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WTF

ここ、FC2ブログは今月で10周年なのだそうな。
ボクはここに引っ越してきて、まだ1年半ほどしかお世話になっていませんが、
FC2の現状には懸念を感じており、いつ再び引っ越すことになるか冷や冷やです。
10年記念特設ページには、「これから20年、30年と続けていくためにも、
FC2ブログはあなた様のご意見を元に改善を行ってまいります。」と書かれていますが、
本当に永続できるのかかなり不安です。

皆さま御存じのように、FC2を実質的に運営しているホームページシステム社が、
先月末に京都府警から摘発されました。
あるクソ野郎がFC2動画で性行為を生配信したのを手助けした公然猥褻幇助容疑です。
今回は生中継だったので警察も動けたみたいですが、FC2動画は猥褻動画の温床。
録画された無修正アダルト動画がゴロゴロあるみたいだけど、
海外(ネバタ州)のサーバに保存されているため、日本の警察は手が出せないとか…。
今回の摘発を機に、健全化を図ってほしいところですが、
ブロガーや利用者に対して何の説明もしないところを見ると、その気はないようです。
事件以降、ウチのブログでも確実にアクセス数が減少してしまいましたが、
FC2を避ける人や検索エンジンが増えたのではないかと推測しています。
執筆するモチベーションも下がりまくりです。

しかしFC2動画に限らずネット動画って、アダルト映像はもちろんのこと、
PVやアニメの違法アプロードとか、違法な動画で溢れていますよね。
ボクも日本では流れない映画の海外版の予告編を見るためや、
可愛いペットの映像に惹かれてYouTubeを見ることがあります。
ちゃんと使えばとても有用なツールなのに、一部の悪質ユーザーのせいで、
ネット動画に対してはあまりいいイメージを持っていません。
もう少しちゃんと管理できないものでしょうか?

ということで、今日はYouTubeで大人気のフランス人による映画の感想です。
彼の動画はアップ自体は違法ではないけど、動画の内容はギリギリアウトかも?

WTF
WTF.jpg

2014年10月18日日本公開。
動画サイトで注目のフランス人、レミ・ガイヤールの映画初主演作。

水族館の水槽に飛び込んだり、電車のつり革を使って器械体操に興じたりと、公共の場で笑えるイタズラの数々を実行するレミ・ガイヤール。その様子を撮影し、インターネットにアップしてきた動画の再生回数は合計で16億回を超え、彼は一般人ながらも世界にその名をとどろかせていた。そんな中、付き合って10年になる恋人が、イタズラ動画の投稿をストップしてほしいと言った上に、彼のもとを去ってしまう。それを機にイタズラ動画の撮影をやめて普通に働くレミだったが……。(シネマトゥデイより)



彼が撮ったイタズラ動画の数々がYouTubeなどの動画サイトで
世界的注目を集めているフランス人男性レミ・ガイヤールが、
そんなイタズラ動画をフィクションの中に織り交ぜて映画にした本作。
彼のイタズラ動画はトータル16億回も再生され、ネットでは有名人らしいですが、
ボクはネット動画をあまり使わないので、レミのことは全く知らない…、
…と思いきや、テレビ番組で見たことがありました。
最近、ネット動画を集めて放送するだけの手抜きバラエティ特番が多いけど、
たまたま見た中に彼の動画が数本あり、印象に残っています。
特にバレーボールの国際試合に乱入して、フランスチームの選手に紛れて
国歌斉唱していた映像はいろんな番組で何度か見ました。
サッカーの試合に乱入して勝利チームの選手に紛れて騒ぐのも見たことありますし、
リアルマリオカートもネット記事か何かで写真を見たことがあります。
もちろんそれらが同一人物とは知りませんでしたし、彼の名前も知らなかったけど、
ボクでも知らぬ間に見たことがあるくらいだから、相当な有名人なのでしょうね。

そんなに有名人なら、彼の初主演作である本作も、もっと集客できそうなものだけど、
ボクの鑑賞した劇場では、お客さんは数人しか入っておらず…。
二週間限定公開だし、公開館数も全国6館だけなので、
けっこう観たい人が集中するものと思っていたのですが全然人気ないです。
来週はハロウィン衣装、動物着ぐるみで来場すると1100円で観れる
「ハロウィン割引」を実施する劇場もあるそうなので、ちょっと増えるかもしれないが、
公開初週にこの人気のなさはヤバすぎます。
その原因はレミが日本で人気がないのではなく、本作があのイタズラ男の映画だと
気付いてない日本人が多いからに違いありません。
限定公開でロクに宣伝がされていないのもさることながら、この邦題が意味不明。
『WTF』は邦題というよりも国際題ですが、この意味が通じる日本人は少ないです。

「WTF」というのは「What the fuck?(なんてこった)」の略で、
オンラインゲームなどでよく使われるネットスラングみたいなものですが、
あまり日本人には馴染みがなく、ボクも何かの組織の略称かと思ったくらいです。
(ちなみに世界テコンドー連盟の略称がWTFらしいです。なんだかピッタリですね。)
なので『WTF』という題名からイタズラ動画が題材の映画と連想するのは難しく、
映画公開スケジュール等に載っていても、誰も興味を持たないだろうと思います。
放送禁止用語のスラングの略語をそのまま邦題に使うなんて、
ちょっと思い切ったことをするなと感心しますが、伝わらなければ意味ないです。
(伝わらないからこそ、この邦題にできたのかもしれませんが。)
例えば「フランスのイタズラ野郎」とか「モンペリエのお騒がせ男」という邦題なら、
「あ、あいつの映画かな?」と気づく人も多少はいるだろうし、
『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』くらいの集客は出来たかも。

内容もそれこそ『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』みたいに、
イタズラ動画を繋いで、なんとなく物語風に仕上げただけのものになると思ったけど、
意外とちゃんとストーリーがあったのはよかったです。
ストーリーの中に主人公レミの経歴として、過去のイタズラ動画を挿入される感じです。
超有名なサッカーやバレーの試合への乱入はもちろん、リアルマリオカート、
パックマンの着ぐるみで店に乱入、カンガルーの着ぐるみで大暴れ、
カタツムリの着ぐるみで大渋滞を起こすなどの過去の動画が一挙に見れます。
どうやらレミは着ぐるみネタが好きみたいですね。
着ぐるみを着てのイタズラなんて、一般人にはハードルが高いですが、
彼にはどんな着ぐるみでも調達してくれるオモチャ屋の仲間がいるみたいです。

一般人をターゲットにしたドッキリ的なイタズラが多いけど、
そのほとんどはイタズラなんて可愛いものじゃないような気もします。
カンガルーキックで蹴り飛ばしたり、走行中の自転車にボールをぶつけたり、
下手すれば怒られるだけじゃなくて大怪我させかねない危険行為です。
警官に対するイタズラも多く、公務執行妨害(?)で逮捕もされますが、
逮捕されたら犯罪と公権力が認定してるわけですから、もはやイタズラではないです。
スポーツへの乱入はまだ笑えるけど、迷惑すぎて可愛げのないイタズラも多くて、
主人公だけどこんな奴はあまり好きになれそうにないです。

なのでイタズラ動画流用シーンではそれほど笑えませんでしたが、
フィクションのドラマシーンはなかなか笑えるところも多かったです。
38歳になっても、10年来の仲間Bボーイズと一緒にイタズラ動画制作に精を出すレミ。
この日も宇宙服の着ぐるみでジャンピングシューズを履いて、ゴルフ場で大ハッスル。
あまりに夢中になりすぎて、妻(恋人?)の両親との食事会もサボってしまいます。
この宇宙服の動画も85万ヒットを記録し、ついに全動画の再生回数は10億回以上に。
日本からも2144万回も再生されたみたいで、もう有頂天です。
しかし、次に毛むくじゃらの着ぐるみで美容院に行くというイタズラをしますが、
その時撮影された映像がイマイチで、レミは仲間のカメラマンのジェラルドに
「いい加減、素人仕事はやめろ」と八つ当たりして大ゲンカになります。
他の仲間アルノーとグレッグも「僕らにはメリットない」と言い出して…。
まぁ有名になるのは出演者のレミだけで、裏方の3人が不満を持つのも当然ですよね。

レミに不満を持っているのは仲間3人だけではありません。
妻も38歳にもなって定職にもつかず、イタズラ動画に夢中の彼に愛想を尽かし、
「帰るまでに動画やめろ」と言い、4か月間も南米に行っちゃいます。
仲間にも妻にも愛想を尽かされた彼はショックを受けて、イタズラ動画から足を洗い、
セールスマンとして働き始め、妻ともヨリを戻し、妻は妊娠もしましたが、
イタズラ動画が生き甲斐だった彼は、生き甲斐を失って心を病んでしまいます。
口数も減り、病院から安定剤や睡眠薬を大量に処方され、廃人同然になるのです。
そんな状態なのに、妻は満足そうなのが不可解ですね。
勤め先もよくお騒がせ男なんて雇ったものだと思いますが、
腐っても有名人なので、CMに出演したりと広告塔として貢献していたみたいです。

そんなある日、レミのファンクラブ会長の少年が、彼のイタズラ動画引退を嘆き、
「あなたがやらないなら僕がやる」とイタズラ動画を始めます。
レミの真似をしてカタツムリの着ぐるみで交通渋滞を起こそうとするのですが、
轢かれてペシャンコになってしまい、連絡を受けたレミは病院に駆けつけるも、
少年は「史上最大のイタズラをやって」と言い残し、死んでしまうのです。
それを機にレミは妻の忠告を無視し、イタズラを再始動させることにします。
仲間にも再び声を掛けて、イタズラ動画チームも再集結します。
堅気になっていた仲間も初めは再開を渋っていたのですが、
やっぱりイタズラ動画制作は刺激的でやめられないみたいです。
ジェラルドを再勧誘するときのペニスの着ぐるみで結婚式に乱入するシーンは爆笑です。
でもあれがフィクションじゃなくて本物の過去のイタズラ動画だったら、
大迷惑すぎるので引いちゃって、笑えなかったかも…。

ファンも総動員して、皆で着ぐるみを着てイタズラしまくるのですが、
そんな折に妻がついに出産します。
でもなぜか赤ちゃんが人形なんですよね…。
ドラマパートでこんなイタズラ動画みたいな演出する意図がわかりません。
少年が死んだ時の医師や看護師の不謹慎な行動も違和感がありましたが、
ドラマパートはもっと現実的にしないと、イタズラ動画パートでの、
レミの非常識さが際立たないと思うのですが…。
レミや仲間たち以外もこんなに変人ばかりなのはダメでしょ。

この後、イタズラを再開したレミによる怒涛のイタズラ動画の連続となります。
おそらくここは過去の動画ではなく、本作のための撮りおろしなのでしょうね。
過去の動画に比べるとユーモアに磨きがかかっているというか、
迷惑さが少し和らいだイタズラが多いような気がしました。
…いや、鳥の着ぐるみで橋の上からフンを投下するネタとか、
全身タイツで横断歩道を占拠するネタなんかは、やっぱりかなり迷惑かな?
エレベーターで全裸でシャワー浴びたり、キルト履いて下半身を露出させるネタは、
完全に猥褻行為ですしね。
でも誰かが大怪我するようなイタズラじゃないのはやはりマシか。
動物の着ぐるみで動物病院に行ったり、猟師を襲ったりするネタは面白かったし、
特にジェイソン、チャッキー、ゴーストフェイスのコスプレをして、
ヒッチハイクしたり、逆にハイカーを拾ったりするネタは最高でした。

最後は皆で少年の墓参りをすると、天国から天使になった少年が、
「こっちでもイタズラを楽しんでるよ」と言い、ハッピーエンドとなるのですが、
「なんだこのオチは?」と思っちゃいましたね。
…もとい、「What the fuck?」と思っちゃいましたね。
まぁ死んだ少年が満足しているなら別に構わないけど、
終盤の撮りおろしイタズラ動画集の時も、質より量って感じで、
少年の遺言のような「史上最大のイタズラ」というほどのことはしてないので、
最後に何か凄いイタズラをすると期待していたボクとしては少し物足りなかったかも。
映画なんだし、今までの動画サイトに投稿されたイタズラと同程度では満足できません。
「史上最大のイタズラ」は大風呂敷を広げすぎですが、
オランド大統領にドッキリ仕掛けるくらいのことはしてほしかったです。

とはいえ、レミ・ガイヤールの集大成として、なかなか面白い映画でした。

関連作の感想
ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中

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