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ザ・レイド GOKUDO

木曜日に知人と映画を観に行くことになったのですが、
外国映画が苦手だと言うので、日本映画を観ることにしたのですが、
ボクは外国映画ばかり観ているために日本映画に疎くなってしまって、
一体何を観に行くべきなのか悩んでいます。
どうせなら新しい方がいいので、先週末に封切られた
『想いのこし』か『日々ロック』にしようかと思っているのですが、
どちらも悪くなさそうだけど、ちょっと決め手に欠けるんですよね。
ボクひとりなら『日々ロック』だけど、あの監督は人を選ぶからなぁ…。
金曜日なら『寄生獣』が封切られるので悩むまでもないのに。
今日観た『ザ・レイド GOKUDO』を「松田龍平主演の日本映画だよ」と騙して、
木曜日に観に行けばよかったかも。

ということで、今日は松田龍平の外国映画デビュー作の感想です。

ザ・レイド GOKUDO
The Raid 2

2014年11月22日日本公開。
インドネシア発のバイオレンスアクション第二弾。

上層部からマフィアへの潜入捜査を命じられ、組織と関わりのある悪徳政治家や警察関係者を暴き出すことになった警官ラマ(イコ・ウワイス)。囚人を装って刑務所に入った彼は、マフィアのボスを父親に持つウチョと出会って組織のメンバーとして迎えられる。だが、父親に対する反発と野心を募らせたウチョが新興組織と協力することになってから、裏社会で抗争が勃発してしまう。やがてラマは、ゴトウ(遠藤憲一)率いる日本人ヤクザ、ハンマー・ガールやバッド・ボーイといった特殊な殺し屋たちとの対峙(たいじ)を余儀なくされていく。(シネマトゥデイより)



本作は、トロント映画祭で注目を浴び、世界的ヒットとなった、
インドネシアのバイオレンス映画『ザ・レイド』の続編です。
ボクは前作を劇場で観ることは出来ませんでしたが、
そのただならぬ評判を聞いて、DVDレンタルで鑑賞した、
…のは間違いないのですが、全然内容を覚えてなくて…。
やはり銀幕とは違い、DVDで観ると内容が頭に定着しにくいです。
ただバイオレンス描写がかなりエグかったという印象だけは残っていて、
そのせいで「インドネシア映画=バイオレンス映画」という認識になっちゃいました。
今年は本作が鑑賞したインドネシア映画の2本目になりますが、
1本目の『KILLERS キラーズ』もやはりバイオレンス映画でした。

その『KILLERS キラーズ』ですが、実際は北村一輝主演の日尼合作映画でした。
共演にインドネシア人俳優オカ・アンタラを迎え、インドネシア人監督が撮りましたが、
日本資本で撮られたみたいなので、どちらかといえば日本映画です。
たぶん日本側が『ザ・レイド』を観て「インドネシア凄いな」と感銘を受けて、
オファーしたのだろうと思われます。
製作総指揮を本作の監督であるギャレス・エヴァンスが務めているので、
本作とも縁浅からぬ関係であり、姉妹作みたいなものですね。
その縁か、本作にもオカ・アンタラはもちろん、北村一輝もゲスト出演していますが、
今回は北村一輝の他にも、松田龍平、遠藤憲一も出演しており、
日本人としては見逃せないインドネシア映画に仕上がっています。
ボクは日本映画界は勢いのあるインドネシアやタイなどの東南アジア諸国と、
親交を深めるべきだと思っていたので、こんな作品は嬉しいですし、
今後より一層交流するためにも、ぜひ日本でもヒットしてほしいです。

…が、いくら日本でヒットさせたいからとは言え、
本作の日本国内での宣伝は、ちょっと日本をアピールしすぎです。
日本人キャストを前面に出し過ぎているし、サイタイトルも「GOKUDO(極道)」って…。
まるでインドネシア発のヤクザ映画だとでも言わんばかりの宣伝ですが、
たしかにヤクザは登場するものの、それほど扱いは大きくないのに、
期待感を煽りすぎで、観た日本人がガッカリするのではないかと懸念します。
「マフィアvs潜入捜査官vsヤクザ」なんてキャッチコピーで、
まるで三つ巴の抗争でも描いているような印象を受けてしまいますが、
実際には「既成マフィアvs新興マフィア」に潜入捜査官が巻き込まれた感じで、
ぶっちゃけ、本作ではヤクザはどことも戦いません。
おそらくヤクザが最大最強の勢力なので、その存在感は大きいですが、
ヤクザ役の日本人キャスト3人の出番はホントに微々たるものです。
そこに期待しすぎるとガッカリ感が強すぎて、本作の本当の面白味が薄れるので、
「日本人がちょこっと出ている外国映画」という認識で観に行きましょう。
以下、ネタバレ注意です。

前述のように、前作の物語は完全に忘れてしまっていたので、
正直誰が主人公なのかもわからないまま見始めましたが、
そのせいか、やっぱり導入部分はちょっとわからないところが多かったです。
どうやらSWAT隊員ラマが、警察の汚職警官摘発チームのブルワナの要請で、
地元マフィアに潜入し、汚職警官を探すことになったみたいです。
とりあえずマフィアのボスのバングンに接近するため、
バングンの息子で服役中のウチョと仲良くなろうと、
ラマはユダという偽名を使ってわざと刑務所に収監されます。
ユダなんて、如何にも裏切り者っぽい名前で、潜入捜査に向かない気がしますが、
どうもラマを演じるイコ・ウワイスが、初めてエヴァンス監督と仕事をした
『ザ・タイガーキッド ~旅立ちの鉄拳~』の時の役名がユダだったみたいで、
そのセルフオマージュで、別に裏切り者という意味はないのかもしれません。

ラマは刑務所内で暴動を起こし、そこで殺されそうになったウチョを助けて、
彼の信頼を得ることに成功し、二年後に出所した時には、
先に出所していたウチョがわざわざ迎えに来るほど仲良くなります。
…って、潜入のために2年もムショ暮らしなんて最悪ですね。
ラマは大物政治家の息子を殴った罪で投獄されたのですが、
ウチョと接触するだけなら、もう少し軽い罪で短期間入ればよかったのに…。
いや、暴動の時に看守も含めあれだけ死者を出しておきながら、
2年で出所できたのはむしろ短すぎるくらいかもしれませんが…。

出所後、ウチョから父バングンを紹介され、組織で働くことになり潜入成功です。
バングンと初対面の時、その場にヤクザの後藤組組長もいましたが、
後藤とバングンは親しそうに日本語で会話していたのでビックリしました。
前述のように、てっきりヤクザとマフィアの抗争の物語だと勘違いさせられていたので。
どうやら現在は停戦協定を結んでいるみたいですが、
日本語で話していることでもわかるようにバングンの方が立場は下っぽいです。
それにしてもバングン演じるインドネシア人俳優の日本語台詞は下手すぎて、
一体何と言っているのかさっぱり聞き取れませんでした。
それでも一応日本語だから字幕も出してくれないし、ちょっと困りましたね。

ユダことラマの初仕事は、ウチョと一緒に集金です。
無修正ポルノを制作しているトパンにみかじめ料を払わせるのですが、
最近トパンがポルノだけでなく麻薬まで売っているらしいので、
みかじめ料の値上げを告げると、トパンは逆上し激しい銃撃戦に。
しかしラマがトパンをボコボコにして、仕事を完遂します。
トパンの部下にかなりの死人が出てるけど、潜入捜査で人殺して大丈夫か?

この件で「いい見せしめになった」と父バングンから褒められたウチョですが、
彼はボスの息子なのに集金係なんて任されていることに不満で、
後継者としてもっと大きな仕事をしたいと望んでいますが、父は「まだダメだ」と…。
というか、ヤクザにもヘコヘコしている父にも不満を持っており、
ウチョはヤクザと抗争して、縄張りを広げたいと考えているのです。
そこで彼は新興マフィアのブジョと密かに接触し、ブジョの手を借りて、
自分の組織とヤクザを仲違いさせようと画策します。
ブジョは見返りにヤクザの縄張りの一部をほしいと言っていますが、
実はバングンの組織を乗っ取るためにウチョを利用しているのです。
でもブジョの配下って、武闘派ぞろいでめちゃめちゃ強いので、
ウチョを利用せず、普通にバングンの組織と抗争しても勝てちゃいそうです。
ブジョは冒頭でラマの兄を撃ち殺しており、ラマにとっては仇ですが、
なぜ兄が彼に殺されたのか、ちょっと経緯が理解できませんでした。
まさか兄がマフィアだったなんてことはないはずだけど…?

ウチョはブジョの指示で、組織の暗殺者プラコソを襲撃します。
プラコソはバングンに最も忠義が厚い懐刀的存在で、
バングンの兄弟と言ってもいいほどの男なのですが、
そのわりには恰好がホームレスみたいで、あまりいい生活はしてなさそう…。
報酬を全て別れた妻子に渡しているからかもしれませんが、
身なりくらいちゃんとさせてもらえばいいのにね。
まぁホームレスの恰好の方が暗殺には向いているのかもしれませんが…。
汚い恰好のプラコソですが、暗殺の腕はめちゃめちゃいいです。
襲ってきたウチョの手下たちも次々と倒して全滅させてしまいます。
しかも丸腰なんだから凄いですが、ウチョの部下たちも何故銃器を使わないのか…。
まぁ本作はマーシャルアーツ映画でもあるので、銃撃戦ばかりは寂しいけどね。
ウチョの手下たちを全滅させたプラコソですが、さすがに疲れたところに、
ブジョの配下の暗殺者のオッサンが現れて、ダガーでズタズタに斬り殺されます。
たぶん劇中ではプラソコが最強だと思ったので、こんな死に方は残念というか、
一度くらいはラマと戦ってほしかったなと思いました。

ウチョは目撃者をデッチ上げ、プラソコ殺害をヤクザの仕業に見せかけ、
父バングンにヤクザとの停戦協定を破棄させようとしますが、
後藤組との会席で後藤組長が「真犯人の心当たりはあるだろ」と殺害の関与を否定。
バングンは息子ウチョの仕業と察したようで、後藤組長に謝罪し、
組織の縄張りの一部を渡すことに決めます。
事務所に帰り、ウチョに説教するバングンですが、そこにブジョが乗り込んで来て…。
父を見限ったウチョは自ら父を射殺し、父の側近エカを殺そうとしたその時、
エカから呼び出されたラマが到着します。
ラマはプラソコを殺した暗殺者のオッサンと戦いますが、オッサンの方が強く、
倒された彼は始末されるためにブジョの手下に車でどこかに運ばれます。
なぜその場で殺さないのかは謎です。

混乱に乗じて脱出した側近エカですが、ラマの乗せられた車を追撃し、
激しいカーチェイスが始まります。
エカを演じるのはオカ・アンタラで、彼が単なる側近役なはずないとは思ったけど、
ここではホントに主人公かと思うような大活躍でラマを奪還します。
どうやらエカも潜入捜査官だったみたいですが、警察の手引きに失敗し、
警察からは裏切り者扱いを受けたみたいで、正確には元潜入捜査官ですね。
そのまま組織に居付いちゃうのも不思議ですが、
そのまま組織のナンバー2に出世しちゃうんだから凄すぎる男です。
しかし、カーチェイスで負傷したため、本作の出番はここまで。
ラマがひとりでブジョのアジトに乗り込むことになります。

一方、後藤組では賄賂を渡している汚職警察幹部レザが、
ブジョとも会っているという情報を掴み、ブジョがウチョを利用していることが判明。
後藤組長は「戦争だ!」と抗争を決意します。
松田龍平演じる幹部が構成員を連れて襲撃の準備にかかりますが、
劇中ではわからなかったけど、どうも彼は遠藤憲一演じる後藤組長の息子らしいです。
全然親子に見えなかったので、若頭か何かだと思ってましたよ。
ちなみに北村一輝が演じるのは後藤組の顧問兼通訳ですが、
友情出演同然とはいえ、まさかここまで出番がないとは思いませんでした。

ブジョのアジトではブジョが警察幹部レザと会食しており、
そこにウチョも同席するのですが、ウチョがトイレに立った折に、
自分の財布の中に盗聴器が仕掛けられているのを発見します。
それはカラオケに行った時にラマがこっそり仕掛けたものだったのですが、
ウチョはブジョに仕掛けられたと思ったみたいで…。
なぜラマは財布なんて発見されやすい場所に仕掛けるのか疑問でしたが、
端からブジョが疑われることを計算して見つかりやすいところに仕掛けたのかな?

一方、アジトに侵入したラマはブジョの配下の殺し屋姉弟と対決します。
弟(兄かも?)は野球のバットを武器にしていますが、ベタにバットで殴るだけじゃなくて、
ボールをバッティングして遠距離攻撃してくるのが面白いです。
姉(妹かも?)はネイルハンマーの二刀流を使う、なかなかエグい戦闘方法ですが、
大きなサングラスをしているなと思ったら、どうやら目が潰れているみたいで…。
それなのにこの姉弟は手話で意思疎通をするという意味不明な設定ですが、
意思疎通するまでもなく、息ピッタリな姉弟ということなのかな?
2対1なので普通なら姉弟が断然有利ですが、あんな狭い通路で戦っては、
数の優位が活かされず、案の定ラマに敗れてしまいます。
ラマが更に奥に進むと、プラコソを殺した暗殺者のオッサンが待ち受けており、
再戦となりますが、さすがに一度敗れた相手だけあり、このオッサンは強敵です。
でも今回はラマも負けておらず、互角のバトルになりますが、
なぜ両者とも徒手空拳で戦うのか、なぜ銃を使わないのかと思っちゃいますね。
まぁ素手の相手に武器を使うなんて、アクション映画では死亡フラグも同然ですが、
本作でもオッサンはダガーを抜いた後、ラマに敗北してしまいます。

ラマはブジョがレザとウチョと会食している広間に到着。
ブジョは慌ててショットガンを取り出し、ラマを撃てるようにレザに渡すのですが、
そのショットガンをウチョが横取りし、レザを撃ち殺します。
レザからブジョの助手扱いされたことを根に持ってたのかな?
その直後、ウチョは刑務所で自分を殺そうとした囚人と同じタトゥーが
ブジョの腕にもあることを発見し、盗聴器の疑いが確信に変わり、撃ち殺します。
そして最後にラマも撃ち殺そうとするのですが、
ラマはすかさず間合いを詰め、ウチョを殺害するのです。
これで一件落着ですが、ブジョがウチョに殺されたのは意外でしたね。
これだとラマは兄の仇を取れなかったことになるので…。

ラマがアジトを去ろうとすると、出口で今頃やってきた後藤組の襲撃隊と鉢合わせ。
襲撃隊を率いる後藤組長の息子と2~3言交わすのですが、
音楽で声がかき消され、何を話しているのかはわからなかったものの、
最後にラマが「断る、もう沢山だ」と言っていたので、
きっと後藤組にスカウトされたのだろうと思います。
そこで本作は終わるのですが、「もう沢山だ」と断ったラマには気の毒だけど、
本作は3部作構想があるため、まだ第3弾となる続編があるんですよね。
またちょっと間が空くみたいですが、ラマはまたレイド(襲撃)することになりそうです。
続編では今回は出番の少なかったヤクザを相手に戦ってほしいものですが、
ヤクザの続投があるかどうかも、本作の日本での成績次第でしょう。
日本よりも中国や韓国で人気があるシリーズなので、
次はチャイニーズマフィア、コリアンマフィアに変わるかもしれません。

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