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いけちゃんとぼく

最近は暑くて眠れないからちゃんとブログ更新できてます。
書くネタは結構あるし、このまま今月中は毎日更新できるかな。

いけちゃんとぼく

2009年6月20日公開。
人気漫画家・西原理恵子の同名絵本を実写映画化。

いつのころからか、いつも一緒に過ごしているよしお(深澤嵐)と謎の生き物いけちゃん。山登りや虫取り、友だちとケンカしたりするとき以外にも、熱が出たときには看病したりと、いけちゃんはいつもよしおのそばに寄り添い彼を見守っていた。やがて、よしおが成長して少年時代が終わろうとするころ、いけちゃんの姿が見えなくなってしまい…。(シネマトゥデイより)

本作は原作の絵本がテレビ番組で"絶対泣ける本"として紹介されたり、
映画の宣伝では号泣率98%(うろ覚え)とかって煽られているので、
さぞや号泣必至ないい映画だろうなと思って期待して観に行ったんですが、
まったく泣けませんでした。(涙もろいほうなのに…。)
"泣ける"と煽られすぎてハードルが上げすぎたのか、
ボクが想像していた"いけちゃんとぼく"像を遥かに下回る内容でした。
でも原作絵本のほうは、『毎日かあさん』などの漫画家・西原理恵子ってことで、
あのヘタウマ(むしろ下手)な絵で"絶対泣ける本"と評されるほどの絵本なんだから、
さぞ泣けるいい物語だったんだろうなと想像します。
なのにあんなダメな映画に仕上がっちゃうなんて、
原作絵本も読んだことないけど、実写映画化向きの作品じゃないのかも。

映画初監督の監督らしいですが、たしかに下手だなと感じるシーンが多かったです。
謎の生物"いけちゃん"は架空の妖怪なのでどんな風でもかまいませんが、
人を殺しかねない極端な暴力を振るうイジメっ子や、
子供でも容赦なく蹴りを浴びせるカンフーマスターの牛乳屋のオッサンなど、
ふつうの登場人物たちもあまりにも漫画チックな演出に違和感が…。
せっかくの実写なのにあまりに非現実的な演出せいで、
逆にいけちゃんの神秘性が欠けます。

神秘性といえば、これがこの映画の一番の問題ですが、
冒頭でいけちゃんの正体が誰でもわかるように示唆されてしまうのはダメでしょ?
もうそれだけでこの映画の興味の半分以上失われてしまいます。
なのに最後にいけちゃんの正体を仰々しくネタばらし…。
そんなわざわざ説明してくれなくても知ってるから全然感動がないんですけど…。

そこまでは演出上の問題ですが、物語もイマイチよくない。
昔から子供と動物には勝てないっていうし、そこに死別や友情、ロマンスなど、
泣ける要素をこれでもかと詰め込んではいるんですが、それでも全く泣けないのは、
主人公の少年よしおが、あまり共感できるタイプじゃないからでしょうか。
やけに文学的な思考をする子で小学生らしくないし、虫の首捥いで遊んだり、
酷いイタズラしたり、普段イジメられてるくせに自分より弱い子をイジメたり…。
全く感情移入できないクソガキ。
原作者が女性なんで、"たぶん男の子の遊びってこんな感じだろう"みたいな偏見で
キャラ付けされてるんだと思いますが、男からすると違和感があります。

本作はよしおが少年から少し大人になる成長物語でもありますが、
本質はラブストーリーのはず。
(冒頭で示唆されるのでネタバレにはならないと思うけど)
いけちゃんにしても正体はよしおの未来の最後の恋人の思念が具現化した妖怪なので、
よしおに対しては友情と同時に恋愛感情も持ってるはず。
でもなんか母親目線というか、保護者にしか見えません。
原作者が自分の子供をモチーフによしおを作ったって事だから、
いけちゃんは子供を見守る親であり、友達でもあるという意図はわかりますが、
それなら恋人なんて設定はいらないし、むしろ邪魔だと思います。

よかったところは、CGで再現されたいけちゃんの可愛さと、
妖怪あずき洗い役にナイナイ岡村を抜擢したことくらいです。
まぁでも、どうしようもなくダメな映画かといえばそうでもなくて、
むしろもう少し工夫すれば化けそうな惜しい映画です。
今のままではせいぜい小さい男の子がいる母親が、よしおを自分の子と重ねて
やっと感動できるかどうかくらいのストライクゾーンの狭い物語ですが、
あざとい泣かせ演出を抑えて、もっとコメディ色を強くするか、
よしおといけちゃんの関係に焦点を絞って、ロマンス色を強めるかすれば、
かなり良くなる予感があります。

本作にもちょこっと出演している原作者の西原さんの作品ですが、
今年はもう一本『女の子ものがたり』も実写映画化されるそうで。
まぁ本作がイマイチだったから観に行くつもりにはなれませんが、
毎日新聞に連載してる『毎日かあさん』もアニメ化されたらしけど、
これも評判はイマイチらしいです。
今なぜ彼女がこんなに注目されてるのかわかりませんが、
彼女の作品は映像化に向かないんじゃないのかなぁ…。

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