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ある優しき殺人者の記録

現在、韓国は連休中ですが、この間にも例の韓国映画『鳴梁』の観客動員数が、
韓国で2000万人を突破する見込みなのだそうです。
『鳴梁』は慶長の役の鳴梁海戦を韓国独自の解釈で描いた抗日映画で、
韓国で史上初の1000億ウォン(約100億円)を突破したとして、話題になりましたよね。
日本では『アナと雪の女王』が250億円を超えているので、
100億円なんて大した額ではないが、観客動員数2000万人は凄まじいです。
なにしろ韓国は人口5000万人ほどの国ですから、国民の約4割が観た計算です。
(ちなみに『アナと雪の女王』の日本での観客動員数も約2000万人です。)

韓国人はこの状況が対外的にどんな印象を与えているか理解しているのかな?
「日韓関係の悪化は日本側に責任がある」と国際社会に必死に訴える韓国ですが、
抗日映画が歴代一位の状況を見れば、どちらが悪化させているかは一目瞭然です。
あの中国ですら抗日映画はヒットしません。(中国は西遊記映画ブーム真っ最中。)
アメリカでも42館で上映し、韓国配給映画史上最高のヒット作となっているそうだが、
そんな恥ずかしい映画をよく平然と海外進出させちゃうものです。
ボクなんて左翼映画『風立ちぬ』が前年度のオスカー候補になった時、
めちゃめちゃ恥ずかしかったけどな…。

なんでも『鳴梁』の監督は、日本公開に向けて準備中だそうで、
愚かにも「日本人に歴史を教えてやる」と息巻いているそうですが、
さすがに抗日映画を日本で公開するのは無理があるだろ、
…と言いたいところですが、最近、日本での韓国映画の公開が増えだしています。
韓流ブームの終焉で一時かなり減ったのを喜んでいたのに、
なぜか日韓関係の悪化と反比例し、またどんどん増えはじめています。
9月下旬号のキネ旬でも特集が組まれるほど次々公開されますが、
その受け皿として、梅田で目に余るのがテアトル系映画館です。
現在も『野良犬たち』『チング』『テロ、ライブ』が上映中ですが、
今後も『さまよう刃』『サスペクト』『レッド・ファミリー』『悪魔は誰だ』『愛の棘』
『タイム・クライム』『殺人の疑惑』『ポイントブランク』『メビウス』が封切られます。
この韓国映画偏重はシネマートすらも凌駕し、どこの国の映画館だよって感じです。
この様子だと『鳴梁』の受け皿にも名乗りを上げそうですが、
『ザ・コーヴ』の時みたいに街宣右翼を恐れて上映できないかな?

ということで、今日はキネ旬で韓国映画扱いだった日韓合作映画の感想です。
本作はテアトル系ではなく梅田ブルグ7で観ましたが、
同劇場も韓国映画『泣く男』の公開が決まっているみたいで…。

ある優しき殺人者の記録
ある優しき殺人者の記録

2014年9月6日公開。
白石晃士監督によるPOVサスペンススリラー。

障害者施設から逃げ出し18人を惨殺した容疑が掛かっている男パク・サンジュン(ヨン・ジェウク)。いまだ身柄が確保されていない彼からの電話を受けたジャーナリストのキム・ソヨン(キム・コッビ)とカメラマンの田代(白石晃士)は、廃屋マンションの一室に呼び出される。彼らを待ち受けていたパク・サンジュンは、これから起きる全ての出来事を記録してほしいと頼み、あるカップルが部屋にやって来ると予言。そして、予言通りに日本人男女の凌太(米村亮太朗)とツカサ(葵つかさ)が部屋に現れ……。(シネマトゥデイより)



ボクは嫌韓なので、普段は日韓合作映画なんてまず観ません。
それでも本作を観てしまったのは、ボクが無類のフェイクドキュメンタリー映画好きで、
本作がそのジャンルの日本の第一人者である白石晃士監督の作品だからです。
そんな白石監督が日韓合作映画を撮ると聞いた時には複雑な気持ちでしたが、
本作を観て、そのモヤモヤがスッキリ晴れました。
おそらく本作は、白石監督も日韓合作映画のつもりで撮ったのではなく、
韓国を利用して撮っただけの作品だと感じられたからです。

実は本作は、単発作品ではありません。
白石監督のライフワークであるオリジナルビデオシリーズ
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』のスピンオフなのです。
『コワすぎ!』はディレクターの工藤仁と女性アシスタントの市川実穂、
そしてカメラマンの田代正嗣が、口裂け女やトイレの花子さんなど、
都市伝説を調査・撮影しようと奮闘するフェイクドキュメンタリー・ホラーで、
過去5本のオリジナルビデオがリリースされ、今年5月には劇場版も公開されました。
その劇場版の終盤で、工藤DとAD市川は異世界に飲み込まれ消息不明になり、
カメラマン田代だけが難を逃れますが、その田代のその後を描いたのが本作です。
もちろんビデオシリーズのスピンオフであることを発表すれば、
一見客の敷居が上がり、興行的に厳しくなるから、宣伝では伏せているのでしょう。
しかしビデオシリーズのファンであれば、予告編を観るだけで、
本作が『コワすぎ!』のシェアード・ワールドなのは察することは出来るはずです。

もちろん、単品としても楽しめるようにはなっていますが、
出来ることならばビデオシリーズも鑑賞して臨んだ方がいいです。
特にビデオ4作目と劇場版は、本作を理解する上での大きな助けになるはずです。
劇場版を理解するにはシリーズの観破は不可欠なので、結局全て鑑賞すべきです。
それを推奨するのは、カメラマン田代がどんな経緯の人物かを知るためではなく、
本作が『コワすぎ!』の延長線上にある物語だと意識しておくためです。
というのも、本作は普通のフェイクドキュメンタリー・ホラーにしては、
内容(超常現象)がぶっ飛びすぎているので、おそらく初見のお客さんでは、
非現実的な超展開すぎて受け入れがたいと感じるかもしれないですが、
『コワすぎ!』シリーズは回を重ねるごとに徐々にぶっ飛んだ内容になる演出なので、
1作目から見ていれば、本作の急な超展開にもいい意味で耐性が出来、
すんなりと物語に入ることが出来るからです。
逆に体裁は単発映画なので、一見客でも楽しめるようにセーブしてあるので、
はっきり言って劇場版の内容の方が遥かにぶっ飛んでおり、
ビデオシリーズのファンには若干物足りない展開かもしれませんね。

「韓国を利用した」とはどういうことなのかですが、
簡単に言えば、韓国を騙して金を出させたということです。
『コワすぎ!』制作にあたって、常々低予算に喘いでいた白石監督ですが、
日本ではヒット確実な映画にしかまともな予算が付かないので、
映画が主要産業である韓国で、韓国映画を撮るという体裁で出資させ、
自分のライフワークである『コワすぎ!』シリーズ最新作に利用したのでしょう。
(日本だけでは白石監督に本作ほどの予算は下りないでしょう。)
もちろん日本のビデオシリーズの劇場版(スピンオフ)に韓国が金を出すはずはなく、
そのことは伏せて企画を持ち込んだものと思われます。
或いは逆に韓国側から監督にフェイクドキュメンタリーを依頼したのかもしれないが、
彼はその企画をこっそり『コワすぎ!』シリーズの最新作に改変したのかも。
カメラマン田代を演じるのは白石監督自身なので、
本作のカメラマンも自分が演じることになるのだから、
どうせなら『コワすぎ!』の田代を流用しちゃえばいいと考えたのかもしれませんね。

もちろん韓国もただでは出資や制作協力したりはしません。
その対価として、韓国を舞台にして、韓国人俳優を主演にする必要があります。
白石監督が主演に選んだのはキム・コッピですが、
彼女は『蒼白者』、『クソすばらしいこの世界』、『グレイトフルデッド』など、
近年は主に日本映画で活躍しているロス在住(?)の韓国人女優で、
今でも韓国で人気があるのかはよくわかりません。
この点でも白石監督が韓国向けに撮ったわけではないように感じます。
舞台となる場所も、韓国のどこかにあるかなり汚い廃マンションですが、
『アベンジャーズ2』でせっかく韓国が舞台の一部選ばれたのに、
ソウルの下町がロケ地だったので、「国家イメージを損ねる」と文句を言うほど、
外面ばかり気にする整形大国韓国だけに、本作の小汚いロケ地も、
きっと彼らはお気に召さないと思います。
本当に本作は韓国で上映されるのか疑問なほど、日本人向けです。
(一応、韓国では今月11日公開らしいです。)
以下、ネタバレ注意です。

ある日、韓国人女性雑誌記者ソヨンは、幼馴染サンジュンに呼び出されます。
サンジュンは障害者施設から脱走し、18人を殺害した容疑で指名手配中ですが、
電話でソヨンに取材してくれと連絡し、潜伏先の廃マンションに招きます。
なぜか「日本人カメラマンと2人で来てほしい」と言うので、
ソヨンは知人の日本人カメラマン田代に同行してもらうのです。
なぜマトモなジャーナリストのソヨンがオカルト系カメラマンの田代と知り合いなのか、
妙に不思議な気がしますが、そんな危険な仕事は彼くらいしか受けそうにないですね。
工藤Dらも行方不明で、『コワすぎ!』シリーズも頓挫中で暇だろうし…。
しかしもし工藤Dがいたら、こんな面白そうな話、絶対同行したがったでしょうね。
それにしても驚いたのは、あの田代が韓国語に堪能なことです。
ソヨンも日本語が堪能で、2人での会話は韓国語と日本語をお互い交互に話しますが、
なんだか頭がこんがらがりそうですよね。

廃墟「クムリマンション」の502号室に到着した2人は、
包丁を手にした指名手配犯サンジュンに手荒く出迎えられ、部屋に通されます。
そして「ここで起こることを全て撮れ、カメラ止めたら殺すぞ」と田代を脅します。
本作は所謂POV(主観撮影)ホラーですが、86分の上映時間中、
カメラは一度も止まらず、ワンシーンワンカットのリアルタイムで進みます。
白石監督は『コワすぎ!』4作目以降、長尺ワンカットをよく使いますが、
ついに全編ワンシーンワンカットの作品が誕生したのですね。
もちろん本当にワンカットで撮られてはおらず、気付かれないように編集点が存在し、
わかりやすいところではカメラを振って映像が乱れたところが編集点です。
…というタネ明かしを、『コワすぎ!』の解説で監督自ら仰っていました。
まぁ例え編集点は存在するとしても、通常の映画より長回しなのは間違いなく、
出演者も裏方も、撮影は大変だったと思います。

スヨンはサンジュンにインタビューを開始します。
「18人殺したって本当なの?」と質問すると、「いや、全部で25人だ」と回答。
うち7人は漢江に沈めて、まだ発見されていないそうです。
なぜ「そんなことをしたのか」と聞くと、あるビデオテープを見せてくれるのです。
それは現在27歳のサンジュンが10歳の頃、幼馴染のスヨンと、
もうひとり幼馴染の女の子ユンジンと3人で遊んでいる映像でした。
3人が路地で遊んでいると、ユンジンが車に撥ね殺されてしまうという内容でした。
そのショックでサンジュンの奇行が始まり、障害者施設に預けられたのです。
サンジュン曰く、27歳の時に27人殺せばユンジンは生き返ると神託があったので、
27歳になった時に施設を脱走し、神託の通りに人を殺している、と…。
あと2人殺せば達成ですが、当然スヨンと田代はゾッとします。
でもサンジュン曰く、最後の2人は彼女らではなく、もうすぐここにやってくるらしく、
やってきた2人を殺して奇跡を起こす一部始終をカメラに撮って、
『素晴らしき哉、人生!』のような感動作にしたい、と…。
スヨン同様、初見の人は神託なんて精神異常者の妄言だと思うかもしれませんが、
田代同様、『コワすぎ!』ファンはサンジュンの言うことが本当だと感じるでしょうね。
『コワすぎ!』の世界観はクトゥルフ神話をモチーフにしており、
異世界には邪神たちが存在し、人間界に干渉し始めていることは、
田代たちのこれまでの調査でも明らかになっていますからね。

どうやら最後の2人は愛し合う日本人夫婦だと神託があったので、
撮影役兼通訳として、日本人カメラマンと一緒に来るように求めたのでしょう。
しかしサンジュンは、ちょっと神託のヒントを聞き逃してしまって、
間違えて仲の良い韓国人カップルを拉致してしまい、隣の部屋に監禁しています。
そのカップルをスヨンらに見せた直後、スヨンのケータイが鳴り、
ケータイを取ると「ふ・た・り・こ・ろ・せ」と不気味な声が…。
これは神託を妄言と断定していたスヨンも認めざるを得ない決定的証拠ですね。
それを聞いたサンジュンはカップルを殺すのです。
でも、その殺し方がちょっと不思議で、頸動脈を圧迫して絞め殺すんですよね。
包丁で刺し殺したり、バットで殴り殺す方が簡単な気がしますが…。
もしかすると神託でユンジンが生き返った後で殺した人も生き返ると言われたから、
殺す時もなるべく体は傷付けないようにしているのかもしれませんね。
でも漢洪に沈めた死体はもし生き返っても無事では済まないし、
そもそもこのカップルは神託で殺すべき27人でもないけど…。
「ふ・た・り・こ・ろ・せ」だけでは、スヨンと田代を指してるのかもしれないし、
これから来る日本人夫婦を指してるのかもしれないのに、曖昧な神託です。

最後の2人が日本人夫婦というのも曖昧な神託で、
その間違ったカップルが持っていた雑誌にスヨンの書いた記事があり、
それを縦読みすると、「最後の2人は愛し合う日本人の男女」
「19日15時40分32秒にやってくる」みたいな文章が現れるのですが、
てっきりサンジュンの頭の中に直接お告げがあるのかと思ったら、
そんな下手すれば気付かないような回りくどい方法とはね。
ハングルは全くわかりませんが、本当に偶然縦読みができることもあるかも。
でも実際に、その時間キッカリに日本人夫婦が部屋にやって来るのです。

たぶんその日本陣夫婦は観光客でしょうが、なぜこんな廃マンションに来たのか…。
旦那の方が「カッケー」連呼してたから、廃屋マニアなのかな?
このロケ地は韓国人には不本意でしょうが、たしかにこのマンションの廃れ具合は、
なかなか得難い趣があるような気がします。
ちょっとヤンチャな若い夫婦で、この部屋で一発ヤルつもりだったみたいですが、
部屋に踏み入ったところをサンジュンがバットで不意打ちするのです。
普通、バットであんな殴られ方をすれば、それだけで死んでもおかしくないけど、
夫婦は倒れこんで痛がるだけで、どんだけ頑丈な奴なんだと…。
特に金髪でチンピラ風の旦那リョウタは無茶苦茶タフな上に暴力的で、
部屋にあった椅子で応戦し、護身用ナイフでサンジュンの左手を刺します。
施設上がりのひ弱なサンジュンはされるがままですが、
そんな調子で今までよくも25人も殺せたものだなと…。
しかしサンジュンも反撃し、ナイフの刺さった左手でリョウタを切り付け逆転します。
うーん、返り討ちにできる惜しいところまで行ったのに残念でした。
もし田代がリョウタに加勢していれば、絶対日本人側が勝てましたね。
やっぱりオカルト系カメラマンの田代としては奇跡をカメラに収めたいのか、
戸惑いながらもサンジュンに協力し、日本人夫婦を結束バンドで拘束します。

サンジュン曰く、神託によると最後の2人にはクビにアザがあるはずで、
それを確認するのですが、なぜかこの日本人夫婦にはアザなんてなく…。
彼はきっとまたヒントの解読を間違えたのだろうと考えます。
更に神託によれば、最後の2人の殺害には真の愛が必要なので、
日本人夫婦が真の愛で結ばれているのか、確かめることになります。
サンジュンはリョウタに「彼女にすることを止めたければ、ロープで首を吊れ」と言い、
椅子に拘束した妻ツカサをひん剥いて、チチを揉み始めるのです。
てっきり指を一本ずつ切り落とすような酷い拷問でもするのかと思いきや、
チチ揉むだけかい、と思ってしまいましたが、やはりその程度ではリョウタも動じず、
「童貞がイキんな!目の前で犯すことができたら首を吊ってやる!」と挑発。
施設育ちのサンジュンが女性経験ゼロなのを見抜き、
どうせ妻をレイプ出来ないと考えているのかと思いましたが、実はそうではなく、
この妻ツカサはド変態で、旦那の前で他の男に犯されるのは夢のシチュだそうで、
夫婦揃ってこの状況を楽しんでいるみたいです。

挑発に乗り、サンジュンはツカサに挿入し、速攻で果てますが、
その瞬間、ツカサは足を絡ませて彼を動けなくし、耳を食い千切ります。
ただド変態なだけのエロ女じゃなく、旦那に負けない猟奇的な性格ですね。
リョウタも結束バンドを切って解放され、再び形勢逆転です。
リョウタはサンジュンの首にロープを掛け、首を吊らそうとしますが、
スヨンがサンジュンを庇おうと、ツカサを捕まえて首にナイフを突きつけます。
ところが妻が人質に取られても、リョウタは全く動じません。
彼曰く、どちらかが人質に取られても、犯人の言うことを聞くようなバカはしないと、
以前から決めてあったそうで、そんな取り決めしているなんて滅茶苦茶な夫婦ですね。
でも妻が別の男に犯されて喜ぶのは性的趣向の問題なのでまだわかるけど、
人質に取られて殺されるかもしれないのに平気だなんて、
それって神託の通りの真の愛と言えるかどうか甚だ疑問です。
そんなリョウタを突き飛ばしてサンジュンを助けようとしたのが、なんと田代。
田代はリョウタの逆鱗に触れ、なんと腹をナイフで刺されてしまうのです。
衝撃の展開で、田代が死んだら『コワすぎ!』シリーズ終わっちゃいますからね。
まぁ田代もさすがにしぶとくて簡単には死なず、血を流しながらも撮影を続行します。

スヨンは人質ツカサの首を切りますが、死の間際にスカサも反撃してスヨンを刺し、
リョウタがスヨンに飛びかかったところを、田代が包丁で彼を切り付けます。
さすがにうなじをバッサリ切られたら死ぬだろうと思いきや、リョウタは止まらず、
更にスヨンに襲い掛かりますが、カウンター気味でスヨンのナイフが彼の首に刺さり…。
今度こそ死んだだろうと思いきや、リョウタはそのままスヨンの首を絞めるのです。
ゾンビでも死ぬと思うほどのダメージなはずなのに、リョウタのタフさは半端ないです。
…が、その直後、背後からサンジュンにバットで殴打され、ついに絶命します。

致命傷を受けたスヨンが「明るいところで死にたい」というので、
サンジュンは彼女をマンションの屋上の踊り場に運びます。
神託の首にアザのある最後の2人とは、実は日本人夫婦ではなくサンジュンとスヨンで、
日本人夫婦はただ真の愛を見せるだけの役割だったとわかります。
スヨンは「このまま死ぬとあなたに殺されたことにならない、私を殺して自殺して」と言い、
サンジュンは悲しみながら彼女を締め殺し、投身自殺のため屋上に向かいます。
まさかこんな切ない結末の映画だったとは予想外です。
田代は踊り場まではついてきていたのですが、そこで力尽き、死んだみたいです。
ボクは「田代は死んじゃダメだろ」と思いましたが、この後、衝撃的な展開に…。

奇跡を最後まで撮るために、田代のカメラを回しながら屋上についたサンジュンですが、
突如空が渦巻き、『コワすぎ!』でお馴染みの異界のワームホールが開き、
そこから出てきた触手にサンジュンは捕まり、異界に飲み込まれます。
これも『コワすぎ!』ではお約束で、異界を通るとタイムワープすることが出来るのです。
サンジュンは気が付くと、17年前の例の路地に飛ばされていました。
彼は路地で遊ぶ幼い自分たちを見つけ、ユンジンが車に轢かれないように退避させ、
代わりに自分が車に轢かれて死ぬのです。
その直後、何故かカメラだけが現代(17年後)に戻るのですが、
そのカメラは27歳になったサンジュン、スヨン、そしてユンジンに拾われます。
(おー、これこそまさにファウンド・フッテージですね。)
つまり歴史が改変され、全てがガラガラポンされたわけですね。
たしかに神託の通り、ユンジンも生き返ったわけだし、殺された人々も生き返った、
というか死ななかったことになったわけで、もちろん田代も死んでないことになります。
これで『コワすぎ!』シリーズも続行できるし、めでたしめでたしです。

でも、結局サンジュンに大量殺人をさせた邪神が、
一体何がしたかったのかは謎のままですね。
世界を改変することで何か都合のいいことでもあったのかな?
そのあたりも、今後の『コワすぎ!』で語られると嬉しいです。

-関連作の感想-
戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版

コメント

キネマ旬報

キネマ旬報に「メインビジュアルでは日本版より韓国版の方がずっとスタイリッシュ」と書いてありました。どう思われますか?

もうひとつ

「殺人ワークショプ」は「コワすぎ」と関連あると思われますか?
レビュー期待しています。

  • 2014/09/10(水) 21:43:26 |
  • URL |
  • ななし #-
  • [ 編集 ]

Re: キネマ旬報

> メインビジュアル

ボクも立ち読みしましたが、そういえばそんなことが書いてありましたね。
その時は気にも留めませんでしたが、さっき見比べてみたところ、
それを寄稿した映画評論家はかなりボンクラだとわかりました。
韓国版メインビジュアルは、スタイリッシュ云々以前に無粋です。
カメラマン田代を除く主要出演者4人の集合写真でしたが、
本作がフェイクドキュメンタリーだってことを忘れてるんじゃないですかね?
なお、スタイリッシュさでは英題版がダントツだと思うし、
これぞファウンドフッテージという感じの画像でした。

> 『殺人ワークショップ』

過去の作品の完全版らしいので『コワすぎ!』との関連性はなさそうです。
それと、感想記事は書きません。
関西では公開されないのでボクは観られません…。

  • 2014/09/11(木) 00:02:33 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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