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愛を読むひと

今年は"アカデミー賞主要部門ノミネート作を片っ端から観る"という企画を立てて、
アカデミー賞の評価の信憑性を自分で確認して回りました。
そろそろ全作日本公開され終える頃なので、この企画も今月までにして、
月末にボクの評価と実際の受賞結果をまとめた記事でも書こうかな、と思ってます。
今のところ主要6部門にノミネートされた全14作中、11作まで観ました。
残る4作、今月末の助演女優賞受賞作の『それでも恋するバルセロナ』は観に行くし、
公開期間中に見逃した助演男優賞候補作『レボリューショナリー・ロード』は
DVDレンタル開始しているので観れるからいいけど、
主演男優賞候補作『扉を叩く人』は関西では来月公開なので間に合わないし、
主演女優賞候補作『Frozen River』は日本で公開されるのかどうかも謎なので、
その2作が観れなかったのが心残りですが…。
ということで、今日は主演女優賞受賞作の感想です。

愛を読むひと

2009年6月19日日本公開。
ベストセラー小説『朗読者』の映画化。

1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。(シネマトゥデイより)

この作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレット。
アカデミー賞の常連のような彼女ですが、実際に受賞できたのは今回が初めてです。
ボクは彼女にはそんなに関心がなくて、出演作はほぼ見逃してきたので、
未だに『タイタニック』のヒロイン役ローズのイメージが強いんですが、
いつの間にやら大女優になってたんですね。
本作では36歳~70歳くらいまでのハンナ役をひとりで演じてますが、
全裸の濡れ場から老女まで、なかなか体当たりの演技を見せてくれます。
そういえば『タイタニック』でも100歳以上の老婆の役してたんだったけ?
あれは別の人だったっけ?

本作は主人公マイケル(レイフ・ファインズ)の回想形式でストーリーが進みます。
主に15歳の少年時代、大学生時代、現在の3つのパートに分かれている感じです。
それぞれの時期で作風が変わっているように感じました。

マイケルがハンナと出会う15際の頃の物語はまるでポルノ映画かの如く濡れ場の連続。
マイケル少年(デヴィッド・クロス)もハンナもほぼ全裸。
正直、とんでもない映画観に来ちゃったな…と思いましたね。
ポルノ映画はそれなりに興味深いけど、熟女ものですからね。守備範囲外です。
ケイト・ウィンスレットはまだ30代前半だし、まだ余裕で守備範囲内なんですが、
実年齢より老けた役作りのためなのか、若いマイケル少年との対比のためなのか、
なんかだらしない感じの裸で、リアルっちゃそうだけど、あんまり美しくはないです。
これが『タイタニック』のローズか…と思うと年月の残酷さを感じるというか…。
マイケル少年も15歳の体ではなかったけどね。(実年齢は18歳だったらしい。)

ポルノ映画から一転、大学生の頃の物語はなにやらシリアスな感じ。
戦争犯罪を裁く裁判でハンナは被告として出廷、
無期懲役の判決を受けるまでの過程が描かれます。
ここにきて、俄然面白くなってきた感じです。
そのハンナの罪、戦争犯罪っていうのは、ナチスの強制収容所の看守をしてた時の
囚人の選別や大量殺害に関与した疑いによるものですが、
正直、またナチスの話か…、って感じはあります。
最近多いですよね。ナチス関連の映画が。欧米人って実はナチス好きなんじゃないの?
ボクは世界史に疎いのでナチスとかユダヤとかその手の話には馴染みがないんですが、
何気に当時の同盟国として、ナチス・ドイツには親近感があったりします。(不謹慎?)
ハンナの罪も戦争下でのやむ得ない行為だし、戦犯とはいえ同情します。
とはいえハンナ以外の被告には全く同情しなかったし、ナチスとは関係ないか…。

で、最後はすっかり中年になったマイケルの現在に至るまでの物語。
ここは心温まるのヒューマン・ドラマで、ちょっと泣けました。
最初はどうなるかと思ったけど、観に来てよかったと思えました。
マイケル役はデヴィッド・クロスからレイフ・ファインズにバトンタッチですが、
ハンナ役はずっとケイト・ウィンスレット。
見る影もない老女ですけど、何気に気品があって、30代の時より魅力的かも?

ハンナにはナチの手先だったことの他にもネタバレ厳禁の秘密があるんですが、
その秘密を隠し通したがために無期懲役という重い判決を受けます。
その秘密は(日本人だからそう思うだけかもだけど)そんな重大なものではないし、
無期懲役をくらってでも隠すほどのものではないような気がするんですが、
なぜハンナがその秘密をひた隠すのかが説明されていないのが納得できません。
それはそうと、ある映画サイトにこのネタバレがサラッと書いてあったんですが、
この映画を観る前にそれを見てしまいました…。
知ってるから序盤のハンナの不振な行動も理由がわかってしまって、
なんかドキドキ感とか緊張感が薄れちゃいました。
それで序盤はポルノ映画にしか見えなかったのかも…。

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