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チェイス!

今年ももうすぐ終わりですが、今年の映画興収トップ10はこんな感じです。

1位 『アナと雪の女王』(約250億円)
2位 『STAND BY ME ドラえもん』(約80億円)
3位 『マレフィセント』(約65億円)
4位 『るろうに剣心 京都大火編』(約50億円)
5位 『テルマエ・ロマエII』(約40億円)
6位 『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(約40億円)
7位 『るろうに剣心 伝説の最期編』(約40億円)
8位 『ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊』(約35億円)
9位 『思い出のマーニー』(約35億円)
10位 『アメイジング・スパイダーマン2』(約30億円)

歴代3位でもある『アナと雪の女王』が2位の『STAND BY ME ドラえもん』を
トリプルスコアで突き放してダントツの年間1位でしたが、
『ドラえもん』はレギュラー劇場版も8位に入っていて強いですね。
10本中5本がアニメ映画ですが、こんな国は日本以外にはないでしょう。
実写では『るろうに剣心』も前後編共にトップ10入りの大健闘です。
反日女優主演の『マレフィセント』が3位になってしまったのは悔やまれますが、
アメコミ映画ファンとしては『アメスパ2』が10位に滑り込んでいるのは嬉しいです。
ただボクの今年最も応援していた『GODZILLA -ゴジラ-』が、惜しくも11位で…。
でも約30億円のヒットには違いなく、日本版『ゴジラ』も復活することになりました。

ということで、今日はインドで昨年の映画興収1位だった映画の感想です。

チェイス!
Dhoom 3

2014年12月5日日本公開。
アーミル・カーン主演、インド発のアクションスリラー映画。

1990年、シカゴで、サーカスに人生をささげてきたサーヒル(アーミル・カーン)の父は、銀行から融資を断られて失意のまま拳銃自殺する。時は流れ、シカゴでは大胆不敵な金庫破りが次々と発生。警察も市民も戦々恐々とする中、黒いバイクに乗った犯人は、曲芸のような走りであっという間に姿を消す。(シネマトゥデイより)



本作は東宝東和と日活による新レーベル「GOLDEN ASIA」の第ニ弾です。
このレーベルは「アジア映画最強のレーベル」というコンセプトで、
アジア各国の興収ナンバー1や映画賞受賞作など実績のあるアジア映画を
日本の映画ファンに届けようというスタンスのレーベルです。
第一弾は中国映画史上歴代1位の『西遊記 はじまりのはじまり』でしたが、
そちらは先々週公開されたばかりなので、あまりに早い第二弾ですね。
同レーベル同士で客の奪い合いにならないか心配してしまいます。
なお第三弾は、なぜか武井壮が出演していると話題のインド映画『ミルカ』ですが、
インド映画が続くけど、それもそのはず、今のインド映画の勢いは半端ないです。
日本で公開されるインド映画は、ある程度篩にかけられているとはいえ、
ハズレなしかと思うほど、どれも面白いです。
面白いから当然ですが、世界興収もすごいことになっています。

本作は本国インドでも昨年の公開時に歴代1位の大ヒットでしたが、
それは今年になって、『Happy New Year』という映画に抜かれたみたいです。
(その映画も是非日本で公開してほしいものです。)
でも本作は各国でインド映画歴代1位の記録を叩き出し、世界興収は8800万ドル。
これは傑作『きっと、うまくいく』を抜き、インド映画史上歴代ナンバー1の大記録です。
まぁ製作費もインド映画歴代ナンバー1の高額だったので、
興収もナンバー1じゃないと困りますけどね。
何気に凄いなと思った記録は、北米で初登場9位に入ったことです。
アメリカ人ってホントに外国語映画を観ませんからね。
ヒンディー語映画の本作がこれほどアメリカ人に受け入れられたのは快挙です。

まぁ本作の舞台はシカゴだし、アメリカ人客にも馴染みやすいかもしれないが、
本作にはあるハードルがあると思うんですよ。
『Dhoom:3』という英題からもわかる通り、本作はシリーズものの3作目なんですよね。
ところが、1作目、2作目はそれほど有名なインド映画じゃないみたいで、
前2作を観てない人が、知らない映画の続編である本作を観に、
劇場に足を運ぼうと思うとは考えにくいです。
日本でも前2作はリリースされてないので、『チェイス!』なんていう雑な邦題で、
続編であることを誤魔化そうとしていますね。
それでもこれだけ世界的に大ヒットできてしまったのは、
本作が単発としても十分観れる続編ものだからでしょう。

ボクも前2作を観たわけじゃないけど、どうも『Dhoom』シリーズというのは、
いわゆる刑事ドラマで、ムンバイ警察の凄腕刑事ジャイと、
その相棒アリーを中心に展開するバディもの映画みたいです。
本作にもジャイとアリーは登場するが、本作の主人公は彼らに追われる側の犯罪者、
アミール・カーン演じるサーヒルで、ジャイとアリーは言わば敵役です。
そりゃ敵の背景も知っていれば更に面白いかもしれませんが、
別に知らなくても何も支障はない物語なので、シリーズ初見でも安心です。
「続編だから」と警戒せずに、ぜひ観に行ってほしい面白い映画です。
以下、ネタバレ注意です。

1990年12月1日、シカゴ。
経営難で倒産寸前の大インドサーカスの団長イクバルは、
シカゴ・ウエスタン銀行から借入金の返済を待ってもらうため、
銀行頭取アンダーソン氏を納得させる特別なショーをすることになります。
幼い息子サーヒルが瞬間移動する脱出マジックを披露しますが、
それを見たアンダーソン氏は「このサーカスに将来性は感じない」と言い放ち、
「5日以内に劇場を明け渡せ」と通告をするのです。
まぁ正直ボクも、このサーカス団のショーは在り来たりで面白くないと思ったし、
将来性も感じませんが、アンダーソン氏の批判は納得できないところがあります。
彼は「客は猛獣使いの美女やドジな道化が見たいはずだ」と、
動物もピエロも出ないこのショーを批判するのですが、
現在人気のサーカスは動物曲芸などは全く行わないヌーヴォー・シルクですから、
動物曲芸がないことを批判するのは先見性がないですね。
絶望した団長イクバルは「銀行家ども、地獄でくたばれ」と吐き捨てて、
アンダーソン氏や息子サーヒルの面前でピストル自殺してしまうのです。

それから25年後、シカゴ・ウエスタン銀行に銀行強盗が入ります。
しかもこれがこの年、二回目の銀行強盗で…。
もちろん泥棒の正体は大人になったサーヒルです。
彼は屋上から盗んだ札束を撒き散らしながら壁走りで道路に降り、
パトカーが集まってくる中、バイクに跨って逃走します。
パトカーや白バイとの、シカゴを舞台にした激しいカーチェイスが始まりますが、
ハリウッド映画に勝るとも劣らない、とてもいいチェイスで熱いです。
それにサーヒルのバイクが面白いんですよね。
シカゴ市警はパトカーを並べて道路を塞ぐのですが、
そのパトカーの隙間にギリギリ通り抜けられないと思ったサーヒルが、
バイクのボタンを押すと、ハンドルが格納され、バイクの車幅が狭まり、
パトカーの隙間をスルっと抜けることが出来るようになるのです。
市販のバイクではありえない改造バイクで、まるでバットポットみたいです。
立体駐車場からバイクで綱渡りして逃げるのも面白かったですが、
あれでは自分がサーカス出身だと言っているようなものですよね。

ここまでがアバンタイトルなのですが、本作にはオープニングのダンスがあります。
やっぱりインド映画と言えばダンスですよね。
まぁここでのダンスはタップダンスなので、あまりインドっぽさはありませんでしたが、
サーヒスことアーミル・カーンのタップダンスはかなりかっこよかったです。
カーチェイスとダンスは世界共通の映画の華ですね。

サーヒルは盗んだ金で劇場を買い、大インドサーカスを再建します。
そして相手役のオーディションを行い、アーリアという女性ダンサーが受けに来ます。
すでに10回落ちているという彼女ですが、それでも諦めない熱意を買われ
団長サーヒルの前でダンスを見せる機会を与えられます。
チューリップハットにメガネ、オーバーオールという超ダサい恰好の彼女ですが、
踊りだすとめちゃめちゃ魅力的で、どんどん美人に見えてくる…、
というか、踊りながらどんどん服を脱いで、セクシーな姿になるんですよね。
始めからそのセクシーな恰好でオーディション受けてれば、
10回も落ちなくて済んだと思うんだけど、それを言ったらお仕舞ですね。

一方、シカゴウエスト銀行の銀行強盗事件を捜査するシカゴ市警は、
現場にヒンディー語で「銀行家ども、地獄でくたばれ」というメッセージがあったので、
ムンバイ警察の副本部長ジャイと相棒アリーに捜査協力を要請します。
わざわざヒンディー語でメッセージなんて残したら犯人がインド人だってバレるのに…。
しかも笑うピエロのマスクまで残しており、インド人のサーカス関係者だとバレバレ…。
インド人のサーカス関係者でシカゴウエスト銀行に恨みがある人物なんて、
サーヒル以外にいないのですぐに捜査の手が及びそうなものですが、
アンダーソン氏は至る所から恨みを買っているみたいで…。
凄腕刑事ジャイは犯人を誘き出すために、もう一度銀行強盗をさせようと、
テレビを使って「犯人は逃げ足だけの素人だ」と挑発します。
それを見てカチンときたサーヒルは、すぐにまた銀行強盗を行う…、
…と思いきや、なんとシカゴ市警に行き、ジャイに面会するのです。
そして「犯人に心当たりがある。」と言い、捜査協力を申し出るのです。
決して素顔を見せない天才ピエロ「沈黙のチャーリー」の犯行だとデッチ上げますが、
わざわざ警察に行くなんて、かなり危険な橋を渡ってるなと思ったら、
協力と称して銀行に入り、新しい警備システムを調べるのが真の目的でした。
そして如何にもピエロが好きそうなエープリルフールに、三度目の強盗を決行します。

前回と同じような感じで、屋上から札を撒いてバイクで逃走しますが、
今度は凄腕刑事ジャイがいるので、そう簡単には逃げ切れません。
あの女好きのダメ刑事だと思っていた相棒アリーも意外とやり手で、
バイクに乗ってサーヒルを追撃してきます。
そして跳開型可動橋でついに挟まれてしまいますが、なんとバイクのまま川にダイブ。
するとバイクが一瞬で水上バイクに変形するのです。
更に橋から警官隊に狙撃されそうになると、バイクのまま潜水し、
一気に浮上して川から飛び出し、また二輪に戻るのです。
ホントにバットポットそのものですが、いくらなんでもあり得ない機能のバイクですね。
と思ったら、劇場のエントランスに同じ型のバイクが飾ってあってビックリしました。
BMW S1000RRというオートバイですが、もちろん市販されているものには
水上バイクに変形する機能は付いてませんよね。
サーヒルのバイクも凄いが、彼を追う刑事ジャイも凄いです。
バイクからボートに乗り換え、更にヘリに乗り換えてどこまでも追ってきます。
もう「いつ乗り換える暇があったの?」って感じです。
川から上がりバイクで逃走中のサーヒルを、ジャイはヘリにぶら下がりながら射撃。
見事に肩口を撃ち抜きますが、サーヒルに立体交差に入られ見失います。

翌日、大インドサーカスのプレミア公演が行われますが、その閉幕後、
ジャイがサーヒルを逮捕しようと訪れます。
「銀行の新しい警備システムを知っていたのは彼だけだ」とサーヒルを疑ったのですが、
上記通り、どう考えても彼以外に犯人は考えられず、今更な感じです。
逃走中だって、フルフェイスを被ればいいのに、顔丸見えのヘルメットだったしね。
ジャイは犯人の肩口には銃創があるはずだと、サーヒルに服を脱がせますが、
なぜか彼の背中には傷ひとつなく…。
これで疑いも晴れて、ジャイは疑ったことを謝罪して帰るのかなと思いきや、
ジャイに「銃創をどうやって隠した」と言われたサーヒルは、
「サーカス団の息子だからトリックはお手の物さ」と挑発的な発言で、
ジャイは逮捕は出来なかったものの、彼への疑いが確信に変わるのです。
うーん、せっかく無罪を証明できたのに、なぜあんな挑発的な態度を…。

ここから更に核心に踏み込んだネタバレになります。
絶対に知らないで観た方が面白いので、
まだ観てない人は出来れば読まないでください。

…で、確かに撃たれたはずのサーヒルになぜ銃創がなかったかですが、
ボクはどうせ防弾チョッキでも着ていたのだろうくらいに思ったけど、
なんと衝撃的すぎる予想外のトリックがありました。
驚いたことに、サーヒルは双子で、撃たれたのは弟の方だったのです。
サーカスで行っている瞬間移動も、双子であることを利用したマジックです。
単純なトリックながら、まさかこんなところで使用されるとは、
『プレステージ』以来の予期せぬ展開で、本当にビックリしました。
更に面白いのは、サーヒルと双子の弟サマルの設定です。
何から何までそっくりな双子ネタはよくありますが、
この双子は外見は瓜二つでも、人格的に全く違うのです。
なんと弟サマルは知的障害者、いや、サヴァン症候群なのです。
挙動不審で靴紐も一人で結べないサマルですが、天才的な計算力と、
一度見た物は忘れない特殊な能力を持っています。
その能力で銀行強盗を計画し、警察の追跡の攪乱もします。
あと、サマルはサーヒルと違い、女性ダンサーのアーリアのことが好きみたいです。
しかしマジックでも銀行強盗でも、双子であることがバレたらお仕舞なので、
サマルの存在はサーヒルしか知らないので、アーリアも警察も知りません。
それにしてもサーヒルとサマルを見事に演じ分けるアーミル・カーンの演技力たるや、
ちょっと感動してしまうくらいに凄いです。

まんまとしてやられた刑事ジャイはサーカスのトリックを暴かなければ
銃創が消えたトリックも暴けないと考えます。
その発想は正しかったけど、トリックの暴き方がちょっとズルいです。
なんとジャイはサーカスのステージ裏に忍び込んで、
サーヒルとサマルが二人でいるところを目撃するのです。
なんだか手品を後ろから見るような、無粋極まりないトリック暴きですよね。
凄腕刑事なら頭を使ってトリックの真相を解いてほしかったです。

存在がトップシークレットなため、普段は部屋に閉じ込められているサマルですが、
知的障害のためか、それほど苦には感じていないみたいです。
でも毎週日曜日だけは、自由に遊びに出掛けてもいいことになっていて、
5月14日の日曜日も、ひとりで大好きな遊園地に遊びに行きます。
しかしサーヒルが双子と知ったジャイが、遊園地で変装してサマルに接触。
刑事とは思えない巧みな演技で、サマルと親友になります。
ただ優しくするだけじゃなくて、わざと怒らせたりして絆を強めるところが巧みすぎです。
ジャイはサマルと兄サーヒルと仲違いさせようと画策し、翌日曜日に再び会った際に、
「サーカス中、アーリアはサーヒルのことしか見ていない」と吹き込むのです。
大好きなアーリアが、共演しているにもかかわらず自分の存在を知らないと気付き、
サマルはショックを受け、兄サーヒルに嫉妬します。

家に帰ったサマルは、次のステージは「僕がお前の役をやる」、
「身代わりの気分を味わえ」とサーヒルに言うのです。
サーヒルは渋々その申し出を受けますが、一度も交代して練習もしていないのに、
サマルはいつも通り、完璧にステージをこなしてしまいます。
しかし相手役のアーリアだけは団長の異変を感じ取ったみたいで、
いつもより自分に対して情熱的だった彼をデートに誘うのです。
外出してもいい日曜日でもないのに、ウキウキとデートの準備をするサマルに、
サーヒルは「お前は存在しない、影は影らしくしろ。」と注意するのですが、
サマルは「僕は影じゃない、サマルだ。」と激怒、ケンカになって飛び出します。
まんまとジャイの作戦通りになりましたね。

デートなのにアイアンマンのTシャツを着て、
まるでミスター・ビーンみたいな挙動不審さで、アーリアに嫌われるのでは?
と思ったのですが、意外にもアーリアは団長が2人いると勘付いていたみたいで、
その上でサーヒルよりもサマルの方が好きだと言ってくれるのです。
どう考えてもサーヒルの方がいいだろと思ってしまいますが、
そういえばアーリアはもともとちょっと変わった女性という設定でしたね。
キスまでされちゃってデートは大成功で終わりますが、
その喜びを親友に報告するため、サマルはジャイの待つ遊園地に向かいます。

遊園地で再開したジャイは、親友だから秘密を教えると刑事であることを明かし、
サマルに自首して兄サーヒルのことを供述してほしいと頼むのです。
それが兄やアーリアのためでもあると言われ、サマルは落ちるかなと思いきや、
ジャイが差し出した手を引き倒し、にやりと笑います。
なんと彼はサマルではなくサーヒルだったのです。
ジャイはまんまと騙されたわけですが、ボクも完全に騙されていたので驚きました。
サーヒルはサマルのデートを尾行し、アーリアと別れた後、
遊園地に向かうサマルを薬で眠らせて入れ替わったのです。
サーヒルはジャイをジェットコースターのレーンに縛り付け、コースターを発進させ、
このままでは轢かれると思った矢先、相棒のアリーが駆け付け、救出してくれます。
なんだかサーヒルがジャイの罠に掛かりそうになるのもドキドキするし、
ジャイがサーヒルに殺されそうになるのもハラハラしちゃいますが、
この敵対する2人はどちらも魅力的で、どちらも応援したくなりますね。
こんな映画は珍しいです。

5月22日、サーヒルは4度目となる最後の銀行強盗を決行します。
今回はサハルと2人で銀行に侵入するのですが、
もう双子なのはバレてるから2人同時に動くのはわかるとして、
いつの間に仲直りしたんだろうって思っちゃいました。
サハルはアーリアとの恋を成就させたから満足して兄を許したのかな?
2人はSWAT隊員に化けて脱出し、銀行を爆破し、2人仲良くバイクで逃走します。
しかしジャイに気付かれ、ジャイとアリーからバイクで追いかけられるのです。
途中でジャイと『ROCK YOU!』のジョストみたいな一騎打ちになり、
ジャイをバイクから転落させ、殺すチャンスを得るのですが、なぜか殺さず見逃します。
てっきりジャイと一騎打ちしていたのはサーヒルだと思ったけど、サハルだったのかな?
サハルは何だかんだで、ジャイをまだ親友と思っているのかもしれません。
それよりも逃走シーンといえば、今度はバイクの機能が見れるのか楽しみ。
ワイヤーを街頭に引っかけてスパイダーマンのようにスイングしたり、
サーヒルとサマルの2台のバイクを合体させて四輪になったりしましたが、
二輪の方が機動力があるのに、四輪にする意図は正直全くわかりませんでしたね。
でも四輪になった途端に、ジャイから逃げ切ることに成功します。

…が翌朝、ダムを走行中にジャイの用意したSWAT隊とヘリに挟まれてしまいます。
道の両端は断崖絶壁で、もう逃げ場はありません。
しかもジャイはアーリアまで連れて来ており、彼女を見たサマルは動こうとしません。
サーヒルは逃げるのを諦めて、投降を申し出ますが、
自分が大人しく逮捕される代わりに、弟サハルは逃がして欲しいと頼みます。
2人とも難なく逮捕できる状況なのに、ジャイは意外にもその要求を受け入れますが、
彼も遊園地で交流しているうちにサハルに情が移っていたのかもしれませんね。
サーヒルは最後の別れを言うためにサハルの所へ行き、
「お前は影じゃない、サハルだ。」と言います。
不覚にも泣きそうになってしまう兄弟愛です。
…が、その直後、サーヒルが断崖絶壁から飛び降り、自殺を図るのです。
いやいや、自分が死ぬことで全てを終わらせようと思ったのかもしれませんが、
ここで自殺したら投降するというジャイとの約束が反故になり、
サハルが逮捕されちゃうかもしれないのに、ちょっと浅はかすぎます。

サハルが驚異的な反射神経でサーヒルの腕を掴み、兄の自殺を阻止しますが、
なんとサハルは兄の手をしっかり握ったまま、自分も飛び降りるのです。
つまり心中ですが、自分たちは2人で1人、死ぬ時は一緒だと考えたのでしょうね。
デッドエンドでちょっと悲しいですが、2人にとっては最高の幕引きだったのかも。
最後の強盗により、シカゴウエスト銀行は株価が大暴落し破綻。
サーヒルとサハルは見事に父の仇を討つことに成功します。
アーリアは2人の意思を継ぎ、大インドサーカスの団長になり、本作は終了です。

ちょっと長すぎる感想になりましたが、上映時間が152分もあるので仕方ないです。
インド映画が長いのはいつものことですが、本当に予想外な展開が満載で、
長い上映時間も全く飽きることなく観られて大満足なインド映画でした。
本作が世界的に大ヒットしたので、シリーズは続行されるみたいで、
もちろん刑事ジャイと相棒アリーは続投することになるでしょうが、
本作の立役者であるサーヒル兼サハルことアーミル・カーンが続投できないのは残念…。
でも監督は、続編は更に大規模で面白い作品にすると言っているので期待しましょう。
次の悪役にはインドの大スター、サルマン・カーンが決まったそうですが、
本作のような感じだと悪役と言うよりは、主人公の犯罪者になるんでしょうね。

コメント

ここのブログ読んで観に行きました。(気になる映画はネタバレを見ないように)映画選びの参考にさせていただいてます。
私もバイクが合体したのは「?」でした。が、インド映画ってチラホラそんなシーンがあるけどそれを上回る面白さがあって、ハマりそうです。来年もいくつかチェックしてるんですが、上映される劇場や期間が限られてくるのが難点です。

  • 2014/12/19(金) 21:49:37 |
  • URL |
  • アマンダ #-
  • [ 編集 ]

アマンダさんへ。

ボクはインド映画はまだ初心者で、
来年も『ミルカ』を観るか、と思っている程度なのですが、
たしかにインド映画には当たりが多くて、
もっと気軽に観られるようになると嬉しいです。

インド映画が小規模公開や期間限定になるのは、
まだまだ知名度が低く、客が入らないこともあるでしょうが、
上映時間が長すぎるため、劇場側が嫌がっている気もします。
インド映画2回上映する間に、普通の映画なら3回上映できたりするし、
回転率が悪くなっちゃいますからね。

  • 2014/12/21(日) 01:03:25 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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