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ディア・ドクター

今日公開された映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観に行こうかと思ったけど、
"前日から行列が出来ている"みたいな報道を見たので止めました。
そんな行列が出来る映画なんてここ数年聞いたことがないですね。
でもあの行列って、映画観るためというよりも、グッツ買うための行列だとか…。
そういえば前作『~序』を観たときもパンフ売り切れになってたみたいで、
お客さんがブーブー言ってました。それがあっての行列でしょうね。
ボクもヱヴァを楽しみにしてるけど、グッツは要らないので落ち着いてから行きます。
もともとヱヴァよりもコッチの映画のほうが楽しみだったし。

ディア・ドクター
ディア・ドクター

2009年6月27日公開。
笑福亭鶴瓶初主演、僻地医療や高齢化など現代の世相に鋭く切り込む人間ドラマ。

村でただ一人の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪する。村人たちに全幅の信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった。事件前、伊野は一人暮らしの未亡人、かづ子(八千草薫)を診療していた。かづ子は次第に伊野に心を開き始めていたが、そんな折に例の失踪事件が起き…。(シネマトゥデイより)



今年すでに100本くらい映画観たという人が本年最高の作品といっていた本作。
ボクもかなり期待して観に行ったんですが、たしかにいい映画です。

本作は僻地医療を通して、ホンモノの医者ってなんなのかを問う作品です。
名医っていうのは頭が良かったり腕がいい医者のことじゃなくて、
患者がその医者を名医だと祀り上げるからから名医になるってことですね。
伊野(笑福亭鶴瓶)は無免許医だけど、例えニセモノの医師であっても
無医村にとっては必要な社会構造の一部です。
村人は薄々怪しいと感じていても、誰も彼を問いただしたりはしません。
逆に名医扱いをして、全幅の信頼を寄せることで、彼を村に縛りつけようとします。
はじめは自己満足や高額報酬目当てで医師と偽った伊野も、
自分を信頼してくれる村人の期待に応じて名医を演じようとします。
村人の半数が高齢者の村、そんな僻地では老衰も病死も一緒です。
小さな診療所しかないから重病や大怪我したら近隣都市の大病院に行くしかないし、
診療所に高度な医療なんて求めていません。
ただ村に容体を訊いてくれる人がいる、それで充分なんですね。
医者だけじゃなくて、どんな世界にも名人、カリスマっているけど、
それってその人の実力がそうさせてるんじゃなくて、周りの人あってのことです。
…と、そんなことを感じた映画でした。

ボクは近所の大スターとして、鶴瓶師匠の大ファンなんで、
彼の初主演作というだけで期待していたんですが、いつもながらいい演技しますよね。
あれだけの大スターだと、タレントとしてのイメージが役作りの邪魔になりそうなのに
役のイメージを尊重し、"鶴瓶の映画"という印象があまり残らない自然な演技です。
次回作『おとうと』では吉永小百合の弟役で、その役作りで激痩せしてて、
最近バラエティ番組で見たときにビックリ(心配)したんですが、
もう芸人の域を超えたハリウッド俳優ばりの役者魂です。

師匠だけじゃなくて、伊野が特別に想いを寄せる患者役の八千草薫さんも
優しくかわいい理想のお母さん(おばあちゃん)って感じですごくよかった。
看護婦役の余貴美子さんもよかったし、刑事役の松重豊さんも雰囲気のある感じ。
そんな素晴らしいキャストの中、ボクの唯一の懸念は研修医役の瑛太です。
なんかビジュアル的にエリンギ頭のもやしっ子ってイメージで苦手でしたが、
意外と最近のイケメン俳優とは一線を画す説得力のある演技でよかったです。
彼主演の『余命一ヶ月の花嫁』が予想外の大ヒットしたらしいけど、
正直あんなもん誰が観るんだと思ってましたが、なんか納得しました。

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