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アンダー・ザ・スキン 種の捕食

今月レンタル開始になった海外ドラマ『 HANNIBAL/ハンニバル』を見ました。
『羊たちの沈黙』シリーズでお馴染みの殺人鬼、ハンニバル・レクター博士の
若き日を描いたオリジナルストーリーのテレビドラマです。
今レンタルされているのはシーズン1の前半で、後半が来月レンタル開始になりますが、
前半は見終りましたが、後半も続けて見たいかといえば微妙なところで…。
本作は意外にも(?)レクター博士が主人公ではなく、
『レッド・ドラゴン』にも登場したFBI捜査官が主人公なのですが、
彼の性格がボクにとっては非常に苦痛で、見ていて辛くなります。
困ったことにボクはすぐ主人公に感情移入してしまうタイプなのですが、
彼はいわゆる自閉症スペクトラムなので、感情移入してしまうとボクまで不安定に…。
だから自閉症、パニック障害、鬱病など精神障害を持った主人公は苦手なんですよね。
レクター博士のような人格障害の場合は不思議と平気なんですけど。
今は海外ドラマ『オーファン・ブラック』を見始めましたが、
こちらの主人公は単純な性格なので、楽に感情移入できて楽しめています。
むしろこちらの主人公の方が精神を病みそうな境遇なんですけどね。

ということで、今日は主人公に感情移入できない物語の感想です。
精神障害じゃなくても、何を考えているかわからない主人公も苦手です。

アンダー・ザ・スキン 種の捕食
Under the Skin

2014年10月4日日本公開。
スカーレット・ヨハンソン主演のSFスリラー。

スコットランドの街から男たちが次々と行方不明になる事態が発生し、彼らは姿を消す直前、一人の女(スカーレット・ヨハンソン)と会話をしていた。自らの美貌と妖艶さを前面に押し出し獲物となる男たちを誘惑する女の正体は、人間ではなく地球外生命体だった。慈悲のかけらもない冷酷な女だったが、顔に障害のある男性と知り合ったことで、人間らしい感情を抱き始め……。(シネマトゥデイより)



人気女優スカーレット・ヨハンソン主演のイギリス映画ということ以外、
全く予備知識のない状態で観に行ったのですが、それが大失敗でした。
とんだ地雷映画、…いや、底なし沼映画です。
スカヨ目当ての客を暗闇(劇場)に誘い込んで搾取する、
まるで本作の内容そのものの映画です。
原作がシュルレアリスム小説だったらしいのですが、
本作もアート系を気取った映画なため、娯楽性がかなり薄くて退屈極まりなく、
劇中の男たちよろしく、深淵に沈み込むかのように意識が遠のきます。

説明もほとんど排除され、台詞もかなり少なくて、意味がわからないところも多いです。
邦題のサブタイトル「種の捕食」が『スピーシーズ 種の起源』を彷彿とさせるため、
辛うじて本作がエイリアンもののSF映画だとわかりますが、
劇中でエイリアン云々については一切語られません。
サブタイトルがなければ、エイリアンの目的も、本当にエイリアンかもわかりません。
本来ならネタバレにもなるダメな邦題(サブタイトル)だと思いますが、
今回ばかりはこの邦題のお蔭で理解できたところも多く、助かりました。
でも概ね『スピーシーズ』のような話とわかっただけで、
まだまだ理解できないところは多いです。
ほとんど理解できていないので、正直感想も書きようがありませんが、
とりあえず以下、ネタバレ注意です。

スカヨ演じるヒロインの女性ですが、彼女の名前は言及されていないので、
この感想では便宜上、そのまま"彼女"と称することにします。
エイリアンと称する方がいいかなとも思いましたが、
彼女がエイリアンであるという確証もありませんので…。
というか、実際に彼女はエイリアンが捕食に使っている道具であり、
彼女自身はエイリアンではないような気もするので。
彼女をエサに人間を捕食しているエイリアンは、謎のバイカーの方でしょう。
舞台は独立の是非を問う国民投票を目前に控えたスコットランド。
おそらくエイリアンだと思われるバイカーは、道路脇から女性の遺体を拾います。
(拾ったんじゃなくて、バイカーが殺したのかもしれませんが。)
その遺体をバンに乗せますが、その中には全裸の彼女が乗っていて、
彼女は遺体から身ぐるみ剥ぎ取って自分で着るのです。

冒頭から彼女演じるスカヨの全裸シーンですが、
本作はアート系を気取ってはいるものの、本質はスカヨの全裸が売りの俗物です。
宣伝等でもスカヨの初フルヌードが謳われており、それ目当ての客も多いでしょう。
ハリウッドでも一、二を争うと評判のセクシー女優ですからね。
ただ本作は、本当に見るべきところがフルヌードしかありません。
スカヨもいずれ脱ぐにしても、なぜこんな作品で脱いでしまったのか謎ですが、
数年前にスマホがハッキングされて自画撮りヌード写真が流出してしまったので、
もう自分が脱ぐことにそれほど価値がないと思ったのかもしれませんね。
ただ映画の初ヌードはやはりメモリアルなことだと思うので、
こんな意味不明な映画で脱ぐのは正直脱ぎ損だと思います。
それにアートを気取っているので、スカヨ目当ての客が喜ぶようなヌードでもないです。
このバンでの着替えシーンも、なぜかバンの中が煌々と光る異空間なため、
彼女のヌードも逆光でアーティスティックな感じに仕上がっています。
そもそも完璧な肉付きで綺麗すぎるため、もともとあまりエロさを感じない肢体ですしね。

遺体から服を頂戴した彼女ですが、すぐにショッピングモールに行って、
別のセクシーな服を購入して着替えます。
裸で買い物は出来ないから、その繋ぎで遺体の服を着ていただけなんですね。
お洒落をした彼女は、バンで路上に繰り出し、ひとりでいる男に声を掛けます。
道を尋ねるふりをして、ついでに家まで送ると男を車に乗せ、
車内で誘惑して自宅に連れ込み、捕食しちゃうのですが、
前述のように彼女が食べるわけではありません。
彼女の役目は、ただ自宅に連れ込むことであり、もちろんセックスもしません。
スカヨ版『スピーシーズ』を期待しちゃうとちょっとガッカリするかもね。
真っ暗な部屋に誘い込まれた男が全裸になると、漆黒の地面に沈み込み、
深淵の中で体内が溶解し、ブヨブヨの皮だけになってしまうのです。
なのでその空間がエイリアンなのかもしれませんね。
ちなみに彼女は、人間の食べ物も食べられないみたいで、
なぜかケーキを食べようとするんですが吐き出してしまいます。

彼女にも良心があるのか、男なら誰でも自宅に連れ込むわけではなく、
妻や恋人のいない独り身の男性だけ狙っているみたいです。
彼女みたいな美女に誘われたら拒否できる男はなかなかいないと思いますが、
いつも誘っているわけではないみたいで、浜辺でテント暮らしをしている男性の時は、
石でぶん殴って、気絶した(死んだ?)ところを引きずって連れて行ったりも…。
その後処理は例のバイカーがするみたいです。
とにかく独り身の男なら誰でもいいので、容姿なんかも関係ないです。
ある日、いつものように彼女は路上で男に声を掛けますが、彼は顔面神経線維腫症で、
すでに体内が溶解してるんじゃないかと思うくらいの悲惨なユニークフェイスで…。
もちろん女性経験もなく、それどころか女性に触れたことすらないらしく、
そんな青年が彼女のような美女に誘惑されたら、ひとたまりもありませんよね。
彼も深淵の中に誘い込まれ…。

…と思ったら、彼女はなぜかユニークフェイス男を捕食させず、逃がしてしまいます。
その心境はわかりかねますが、こんな可哀想な男を殺すのは忍びなかったのかな?
というか、何かをキッカケに人間(?)としての自我が芽生え始めたようで、
こんな任務はもうやめようと、彼女は霧に紛れて雲隠れするのです。
バイカーは彼女の行方を追いますが、見つけることはできず…。
あ、ちなみに全く状況説明のない作品なので、この辺の展開はボクがそう感じただけで、
ボクの勘違いで、本当はそんな展開じゃないのかもしれません。
ボクも彼女が霧の中でバンを乗り捨てて彷徨い始めてから暫くは、
彼女が何をしたいのか全く見当がつかず、混乱しちゃいましたからね。

彼女が路上をトボトボ歩いていると、バス停でダフティという男に声を掛けられます。
まだ状況がわかってないボクは、彼女に関わったら捕食されちゃうかもしれないのに、
と思いましたが、彼女にその気はないようだったので、漸く少し理解できた感じです。
ダフティは彼女を自宅に招きますが、紳士的な男で、彼女に手を出そうとしません。
そんなダフティに心を許した彼女は、後日一緒に海岸をデートして、
帰宅後キス、そしてセックスが始まります。
…と思ったら、挿入直前に彼女が跳ね起きて、慌てて自分の膣を確認し、
そのまま家を飛び出してどこかに逃げていってしまいます。
ダフティも目をシロクロさせていましたが、ボクも一体何事かと思いました。
少し彼女の心境がわかってきたと思ったところだったのに、また理解できなくなって…。
でも後になぜ彼女が挿入直前に逃げ出したのかはわかります。

逃げ出した彼女は森の中を彷徨い、ある避難小屋に辿り着きます。
人間ではないとはいえ、ちょっと疲れていたみたいで、小屋で少し眠りますが、
そんな無防備な彼女をある林業作業員がレイプしようとしており、
ビックリして飛び起きた彼女は、森の中を一目散に逃げますが、
作業員はしつこく追いかけて来て、ついに捕まり、押し倒されてしまいます。
こんなレイプ魔はあえて部屋に誘い込んで、捕食させちゃえばいいのにね。
森の中で押し倒されてひん剥かれる彼女ですが、ひん剥かれたのは服だけではなく、
なんと皮膚まで破れてしまい、人の皮を被っていた彼女の本当の皮膚が露わに…。
なんだか真っ黒でツルツルで、無機質な感じの皮膚でした。
ダフティから挿入前に逃げたのも、皮を被っていただけで膣は存在せず、
挿入しようとしたらバレてしまうからだったのでしょうね。
破れた皮膚を見た作業員もビックリして立ち去りますが、
なんとまだ戻ってきて、彼女に石油を浴びせかけて火をつけるのです。
彼女は火だるまになりながら逃げますが、力尽きて焼死してしまいます。
そしてその直後にエンドロールに突入するのですが、
結局彼女の正体も明らかにならないまま、何とも消化不良な幕引きです。

なんのメッセージ性もなく、ただスカヨの裸だけが売りの俗物映画ですが、
アート映画を気取っているため、芸術家気取りの批評家連中からは評判がよく、
意外と支持率も高い賛否両論ある作品になってしまっていますが、
興収で言えば、制作費の半分も回収できていない大コケ作品であり、
一般大衆からは総すかんを食らっていることは間違いないです。
どうしてもスカヨの裸が見たいという人以外は観ない方が無難です。
スカヨももっと自分を大事にして作品を選んでほしいです。
女性スーパーヒーローとかサイキッカーとかOS音声ソフトとか、
最近ふつうじゃない役ばかりな気がしますが、せっかく演技力も高いのに、
このままだとイロモノばかりのサブカル女優になっちゃいそうです。

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