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FRANK -フランク-

このブログで障害が発生していたため、昨日、一昨日は更新できませんでした。
今は直ったみたいですが、前記事で運営を批判したから報復されたのかと思いました。
ちなみにどんな障害だったかというと、一行目と二行目の間に勝手に改行が入り、
更新のたびにどんどん改行されるという、全く意味不明な怪現象でした。
テンプレートの問題かなと思ってHTML編集を弄ってみたりしましたが、
昨日のメンテナンスで直ったみたいなので、サーバの問題だったみたいです。
ここの運営は障害情報もちゃんと発表してくれないから、
テンプレートの再設定なんて無駄骨を折らされてしまいました。
今は例の事件の対応に忙し…、おっと、また批判したら何をされるか…。

ということで、今日は一昨日に書く予定だった映画の感想です。
ただでさえ日本公開が結構前の作品なので、一日も早く書きたかったのですが…。

FRANK -フランク-
Frank.jpg

2014年10月4日日本公開。
マイケル・ファスベンダー主演のコメディドラマ。

フランク(マイケル・ファスベンダー)は、常にシュールなかぶり物をかぶっている不思議な男。フランクがリーダーを務めるバンドに加入することになったジョン(ドーナル・グリーソン)にとって、フランクは妙に魅力的な存在だ。そんなある日、バンドの映像がインターネットで話題になり、アメリカの音楽フェスティバルに招待されることに。ところが突然、フランクが様子が変になり……。(シネマトゥデイより)



予告編やホスターなどのビジュアルから、なかなか面白そうな映画だと思い、
公開を待ち望んでいた本作ですが、日本公開は今月4日だったのに、
関西では先週末18日の公開で、ようやく観ることができました。
2週遅れで待たされた分だけ、期待も高まってしまっていたのか、
満を持していざ観に行くと、正直期待したほどの作品ではなかったなと…。
たしかにコメディ映画として、前半は笑えるところも多くて楽しかったけど、
後半はちょっと退屈なんですよね…。

後半が退屈な理由は明確で、本作は出オチなコメディ映画だからです。
ひょんなことからあるバンドに加入することになった青年ジョン。
バンドのフロントマンのフランクは、四六時中、奇妙な被り物をしている謎めいた男で、
ジョンは破天荒な魅力をもつフランクに次第にひかれていく。
…という物語ですが、その奇妙な被り物の外見的インパクトが面白く、
フランクが登場してから暫くは楽しかったのだろうと思います。
しかし外見的インパクトだけの出オチでは、それほど間は持ちません。
徐々に見慣れて、インパクトも薄れてしまいます。
被り物を見飽きると、今度はフランクの素顔に興味が湧きます。
普通なら素顔への興味で感心を引っ張れそうなものなのですが、
如何せん、フランクの素顔は観る前からわかってるんですよね…。
だって、フランクを演じるのはマイケル・ファスベンダーだと、
大々的に宣伝されてしまってますからね。

某映画サイトで「世界イケメン100人」の1位に輝くほどのファスベンダーなのに、
そのイケメンを奇妙な被り物で封印しての出演は、たしかに勿体ないというか、
ある意味では豪華な彼の使い方だと思うし、それを大々的に宣伝するのはわかるが、
物語的にはフランクがどんな顔か最後まで予想も出来ない方が面白いはずです。
劇中でジョンが「エレファントマンみたいなのかな?」なんて予想しますが、
客としてもどんな顔なのか予想しながら楽しみたかったです。
そして最後まで素顔を伏せておいて、最後に被り物が取れた時に、
「あ、ファスベンダーだったのか。なんて贅沢な起用。」と思えたらそれがベスト。
それを大々的にネタバレしちゃってくれて、興を削ぐにもほどがあります。

まぁそれでも、ファスベンダーが何か特殊メイクしているかもしれないし、
その特殊メイクがエレファントマンみたいな可能性だってあります。
そうじゃないとしても、14歳からずっと被り物をしている設定なので、
髪や髭も伸び放題で、さぞ酷い有様になっているに違いないという期待感もあります。
が、その期待感は物語の展開により、完全に透かされてしまいます。
ネタバレになってしまいますが、終盤たしかにフランクは被り物を脱ぎます。
不慮の事故に遭い、被り物がぶっ壊れてしまうからです。
しかし被り物が壊れた彼は、素顔を見られる前に姿を消してしまい、
後日ジョンが彼を探し出しますが、随分時も経っているので、
当然散髪や髭剃りもしたのか、小奇麗な姿になっていて、普通にファスベンダーでした。
せめて被り物が壊れた直後のフランクの素顔が見たかったのに、完全に肩透かしです。

素顔も肩透かしでしたが、被り物をしている理由も肩透かしで…。
ある意味では素顔以上に、なぜ被り物を絶対に脱がないのかの方が気になり、
その理由が終盤で明かされるであろうことを期待していたのですが、
結局明かされた理由は「特に理由はない」というもので…。
被り物が壊れて姿を消したフランクを、ジョンが必死に探すのですが、
その途中でフランクの両親に会いに行き、なぜ被り物を始めた理由を聞きます。
すると両親は「精神的な疾患のせいだ」と答えるのですが、
いやいや、フランクが精神疾患だなんて、見てれば誰でもわかることで、
全く理由になっておらず、きっと何か重大なトラウマでもあるのかと思っていたボクは、
完全に肩透かしを食らってしまいました。
本作は言わばフランクの被り物を巡る物語だったはずなのに、
その根幹である被り物をしている理由が明確ではないため、
テーマが曖昧で、一体何を描きたかったのかもよくわかりません。
批評家連中の評価が異常に高いので、単なるコメディではなく、
ドラマとしてもっと深いテーマがあるみたいなのですが、そのテーマがわかりません。
なんでもフランクはイギリスのミュージシャンでコメディアンの
フランク・サイドボトムという人物をモデルにしているらしいけど、
サイドボトムのことを知っていたら少しは理解が深まるのかな?

イギリスの郊外に住む作曲家志望のジョンは、
ある日、海である男が入水自殺しようとしている現場に遭遇します。
その男は「ソロンフォルブス」のいうバンドのキーボードでしたが、
自殺に失敗するも病院に運ばれてしまったため、バンドのマネージャーのドンから、
「代わりにライブに出演してほしい」と頼まれ、ジョンは出演することに。
そのステージ上で奇妙な張り子の被り物をしたリードボーカルのフランクに出会い、
その奇抜なスタイルと音楽に感銘を受けるのです。
フォロンフォルブスはほぼ無名のバンドのようですが、
彼らの音楽はオルタナティブというかエキセントリックというか、
ちょっとポピュラリティに欠ける感じがします。
ジョンはとても感銘を受けていましたが、ボクにはイマイチ良さがわからず、
主人公であるジョンに感情移入しにくかったです。
フランクはサヴァン症候群というのとも違う感じで、
中途半端に変な音楽で、率直に言えば退屈な音楽だったので、
逆にもっとぶっ飛んだ奇抜な音楽だった方が達観できたかも。

自殺未遂のキーボードが復帰しないため、ジョンはアルバム作りにも呼ばれることに。
アイルランドの山奥の別荘で、缶詰め状態でアルバム作りをするのですが、
彼を推薦したフランクとドン以外のバンドメンバーからはイマイチ歓迎されず…。
特にテルミン担当のクララからは露骨に敵視されます。
バンドメンバーは皆フランクに心酔しているのですが、
類友とでもいうのか、全員変人揃いです。
…いや、変人というよりは精神的に病んでる感じですかね。
ドンはピグマリオンコンプレックス(人形偏愛症)らしいけど、
それ以外はまともかと思いきや、11カ月かけてアルバムが完成した直後、
フランクの被り物を付けて首吊り自殺してしまうのです。
アルバムが完成して嬉しいはずなのに、なぜこのタイミングで自殺するのか、
全く理解できませんでしたが、劇中で理由も全く語られることはなく、
これも「精神的な疾患のせいだ」と思わざるを得ないです。
精神病のキャラはどんな意味不明な行為も正当化されてしまうので厄介ですが、
本作の主要キャラは主人公ジョン以外みんな偏心しているので、
理由のわからない、理解できない展開が多すぎるんですよね。

そんなソロンフォルブスですが、音楽祭SXSWから出演オファーを受けます。
どうやらジョンが11カ月に及ぶアルバム作りの合宿をずっと隠し撮りし、
ネット動画共有サイトにアップしていたみたいで、
それが一部で話題に、SXSWの目に留まったみたいです。
被り物なんてしているくらいだから、人前に出るのは苦手なのかと思いましたが、
フランクは超乗り気で、そのオファーを受けることになります。
でもクララたち他のメンバーはあまり乗り気ではないみたいで…。
どうも今までバンドが無名だったのも、音楽にポピュラリティがないためだけではなく、
フランクを独占したいクララの画策で意図的に露出を控えていたみたいです。
たしかにあんな変な被り物をしたメンバーがいるバンドなら、
音楽性は二の次でももう少し注目されそうなものですもんね。
なぜ売れてるのかわからないセカ○ワみたいに。
あ、違った、彼らはピエロの人気じゃなくてヴォーカルの人気のお蔭か。
まぁ精神病を売りにしているということでは同じかな。
精神病持ちのバンドというだけで注目されることの証明でもあり、
それなら全員精神病のソロンフォルブスももっと注目されてもよさそうなものですが、
クララがそうなることを邪魔していたのでしょうね。

フランクはその動画が2万人を超える再生回数を記録していたことに、
自分の音楽が認められたと喜んでいるのですが、
視聴者は音楽のよさに感銘を受けたわけではなく、
フランクと愉快な仲間たちによる変人たちの合宿を面白がっていただけです。
誰もソロンフォルブスの音楽には興味ないし、SXSWの出演も期待されてません。
SXSW出演のため現地入りした彼らですが、大興奮するフランクを、
出演をやめさせるためにクララが彼を洗脳しようとします。
しかしジョンに邪魔され、なんと彼女はジョンの足を刺し、暴行罪で逮捕されます。
クララが去った後、彼女に呼応するかのようにベーシストとドラマーも脱退。
ソロンフォルブスはジョンとフランクだけになってしまうのです。
こんな状況なら、もう出演もやめたらいいのにと思うのですが、
2人だけでもステージに上がることになります。

フランクは急に女装をしてステージに上がるのですが、その意図がわかりません。
バンドの華である女性メンバーが脱退したから、自分が女装しようと思ったのかな?
女装と言っても、いつもの被り物にマスカラやら口紅やらするだけですけど。
女装も初めは笑えたけど、やはり出オチですぐ慣れますね。
ステージでジョンが演奏を始めると、フランクは「その曲はクソだ」と言い卒倒。
当然ステージは台無しになるのです。
まぁジョンと2人だけでは、いつもの彼らの音楽はできるはずありませんからね。
それにしても2人でぶっつけ本番なんて、ちょっと無理がある気が…。
翌日、堪忍袋の緒が切れたジョンは、「お面を脱げよ」とフランクに迫ります。
フランクは逃げ出して車に撥ねられ、被り物は壊れて脱げてしまいますが、
本人はそのまま逃走し、姿を消してしまいます。
いやー、結構な勢いで轢かれたのに、そのまま逃げ去るなんて恐るべき頑丈さです。

フランクという名前以外、苗字も顔も年齢もわからないため、探すのに苦労しますが、
ジョンはなんとか実家を発見し、フランクと再会します。
長年被り物をしていたので、被り物を固定するベルトの跡が頭に付いていましたが、
フランクは前述のように、あまりに普通の姿で肩透かしを食らいました。
ジョンはクララが唄っている場末のバーにフランクを連れて行き、
クララと楽しそうに唄う彼を見て、自分は去るのです。
そこで本作は幕を下ろしますが、正直「で?」って感じのラストでした。
結局、元の鞘に収まってめでたしめでたしということなのでしょうが、
この出来事によってジョンが作曲家として成長できたとか、何か結果がほしかったです。
本当に一体何が描きたかったのか全くわかりません。
やはり「ファスベンダーの被り物演技」しか売りがない映画だった気がします。

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