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TOKYO TRIBE

旧ブログ(閉鎖中)では日本語ラップのCDの感想を中心に書いていたほど、
日本語ラップが好きだったボクですけど、今ではかなり熱も冷めています。
全盛期には年間60枚以上購入していましたが、今年買ったCDは3枚くらいかな。
KREVAのBEST、LITTLEの4th、ULの1stで、KICK THE CAN CREW関連ばかりです。
当時は結構アングラなCDまで聴き漁っていたのですが、
結局ファンを続けているのは最も好きだったKICKだけになりました。
家には日本語ラップのCDが300枚ほど積み上げられているのですが、
今となっては何故あんなに熱狂しちゃったのか、お金が勿体なかったなと…。
当時は日本語ラップが今後盛り上がるような風潮があったので、
実際にテレビや映画でもラッパーが結構登場する時期でした。
ところがそのブームは長くは続かず、急速に低迷し、今では風前の灯です。
基本ミーハーなボクの熱も一気に冷めました。
でも今でも音楽を聴く時は7割くらいは日本語ラップを聴いているので、
別に嫌いなわけじゃなく、普通の人に比べればまだかなり興味がある方でしょう。
(普通の人は日本語ラップになんて微塵も興味ありませんから…。)

ということで、今日は日本語ラップな映画の感想です。

TOKYO TRIBE
トーキョー・トライブ TOKYO TRIBE

2014年8月30日公開。
井上三太の漫画『TOKYO TRIBE2』を、園子温監督が実写映画化。

数多くのトライブ(族)がひしめき、それぞれが自分たちの暮らす街を暴力で牛耳る近未来のトーキョー。ブクロWU-RONZを率いるメラ(鈴木亮平)は、何かと敵視していたムサシノSARUのメンバーである海(YOUNG DAIS)と衝突する。そして、それが引き金となって、シンヂュクHANDS、ブッバ家や怪しげな者たちを巻き込んだ一大抗争が勃発してしまう。トーキョーの各地で暴力が吹き荒れるが、その一方でさまざまな愛と友情をめぐるドラマも交錯していく。(シネマトゥデイより)



本作は漫画家・井上三太の代表作『TOKYO TRIBE2』を実写映画化したものです。
同作はストリート系ファッション誌『Boon』で2005年まで連載されていたそうで、
ストリートではカルト的な支持を集めた伝説的漫画らしいのですが、
ボクは音楽以外のストリートカルチャーには全く興味がなかったので未読です。
でも2007年にテレビアニメがWOWOWで放送されたそうで、
ボクはWOWOWに加入していなかったのでそれも未視聴でしたが、
OPとEDのシングルと、サントラ盤は購入しました。
というのも当時好きだったラッパーによる曲が収録されていたからで、
(シングルはBUDDHAとスチャ、サントラ盤はMORO率いるK.O.D.P勢が多数参加。)
『TOKYO TRIBE2』については全く知りませんでしたが、とりあえず買いました。
その時、多少興味が湧いたのですが、特に何をするでもなく月日は流れ、
急に実写映画化されると聞いて、それなら観てみようと思いました。
しかしまだ日本語ラップシーンに勢いがあったゼロ年代半ばならわかるけど、
何故完全に低迷してしまった今ごろ映画化なんてするのかとも…。

近所のシネコンも「日本語ラップの映画なんて誰が観るんだ?」と思ったのか、
公開初日だったというのに、最も小さいスクリーンを割り当てられていて…。
ところが蓋を開けてみれば満席で、ボクも危うく席を取れないところでした。
たしかに日本語ラップなんて誰も興味ないが、監督があの園子温ですからね。
どんな変な映画だったとしても映画ファンから注目されるのは当たり前。
HIPHOPとは縁遠いような中高年の園子温ファンが大挙して押し掛けたのでしょう。
最近ゴールデンのバラエティ番組なんかにも出演し、
面白キャラがお茶の間に定着しつつある園子温監督ですが、さすがの人気です。
名前だけで客を呼べる、日本では数少ない映画監督でしょうね。
(2011年以降の彼の作品には欠かせない地震ネタももちろんあります。)

気になるのは、日本語ラップにも園子温も好きなボクとしては楽しめた作品ですが、
単に園子温目当てで来場したお客さんは本作を楽しめたのかな?
ラップ・ミュージカルとでも言うべき奇抜な作品ではありますが、
それを度外視すればヤンキーの抗争を描いた『クローズ』的な内容で、
園子温作品としては凡庸な内容だと思うのですが…。
主演も『変態仮面』など、肉体派個性派俳優として売り出し中の鈴木亮平だし、
ヒロインも(ボクは初見でしたが)まだまだこれからの新人女優・清野菜名で、
正直お客を呼べるようなキャストじゃないような気がするし…。
実際は鈴木亮平は主演ではなくボス敵扱いなのですが、驚くべきは事実上の主演に
一般認知度ゼロに等しい現役ラッパーが大抜擢されていることです。
一般公募オーディションで選ばれたYOUNG DAISというラッパーですが、
日本語ラップから離れて久しいボクも客演曲を数曲聴いたことがある程度で、
彼のことはほとんど知らないに等しいです。
そんな演技力未知数の異業種からの無名新人を主演に抜擢しちゃうなんて、
さすが園子温は尖ってるなって感じですが、興行的な不安はなかったのかな?
まぁ未鑑賞の人は本作の主演はYOUNG DAISでも鈴木亮平でもなく、
狂言回し役の染谷将太だと思っているかもしれませんね。
何にしても、YOUNG DAISがちゃんと主演として演技できていることが驚きです。

YOUNG DAIS以外にも現役ラッパーが大勢出演しています。
YOUNG DAISは主演なので、主人公の海を演じることになりますが、
他もラッパーは本人役で出演しています。
さまざまなトライブ(族)に属する若者たちが、縄張り競いをする物語で、
東京23区、各区にトライブが存在し、その区を統治している設定です。
YOUNG DAIS演じる海が所属するのはムサシノSURUというトライブで、
そこにはRIZEのJESSE(ボク的にはGICODEのSORA3000)も所属しています。
ムサシノSASUはシヴヤSARUから派生したトライブですが、
本家シヴヤには十影、KOHH、Y'Sが所属しています。
(ラッパーではないがシヴヤの重鎮レンコン・シェフ役で原作者もカメオ出演。)
原作漫画は『TOKYO TRIBE2』ですが、当然前作『TOKYO TRIBE』も存在し、
そこでシヴヤと抗争を繰り広げたのがシンヂュクHANDSというトライブで、
そこの先代ヘッドがMC漢とMEGA-Gです。
同じ新宿を拠点とする女性のみのトライブ、歌舞伎町GIRIGIRI Girlsには
フィメールラッパーユニットMary Janeが所属しています。
そのGIRIGIRI Girlsの西隣に隣接するトライブが高円寺ジャックで、
ヤマト、EGO、YOUNG HASTLEらが所属しています。

本人役で出演するラッパーは適当に地区を割り振られているわけではなく、
ちゃんと本当に彼らが活動する拠点の区のトライブに所属するコダワリ様ですが、
面白いのは練馬区のトライブが、あの練マザファッカーなんですよね。
TBS『リンカーン』で一躍有名になった練馬で活躍する実在のクルーですよね。
もちろん原作にはない本作オリジナルのトライブですが、
「メーン」でお馴染みのD.Oをはじめ、T2K、PIT GObらが所属しています。
ボクは日本語ラップブームが終焉した大きな要因のひとつが、
テレビ出演で一躍日本語ラップの顔となったD.O(とPIT GOb)がコカインで逮捕され、
テレビ局がラッパーを使うことを躊躇するようになったためだと思っています。
お勤めは済んだとはいえ、そんな彼を起用するなんて思い切ったものです。
低迷するシーンの中で今最も勢いのあるラッパーといえばANARCHYですが、
彼も本作に参加しており、謎の新興トライブ、WARUにSIMONと共に所属しています。
ANARCHYは音楽好きなら誰でも知っている日本語ラップアーティストですから、
本作が真っ当な日本語ラップ映画だと証明するためにも、
彼が本作に出演してくれたのは非常に有意義だと思います。
まぁどの本人役ラッパーも、主演YOUNG DAISと違ってラップ要員で、
特に演技力を求められるようなこともない脇役ばかりです。

ラップ要員が必要なほどの前編ラップだらけのラップ・ミュージカルなのですが、
YOUNG DAISら本職のラッパーにとってはラップ台詞もお手の物でしょうが、
鈴木亮平ら本業の俳優にもラップ台詞があり、そこは懸念しちゃいますね。
やはり無難にこなせている人もいれば、そうでない人もいて…。
特にMC SHOW役の染谷将太は狂言回しという役柄上、
どの俳優、いやどの本職ラッパーよりもラップ台詞が多いですが、正直下手で…。
オフビートを装って誤魔化していますが、見ているコッチが恥ずかしくなります。
初っ端が彼のラップで、続いて本職である十影のラップになるのですが、
やっぱり本物は違うなと思わされました。
一応、高円寺ジャックのEGOが歌唱指導したらしいんですけどね…。
ラストシーンでは総勢18人(うち16人本職)でのマイクリレーになるのですが、
締めを飾るのがまさかの彼で、「おいおい…」って思っちゃいました。
でも、出来る人は全く違和感がないくらい出来ますね。
ムサシノSARU率いるテラを演じるのは佐藤隆太でしたが、
YOUNG DAIS演じる海とのマイクリレーも卒なくこなしており驚きました。
鈴木亮平も結構上手い方だと思います。
逆にレゲエDJとしても活躍する卍LINEこと窪塚洋介には、
せっかくの兼業俳優なんだから、もっと本領発揮してほしかったです。
でんでんや竹内力らに関しては、もうキャラが強すぎるので、
ラップ台詞の上手い下手なんてどうでもよくなるほど突き抜けちゃってます。

とても奇抜なラップ・ミュージカルという演出ですが、ちょっと厄介なところも…。
劇場の大音響でズンズン響くブレイクビーツは気持ちいいのですが、
トラックの音量が大きすぎて、リリックが聞き取り難いんですよね…。
その対策なのか、ラップ中はリリックの字幕が付きますが、これは無粋です。
ボクがあまり歌詞カード見ながらラップ聞くのが好きじゃないのもあるかもだけど、
リリックを読むとライミングの甘さが気になっちゃいます。
「パトロールおつかれ警察どうも/奴らが仕切ってるわけじゃねー道路」…。
甘い韻でも聴く分には雰囲気で誤魔化せるけど、リリックを表示するのなら、
もっと固く踏んでほしいと思いますし、その方が日本語ラップの面白さも伝わります。
でもラップ台詞は字幕が出るだけまだマシで、通常のセリフは字幕なしですが、
そこもトラックに掻き消されて非常に聞き取りにくいです。
でもこれは劇場の設備にもよるかもしれませんね。
ボクの時は満席で端の席しか取れず、スピーカーの真下だったのが原因かも?
以下、ネタバレ注意です。

ブクロWU-RONZが仕切る街ブクロの街角で寝ていた謎の女の子スンミが、
若者たちに拉致られ、ブッパタウンに連れて行かれます。
ブッパタウンはトーキョーを牛耳る大物ヤクザ、仏波一家の住む街です。
竹内力演じる仏波は性欲の権化で、攫って来た若い女を性処理に使い捨てるばかりか、
ディナーの食材にしちゃったりもするイカレたオッサンです。
そんな彼の妻エレンディアを演じるのは、なんと叶姉妹の妹・叶美香。
彼女くらいのダイナマイトバディじゃないと、仏波の性欲は慰められないのでしょうね。
仏波からチチやらケツやら揉みしだかれますが、叶美香がそんな役よく受けましたね。
その息子が窪塚洋介演じるンコイで、こいつもかなりのサイコ野郎。
なにしろ自室の家具に白塗りにした生きた人間を使っているんだからヤバイです。
仏波の娘が中川翔子演じるKESHAですが、彼女はブルース・リーマニアで、
戦闘時にはトラックスーツに着替え、ヌンチャックを振り回す、まんま中川翔子です。
仏波一家はいずれ劣らぬ変人ばかりですが、その部下も個性的。
高山善廣演じる巨漢の用心棒や、逆に小さな小人症の召使いもいますが、
中でも特に面白かったのがヒューマンビートボックスで仏波を賛美する給仕少女です。
なかなか可愛らしい女の子ですが、客がどよめくほどスキルが半端ないです。
演じるのはサイボーグかおりという本職のフィメール・ビートボクサーです。
でも仏波の一番のお気に入りの部下は、鈴木亮平演じるメラで、息子のように溺愛し、
本当の子であるンコイやKESHAが嫉妬するほどです。
メラはブクロWU-RONZのヘッドでもあります。

仏波の前に引きずり出されたスンミは、風俗街SAGAタウンに送られそうになりますが、
彼女はめちゃめちゃ強くて、そう簡単には仏波の思い通りにはなりません。
たまたま拉致現場に居合わせて勝手について来たヨンという少年(少女?)も強く、
スンミに加勢して仏波邸内で大暴れします。
いやはや、ヨンのアクションがとにかくめちゃめちゃスゴイです。
パルクールなのか、小さい体を駆使して華麗な連続攻撃を見せます。
坂口茉琴という若手アクション女優(?)が演じているそうですが、
なんでもスンミ役の清野菜名にアクション指導をした先生のお弟子さんだそうで、
彼女を監督が気に入り、急遽ヨン役を書き足し、与えたそうです。
外見的には非常に地味ですが、大抜擢も納得の凄すぎるアクションでした。
スンミのミニスカでのアクションもある意味見逃せませんけどね。
清野菜名という若手女優も初めて知りましたが、あんなに可愛くてスタイルもいいのに、
パンチラどころかポロリもOKなんですね。
アクションも出来るしお色気なしでも需要があるだろうに、勿体ない気がしました。
今後、園子温作品で神楽坂恵に代わるポロリ要員になっちゃうのかな?
そんなスンミですが、最強の男メラには敵わず、結局SAGAタウンに送られます。

SAGAタウンの支配人ムカデによって風俗嬢に仕立てられるスンミですが、
それにはメラ率いるブクロWU-RONZのある思惑がありました。
メラはムサシノSARUの海に一方的な遺恨を持っており、
彼を誘き出すためにスンミを使うつもりだったのです。
まず手下の西田をムサシノの堪り場のファミレス「Pennys」に潜り込ませ、
「ブクロに最高の風俗嬢がいるよ」とムサシノのメンバーを誘って、
まんまと釣れた男キムをSAGAタウンまで連れて行って監禁し、
仲間想いの海たちがキムを探しにSAGAタウンに乗り込んでくるのを待つのです。
端からムサシノのメンバーを拉致すればいいだけの話なのに、
わざわざ路上の女性を拉致して風俗嬢に仕立てて彼女の魅力でメンバーを釣るなんて、
なんだか回りくどい方法ですね。
海とリーダーのテラはまんまと誘き出され、キムは手榴弾を咥えさせられて爆死。
テラは海を庇ってメラから日本刀で刺殺されてしまい、その後、メラは逃走します。
スンミは助けに来たヨンに救出され、ムサシノと合流することになります。

一方、仏波の元にウォンコンの大司祭から使者が来ます。
大司祭曰く、娘のエリカがウォンコンを脱走し、トーキョーにいるはずだから探せ、
ついでに使者のジャダキンスと亀吉を役立てて、他のトライブをぶっ潰し、
おまえが東京を支配しろ、仏波にと命令が下るのです。
でんでん演じる大司祭はアジアを牛耳る闇社会の超大物らしいけど、
あの滅茶苦茶な仏波一家が大司祭の言いなりなんてね。
仏波は自民党(自由民民党)の大物政治家とも繋がりがあり、
ブクロ、トーキョーのみならず、実質日本の裏社会を牛耳ってそうですが…。
大司教にトーキョー制覇の勅命を受けた仏波は、
ブクロWU-RONZから派生したトライブ、WARUをトーキョーに放ちます。

ヂュク、シヴヤなどに侵攻開始したWARUに対し、
海はトーキューの主要トライブに召集をかけ、団結を呼び掛けます。
シンヂュクHANDSと歌舞伎町GIRIGIRI Girls、シヴヤSARU、高円寺ジャック、
練マザファッカーの主要メンバーがPennysに集結しますが、
普段縄張り争いでいがみ合っているトライブ同士を団結させるのは大変で…。
そんな彼らにスンミは、自分が大司祭の娘エリカだと告白し、
WARUは仏波とメラがトーキョー支配のために仕組んだものだと団結の重要性を説き、
皆彼女に賛同して蜂起、ブクロに乗り込みます。
5つのトライブの連合軍が相手では、ブクロ勢は多勢に無勢だと思いましたが、
メラは一騎当千だし、大司教の使者ジャダキンスも不死身、竹藪の罠などもあり、
更に仏波もガトリング銃なんてトンデモないものを持ち出すし、なかなか苦戦します。
まぁシンヂュクHANDSも戦車なんて持ってますけどね。
「109」ならぬ「199」を砲撃しただけで、全然抗争には活かしてませんが…。
GIRIGIRI Girlsはロボットレストランの巨大女性型ロボットを出動させますが、
それも戦闘での見せ場はなく、ちょっと残念でした。
普段は日本刀がメインのメラですが、二丁拳銃さばきがマジでかっこいいです。

仏波邸大広間での戦いは壮絶でした。
仏波の妻エレンディアと娘KESHAがいて、そこに海たちが乗り込みますが、
更に息子ンコイが現れ、巨大な歯車の仕掛けを起動させます。
その歯車に吸い込まれたら、鋭利な刃で肉片も残らないほど刻まれますが、
そこに吸い込まれたのは敵となる連合軍の奴らばかりではなく、
エレンディアとKESHAも餌食となり、なんと驚いたことに更に仏波まで…。
両親と妹を殺しちゃうなんて、仏波一家で一番狂ってるのはンコイですね。
それにしても仏波らがあんなにあっさり死んじゃう展開は意外でした。
まぁ本作のボス敵は仏波ではなくメラですけど。

家族を殺しちゃったンコイですが、特に気にする様子もなく、
最終決戦の場となるブッパタウンの広場に移動し、
なぜか戦場のど真ん中にいるDJに音楽を要求。
「トライブの波♪トライブの波♪」と楽しそうに唄い始めます。
そこにスンミとヨンが攻撃を仕掛けてくるのですが、なんとンコンは2人を圧倒。
メラを使ったり、人間家具を使ったり、歯車を使ったりと、
自分は手を汚さないタイプかと思ったのですが、実は強かったのですね。
それでも2人相手はキツかったのか、徐々に形勢逆転し、
最後はヨンにバックドロップを決められてKOです。(死んでなさそうかな?)

同じブクロ勢として共闘していたメラと大司教の使者ジェダキンスですが、
戦闘中にジェダキンスのパンツがずれ落ち、下半身が露わに…。
それを見たメラは「(チ○ポが)小さい奴は死ね!」と何故か仲間割れをはじめ…。
結局ジェダキンスは、加勢した亀吉と共に、メラによって倒されます。
まぁ方やウォンコン、方やブクロなので、もともと仲間ではなかったけど、
ちょっと不可解な展開だと思いましたが、その後のメラと海のタイマンで、
なぜメラがジェダキンスを倒したのかもわかりました。
メラから目の敵にされている海ですが、メラには一度サウナで会ったことがあるだけで、
恨まれる理由に思い当たる節がありません。
タイマン中にメラはその理由を語るのですが、なんでもサウナで見た海のチ○ポが、
自分よりデカいかもしれないことが許せないようで…。
そんなどうでもいい理由で、こんな抗争を起こしたのかと海は呆れますが、
メラは「もともと喧嘩に意味はない。戦争も同じだ。」的なことを言います。
これは「戦争の理由なんてくだらないことだ」という監督の皮肉でしょうね。
それにしたって本当にくだらなさすぎる理由で、まさかのチ○ポオチとは脱力しました。
正直あまり笑えないし、もうちょっとマシなくだらない理由はなかったものかな?

激闘の末、ギリギリ海が勝利し、ブクロのトーキョー支配を阻止。
みんなで大合唱して、めでたしめでたしです。
物語は正直ツッコミどころが多すぎるし単純すぎるのでイマイチでしたが、
アクションシーンは凄かったし、セットのディテールなども凝っていて、
オチは滑ってたけど笑えるネタも多かったので楽しめました。
(個人的には高山の「ちょっと痛い」連呼がツボでした。)
それになにより、日本語ラップ好きとしては全編を埋め尽くすラップが最高です。
日本語ラップを使用した映画がもっと増えるといいですが、需要がないかな。
本作を観て、日本語ラップに興味を持つ人なんてまずいないでしょうが、
主演YOUNG DAISに興味を持った人はけっこういるかもしれません。
日本ではラッパーで成功することは難しいけど、まずは園子温組として、
ラップも出来る俳優として今後活躍するかもしれません。

コメント

日本語ラップにめちゃくちゃ詳しいんですね!
先日TOKYO TRIBE観てきてラップに少し興味を持ったのですがこの記事を読んで更に興味が持てました!!

  • 2014/09/03(水) 07:24:18 |
  • URL |
  • 書記長 #-
  • [ 編集 ]

Re: 書記長さん

> 日本語ラップにめちゃくちゃ詳しいんですね!

いえいえ、滅相もないです。
昔よく聴いていたので、普通の人よりは多少知ってる部分もありますが、
ボク程度で詳しいなんて言うと、HEADSに怒られちゃいます。
日本語ラップの感想ブログを書いていた頃も、
「お前ごときがHIPHOP語るな」とよく罵られました…。
日本語ラップシーンはトライブのように排他的で怖いです。

  • 2014/09/03(水) 22:00:57 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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