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るろうに剣心 伝説の最期編

三連休初日にN3DS『大乱闘スマッシュブラザーズ』が届いたのですが、
まだ開封もしていません。
この三連休は映画を観に行くのに忙しくて、ゲームどころではないです。
当初は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『るろうに剣心』を観る予定で、
それだけならゲームに興じる時間も作れそうだったのですが、
『猿の惑星』まで先行上映されることになり、連日映画館に行くことに…。
特に『猿の惑星』は三連休限定の先行上映なので、ここで見逃せば来週末までお預け。
本来なら最優先で観るところですが、スケジュールや混雑状況の兼ね合いで、
他2本を先に観ることになり、明日観に行く予定です。
何気に『舞子はレディ』も観たいと思っているのですが…。

ということで、今日はこの三連休の興収No.1になりそうな映画の感想です。

るろうに剣心 伝説の最期編
るろうに剣心 伝説の最期編

2014年9月13日公開。
人気漫画を実写映画化した『るろうに剣心』の続編となる二部作の後編。

諸事情によりストーリーを記載しておりません。(シネマトゥデイより)



前編『るろうに剣心 京都大火編』の感想で酷評してしまったことについて、
今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。
前編の最大の不満点は、原作漫画の内容を完全再現してしまっており、
ほとんどシネマタイズ(映画用脚色)されていなかったことだったのですが、
後編である本作はしっかりシネマタイズが行われており、
映画として見応えのあるものに仕上がっています。
原作に忠実すぎる前編も、この後編の独自展開に向けての助走だと思えば納得で、
前後編通しての評価としては、とても面白い映画だったと思います。
とはいえ、前編だけでは退屈で映画としてイマイチな作品だったのは間違いなく、
前後編合わせて一本の映画として考えれば、実質2倍の料金を払っているので、
この程度の面白さは担保されていて当然とも思いますけどね。
セットも特撮アクションもVFXも日本映画としては異例なほど大規模で、
予算も相当掛かっているのは想像に難くないので、前後編にして、
Back-to-Back方式で節約しつつ、2本分の興収で元を取る必要があったのでしょう。
前後編合わせて4時間半以上の大ボリュームだし、出来栄えにも満足したので、
実質2倍の料金に見合うだけの価値はあったと思います。
以下、ネタバレ注意です。

拉致された神谷薫を救出するため志々雄の甲鉄艦に攻め入った剣心だが、
薫が方治から荒れた海に蹴り落とされ、彼女を救うため剣心もダイブ。
しかしそのまま溺れて、ある浜に打ち上げられた彼は、謎の男に拾われるが…。
…というのが前編のラストシーンでした。
福山雅治が演じ、前編公開時には「謎の男」という役名だった人物ですが、
後に(大方の予想通り)剣心の師匠・比古清十郎と判明します。
福山雅治が出演していることも前作公開直前まで伏せられ、サプライズ登場でしたが、
主演・佐藤健と大友啓史監督は、福山雅治主演の大河ドラマ『龍馬伝』が出世作で、
彼の登場は『龍馬伝』ファンにとってはとても感慨深いものでした。
前編に不満だったボクも、ラストで彼が登場したから、後編も観ようと思ったくらいです。

二十余年前、人買いに売られ野盗に襲われた心太を、通りすがりの比古清十郎が助け、
剣心という名を与え弟子にし、「権力に与しない自由の剣」である飛天御剣流を教えます。
しかし幕末、成長した剣心は尊王攘夷派の人斬りになり、師匠の許を飛び出したのです。
それ以来の再会になりますが、浜で拾われてから3日後に目覚めた剣心は、
このままでは志々雄はおろか、その右腕の宗次郎にも勝てないと考え、
師匠に奥義伝授を頼み込み、紆余曲折ありながらも修業が始まります。
いやー、それにしても比古清十郎、強すぎますね。
幕末最強の人斬りの師匠なんだから強いのは当然ですが、これは強すぎます。
原作でも「比古清十郎最強説」が囁かれるほどの規格外のキャラですが、
本作の剣心と比古との差は、原作以上に開いているような気がします。
得物が逆刃刀真打となり、東京出立時よりパワーアップしていたはずの剣心ですが、
その剣心を木刀、…というか枝切れでボッコボコにするんだから強すぎです。
彼なら志々雄相手でも楽勝でしょうが、明治政府に与することになるので、
飛天御剣流継承者としては出ていけないのでしょう。
結局、奥義の伝授に成功しますが、その過程が端折られているため、
奥義伝授で使う「九頭龍閃」が描かれなかったのが残念です。
9種の斬撃を同時に繰り出すという現実に再現不能な技なので、リアリティを優先し、
端折ったのでしょうが、逆にどう実写で再現(脚色)されるのか楽しみだったので…。

一方その頃、浦賀に志々雄の甲鉄艦が来航し、陸に砲撃を開始。
原作では甲鉄艦「煉獄」は左之助の炸裂弾により京都沖で沈没するので、
いよいよ本格的にオリジナル展開になり始めました。
舞台が東京に移り、最終決戦の舞台も甲鉄艦に変更されるのですが、
これは展開的にわかりやすくて、いい脚色だったと思います。
砲撃を恐れた政府は、内務卿・伊藤博文との会談をセッティングし志々雄と交渉。
志々雄は政府に対し「抜刀斎を捕まえて、晒し首にしろ」と要求し、
政府は仕方なく、剣心を指名手配することになります。
これもオリジナル展開ですが、志々雄討伐を剣心に無理やり頼んでおきながら、
危機が迫ると剣心を志々雄に売ろうなんて、とんでもないクソ野郎で、
明治政府転覆を謀る志々雄が正しいのではないかと思えるほどです。
でもあり得えそうだし、四面楚歌で何だかワクワクする展開です。

奥義を会得した剣心は、志々雄を止めるため東京に帰りますが、
指名手配されたので街道は使えず、御庭番衆京都探索方から抜け道を教わります。
しかし抜け道で剣心を付け狙う御庭番衆御頭・四乃森蒼紫の待ち伏せに遭い…。
原作では志々雄と同盟を組み、志々雄のアジトで剣心を迎え撃った蒼紫ですが、
御庭番衆こそが幕末最強を証明するために抜刀斎と闘いたがっている彼が、
抜刀斎に勝るとも劣らない最強の人斬りである志々雄に与するというのは妙なので、
(原作ではこれが再戦となり、因縁があるのでまだ理解できます。)
あくまで単独行動に拘った変更は、なかなかよかったと思います。
ただ、志々雄と全く関係ないのであれば、蒼紫自体が本作に必要だったかは微妙。
規格外のバケモノだった比古との修業を終えた剣心の相手にはならず、
軽く捻られた後に説教されて、簡単に改心してしまいます。

剣心は東京に到着後、居候先の神谷道場に立ち寄りますが、
警察に踏み込まれ御用となり、伊藤博文の所に連行されます。
伊藤は悪びれもせず「お前に生贄になってもらう」と言い放ちますが、
剣心から「志々雄に近づけさえすれば勝機はある」と説得され、
「伝説に相応しい花道を用意してやる」と浦賀での公開斬首をセッティングします。
公開斬首をすれば、その場に志々雄も見に来るはずだと考えたのでしょうが、
見届人として現れたのは方治ら十本刀数人だけで…。
なんだか市中引き回しで辱めを受け、罪状読み上げで過去を穿り返されただけで、
あまり意味があったとは言えない狂言公開斬首でしたね。
解放された剣心は斎藤一ら警官隊と共に志々雄一派と交戦し、そこに左之助も加勢。
剣心と左之助は方治を追って小舟に乗り込み、志々雄の甲鉄艦に攻め込みます。
残った斎藤は十本刀No.2の"盲剣"の宇水とも闘いますが、一撃で屠り…。
斎藤強すぎ…、というか宇水が雑魚すぎですね。

そんな宇水よりも十本刀No.3の"明王"の安慈の方が扱いが大きく、
甲鉄艦で左之助がタイマンで闘うことになります。
ただ扱いが大きいというだけで、扱いがいいわけではなく、かなり悲惨なキャラに…。
このバトルはほとんどギャグで、安慈は左之助を羽交い絞めにするが、
擽られて脱出され、金的からのスープレックスでKOされるという…。
たしかに前編の感想で、笑いがないことを不満のひとつに挙げたボクですが、
この緊迫した最終決戦で、そんなおふざけバトルは如何なものかと…。
安慈は原作でも屈指の真面目キャラなので、そのギャップにも驚きます。
まぁ原作では安慈と左之助の得意技「二重の極み」の打ち合いになるのですが、
刹那に二連撃を行うこの技はリアリティがないので、取り入れなかったのは正解かな。

宇水、安慈だけでなく、十本刀筆頭の宗次郎まで悲惨な扱いでした。
前編では剣心を圧倒する強さを見せた宗次郎でしたが、蒼紫同様、
規格外のバケモノだった比古との修業を終えた剣心の相手にはならず、
軽く捻られた後に説教されてお仕舞です。
いや、剣心との高速バトルは見応えがあったかもしれませんが、
おふざけの左之助・安慈戦と二元進行で描かれたため、緊張感が全くなく…。
宗次郎が志々雄一派に加わった悲惨な経緯も、安慈の短い台詞で片付けられ、
原作では副ボスだったとは思えない微妙な扱いになっちゃってます。
でもまぁボスである志々雄目前にして、幹部連中とだらだら闘うのは、
連載漫画ではいいけど映画だとテンポが悪くなっちゃうので、
そのくらい端折った方がシネマタイズとしてはいいのかもしれないですね。
ちなみに最後の十本刀である方治も左之助にワンパンで熨されます。

そしてついに志々雄との最後の決戦となりますが、
「九頭龍閃」や「二重の極み」など、リアリティのない技は採用しなかったのに、
斬撃から炎が発生する志々雄のあり得ない技「焔霊」は再現してしまうんですね。
絵的に面白いけど、そのメカニズムくらい解説してほしかったです。
剣心を圧倒する志々雄ですが、そこに斎藤、左之助、蒼紫が相次いで加勢に現れ、
志々雄対4人のバトルになります。(蒼紫、もう元気になったのか!)
「ひとり相手に寄って集って…」と思っちゃいますが、それでも志々雄は一歩も引かず、
むしろ4人を圧倒しており、人間離れにもほどがあるバケモノです。
が人間離れしているのは強さだけではなく体質もで、
彼は全身大火傷の後遺症で、体温調節のための発汗作用が失われ、
闘えば闘うほど体温が上昇するために、15分しか闘うことができません。
これが彼の唯一の弱点なのですが、別に斎藤ら猛者を送り込まずとも、
雑魚をどんどん送り込んで時間稼ぎすれば簡単に倒せそうですね。
まぁ政府側はそんな志々雄の弱点は知らないのでしょうが…。

食い下がってくる4人を相手に、体が限界に近づいてきた志々雄。
剣心はそんな彼に対し、いよいよ飛天御剣流奥義でトドメをさすことに。
奥義「天翔龍閃」は超神速の抜刀術ですが、やはり再現するのは無理だったのか、
抜刀術からの連撃、からの再び抜刀術というコンボ技に変えられています。
もったいぶった割には地味な印象でしたが、与ダメージも思ったほどではなく、
奥義を食らった志々雄もフラフラと再び立ち上がります。
そして体が限界を超えたことによる人体発火で絶命するのです。
これで本当に勝ったと言えるのか、試合で勝って勝負に負けたような印象ですが、
剣心の不殺(ころさず)の誓いを守るためには、自滅での決着しかないですね。

志々雄の甲鉄艦は政府による丘からの砲撃で撃沈しますが、
剣心らは撃沈直前に何とか脱出し、大事には至りませんでした。
この砲撃は伊藤博文の指示で、なんと剣心が志々雄と闘う直前から始まっており、
志々雄は「俺も先輩も所詮同じ穴の狢、政府はまとめて始末する気だろう」と言うが、
そうだとしたら伊藤博文はつくづくクソ野郎ですよね。
歴史上の偉人である伊藤博文を、なぜそんな酷い描き方にするのか疑問ですが、
海外進出も考えられている本作なので、韓国での配給を期待してのことかも。
伊藤博文は豊臣秀吉と並ぶ「韓国人の最も嫌いな日本人」ですからね。
53か国に進出するらしいが、その中に韓国があるかどうかは知らないけど…。
最後は帰還した剣心らに「侍たちに敬礼!」と労いの言葉を掛けますが、
公開斬首であれだけ剣心の正体や過去を公表しておいて、
「幕末の亡霊と共に、抜刀斎は死んだ。」なんて言っても今更遅くないですか?
まぁ剣心も、自分の過去を隠す意図はないと思うので、気にしないでしょうが…。

神谷道場に帰った剣心は、「共に見守ってくださらぬか?」と、
薫にプロポーズらしきことをしてハッピーエンドになります。
「伝説の最期編」なんて謳いつつも、続編も計画していると思いましたが、
この終わり方だと本当にシリーズ完結編かもしれませんね。
でも剣心の頬の十字傷の経緯が、中途半端に触れられているので、
これを伏線と見るなら、原作の終盤「人誅編」も映画化されるかもしれません。

-関連作の感想-
るろうに剣心 京都大火編
るろうに剣心

コメント

韓国での配給を期待して伊藤博文を悪役にしたとは、考えたくもないことですが、もしそうなら、ホントに最悪ですね。
2本続けて観たので、結構疲れました。

  • 2014/10/09(木) 22:09:55 |
  • URL |
  • とおりすがり #-
  • [ 編集 ]

伊藤博文の件はボクの憶測でしかないですが、
韓国では公開されなさそうなので考えすぎかもしれません。
前後編とも140分ちかい長尺なので、梯子するのは大変そうです。

  • 2014/10/10(金) 20:09:10 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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[邦画] TCXならではの迫力!「るろうに剣心 伝説の最期編」

すごいよなあ。こんな作品、よく撮れたなあ。 題名るろうに剣心 伝説の最期編【TCX】 原作和月伸宏 監督大友啓史 出演小澤征悦(伊藤博文)、福山雅治(比古清十郎)、丸山智己(悠久山安慈)、他(「京都大火編」に登場した人は省略) 公式サイト映画『るろうに剣心 京都

  • 2014/10/03(金) 23:29:03 |
  • 窓の向こうに

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