小さくなってしまい、森に住む小さい人たちの戦いに巻き込まれる話で、
大まかなプロットはほとんど同じような気がします。(ついでにキャラのバタ臭さも。)
ただ『ミニモイ』の方が先行しているし、アニメと実写を混ぜる手法の面白さの分だけ、
本作よりもちょっと楽しめたかもしれません。
決して本作も面白くないわけではないですが、どうにも新鮮味が薄くて、
ブルースカイ作品が好きなボクの期待値を下回る内容でした。

『アナと雪の女王』や『アーサーとミニモイの不思議な国』や倣ったと思われる
邦題が付けられた本作ですが、原題は『Epic』で「叙事詩」という意味です。
こんな壮大なタイトルなのに小さな世界での物語が描かれているという、
ギャップを狙ったネタでしょうが、そのネタも邦題にぶち壊されましたね。
以下、ネタバレ注意です。

本作のヒロインの少女、メアリー・キャサリンことMKは、
どうやら一緒に住んでいた母親が亡くなったみたいで、
森で研究をしながら一人で住んでいる父親と暮らすことになります。
父は「森で高度な社会を作る小さい人たち」について研究しており、
その意味不明な研究のせいで妻と別れた(別居になった)ため、
MKもそんな小さい人なんて妄想の研究はやめてほしいと思っています。
たしかに傍から見たらかなり痛いオッサンで、彼女の気持ちもわかりますが、
もちろん小さい人たちは存在します。

小さい人たちは女王タラが治めるムーンヘイブンという国の住人ですが、
マンドレイク率いるボーガンと呼ばれる悪者(怪物?)たちに悩まされています。
何の得があるのかわかりませんが、ボーガンは森を腐敗させたいと考え、
自然を再生させるシシ神のような能力を持つ女王タラを敵視しているのです。
100年に一度訪れる夏至の満月の日に、女王は後継者を選ぶ儀式をしますが、
カタツムリのグラブとナメクジのマブから、儀式に使うツボミを貰いに行きます。
グラブとマブは本作のマスコット的キャラだと思われますが、
カタツムリはまだしも、ナメクジのキャラなんてゾッとしませんね。
他の動物キャラはけっこうリアルなのに、彼らだけ漫画的に描かれていたのも、
リアルに描くと気持ち悪くなるという判断でしょうか。

ツボミを受け取った女王ですが、そこをボーガンの軍勢に襲撃されるのです。
女王を守る兵士リーフマンたちはすぐさま応戦します。
ハチドリに乗ったリーフマンの隊長ローニンは、女王を抱えて飛んで逃げますが、
ボーガンの首領マイドレイクの放った矢が女王に刺さり、転落。
転落地点にちょうどMKがいて、小さい人を初めて見た彼女は驚きます。
女王は魔法をかけたツボミをMKに手渡しますが、
その途端、MKは小さい人のサイズに縮んでしまうのです。
女王は縮んだMKに「ツボミをニム・ガルーに届けて」と言い残し、事切れます。
遅れて駆け付けた隊長ローニンは、女王の遺言を守ろうと、
MKをニム・ガルーのところに案内することになるのです。
なんだかとんでもない展開なはずなのに、MKのリアクションが意外と薄くて、
全く信じてなかった父親の話が本当だとわかったんだから、もっと驚いてほしいです。

ローニンはMKを連れてニム・ガルーに会いに行く前に、
一度ムーンヘイブンに戻り、元リーフマンの若者ノッドも一緒に連れて行くことに。
ノッドは鳥に乗る能力はピカイチなのですが、かなり奔放な性格で、
規律を重んじるリーフマンの生活は合わなかったみたいで辞めてしまい、
バードレースに出走したりと、自由気ままに生活していますが、
どうもMKに一目惚れしたみたいで、一緒について行くことにします。
ついでにヌルヌルコンビのグラブとマブもついて来るのですが、
どうやらツボミは常に湿り気が必要で、常にヌルヌルの彼らが必要なようです。
ナメクジのヌメリでツボミを湿らすなんて、ちょっと気持ち悪いかも…。
MKも女の子なんだからもっとナメクジを嫌ってもよさそうなものなのに、
むしろ彼女より見慣れているはずのノッドの方が気持ち悪がってましたね。

森の全ての歴史が記された巻物の管理人で、
森の賢人と呼ばれ皆から敬愛されるニム・ガルーですが、
どんな立派な紳士が登場するのかと思ったら、お調子者の芋虫で…。
正確にはグローワームですが、どう見ても賢そうには見えませんが、
彼の管理する巻物にはツボミのこともちゃんと書いてありました。
巻物によれば、夏至の満月の夜、月が頂点に達した時にツボミが開くと、
次の女王が誕生するらしく、それは今晩なので、夜までツボミを守ればいいのですが、
ツボミの見張りを任されたノッドは、MKと鹿に乗ってデートに出掛けてしまい…。
その隙にマンドレイク率いるボーガンがツボッミを持ったヌルヌルコンビを拉致。
月の光も届かない自分たちの住処、腐敗の島に運んでしまいます。
もしツボミが暗闇で開花すれば、女王ではなく暗黒の王子が誕生し、
森は滅んでしまうのだそうです。

今晩までにツボミを奪還しないといけませんが、
ローニンもノッドも、腐敗の島に忍び込む方法が思いつかず…。
するとMKが「ボーガンに変装して侵入しよう」と、父の研究室に2人を連れて行きます。
父は森で見つけた小さな人の落とし物を収集しているのですが、
その中にボーガンの服も何着かあったみたいです。
MKは研究を全く信じてなかったのに、よくそんなことを覚えてましたよね。
人間にとっては小さい人は動きが速すぎて、まるで別次元にいるようなので、
人間が小さい人の声を聞いたり目視したりするにはスロー再生が必要です。
だから研究所に忍び込んでも、父に見つかる恐れはまずないのですが、
愛犬のオジーに見つかってしまい、彼らは追い回されて…。
オジーは右前足のない三本足のワンコなのですが、犬好きのボクとしては、
なぜ無意味にそんな可哀想な痛々しい設定にするのか疑問に思いました。
あとオジーも動きがスローでしたが、その前に登場したネズミはスローじゃなく、
どの程度の大きさだと別次元になるのか、その線引きが曖昧だと思います。
その騒ぎのせいで、ついに父にも気づかれ、サイクロン掃除機で追い回され、
MKは吸い込まれてしまうのですが、掃除機のゴミの中から縮んだ娘を発見し、
父は驚きのあまり失神してしまい、なんとか変装道具を持ち出すことに成功します。

ボーガンに変装して腐敗の島に侵入した3人。
ローニンが囮になってボーガンを誘き寄せている隙に、
MKとノッドはツボミを奪還しヌルヌルコンビを救出して脱出します。
ツボミをムーンヘイブンに持ち帰り、月明かりの下に置き、
月が頂点に達するのを待ちますが、マンドレイクが簡単に諦めるはずもなく、
ボーガンの大軍を率いてムーンヘイブンに飛んで来て、
コウモリの大群を使って月明かりを遮り、暗闇にしてしまうのです。
このまま開花したら女王ではなく暗闇の王子が誕生することに…。
ローニンやノッドも果敢にボーガンと戦いますが、コウモリの大群はどうしようもなく…。
しかしMKに妙案が浮かび、彼女は父を呼びに行くのです。
父のiPodには(小さい人の声が入っていると思って)録音した、
コウモリの超音波の周波数が入っていて、それを再生することで、
月明かりを遮るコウモリを誘導することに成功します。
それなら別に父を呼びに行かなくても、iPodさえ拝借したら済む話で、
縮んだ娘を見て正気を失ったと思って研究をやめた父を、
再び信じさせるためのMKの努力はなんだったのかって感じです。
それにせっかく人間を呼んで来たなら、マンドレイクを虫ケラのように踏み潰すとか、
人間の大きさを利用した展開があってもよかった気がします。
結局マンドレイクはローニンにぶっ飛ばされ、ぶつかった木に吸収されるという、
ちょっと意味不明な最期だったし、なんだかモヤモヤすっきりしない決着です。

月明かりの下でツボミは開花し、中から女王の赤ちゃんでも出てくるのかと思いきや、
女王タラの影が現れて、次の女王を指名します。
てっきりMKを指名すると思いきや、女王に憧れる花の精みたいな女の子を指名。
完全に賑やかしの脇役だと思っていた子が新女王になって呆気に取られました。
新女王の魔法でMKは元の人間の大きさに戻り、
父の待つ家に帰って、めでたしめでたしです。
ついでにノッドとの別れの際にキスしたりとロマンス的なこともありましたが、
これが本当に今生の別れだったなら多少は感動できたかもしれないけど、
その後もノッドとはビデオカメラのスロー再生を使い普通に交流するんですよね。
でも大きさが何十倍も違うから、当然恋もそれ以上は発展しないし、
ハッピーなんだかどうだかよくわからない感じです。

それなりの出来ではあると思うんだけど、ちょっと期待しすぎたか期待ハズレで、
歴代ブルースカイ作品の中では最もイマイチな作品だったかな?
(ウチのチープなオーディオでビデオ鑑賞した影響もあるでしょうが…。)
でも次回作『I LOVE スヌーピー』には本作以上に期待しています。
『I LOVE スヌーピー』の次は『アイス・エイジ』シリーズ第5弾だけど、
第4弾『アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険』がビデオスルーだったし、
第5弾も劇場公開されないと思われます。
ホント、20世紀フォックスにはアニメ映画戦略を考え直してほしいです。
まぁ海外アニメ映画はディズニーしか観ようとしない日本人も悪いですけどね。

ブルースカイ作品の感想
アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険
ブルー 初めての空へ

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