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アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

ボクは一括りにいうところのジャニーズは嫌いなんですが、
個々のタレントとしては好きな人もいます。
SMAPも5人中3人は大嫌いだけど、他の2人はそうでもない。
そのひとりがキムタクです。
彼のドラマは好んでは見ないけど、『ハウルの動く城』や『武士の一分』での
彼の演技は結構よかったので、映画俳優としては期待してます。
そのキムタクが映画で世界進出するということで、何気に楽しみにしてました。

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

2009年6月6日日本公開。
木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン共演のサスペンス映画。

他人の痛みを身代わりとなって引き受ける特殊能力を持つ男シタオ(木村拓哉)が失踪(しっそう)。元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)は彼の行方を追って、ロサンゼルスからフィリピン、そして香港へとたどり着く。そこでシタオがある女性リリ(トラン・ヌー・イェン・ケー)と一緒にいて、彼女を愛する香港マフィアのボス、ス・ドンポ(イ・ビョンホン)もシタオを探していることが判明する。(シネマトゥデイより)

"キリストの受難"だの"ゴルゴダの丘"だの、神学的なことを絡めて、
難解な物語風に仕上げてあるけど、本質はエログロ映画です。
まぁエロさは、やたら男女が脱ぎたがり、裸がたくさん出てくるくらいのものですが、
グロさは、切株映画やホラー映画をある程度見慣れている人じゃないとキツイかも。
"キムタクの映画だし、女の子でも誘って観に行こうかな?"なんて考えがちですが、
こんな悪趣味映画に誘ったら人格が疑われかねないかも…。
実際に、上映中に席を立ってしまう女性のお客さんもチラホラいました。
きっとキムタクの活躍を期待して観に来たんでしょうけど、ホントに可哀想です。
まず、"日米韓のイケメン集合"みたいな宣伝をしてしまうメディアに問題があります。
それと、普通に上映してもお客さんが入らないような難解な芸術作品風な映画に、
商業的成功を狙って人気者をキャスティングする制作側も問題です。
そして、海外映画というだけで、ホイホイ出演してしまうキムタクも問題です。
絶対に邦画やテレビドラマだったらあんなハードな役は事務所NG出るでしょ?

本作は入り組んだストーリーで、それがさらに難解さを演出していますが、
実際にはジョシュの物語、キムタクの物語、ビョンホンの物語と、
全く別の3本の物語を平行に並べただけで、一部の脇役を通して、
物語同士を微妙にリンクしているだけです。
ジョシュの物語がメインなのですが、他の2本はオマケみたいなものです。
時系列をバラしただけのジョシュの物語だけでは作品として単純すぎるので、
キムタクの物語でフランス映画らしい芸術性、メッセージ性を演出し、
ビョンホンの物語でバイオレンスを付与し、娯楽的に仕上げてるんだと思います。

ジョシュの物語は、ある富豪の息子・シタオ(キムタク)を捜索するように依頼された
元刑事の探偵・クライン(ジョシュ・ハートネット)の話。
人探しをするロード・ムービーが軸のようですが、その過程はどうでもよく、
実際はクラインが刑事をやめる原因になった事件の回想がメインです。
その事件は人間を切刻み、継ぎ合わせてオブジェにしてしまう猟奇殺人事件。
その犯人に調教され、同化してしまったクラインが苦悩するという、
グロくて救いようの無い話です。

ビョンホンの物語は、冷酷非道な香港マフィアのドンポ(イ・ビョンホン)が、
なぜかひとりの女性リリ(トラン・ヌー・イェン・ケー)にだけ異常に情を注ぎ、
彼女の行動に振り回されるという話。
3本の物語の中でも特に内容が薄く、見所といえばドンポの残忍な行為くらい。
袋に詰め込んだ人間を鈍器でタコ殴りにしたり、ホームレスを犬で殴るなどなど…。
バイオレンス満載で、ある意味ではジョシュの物語よりグロいです。
そんな冷酷無比なドンポがなぜか異常に肩入れする女性リリですが、
なんかケバくて全然美人じゃないし、エロくて下品で、
どこにドンポを惹きつける魅力があるのかわからないのが納得いかない。

最後はキムタクの物語。
人の痛みを身代わりになって引き受けるという慈愛に満ちた特殊能力を持つシタオは、
各地で怪我人を癒して暮らしているが、香港でクラインやドンポに追われることに…。
粗筋や宣伝ではその特殊能力のせいで追われているように表現されてますが、
実際はクラインは彼の父からの依頼で業務として捜索しているだけで、
ドンポも彼に対する関心よりも、彼と一緒にいるリリを探していただけ。
シタオの特殊能力が作品全体になにか影響しているかといえばそうでもなく、
なんか神学的にするために取って付けたような設定だと感じました。
その他人の苦痛を引き受ける能力が"キリストの受難"に引っ掛けたもので、
シタオがキリストの再来であるような設定ですが、
シタオが最後にキリストみたいな口を利いたのには違和感がありました。
慈愛に満ちた優しい男だと思ってたのに、神を自覚するなんて傲慢だな、と。
ジョシュの物語の人間のオブジェや、ビョンホンの物語の拷問シーンもグロいけど、
なんだかんだで蛆虫がキムタクの口に入るシーンが一番グロいです。
暫くはキムタク見たら、"あ、蛆虫の人だ"と思うほど衝撃的なシーンでした。

でも日米韓のイケメンが揃った映画ですが、何気にキムタクってホントに男前です。
他の2人に比べても勝るとも劣ってないし、ボクとは全然関係ないけど、
日本人として誇らしい気分になりました。
まぁ肉体美はビョンホンに比べると、キムタクはだらしなく見えましたが…。
懸念していたキムタクの英語セリフも、無口なキャラだったし、
ほとんど喘いでいるだけの演技なので問題なかったですね。

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