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オカルト

今はもう梅雨らしいけど、この辺は全然雨降りません。
明日は気温30度越えるそうで、梅雨というよりもう夏です。
暑くなってくると涼みにホラー映画でも観たくなりますよね。
ボクが特に好きな映画のジャンルはアメコミ映画ですが、2番目は和製ホラーです。
ボクは幽霊の類は全く信じてなくて、ホラーも全然怖くないんですが、
和製ホラーの低予算ながらワン・アイディアで勝負している感じが、
何ともいえないインデペンデント感があって楽しいです。
実際にはハズレを引くほうが圧倒的に多いジャンルでもあるけど、
"次はどう驚かすか"とか"なるほど、そうきたか!"みたいな、
観客との制作側の駆け引き的な面があって楽しくないですか?
今月は呪怨シリーズ最新作2本が公開されますが楽しみにしてます。
先日急遽発表された来月公開の『放送禁止 劇場版2』も超楽しみです。

オカルト
オカルト

2009年6月13日大阪公開。(東京は3月21日公開。)
『ノロイ』などの白石晃士監督によるフェイク・ドキュメンタリー。

旅行に来ていた女性(東美伽)は偶然観光地で通り魔殺人事件に遭遇し、そのすべてを撮影する。女性二人が死亡、男性一人が重傷を負い、犯人は海へと投身自殺するという衝撃的な事件の映像を入手した白石晃士監督(白石晃士)は、何かに突き動かされるように取材を始める。やがて彼は事件の唯一の生存者である江野(宇野祥平)と出会い…。(シネマトゥデイより)



もう東京ではとっくに公開終了したらしいし、公開館数も東京含め全国で5館だけ、
ほぼ一日一回上映で期間も1~2週間と短いし、今更観に行く人も少ないだろうから、
ネタバレ気にせずに書きます。

まず何でそんなパッとしない小規模な映画をわざわざ観に行ったかというと、
ホラーが好きというのもあるけど、『ノロイ』の監督の最新作だと聞いたからです。
残念ながら『ノロイ』については、本作と同じフェイク・ドキュメンタリーで、
和製『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』みたいに称されていたことと、
アンガールズ他タレント数名が実名で登場していたことくらいしか記憶にないけど、
けっこう斬新で面白かったような思い出があります。
なので本作もかなり期待して観に行きました。

が、『ノロイ』の時ほど斬新さは感じられませんでした…。
まぁやってることは同じフェイク・ドキュメンタリーですから当たり前ですけど…。
最近はこの手法は『放送禁止』や『大日本人』等よく観るようになってきたし、
もうインデペンデント感は薄れてきましたね。

しかしそれにしてもこの映画の内容、不謹慎というか悪趣味というか…。
派遣労働、ネットカフェ難民、無差別通り魔事件など現実の問題に
心霊現象、超能力、UFOなどのオカルトを絡めたストーリーになってます。
派遣労働、通り魔事件といえば誰でも去年の秋葉原通り魔殺人を思い出すでしょうが、
たぶんこの映画のモチーフはあの事件です。
あの事件では派遣の労働実態に問題があり、それが動機になったようですが、
本作はオカルト的パラノイアが動機だったら面白いのに的な発想で作られています。

映画監督・白石は3年前にある観光地で起きた未解決の通り魔殺人事件の
ドキュメンタリー番組を制作することになった。
その関係者にインタビューをする中で、その事件の生存者であり、
ネットカフェで寝起きするする派遣労働者・江野と出会う。
親しくなった2人だが、ある日白石は江野から衝撃的な証言を聞く、
"あの事件は神のお導きで、犯人から後を託された自分も通り魔事件を起こすのだ"と。
彼の言葉を信じ、江野を手伝い、彼の起こす事件を記録することにした白石だが…。
といった感じのストーリーです。

何が不謹慎で悪趣味かといえば、実際の悲惨な事件を茶化しているのもそうだけど、
派遣労働者の生活を扱うことで現代の深い闇に切り込んでるように見せかけてますが、
監督の派遣労働者に対する偏見というか蔑視が凄まじく感じられます。
派遣労働者の人生を"ウ○コのような人生"と称し、まるで犯罪予備軍のような扱い。
派遣労働者である江野も、ものすごく不愉快な性格に描いています。
そもそも江野の労働体系って、派遣労働というより登録制アルバイトでしょ?
それを自動車会社の派遣工と同じように括ってる時点でよくわかってないのは明白。
人生に希望が持てなくて自殺する人は日本で毎年3万人以上いますが、
他人を道連れにしようなんて人は滅多にいません。
"ネットカフェ難民が渋谷で自爆テロ"とかそんな偏った発想しかできない人間が
未だに存在していることのほうがよっぽどオカルトですよ。
ヤクザな商売の映画監督風情が、堅気見下してんじゃないよ。

と、思いつつも、実は意外と楽しめました。
古事記に登場する日本の神や、古代文字、オーパーツ、UFOや怪奇現象などなど、
現実的な問題以外のところはミステリアスでなかなか興味深いです。
特に江野に神託を送る神がどうやらヒルコらしいっていう話は、
神話好きなボクにはたまらない展開。
ヒルコはイザナギとイザナミの最初の子供ですが、奇形だったため捨てられます。
ヒルコを祀る総本山な神社がボクの家の近所にあるので、思い入れのある神です。
この辺では蛭子(エビス)って呼んでますけどね。
でも通り魔事件を指示するような悪い神じゃないけどなぁ…。
しかも神託の声がミヤムーみたいって…。
カラスの大群が飛び回る渋谷や最後の大爆発の出来も迫力あってよかった。
『インディ・ジョーンズ』とUFOの話もけっこう好きでした。
あぁ、主人公が派遣労働という無駄な設定が悔やまれます。

こうゆう猟奇的ドキュメンタリー風映画をモンド映画っていうらしいですね。
まぁ現実のこととしてみている観客なんて誰もいないわけだけど、
この手の映画は如何に現実とリンクさせるかが腕の見せ所です。
今回はそれを偏った形で社会問題に切り込むという手法を使っていましたが、
他にも登場人物に実名で出演してもらうってのも常套手段です。
『ノロイ』にはゲストでアンガールズなど豪華ではないにしろ当時旬だったタレントを
起用してたけど、本作のゲストは映画監督とか裏方ばっかりでなんか地味でした。
でも漫画家の渡辺ペコさんは、漫画家らしからぬ綺麗な人ですねー。有名な漫画家?

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