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サボタージュ

現在、TOHOシネマズで「シネマイレージデイ10周年記念企画」ということで、
「秋の映画鑑賞応援キャンペーン」が開催中です。
今週4日から来週11日まで、シネマイレージ会員なら映画が1100円で観られます。
物価が上がる中、このキャンペーンを逃す手はなく、もう3本観ました。
紙の前売り券の時よりも100円割高なムビチケの導入や、
消費増税に伴う各種サービス料金の値上げにより、
今年の映画鑑賞料金の平均が昨年を大きく上回っています。
6本観れば1本無料のスタンプラリーなどの招待制度も利用しているので、
昨年は平均800円未満だったのですが、今年はなぜか平均1000円を超えていて…。
平均100円上がるならわかるけど、200円以上も上がるなんて不思議ですが、
値上げにより観る本数が減って、シネマイルが貯まりにくくなり、
一か月フリーパスを使える回数が減ったからかもしれません。
(フリーパス期間中は20本以上は観るので大きいです。)
特に毎週火曜日のシネマイレージデイの値上げ(1400円)で、
TOHOシネマズの火曜日の優位性が薄まり、他の劇場に行く機会も増えたので、
なおさらシネマイルも貯まらなくなっちゃったしね。
会員サービスはMOVIXやテアトル系など他の映画館の方が手厚いですからね。
TOHOシネマズも今みたいなキャンペーンをもっと頻繁にしてほしいです。
でも「auマンデイ」のようなキャリア差別、機種差別は不愉快なのでやめてほしいです。

ということで、今日はキャンペーン中に公開となる映画の感想です。
もちろんTOHOシネマズで1100円で鑑賞しました。

サボタージュ
Sabotage.jpg

2014年11月7日日本公開。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のクライム映画。

麻薬取締局DEAの中でも最も強いとされる特殊部隊のリーダーを務め、ブリーチャー(破壊屋)の異名を持つジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)。彼とそのチームは麻薬カルテルのアジトを急襲し、巧みなチームワークと見事な戦術でミッションを成功させる。だが、組織が隠し持っていた1,000万ドルもの大金が突如として消え、それと同時に隊員たちが何者かによって一人、また一人と殺害されていく。報復や隊員の犯行などが疑われる中、ジョンは女性刑事と一緒に事件の真相を追い掛けていく。(シネマトゥデイより)



あー、またしてもダメでした。
俳優復帰後のシュワちゃんの出演作は全て観ていますが、
今のところ主演作は全て駄作で、本作も連続駄作記録を更新しました。
(というか、『エクスペンダブルズ』シリーズ以外の出演作が全て駄作。)
これほど駄作続きで、全米での評判も悪いにも関わらず、
全出演作が当たり前のように日本公開されるのは、
シュワちゃんの過去の栄光による人気のお蔭なのは間違いないです。
ただ日本公開されるだけじゃなくて、毎度のように日本語吹替版まで用意される厚遇。
しかしこうもことごとくその厚遇を裏切ってくれたら、そろそろ日本人も見放しますよ。
というか、本作の日本語吹替版もキャスティングも酷いもので、
(ボクは字幕版で観たから出来の良し悪しまではわからないものの、)
滑舌悪い芸人でお馴染みの三四郎・小宮なんて起用してますからね。
こんな悪ふざけをするようでは吹替版製作サイドも本作に期待してないのは明白だし、
その出来も推して知れるというものです。

先週末1位だった『エクスペンダブルズ3』にも出演しているものの、
あまり活躍させてもらえてなかったシュワちゃんですが、
もうアクション映画は諦めた方がいいのかもしれません。
政界進出前のイメージがまだ脳裏にこびり付いているだけに、
今の彼はあまりにお爺ちゃんすぎて、悲しい気持ちになります。
しかも本作のカリアゲ姿は、余計に老けて見えてしまいます。
もう70歳ちかい高齢なので、老けているのは当たり前ですが、
せめて白髪を染めるとかもっと若作りは出来ないものでしょうか。
役柄的には現役DEA捜査官なので、せいぜい50歳代の設定だと思うんだけど…。

シュワちゃん演じるブリーチャー率いる最強の特殊部隊の物語で、
スタローン率いる最強の傭兵部隊を描いた『エクスペンダブルズ』シリーズを
意識していると感じるのは錯覚ではないと思うのですが、
こちらの特殊部隊はメンバー(キャスト)がちょっとショボいですね。
主演級俳優はブリーチャーの右腕モンスターを演じるサム・ワーシントンくらいですが、
『アバター』の大ヒットで一躍スターダムにのし上がった彼も、
暴行事件で干されたのか、最近めっきり見なくなりました。
久しぶりに見たと思ったら、変な顎鬚を生やした微妙なキャラを宛がわれており、
『アバター』や『タイタンの戦い』シリーズが好きだったボクはまた悲しい気持ちに…。
女性キャストもそれほど人気のない中年女優ばかりで事実上のヒロイン不在だし、
なぜこんな微妙なキャストばかり揃えるのか疑問ですが、
シュワちゃんを含めて落ち目俳優の再生工場的作品にでもするつもりだったのかな?
しかしそれもフックアップしてくれる存在がいないとダメですね。

本作はかなり残念な出来ではありますが、復帰後のシュワちゃん主演作
『ラストスタンド』『大脱出』に比べれば、眠くならなかっただけマシかも。
まぁ物語は寝てしまいそうなほど退屈ですが、本作はR指定を受けており、
時折グロ映像があるので、その衝撃でちょっと目が覚めるんですよね。
ただグロ映像でも、ゴア描写は目が覚めていいんだけど、
汚物を大スクリーンに映すのは気持ち悪くなるので勘弁してほしいです。
本作を観る人は、単にシュワちゃんのアクション映画だと安易に考えないで、
そんなグロ映像があることを覚悟しておいた方がいいかもしれません。

本作のタイトルは「サボタージュ」ですが、一体何をサボるのだろうと思っていたけど、
特になにもサボるような展開はなく不思議だったのですが、
「サボタージュ」というのはフランス語で「破壊」とか「妨害」という意味らしいですね。
でも本作は特に破壊したり、妨害したりするのがメインの物語ではなく、
殺人事件や大金の行方をめぐる普通のクライム映画です。
シュワちゃん演じる主人公の通称は「破壊屋」を意味する「ブリーチャー」ですが、
彼もそんなに破壊を得意とするキャラでもなく、なぜこのタイトルなのか不思議です。
彼の率いる特殊部隊に所属する8人の部下も、通称があり、通称で呼び合いますが、
なぜか紅一点のリジーだけは普通に「リジー」と呼ばれるんですよね。
仲間ハズレはよくないです。以下、ネタバレ注意です。

「麻薬戦争の神」と称されるブリーチャー率いるDEA特殊部隊9人は、
ガルザ・カルテルの倉庫に突入し、隊員スモーカーを銃殺されながらも、
なんとか制圧に成功し、カルテルの隠し持つ大金2億ドルを発見します。
彼らはその金の一部をちょろまかそうと考え、1000万ドルを袋に詰めて、
トイレの排水溝に流し、証拠隠滅のため残りの金は手榴弾で焼却します。
ところが後で下水に金を回収に行くと、すでに誰かが持ち去っており…。
しかも金を盗んだことがDEA上層部に疑われ、その調査の間、
彼らは内勤に回され、特殊部隊も活動停止に…。
しかし聴取でも誰も口を割らず、盗んだ証拠が出なかったため、
約半年後に活動再開することが認められ、訓練を再開しますが、
その矢先、隊員パイロの住んでいるキャンピングカーが、
何者かに線路上に移動させられており、電車が衝突して彼は死んでしまいます。
電車衝突でこんなに木端微塵にならないだろと思うようなグロい死に方でした。

アトランタ市警の女性刑事キャロラインが電車事故の捜査に乗り出し、
被害者パイロの同僚であるDEA特殊部隊隊員に聴取します。
隊員たちの態度が本当に最悪で、腕はいいかもしれないが人間的には最低な奴ら。
仲間が死んだのに、その事件を真面目に捜査している刑事に対して、
あり得ないような言動を繰り返し、マジで好感が持てないクソ野郎どもです。
こいつらが以後、ひとりずつ何者かに殺されていくのですが、
こんな奴ら全員さっさと死ねと思うし、殺人犯グッジョブと思ってしまいます。
隊員がちゃんと聴取に応じないので、キャロラインは彼らの上司ブリーチャーに、
聴取に同行してほしいと頼み、隊員ネックの家に行きます。
ところがネックは腹を裂かれて、家の天井に磔にされており…。
おいおい、パイロの時は事故に見せかけるために電車を衝突させたのに、
なぜネックは他殺まるわかりの殺し方にしちゃうなんて、犯人はアホなのか。
…いや、本作の脚本家はアホなのかと思ってしまいましたね。
話を筋を通すことよりも、ただグロ描写を作りたかっただけじゃないかな?

殺人事件と確定すれば、当然ガルザ・カルテルの報復と考えます。
隊員たちは「次は俺が殺されるのでは?」とビビリはじめ、
隊員トライポッドはDEAを退職し、周りに罠を張り巡らせた山小屋に引き籠るのです。
キャロラインとブリーチャーは彼に聴取するため山小屋に行きますが、
一足遅く、山小屋で彼の惨殺死体を発見します。
山小屋の付近には罠に掛かって死んだ襲撃犯のひとりの死体が発見されますが、
どうやらカルテル御用達の中米の特殊部隊カイビルの隊員だったみたいです。
ボクはこの事件の犯人は特殊部隊の誰かに違いないと思っていましたが、
ここでトライポッドが数名の武装部隊に殺されるシーンが挿入されるので、
カイビルの仕業に間違いないようで、ボクの読みは外れたなと思いました。
…と思ったら、その後、ある川でカルテルが雇ったカイビル隊員の水死体があがり、
しかも検視の結果、死後一週間以上は経っていることがわかり、
カイビルの不可能だったということになるのです。
結論から言えば、やはり犯人はDEA特殊部隊の中にいたのですが、
それなら山小屋でカイビルがトライポッドを殺した映像は何だったのかと…。
ブリーチャーの推理を映像化したものだったのかもしれませんが、
「信頼できない語り手」的な、アンフェアなミスリード方法で感心しません。

これで犯人はモンスター、グラインダー、シュガー、リジーの、
生存する隊員4人に絞られました。
いや、アンフェアなミステリの禁じ手を平気で使ってくる作品なので、
主人公の隊長ブリーチャーが犯人という自分オチの可能性もあります。
彼ら5人もお互いのことを疑い始め、最強の部隊はバラバラになります。
そんな折、グラインダーが刑事キャロラインに盗みを告白するのです。
え、この脇役が排水溝から1000万ドルをネコババしたのか?と意外でしたが、
そうではなく、みんなでカルテルから盗んだことを告白しただけでした。
やっぱり彼は脇役だったみたいで、その後、狙撃されて死んでしまいます。
狙撃したのはリジーで、彼女が一連の隊員殺しの犯人でした。
ボクは隊員中最もネームバリューのあるサム・ワーシントン演じるモンスターは、
怪しすぎて怪しくないと思っていたので、隊員の中に殺人犯がいるとすれば、
まずリジーで間違いないだろうと踏んでいたので、予想通りの真相です。
ただリジーも紅一点だし、DEAのくせに薬物常習者という異常な設定なので、
よく考えれば端からかなり怪しいキャラですよね。
そういう意味では、あまりに順当な真相すぎて面白くないですね。

ただ、リジーには共犯者がおり、それが隊員シュガーで、これは全く予想外でしたが、
そもそも彼が共犯者だというヒントはなかったので、推理する余地もありません。
リジーはモンスターの妻ですが、シュガーと浮気しており、
そこにリジーとシュガーの共犯関係が明らかになるわけですが、
浮気が発覚するのは真相が明らかになる直前ですからね。
もっと早くこの関係性は匂わせておくのが、ミステリとしてはフェアです。
…って、別に本作はミステリのつもりじゃないのかもしれませんが、
いずれにしても、真相を聞いても驚きようのない下手な脚本なのは間違いないです。

リンジーは夫モンスターを刺殺し、ブリーチャーも始末するため呼び出します。
彼女は共犯者シュガーと協力し、ブリーチャーを不意打ちしようとするも失敗。
車で逃走し、激しいカーチェイスになるのです。
が、シュガーがメッセンジャーを撥ね殺してしまい、フロントガラスが血塗れに…。
前方が見えずキャリアカーに突っ込んでしまい、彼は事故死。
トランクに載っていたリンジーも重傷を負います。
追いついたブリーチャーは、なぜ仲間の隊員を殺したのか瀕死の彼女に問うと、
隊員の誰かが1000万ドルを独り占めしているから、その報復だったみたいです。
でもそれなら金の在処を聞き出してから殺すべきだと思うのに、
パイロやグラインダーみたいに瞬殺したらダメだろって思いますよね。
リンジーってアホですね。…っていうか本作の脚本家がアホですね。

まぁ結局、1000万ドルを独り占めしたのはパイロでもグラインダーでもなく、
隊長ブリーチャーだったという自分オチでした。
ボクも殺人犯と盗人は別人だと考えていたので、モンスターが殺された時点で、
もうブリーチャーが盗んだとしか考えられないと思っていました。
しかし彼の盗んだ動機と言うか、1000万ドルの使い道が予想外なもので…。
というか、あまりに無茶苦茶な使い道で呆れてしまいます。
ブリーチャーは2年前に妻子がカルテルに拉致、殺害されており、
その犯人に報復するため、犯人の居場所を知るメキシコの汚職警官に、
賄賂として1000万ドルを渡すために盗んだのです。
いやいや、警官への賄賂に約10億円って、その1/10でも口を割るには十分でしょ。
1000万ドルもあれば部下にもちゃんと分け前も渡せたはずだし、
そうすればこんな惨劇も起きなかったのにアホすぎるでしょ。
どうしても1000万ドルが賄賂に必要だったというなら、
もともと2億ドルもあったんだからもう少し持ち出しとけばよかっただけでは?
盗み出す金額をもう少し現実的な額に抑えておけばいいのに、
なぜそんなバカみたいな高額にしたのか、脚本家の金銭感覚を疑います。

それに妻子殺しの犯人に対する復讐もアッサリしすぎです。
妻子はあんなに拷問されて殺されたのに、拳銃で脳天一発撃ち抜くだけなんて…。
復讐は成功しますが、ブリーチャーも被弾しており、結局彼も死んでしまうのですが、
主人公が死んだことで、この駄作の続編の目が完全に消えたことは喜ばしいです。
シュワちゃんも本当に俳優復帰したいのであれば、出る作品は吟味すべきです。
本作でもまだ本調子ではなかったことにしておくので、
来年からの『ターミネーター』新3部作では完全復帰してほしいです。
鉄板のターミネーターでコケたら、完全引退した方がいいかもね。

復帰後のシュワちゃん出演作の感想
ラストスタンド
大脱出
エクスペンダブルズ
エクスペンダブルズ2
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

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