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バトルフロント

万引き被害を受けた古物商「まんだらけ」が、防犯カメラに写った犯人に対して、
顔をネットで公開されたくなければ、12日までに盗品を返還せよと警告していた騒動で、
結局土壇場になって、犯人の顔の公開は中止されたそうで…。
うーん、どうせそんなことだろうと思ったというのが率直なところで、
「まんだらけ」の腰抜けっぷりにはガッカリしました。
警視庁の要請もあり、法令順守のために公開を中止したそうですが、
法令順守云々は警告する時点でわかり切っていたことで、それを理由に中止するなら、
各所で言われているように、単なる炎上商法、話題作りのための警告だったことに。
(言い値だが)25万円の玩具が万引きされたが、それで全国的に話題になれば得です。
ボクもこの件で「まんだらけ」を初めて知ったし。

残念なのは「まんだらけ」の腰抜けっぷりではなく、公開中止したことで、
万引き犯をネット公開することの是非が有耶無耶になってしまったことです。
是か非か、どんな結果でもいいけど、どんな結果かは知りたいです。
法律家の間でも肯定派、否定派がいて、法的に本当に問題なのかも気になるし、
とにかく実際に裁判でも起きない限りは、明確な答えが出ない気がします。
もう腰抜けの「まんだらけ」には期待できないので、
どこでもいいので万引きに悩む個人商店がネット公開を実行してくれないかな?
警告して公開したら恐喝罪の可能性があるみたいですが、
警告しないで公開する分には問題がないのでは?…というようなことも知りたいです。
とにかく、万引きは犯罪なので、ダメ。ゼッタイ。

ということで、今日は犯罪映画の感想です。
前記事で「来週に回す」と書きましたが、もう観ちゃいました。
これでは「まんだらけ」の反故を責められないな…。

バトルフロント
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2014年8月9日日本公開。
シルベスター・スタローン製作・脚本、ジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション。

まな娘マディ(イザベラ・ヴィドヴィッチ)のためにも、犯罪や暴力とは無縁の生活を送ろうと決意した元麻薬潜入捜査官フィル(ジェイソン・ステイサム)。亡くなった妻の故郷である田舎町に移り住んだ彼らだったが、町を支配する麻薬密売人ゲイター(ジェームズ・フランコ)が近づく。あるたくらみを実現させるために二人を利用しようと、ずる賢い手段を次々と繰り出していくゲイター。マディの身に危険が迫ったことで怒りを抑え切れなくなったフィルは、単身でゲイターと仲間たちを倒そうとする。(シネマトゥデイより)



本作はジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション映画ですが、
彼主演のアクション映画は、安定的に面白いとは思うものの、
安定感抜群すぎて、全く意外性がなく、逆に退屈しちゃったりもします。
どの役柄も同じようなハードボイルドなアウトローだし、展開も似ているので、
観ている間は楽しめるけど、以後あまり記憶に残ってないんですよね。
直近で観たステイサム主演作を思い出そうとしても、すぐには思い出せません。
(ちなみに前主演作は『ハミングバード』でした。)

本作もいつもと同じような役柄でし、同じような展開の物語なのですが、
いつもとは違い、記憶に残りやすい作品になっています。
シルベスター・スタローン製作・脚本作…、ということも印象的ですが、
なにより敵キャラがジェームズ・フランコということが印象的です。
ステイサムの主演作は人気者である彼の活躍を前面に出したいためか、
敵キャラに有名な俳優をキャスティングすることがほとんどないのですが、
今回は主演級の人気俳優フランコとの共演です。
ボクもステイサムは好きだし、彼の活躍が見れたらそれだけでもある程度満足ですが、
フランコも同じくらい好きなので、この共演、…いや競演はテンション上がります。
でも、人気俳優フランコがキャスティングされたことで、
いつもほどステイサムの活躍が描かれないのではないか、
或いはフランコがステイサムに食われるのではないか、という懸念もありました。
でも双方ともアクション俳優であれば、そういう事態にもなったでしょうが、
今回はステイサムは肉体派元捜査官、フランコは頭脳派犯罪者と、
2人のベクトルが違うため、互いの持ち味を潰し合うことなく共存しています。
まぁベクトルが違うから、直接対決はいまいち盛り上がらない気もしますが…。

今までステイサムが主演作で人気俳優と共演しなかったのか不思議ですが、
彼自身が嫌がったのか、製作サイドが彼に気を使ったのか…?
しかし本作はステイサムも尊敬する大御所アクション俳優
スタローン肝煎りの作品なので、その点はお構いなしです。
残念ながら加齢によるスタローンのアクション俳優としての衰えは否めませんが、
彼は『エクスペンダブルズ』シリーズでも師弟的な関係で共演したステイサムを
自分の後継者として考えているのかもしれませんね。
ボクが知る限りではスタローンが製作や脚本を務めた作品で、
彼自身が出演しなかったのは本作が初めてだと思うのですが、
それだけステイサムを認め、信頼しているということでしょう。
秋公開のアクション俳優の祭典『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』でも、
シリーズ恒例のアントニオ・バンデラス、メル・ギブソン、ハリソン・フォードなど
大御所アクション俳優の初参戦が話題ですが、ボクにとってこのシリーズは、
常にスタローンとステイサムの共演こそが最大の魅力です。
その『エクスペンダブルズ3』の公開に先んじて封切られた本作は、
その祭典に向けて気持ちを盛り上げるためにもマストな作品です。
以下、ネタバレ注意です。

ICPOの捜査官フィルは、違法薬物を製造するダニーTのギャング団に潜入捜査。
DEAを手引きし製造現場に踏み込ませ、ダニーTを逮捕するも、
その混乱の中でダニーTの息子ジョジョが警官から銃殺されます。
それがキッカケなのかフィルはICPOを退職してしまうのです。
うーん、なぜフィルが退職したのかはちょっとよくわかりませんね…。
製造現場も崩壊させたし、ギャングのボスも捕まえたのだから作戦成功だと思うし、
ジョジョもギャング団の構成員だから、撃たれても仕方がないはず。
特にフィルに落ち度があったとは思えないので不思議です。
それ以前に、フィルってICPOの捜査官なのかDEAの捜査官なのかどっちなの?
ICPO(インターポール)とDEA(麻薬取締局)は全く別組織だと思っていたけど…?

2年後、フィルは小学生の娘マディと田舎町に引越。
そこは亡き妻が育った町ですが、妻は一年ほど前に他界しており、
フィルが退職した理由は、捜査の失敗ではなく、妻を亡くしたことの傷心なのかも?
転入先の小学校で、娘マディは同級生のデブ男子にイジメられますが、
さすがはステイサム演じるフィルの娘だけあり、逆にデブ男子を殴り、鼻血ブー。
フィルは学校に呼び出しを食らうことになります。
フィルは娘に護身術を仕込んでいたのですが、息子が撃たれたダニーTが逮捕時に、
「オマエのガキも殺してやる!」と吐き捨てたから用心したのでしょうね。
スクールカウンセラーのハッチ先生は、デブ男子が問題児だとわかっており、
フィルもマディも特にお咎めなしだったのですが、そこでデブ男子の両親に鉢合わせ。
とんでもないモンスターピアレントで、帰りしなにフィルに絡んできて、
デブ男子の母親キャシーに嗾けられた父親ジミーが殴り掛かってきます。
しかしフィルにあっさり投げ飛ばされ、デブ男子の両親は逃げ帰りますが、
キャシーは「許さない、私の兄貴に脅してもらう」と…。
彼女の兄は町を牛耳る麻薬密売人ゲイターで、彼を演じるのがフランコ。
てっきりダニーTが息子の復讐にフィル父子を殺しに来る話かと思いきや、
まさか子供のケンカが発端でモメ事が起こる展開になるとは意外でした。
しかし子も子なら親も親、伯父も伯父で、ロクでもないファミリーです。

ハッチ先生は「新参者に厳しい閉鎖的な町だからモメ事は避けるべき」とフィルに忠告。
フィルは娘のためにもその通りだと考え、投げたデブ男子の父親ジミーに謝罪します。
(もともとデブ男子が悪いのだけど)ジミーもその謝罪を受け入れて和解しますが、
すでに叔父ゲイターは動き出しており、子分たちにフィルを脅させます。
ガソリンスタンドの給油中に子分たちに因縁を付けられたフィルですが、
ステイサム演じるフィルにケンカを売るなんて命知らずもいいところで、
なんだかニヤニヤしちゃいますね。
こんな展開の場合、主人公がモメ事を避けて泣き寝入るケースも多いけど、
ステイサムの主演作の場合は十中八九返り討ちに遭いますから、
むしろ子分に「あー、地雷踏んで気の毒に(笑)」って思っちゃいます。
この後、期待通り子分たちはボッコボコにされます。

子分がやられ、新参者が只者ではないと感じたゲイターは、
フィルの留守中に家に侵入して私物を物色し、彼が元捜査官だと知るのです。
普通の犯罪者なら「ヤバそうな相手だから関わるのはよそう」と思いそうなものですが、
ゲイターはむしろラッキーだと思うんですよね。
フィルの私物にあった事件ファイルから、彼がダニーTの捜している裏切者だと知り、
彼をダニーTに売れば、その見返りに自分が製造している麻薬の販売網を
得られるかもしれないと考えたためです。
ゲイターはファイルと一緒に、ウサギのヌイグルミと飼い猫ルーサーも持ち去り、
ヌイグルミをズタズタにして、庭の木に吊るしておきます。
なぜ彼があえて家に侵入したことを報せる真似をするのかちょっと疑問です。
甥の復讐のための脅しと言うのであればわかるけど、
フィルをダニーTに売ろうと考えるなら、コッソリ動いた方がいいはずですからね。
猫まで持ち去ったのも疑問で、ゲイターは猫を自分のアジトで飼い始めます。
そんなことをすれば足が付きそうなのに、彼は猫好きなのかな?
でもヌイグルミみたいに猫も気に吊るさなかったのはホッとしたかな。

町に馴染みたいフィルは娘マディの誕生パーティにデブ男子とその母キャシーも招待。
マディに誘われたデブ男子は、なんだかとても嬉しそうで、
男のくせに女の子をイジメるなんて最低のガキだと思っていましたが、
もしかすると好きな女子に意地悪しちゃう典型的な小学生男子の行動だったのかも。
自分の兄に脅させておきながらパーティに参加するキャシーの図太さも異常ですが、
パーティは母子ともに楽しかったみたいで、済し崩し的に和解しちゃいます。
ところがキャシーは、フィル父子と和解したことを兄ゲイターには伝えないんですよね。
そのままだとまだゲイターがフィルに迷惑を掛け続けるかもしれないのに…。
パーティ後すぐにゲイターと会う機会もあったのに、全く和解を伝えません。
というのも彼女はヤク中で、兄の顔を見るたびに麻薬をねだるのに忙しいからです。
そんな母親の様子を見て悲しんでいるデブ男子がちょっと可哀想になりました。
夫ジミーもキャシーのヤク中には頭を抱えており、ロクな家族じゃないと思ったけど、
意外と常識的な部分もあるみたいです。

ゲイターはダニーTと繋がりのある知人の娼婦シェリルを間に立て、
フィルを売る取引について服役中のダニーTと交渉します。
家に侵入された形跡に気付いたフィルは、キャシーの兄ゲイターが麻薬密売人と知り、
ゲイターがダニーTの関係者シェリルと繋がっているか確認するために、
彼の通うカフェに会いに行くのです。
ステイサムとフランコ、もといフィルとゲイターの、火花バチバチの初対面で、
殴り合いにはならなかったっものの、一触即発で緊張感あふれるシーンでした。
ゲイターがシェリルと同席していたのを確認したフィルは、
ゲイターのアジトである船舶修理工場に侵入し、麻薬製造ラボを発見します。
そこでまた例の子分たちが現れ、フィルを捕まえようとしますが、
懲りない子分たちはまたしてもボッコボコにされるのです。
小悪党に過剰なほどの暴力で返り討ちにするステイサムはいつ見ても痛快です。

服役中のダニーTは殺し屋サイラスら数名を町に遣わせ、フィルの家を襲撃。
ゲイターは自分の関与が疑われることを避けるため襲撃に同行しません。
娘マディを逃がし、殺し屋たちに応戦するフィルですが、
もはや殺しの技術のレベルが違い、殺し屋たちは皆殺しに…。
しかし逃げたマディが、あろうことか待機していたシェリルに助けを求めて、
彼女に捕まり、ゲイターのところに連れて行かれるのです。
フィル襲撃への関与を疑われたくないゲイターにしてみれば、
目撃者マディを連れてこられるなんていい迷惑です。
なぜシェリルがマディを拉致したのか、彼女の動機がよくわかりませんが、
シェリルはマディを殺し屋から守るために保護しようとしたのかもしれませんね。
しかしそれは裏目に出て、マディは口封じのためゲイターに殺されそうになります。
そこに駆け付け、止めに入ったのが、なんとデブ男子の母キャシー。
彼女もフィル父子を脅すだけのはずが、娘を殺そうとしていたので驚いたのでしょう。
意外な展開で、ロクでもないジャンキー女だと思っていたけどちょっと見直しました。

その時、侵入時にフィルが仕掛けた着火装置で工場は大炎上。
妹キャシーと揉み合いになったゲイターは、はずみで妹を撃ってしまい、
そのままマディを車に押し込み逃走します。(キャシーは奇跡的に生存。)
そこにパトカーで娘の後を追うフィルも追いつき、カーチェイスが始まるのです。
やはりステイサムと言えばカーチェイスで、待ってましたって感じですね。
カーチェイスで可動橋まで追い詰め、両者降車しての直接対決になりますが、
タイマンだとやはり無敵のステイサムことフィルが圧倒的有利で、ゲイターはノックアウト。
フィルはゲイターの額に銃を突きつけ、撃ち殺そうとしますが、思い止まります。
もうさっき殺し屋を5~6人殺したところだし、6人殺すも7人殺すも同じだと思うけど、
やっぱり娘の眼前での人を殺すのはさすがに躊躇われるのかもしれませんね。
その後、フィルは黒幕ダニーTに面会に行き、「外で待っているぞ」と脅してお終いです。

敵役ゲイターを演じたフランコは、人気や役者の格としては申し分ないけど、
キャラ自体はちょっと小者すぎたような気がしますね。
初登場シーンで未成年の悪ガキにキツいお仕置きするところの彼は、
なかなかイカレた狂犬キャラだと思ったけど、そこのインパクトがピークで、
その後はフィルの車のタイヤをパンクさせたりと、徐々に陰険な小悪党に成り下がり…。
キャラ的にはフランコらしいとも言えるのですが、もっと手強い相手でもよかったかな。
あとフィルとハッチ先生のロマンスがあまり発展しなかったのも意外でした。
別にそこはそれでよかったと思いますが、やっぱり子持ちキャラとなると、
いつものスケコマシ感は控えめになりますね。

今回も安定感抜群の楽しめるクライムアクション映画でした。
ステイサムの次の出演作『エクスペンダブルズ3』も今から楽しみです。
豪華大御所アクション俳優が大挙して出演しているので、
中堅のステイサムのどれほど出番があるかは心配ですが…。

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