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NY心霊捜査官

DCコミック発の海外ドラマ『ARROW/アロー』のシーズン2を漸く見終りました。
いやー、今シーズンも面白く、今からシーズン3が待ち遠しいですが、
スピンオフの『FLASH/フラッシュ(仮題)』ももうすぐ全米放送が始まるそうで、
そちらの日本でのリリースにも期待しています。
DCコミック発の海外ドラマとしては、バットマンの世界を基に、
ゴードン刑事を主人公に描く『GOTHAM/ゴッサム(仮題)』も放送秒読みだそうで、
映画ではマーベルコミックに大きく水をあけられているDCコミックですが、
海外ドラマではなかなか勢いがありますね。

しかし、いずれも日本でのリリースはまだ未定。
『ARROW/アロー』は見終ったので、次にどの海外ドラマを見始めようか悩みます。
『ウォーキング・デッド』シーズン4を見ようかと思ったのですが、
まだ前半しかリリースされていないみたいなので、後半がリリースされてから、
一気に見た方がいいかなと思い、今は我慢しています。
来月は『羊たちの沈黙』のドラマ版『HANNIBAL/ハンニバル』のリリースがあるので、
それまでの繋ぎとして、何か手軽に見れる面白そうなやつはないかなと探し、
『HOSTAGE ホステージ』を見ることにしました。
ハリウッド超大作でお馴染みのジェリー・ブラッカイマー製作総指揮なので、
きっと娯楽的な面白い海外ドラマになっているのではないかと期待しています。

ということで、今日はブラッカイマー製作の映画の感想です。

NY心霊捜査官
Deliver Us From Evil

2014年9月20日日本公開。
ジェリー・ブラッカイマー製作のホラー映画。

ニューヨーク市警のラルフ(エリック・バナ)は、何かにとりつかれたかのように不可解な事件を起こした男女を逮捕する。全く別物に思われた複数の事件の捜査を通し、彼は自分にしか見えない、自分にしか聞こえない何者かの存在を感じていた。それぞれの現場に残された謎の言葉を見つけ事件が悪霊の仕業であると気付いたとき、ラルフの家族にも魔の手が迫り……。(シネマトゥデイより)



『NY心霊捜査官』という邦題から、心霊ものホラーを期待して観に行ったのですが、
その実態は悪魔ものホラー、…というかエクソシスト映画でした。
全く予備知識なしで観に行ったので、少し拍子抜けしてしまったのですが、
後で調べてみると、『Deliver Us from Evil』という原題だったらしく、
これは聖書の一節にもある「我らを悪より救いたまえ」という意味のようです。
その原題に近い邦題であれば、容易にエクソシスト映画だと想像できたでしょうが…。
でも全米公開時には、その原題が古臭いと批判されたようなので、
少なくとも「観に行きたい」と思えたこの邦題はなかなかいいのかも。
その上で、できれば内容にも沿う邦題にしてほしかったですけどね。
そうですね、例えば「NY祓魔師捜査官」というのは…、
…いや、何でもないです。

ボクはキリスト教徒ではないので、(というか無宗教なので、)
あまり悪魔というものにピンとこないため、ホラー映画は大好きだけど、
悪魔ものホラーはイマイチ気持ちが乗らないんですよね。
怨霊は普遍的なものなので怖い気がするけど、
悪魔は宗教上のものなので宗教と関係ないボクは怖がれません。
ただハリウッド映画は怨霊と悪魔の線引きが曖昧なため、
劇中で起こる怪奇現象は大差なく、悪魔かどうかを度外視すれば楽しめることもあり、
悪魔ものホラーもけっこう観に行きますけどね。
(というか悪魔ものを避けたらハリウッド・ホラーの大半は観れなくなります。)
で、本作ですが、悪魔ものホラーの中では、なかなか楽しめた方でした。
エクソシスト映画ですが、そのアプローチの仕方が他のエクソシスト映画と一線を画し、
まるでクライム映画の様相を呈した刑事ドラマ的な内容に仕上がっています。
主人公は刑事ですが、彼の相棒がエクソシストなバディ映画でもあり、
とても娯楽的なサスペンスとなっています。
なので面白いですが、ホラー映画としては全く怖くないです。
一般作にしては珍しく「R18+」なんてレイティングを受けていますが、
多少グロ注意くらいで、怖がりな人でもちゃんと楽しめると思います。
ただネコ好きな人だけは若干覚悟が必要です。
ネコの開きが十字架に張り付けられているシーンは衝撃的でした。
あと金魚の共食いシーンもなかなかでした。

本作は悪魔がらみの事件を捜査することになる警官の物語ですが、
実際の元ニューヨーク市警の巡査部長ラルフ・サーキが、
自らの体験を基に綴った手記「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」を
映画化したもので、いわゆる実録ホラーですが、原作の手記自体が眉唾です。
簡単に言えば、世の中に蔓延る犯罪は悪魔に憑かれた人間の仕業で、
それを取り締まる警察は神の務めを果たしている、と考えている著者の手記です。
キリスト教社会には、精神病患者を見ればすぐに悪魔憑きに違いないと考えたり、
なんでも神の御業、悪魔の所業で片付けてしまう盲目的な信者も多いですが、
この著者はまさにそのタイプなのだろうと思います。
その妄想と誇張だらけの手記を、さらに誇張してエクソシスト映画にしたのが本作です。
主人公サーキ巡査部長の相棒として登場するメンドーサ神父はオリジナルキャラで、
彼の存在が本作をエクソシスト映画にしているのです。
犯罪が悪魔の仕業でるという妄想を、神父を出すことで後ろ盾しているのでしょう。
以下、ネタバレ注意です。

2013年、ブロンクス。
NY市警特別班のサーキ巡査部長は、相棒の警官バトラーと警邏中に、
DVの通報を受け、現場に急行し、どこか様子がおかしいDV夫のジミーを逮捕します。
その後、「動物園でライオンの堀に赤ん坊を放り込んだ女がいる」と通報を受け、
現場に急行し、サルの檻で狂ったように地面を引っ掻く容疑者ジェーンを逮捕します。
彼女が赤ん坊を堀に放り込んだ後、動物園は原因不明の停電となっていました。
サーキはライオンの檻の中にいる不審な塗装作業員の男を発見し後を追うのですが、
男が去った場所からライオンが出てきて、危うく襲われるところでした。
悪魔や怨霊よりもライオンに襲われる方が怖いですね。
明らかに精神異常だと思われるジェーンを署に連行すると、
彼女の後見人を名乗るイエスズ会のメンドーサ神父がやって来て、
「彼女は精神異常ではなく悪魔憑き」と言うが、不信心なサーキは神父を追い返します。

逮捕した時、ジェーンはロックバンド「ドアーズ」の歌詞を連呼していました。
「ペンキ塗りたての地下室から妙な音がする」と通報を受けたサーキですが、
その通報にあった「扉(ドアーズ)を閉めろ」という言葉が気になり
その家を調べに行くと、その地下室で虫の湧いた死体を発見するのです。
身分証明書から地下室を塗装した作業員2人組のひとり、グリッグスと判明。
住民の話から、もうひとりは動物園にいた例の塗装作業員の可能性が高くなります。
ドアーズ繋がりでたまたま調べた事件が見事に繋がったわけですが、
この後もドアーズ絡みの展開がいくつか見受けられます。
前述のように事件は悪魔絡みなわけですが、悪魔がドアーズのファンなのか?
…と思いましたが、後に衝撃的な事実が判明します。

地下室で死んでいたグリッグスの自宅を捜査すると、
そこに動物園の女ジェーンの写真があり…。
さらにDV夫ジミーと例の塗装作業員とのスリーショット写真もあり、
彼らが顔見知りであることが判明します。
グリッグスとジミー、そして塗装作業員サンティノは元海兵隊で、
2010年にイラクでの任務中にディシヤのジャングルで洞窟を発見し、
その中で謎の祭壇を見つけ、以後彼らの様子がおかしくなり、
従軍牧師を殺して不名誉除隊となったそうな。
祭壇にはペルシア絵文字とラテン語で「INVOCAMUS」と書かれており、
これが悪魔の出入り口、つまり扉(ドアーズ)という意味だったみたいで、
だから随所でドアーズが引用され、それを暗示していたわけです。
まさか単なる駄洒落だったとは衝撃的です。

メンドーサ神父によればその文字の模様は「バビロンの霊への伝言」で、
霊感が強い人がそれを見ると、扉から出て来た悪魔に憑かれることもあるそうな。
その模様はジミーやグリッグスの家や、ライオンの檻にも描かれていて、
どうやらサンティノが自分の血で書いていたみたいです。
サーキ巡査部長も霊感が強いみたいで、悪魔を感知する力があるので、
悪魔絡みの事件に出くわしやすいみたいですが、それは神が彼に与えた務めだそうな。
彼のような選ばれし者は悪魔からも狙われますが、選ばれし者の家族も危険で、
特に彼の幼い娘クリスティーナは数々の怪奇現象に見舞われることに…。
小さい子が怪奇現象に襲われる展開はハラハラしますね。
特にフクロウのぬいぐるみが転がってくるところは少し怖かったです。
あんな不気味なフクロウ、ただ飾ってあるだけでも怖いよね。

サンティノのアパートに踏み込んだサーキとバトラーですが、
非常階段でバトラーがサンティノに殺されてしまいます。
2人の争う様子を見る限りでは、特にサンティノに悪魔的な力がある感じでもなく、
普通に揉み合った末にバトラーが負けてしまったという感じでした。
バトラーも善戦したし、銃で撃てば普通に殺せそうだし、
悪魔憑きではなく単なる精神病質者だと言われても納得できる気がします。
一方、エレベーターで病院で隔離されているはずのジェーンを見かけたサーキは、
後を追って地下室に行きますが、そこでDV夫ジミーに襲われます。
危うく殺されそうになりますが、そこに神父が突入してきて彼を救出します。
バトラーも殺され、神父の協力が必要だと感じたサーキは、
神父に懺悔をして信者となります。
その懺悔の内容が凄まじいのですが、なんとサーキは過去の事件で、
児童性的暴行11件と児童殺人2件を起こした小児性愛者を殴り殺していたそうです。
神父は彼の行為を「それは正義じゃない、復讐だ」と嗜めますが、
いやー、児童性的暴行1件だけでも万死に値すると思うから、
こんなクソ野郎を殴り殺したサーキは正義、いや英雄的行為だと思いますけどね。

サーキがパトカーで走っていると、ビルから飛び降り自殺したジェーンと激突。
その直後、妻から着信がありますが、電話の声はサンティノで…。
サンティノはサーキの自宅から掛けているみたいで、
「憑かせないと家族は死ぬぞ」と脅してくるのです。
急いで自宅に戻ったサーキは、待っていたサンティノと対面し、激しいバトルが始まるか、
…と思いきや、意外とあっさり逮捕してしまいます。
そして署の取調室で尋問を始めることになるのです。
…が、尋問とは名ばかりで、実際は悪魔祓いを行うのです。
エクソシスト映画のクライマックスといえば、やはり悪魔祓いですからね。
しかし悪魔の力で拘束衣すら破るサンティノが、なぜあんなに簡単に捕まったのか?
というかライオンと話せる以外は普通の人間と変わらない彼が、
ここで急に悪魔的な力を使い始める展開も不可解でした。

取調室に入ったメンドーサ神父は、サンティノの悪魔祓いを開始し、
なんとか悪魔の名前を聞き出して勝利、悪魔は去るのです。
しかしエクソシスト映画を観たら毎回思うのですが、
なぜ悪魔の名前を聞き出したら勝ちになるんですかね?
名前がわかったからといって悪魔ごとに違う対処法を取るわけでもないのに…。
悪魔も負けるとわかっているのに何故名前を言っちゃうんですかね?
今回の悪魔の名前は「ジャングラー」でしたが、
まさかイラクのジャングルに棲んでいたからジャングラーなのかな?
そんな単純なネーミングなら、悪魔の専門家であるメンドーサ神父なら、
本人に聞くまでもなく予想できそうなものですが…。
悪魔は去っても不思議なことにサンティノには記憶が残っていたみたいで、
家族の監禁場所を聞き出し、助け出したハッピーエンドです。
サンティノのその後は描かれませんが、悪魔の仕業なんて立証できないので、
彼はやっぱり逮捕されるのでしょうね。
でも取調室のマジックミラーの裏にたまたまいた黒人(一体何者?)が証言すれば…。
…って陪審員も悪魔祓いなんて信用するはずないか。

なお、サーキ巡査部長は7か月後にNY市警を退職し、
神の務めを果たすためにメンドーサ神父と共に悪魔と戦い続けているそうです。
なんだかあわよくば続編を…、みたいなラストですけど、
評判があまりよくないみたいなのでシリーズ化は無理でしょうね。
ボクとしては、クライマックスのお約束的な悪魔祓いは退屈でしたが、
全編に漂う不気味な雰囲気はよかったし、捜査の過程も面白かったけどね。
さすがはジャングルの王者ジャングラーの起こす怪奇現象だけあって、
ネコや金魚やドーベルマン、極めつけはライオンまで使った
動物だらけのホラーというのも、なかなか珍しかったと思います。

コメント

悪魔は神の名において名を述べよと命令されると、それに逆らえないのです。
どの宗教においても、名前と言う物は最も重要なのです。名前を知れば、相手の全てをコントロールできると言われるほどです。

  • 2015/02/28(土) 17:53:45 |
  • URL |
  • 無記名 #-
  • [ 編集 ]

名無しさんへ。

わざわざ教えていただいて恐縮ですが、その設定は映画観てればわかります。
なぜ悪魔はそんな設定なのか理由が知りたいのです。
なぜ悪魔が敵対する神の名において命じられたら、逆らえないのですか?
普通、敵の大将の名前を出されたからといって、敵に従うアホはいません。
あなたが名無しなのも、名前を知られるとコントロールされるから?

  • 2015/03/02(月) 19:12:32 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

知識がない人へ

知りたいなら聖書読めばいい話。
知りたいなら、ググればいい話。
洋画を見るのが好きなら
海外では当たり前の知識を
多少なりとも頭に入れとけばいい話。
日本に合わせてで作られてるわけで
ないのは当たり前です。
映画が好きでネット環境があり、
自分からろくに調べもせず
相手を煽るしかないアホはなかなか
いません。




  • 2015/03/13(金) 12:39:26 |
  • URL |
  • 日本人 #mev32iW.
  • [ 編集 ]

Re: 知識がない人へ

> 相手を煽るしかないアホはなかなか
> いません。

いるじゃん。
自覚ないの?

  • 2015/03/13(金) 21:55:58 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

人にあーだこうだいう前に、自分で
調べましょうね。
論点そこじゃないですよ?
幼稚ですね

  • 2015/03/14(土) 04:06:55 |
  • URL |
  • 日本人 #9L.cY0cg
  • [ 編集 ]

自称「日本人」へ。

> 人にあーだこうだいう前に、

映画に対してはあーだこうだ言ってるが、
人に対して言ってるつもりはないんだけど?
人にあーだこうだ言ってるのはキミだろ。
自覚ないの?

> 論点そこじゃないですよ?

残念ながら論点をズラしているのもキミ。
疑問に答えられないから、「自分で調べろ」と論点をすり替えている。
ネット上に答えが載ってると言うのなら、どこに載ってるか示してみ?
ググるのが面倒なら、聖書のどこに書いてるか示してもいいよ。
「聖書読めばいい話」って言うからには知ってるんでしょ?
他人に「知識がない」なんて言えるくらいだから出来るよな?

  • 2015/03/14(土) 17:00:04 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

決着したようですね。

よかったよかった。
引き続き、映画の感想をあーだこーだ言ってください。
参考となります。
来週は、風に立つライオンを観ようと思います。観る気はなかったのですが、感想を拝見して、俄然、観る気になりました。

  • 2015/03/15(日) 15:27:19 |
  • URL |
  • とおりすがり #-
  • [ 編集 ]

Re: 決着したようですね。

ありがとうございます。
引き続き、映画の感想をあーだこーだ言いたいところですが、
今日は執筆時間が作れなかったので、また明日から言い始めたいです。
『風に立つライオン』はホントにオススメなので是非観てください。

  • 2015/03/15(日) 22:37:54 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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