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イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所

明日にはこの辺りに台風19号が来ますが、2週連続で台風が来るなんて…。
幸いにも明日は休みなので、家でジッとしていることにしますが、
本当はせっかくの休みだし映画館に行きたかったんですよね。
(ボクの場合は明日は祝日だから休みなのではなく、単なる公休です。)
まぁ台風が来たって映画館は営業していますが、
台風の日にわざわざ外出して、怪我したり事故でも起こしちゃったら、
同情の余地はない、単なる愚かな行為ですからね。
御嶽山の絡みで、「(火山による被害を出さないためには)火山には登らないこと。」
と言った火山学者が話題になりましたが、たしかに避けられる災害は避けるべきです。
火山噴火はともかく、予報されている災害くらい避けた方がいいですね。

ということで、今日は大雪警報の中をあえて出掛けて悲惨な目に遭う物語の感想です。

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所
If I Stay

2014年10月11日日本公開。
クロエ・グレース・モレッツ主演のロマンス・ドラマ。

高校3年のミア(クロエ・グレース・モレッツ)はチェロ奏者を夢見ていた。ミュージシャンの恋人アダム(ジェイミー・ブラックリー)と交際をスタートしてから1年、充実した日々を送っていた。しかしある雪の日に、ミア一家が乗った車が対向車と衝突。昏睡(こんすい)状態のミアは、なぜか意識不明の自分自身の姿を見ていた。そしてミアの生死の行方は彼女自身に委ねられ……。(シネマトゥデイより)



本作は人気ヤングアダルト小説『ミアの選択』を映画化したロマンス映画ですが、
主演は『キック・アス』シリーズや『キャリー』などでお馴染みの大人気若手女優
クロエ・グレース・モレッツです。
ボクも彼女に釣られて観に行きましたが、正直イマイチでした。
もともとロマンス映画が趣味じゃないこともあるけど、やはりモレッツの使い方がね…。
彼女は『キック・アス』のヒットガール役のように、ちょっとキワモノを演じた方が
魅力が活かせる子だと思うのですが、本作は等身大の普通の女の子役です。
例えるならジョニー・デップが普通の役を演じた映画を観た時のような、
なんとも言えない物足りなさを感じるんですよね…。
ヒットガール役だったらモレッツ以外には替えが利かないと思うけど、
こんなロマンス映画のヒロイン役なんて、別に彼女じゃなくてもできるじゃんと思うし、
正直、彼女にこんな演技は求めてませんからね。
例えばこの役を同年代の子役出身女優エル・ファニングが演じていたとしたら、
おそらくもっと普通に楽しめたような気がします。

…いや、誰が演じてもイマイチなことに変わりはなかったかも。
どうも構成がよくないんですよね。
現在と過去が並行して描かれる構成となっているのですが、
現在の物語の展開が気になって、過去の物語が邪魔に感じられ、
いちいちどうでもいい上に長い回想を挟まれる構成にイライラしてきます。
過去の物語が現在の展開に大きく影響していればまだマシですが、
ほとんど関係ないと言っていいくらいの内容で、邪魔だしテンポが悪くなります。
以下、ネタバレ注意です。

チェロ奏者を目指す高校生ミアは、NYの名門ジュリアード音楽院を受験し、
もうすぐ合否通知が届くというある雪の日に、両親と幼い弟と4人で、
祖父母の家に車で出掛けますが、雪で車が大事故を起こしてしまい…。
昏睡状態で病院に担ぎ込まれたミアですが、彼女は幽体離脱していて、
昏睡状態の自分を見たり、家族の死を知ってショックを受けるのです。
そんな現在の物語に、彼女の幸せな思い出を振り返るかのように、
過去の物語が並行して描かれているのですが、
家族の死を嘆く彼女の回想なのだから、家族の思い出が描かれるのが普通なのに、
なぜか恋人のアダムとの思い出ばかりが描かれるんですよね…。
家族が亡くなったり危篤状態だって時に、恋愛なんてどうでもいいだろって感じだし、
昏睡状態のミアがどうなっちゃうのか気になっているのに、
彼女の昔の恋話なんて邪魔なものを挟まないでくれって感じです。

アダムは地元で人気のロックバンド「ウィラメットストーン」のギター兼ボーカルで、
学校でも人気のイケメンロッカーですが、なぜかチェロ奏者のミアに一目惚れ。
ミアも彼に憧れていたみたいで、初デートでキスし、交際が始まりますが、
とにかく過去の物語はキス、キス、キスの連続です。
何かあるたびに2人はキスしますが、5分に1回キスシーンじゃないかってくらいです。
子役出身のモレッツももう16~17歳の若手女優なので、キスシーンくらいあるでしょうが、
ここまで多いと何の有難味もなくなり、ウンザリしてきますね。
監督がキスフェチなのか、モレッツのキスシーンは客を呼べると思ったのか…。
コッチはミアの容体が気になってるのに、ただチュッチュするだけの回想で、
いちいち物語を止めないでほしいです。

過剰なキスシーンの他に過去の物語でもうひとつ問題だったのは、
現在のシーンで過去の物語の顛末が予想できてしまうということです。
ミアが病院に入院したと聞き、アダムが駆け付けるのですが、
つまり現在の時点でふたりの関係は続いているということになります。
なので過去の物語でふたりの恋愛にどんな紆余曲折があろうとも、
結局決定的な破局にはならないことが現在の様子からわかってしまっているので、
過去の物語はロマンスとしても全くハラハラできません。
ただただ邪魔なだけで、そんな全く興味が湧かないロマンスよりも、
彼女と家族の出来事をもっと描いてくれた方が感動的だったはずです。

事故により、母親は即死、父親も搬入後に死んでしまいます。
ただ、弟だけは意識を取り戻し、それを確認した幽体離脱中のミアは、
「弟は私が世話しなきゃ」という使命感が沸き上がります。
看護師曰く、生きるも死ぬも自分次第で、ミアに生きる気力があれば、
昏睡状態から目覚めることができるという暗示です。
生きるも死ぬも「ミアの選択」次第ということです。
弟のために生きたいと思ったミアですが、その後弟の容体が急変し、
硬膜外出血で結局弟も死んでしまうのです。
ミアは「もう耐えられない。終わらせて。」と思うようになって、
生きる気力を失って死ぬ覚悟を決め、そのせいで彼女の容体も悪化します。

そんな死ぬ気満々で今にも天に召されようとしていたミアを救ったのがアダムでした。
アダムは昏睡状態のミアに彼女の好きなベートーベンの曲のチェロ演奏を聴かせ、
天に召されかけていたミアは一瞬踏みとどまります。
結局、その後ミアは目を覚ますことになるのですが、
彼女に生きる気力を与える決め手になったのはアダムだったとはいえません。
アダムが持ってきたジュリアード音楽院の合格通知が決め手でした。
そりゃ合格できたのは嬉しいでしょうが、両親と弟を一気に亡くし、
もう死のうと思っていた彼女が死ぬのを思い留まるほどのことかな?
家族の死の悲しみより、進学の喜びが勝るなんて、ちょっと考えにくいです。
それに結局アダムとの関係が決め手になったのではないなら、
やっぱり今までの彼との恋愛を描いた回想は全て不要だったことになります。

ボクとしては合格通知で目を覚ますのではなく、
祖父の話を聞いた時に目を覚ましてほしかったです。
ミアの父(祖父の息子)は人気パンクバンド「ナスティブルース」メンバーでしたが、
弟が生まれた時に音楽活動からスッパリと足を洗ってしまうのです。
祖父はその時の彼の心境を、昏睡状態のミアに語り掛けてくれるのですが、
その理由が感動的で、ちょっと泣けました。
「潮時だ。俺は子供のために犠牲を払う。」と自分のドラムセットを売って、
クラシックが好きな娘のためにチェロを買ってくれたという話で、
そんな死んだ父の想いを知れば、父の分まで生きようと思えるはずですが、
ミアはそこではまだ死ぬつもりのままで…。
ここで目覚めていれば感動的な結末だったと思うのに残念です。

まぁ端からミアが死ぬなんて結末はあり得ないと思っていたから、
どんな決め手であれミアが目覚めることは想像に難くなく、
いざ目覚めても「やっぱりか」という印象は拭えないでしょうけどね。
本作では残念な結果だたモレッツですが、
来週末公開の『イコライザー』でもヒロインを務めています。
そちらには期待しましょう。

コメント

お金が勿体ないからって我慢してまで見るのは、時間が勿体ない。

私久しぶりに映画見ました。
不思議な幽霊世界を体感したかったのに、普通のラブストーリーでがっかりしました。

仰るとおりキスもうんざりするぐらい多かったです。
私も過去の事より、現在の事が気になっていました。


くだらなくて1時間で退席しました。

  • 2014/10/22(水) 19:22:02 |
  • URL |
  • 花井 #sqQhJwBQ
  • [ 編集 ]

Re: お金が勿体ないからって我慢してまで見るのは、時間が勿体ない。

ボクも退屈な映画はお金よりも時間が勿体ないと思うことがありますが、
途中で退席してしまうと、そこまで観た時間は無駄になるし、
映画館までの所要時間も無駄になると思ってしまうので、
とりあえず最後まで観ようと思ってしまいます。
もしかしたら最後で面白くなることもあるかもしれないし、
もしそうなればそれまでの時間は無駄にはなりませんからね。
ただ、途中まで観て退屈な映画は往々にして最後まで退屈なままで、
観終ってから「やっぱり途中で帰ればよかった」と思うことも多いです。
本作も結局予想通りの展開だったし、最後まで観る必要もなかったと感じます。

  • 2014/10/22(水) 19:52:45 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

お金が勿体ないからって我慢してまで見るのは、時間が勿体ない。

私も退席する事はめったに無いです。
過去の話が多くて嫌になりました。


やっぱりそうでしたか。最後まで見る必要なかったですか。
私の勘が当りました。

クロエ・グレース・モレッツは可愛いですがね。

  • 2014/10/22(水) 20:49:45 |
  • URL |
  • 花井 #sqQhJwBQ
  • [ 編集 ]

Re: お金が勿体ないからって我慢してまで見るのは、時間が勿体ない。

クロエ・モレッツが可愛いのは間違いないけど、
本作の彼女にはあまり魅力を感じませんでした。
彼女にはもっとエキセントリックな役を期待します。

  • 2014/10/23(木) 22:19:06 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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