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アイ・フランケンシュタイン

来週末公開となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ですが、
アメコミ映画ファンとして、とても楽しみな作品です。
もちろん公開初日に観に行くつもりにしていたのですが、
なんでも公開日からの三連休は、高校生以下全員500円均一だそうで…。
ボクは鑑賞券の関係上、公開当日に劇場カウンターで席を買うしかないですが、
そんなキャンペーンをされたら、大混雑しそうで席が取れるか不安です。
若者の映画離れが進む中、若年者を映画館に呼ぶことの重要ですが、
いくらなんでもワンコインはやりすぎ、不公平すぎます。
消費増税でシニアでも1100円に値上げされた中、高校生は1000円の劇場が多いが、
今の高校生は優遇されすぎで、十数年前高校生だったボクの時代は、
高校生三人でひとり1000円になる割引(高校生友情プライス)すらありませんでした。
自分の払った額の1/3しか払ってないガキどもに囲まれて観るのもウザイので、
キャンペーン終了後の火曜日以降に観るべきかな…。

ということで、今日はアメコミ映画の感想です。

アイ・フランケンシュタイン
I, Frankenstein

2014年9月6日日本公開。
アーロン・エッカート主演のファンタジーアクション。

200年前、ヴィクター・フランケンシュタイン博士は、アダム(アーロン・エッカート)という人造人間の製造に成功する。そしてアダムは、現代まで孤独に生き長らえてきた。世界は、世界制服を目的とした悪魔とそのたくらみを打ち砕こうとする天使が戦いを繰り広げており、アダム自身もその戦いに深く関わることになっていくのだが……。(シネマトゥデイより)



今年も『ヴァンパイア・アカデミー』『ドラキュラZERO』などが公開され、
依然として根強い人気の吸血鬼映画ですが、それに伴って狼男の人気も高まり、
狼男映画も多く製作されました。(吸血鬼との共演も多いです。)
世界三大怪物である吸血鬼、狼男とくれば、次はフランケンシュタインの怪物の出番。
来年には20世紀フォックスからジェームズ・マカヴォイ主演の
『ヴィクター・フランケンシュタイン』が公開となるそうで、
ハリウッドも本格的にフランケン映画に着手し始めた印象です。

そして、その先陣を切るようにして公開されたのが本作。
しかし期待とは裏腹に全米初登場6位という低調な滑り出しで、
全米興収も(製作費6500万ドルに対し)1900万ドルと全く振るわず…。
やっぱりフランケン映画では人気を得ることはできないのかもしれません。
まぁ吸血鬼映画のブームを牽引しているのは女性客ですが、
フランケンシュタインの怪物の最大の特徴は醜悪な外見にあるので、
女性客が好むようなイケメン俳優を使えませんからね。
本作はアーロン・エッカートを起用し、醜悪さを抑えたデザインにしていますが、
逆にそうなると「これのどこがフランケンシュタインの怪物だよ」という感じもして…。
とはいえ、あの可愛いアニメ映画『フランケンウィニー』ですら全くヒットしなかったので、
フランケン映画の人気に外見は関係ないかもしれませんが…。
ハリウッドにとってこの題材は鬼門ですね。

本作はフランケン映画であると同時に、前述のようにアメコミ映画でもあります。
アメコミ映画も大ブームで、映画会社各社は原作探しに躍起になっていますが、
ライオンズゲートが目を付けたのがこの原作アメコミだったのでしょう。
正確にはケビン・グレイボーによる同名のグラフィックノベルです。
聞いたこともないタイトルだったので人気があるかどうかはわかりませんが、
言われてみたらたしかに、アメコミヒーロー映画みたいな雰囲気の作品ですね。
でもアメコミ映画なら何でもヒットできるほど甘くもなく、前述のような燦燦たる結果で、
あわよくばシリーズ化も考えていたでしょうが、もう続編は不可能でしょう。
全米での人気も全くありませんでしたが、日本での人気も悲惨なもので、
ボクが観たのは公開初日だったというのに、客入りは一割程度でした。
ボクは無類のアメコミ映画好きなのでそれなりに楽しめましたが、
この出来ではその成績も仕方がないと思える作品です。

本作を観る前に不思議に思ったのは、『アイ・フランケンシュタイン』というタイトルです。
「オレ、フランケンシュタイン」みたいな感じで、主人公の台詞にも使われていますが、
フランケンシュタインは怪物を作った博士の名前で、怪物が名乗るのはおかしいです。
世間でも怪物のことをフランケンシュタインと呼ぶことも多く、
いつも違和感があったのですが、本作を観てそれが払拭されました。
ヴィラン曰く、怪物を作った博士は怪物の父親みたいなものだから、
子みたいなものである怪物が父の姓を名乗ることは当たり前のこと、なんですね。
アラレちゃんが則巻姓を名乗るようなものなのですね。
以下、ネタバレ注意です。

1795年冬、フランケンシュタイン博士は墓場から掘り起こした8体の死体を繋ぎ合わせ、
それに電気ウナギ6匹で3000ボルトの電気を流して、死体の再生実験をします。
実験は成功し、死体は蘇り、強靭な肉体と知性を持った男が誕生するのです。
その時代はまだ電気がなかったらしいけど、電気ウナギって…。
フランケンシュタインの怪物って雷の電気で蘇ったイメージがありますよね。
死体の蘇生に成功してしまった博士ですが、男を恐れ捨ててしまいます。
怒った男は博士の新妻を殺害し、復讐のために北極まで追って来た博士は凍死。
男は博士の遺体を埋葬しますが、その直後、悪魔たちから襲われます。
襲われるというか、強引に勧誘される感じですが、そこをガーゴイルに助けられるのです。
なんでもガーゴイルは天使の眷属だそうで、悪魔から人間を守っているそうな。
ガーゴイルって主に悪魔を模った石像っていうイメージだから、
天使の眷属というのはちょっと違和感がありますが、
ガーゴイルの女王は大天使ミカエルの直系という設定のようで…。

男はその女王から「アダム」という名を与えられ、一緒に悪魔と戦おうと勧誘されますが、
アダムはそれも拒否し、神聖なガーゴイル印の刻まれた武器だけもらい去ります。
なぜ仲間にならない奴に武器を与えるのか不思議ですが、
ガーゴイルの武器庫からアダムが選んだ武器も微妙で…。
単なる2本の棍棒で、たぶんフィリピンの武術カリに使う武器でしょうが、
怪力の持ち主であるフランケンシュタインの怪物の武器としては軟弱です。
その棍棒でも、ガーゴイル曰く「扱えないほど重い」らしいけど、
見た目には細いし軽そうで、巨大な斧とかの方がよかったです。
華麗な戦い方よりも豪快な戦い方の方が「らしい」ですよね。

アダムは悪魔もガーゴイルも人間もいない最果ての地で静かに暮らしますが、
また悪魔たちが急に襲って来たので、こちらから悪魔を皆殺しにしてやろうと、
悪魔狩りをするために、悪魔たちの棲む人間の街に戻って来ます。
なんとあれから200年以上も経っており、街は様変わりしていました。
それでも現代的な街という感じではなく、ヨーロッパ情緒のある古い街並みです。
たぶんロンドンあたりを想定しているのでしょうが、18世紀くらいにも見えるので、
「現代に蘇ったフランケンシュタインの怪物」という趣向はあまり活きてないかも。
あと、夜のシーンが多くて、画面が暗くアクションなど非常に見難いです。

ナイトクラブで人間に化けている悪魔を発見し、アダムはケンカを売るのですが、
悪魔が沢山集まってきて、多勢に無勢の所をまたガーゴイルに救出されます。
しかしその騒動で人間の警官をひとり巻き込み死なせてしまったので、
ガーゴイルの女王はアダムを危険視して、大聖堂に監禁するのです。
その後、悪魔たちはアダムを狙って大聖堂を襲撃してきたため、
ガーゴイル軍団が迎え撃ち、大激戦となります。
個々の悪魔はそれほど強くない気がしますが、とにかく数が多いので、
ガーゴイル軍団は徐々に押され気味になります。
悪魔は死ぬと炎に包まれ地獄に堕ちて行くのですが、
ガーゴイルは死ぬと光に包まれて天国に昇っていくみたいですが、
確実に悪魔のデスペナの方が大きく、悪魔の方が必死に戦うでしょうね。

激戦の結果、悪魔たちはアダムの代わりに女王を拉致し、
アダムと女王の交換を要求しますが、女王の右腕ギデオンは、
アダムの代わりにある本を交換に差し出すのです。
その本はアダムが持っていたフランケンシュタイン博士の実験日誌で、
200年前に彼を助けた際、ガーゴイルがこっそり拝借し、保管していたものでした。
そこにはアダムを作った方法である、死体の再生方法が書かれています。
悪魔たちを率いるナベリアスは、アダムで死体の再生方法の研究したかったので、
その日誌があれば事足りるみたいなのです。

ナベリアスは基地の地下に無数の死体を隠しており、
地獄に堕ちた悪魔たちの魂を呼び戻し、死体に宿らせて軍隊を作るつもりですが、
肉体が死体では役に立たないので、死体をアダムのように再生してから、
悪魔たちの魂を宿らせる計画だったのです。
でもナベリアスら悪魔には科学力が全くないみたいで、
博士の実験を再現するために、電気生理学者のテラを騙して実験をさせています。
テラはナベリアスが悪魔だということは知らず、実業家ウェセックスだと思っています。
ナベリアスは魔王ルシファーの息子で悪魔の王子なのですが、
なんであんな老人(ビル・ナイ)に化けているんでしょうね。
もっと王子っぽいイケメンにでも化ければいいのにね。

アダムは日誌を奪い返し逃走しますが、
日誌を読んだ彼は実験を行うためにテラに協力を要請します。
なぜアダムが死体の再生なんてしたいのかよくわかりませんでしたが、
博士はアダムのために友達の怪物も作ろうとしていたみたいなので、
博士の代わりにテラに作ってもらおうと思ったのかな?
アダムはガーゴイルに接触し、悪魔の計画を教えるのと引き換えに、
テラと自分を安全なところに逃がしてほしいと持ち掛け、女王は了承。
しかし万が一にも悪魔に死体再生方法が知れることを恐れた彼女は、
アダムを殺害し、日誌を奪還するため、刺客ギデオンを差し向けます。
やっぱり見た目通り、ガーゴイルも悪魔的なロクでもない奴らです。
アダムはギデオンを返り討ちにして、彼の斧を奪います。
この二本の斧の方が二本の棍棒よりも様になってて、よかったです。

ギデオンを殺されたガーゴイルたちは、その後もアダムの尾行を継続しますが、
アダムはそれを利用し、ガーゴイルたちを悪魔の本拠地に誘導するのです。
アダムは暗にガーゴイルに協力したわけだけど、
なぜ命を狙われながらもガーゴイルに肩入れするのか不思議です。
別にアダムにしてみれば、人間が悪魔の奴隷になろうが関係ないのにね。
悪魔の本拠地では攫われたテラによって、死体再生装置が完成していました。
アダムは装置の使用を阻止しようとナベリアスと戦いますが、
さすがに魔王の王子は強くて、ボコボコにされてしまいます。

ナベリアスは装置を起動し、堕ちた悪魔の魂を呼び戻して、
なんと最初にアダムに宿らせようとします。
ところがアダムは悪魔の魂を拒絶し、悪魔が宿ることができません。
魂がないと思われていたアダムですが、実は魂をちゃんと持っていたので、
アダムの肉体に他の魂が宿る余地はなかったのです。
まるでドンデン返しのように演出されている展開ですが、驚くほどのことはないです。
魂の定義は難しいけど、一般的に考えられている精神的実体としてなら、
知性や自我を持っているアダムに魂があるのは当たり前のことで、
なぜ悪魔やガーゴイルがアダムに魂がないと思っていたのか不思議です。
アダムが魂のない肉体だけの存在なら、自由に動けるはずないのにね。
そんな当たり前のことなのに、全く予期していなかったナベリアスは動揺し、
その隙にアダムにガーゴイルの印を刻まれて死亡、地獄に堕ちます。

悪魔の計画を阻止した彼は、その後ガーゴイルたちと共に、
正義のために戦い続ける…、って感じのハッピーエンドです。
悪魔は地上に666体いるらしいので、他の悪魔も狩っていくのでしょう。
一応、続編も作れそうな終わり方ではありましたが、
もう悪魔の王子まで倒しちゃったら、他は雑魚ばかりで恐るるに足りずでしょう。
それこそルシファーくらいしか相手にならないんじゃないのかな?
まぁ何にしても、この悲惨な成績では続編製作は不可能ですね。
ボクも特に続きを観てみたいとは思えませんでした。

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