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俺たちスーパーマジシャン

今日は映画『バトルフロント』を観に行くつもりだったのですが、取り止めました。
『バトルフロント』は絶対観ることは決まっているのですが、来週にしようかなと。
今週は(ボクの職場は関係ないけど)盆休み期間中なので、映画館は混むし、
こんな時にあえて観に行く必要もないかと思ったのもあるのですが、
どうも今週末封切られる新作で唯一観ようと思っていた『ホットロード』が、
かなり出来が悪く評判も芳しくないみたいなので、
今週末から来週にかけて観に行く映画が一本もない状況になりそうで…。
一週間も映画館に行かないのは映画中毒のボクとしては厳しいものがあり、
『バトルフロント』を来週に回すべきかと考えました。
とか言いいながら、明日にも観に行っちゃったりするかもしれませんが。
それにしてもなぜ今週末はこんなにも封切り作品が弱いのか…。
夏休み真っ盛りで稼ぎ時だと思うのですが、
洋邦ともにメジャー配給作品が松竹の『ホットロード』だけです。
ここで超大作でもブッ込めば、一人勝ちできそうなのに、
各配給会社が申し合せて一斉に夏休みでも取っているのでしょうか?

ということで、今日は劇場映画の感想は諦めて、DVDの感想です。

俺たちスーパーマジシャン
The Incredible Burt Wonderstone

2014年8月6日リリース。
スティーヴ・カレル、ジム・キャリー共演のコメディ。

かつてはラスベガスの花形イリュージョニストだったバート・ワンダーストーン(スティーヴ・カレル)とアントン・マーベルトン(スティーブ・ブシェミ)も、今やすっかり落ち目。古い付き合いの親友だが、最近はいがみ合ってばかり。そんなふたりに強力なライバルが登場。神出鬼没のストリートマジシャンで、観客の度肝を抜くスタントで大人気のスティーブ・グレイ(ジム・キャリー)。でもバートがマジックへの熱い思いを取り戻してくれれば、逆転のチャンスは――ステージの上にも下にも――まだ残っているはず!(公式サイトより)



本作は日本ではいまいち人気のない喜劇俳優スティーヴ・カレルの主演作ですが、
予想はしてたけど、やっぱりビデオスルーになりました。
まぁ全米初登場も3位と微妙だったし、評判もそれほどいいわけではないので、
誰が主演だったとしてもビデオスルーだったかもしれません。
ボクも見てみて、これはビデオスルーでも仕方がないか、と思いました。
いや、面白くないわけではないのですが、暇つぶしにはなるかなという感じで、
劇場に足を運んでまで見たい内容ではなかったです。
もし千数百円支払って鑑賞していたら、この感想もボロクソ書きますが、
二百数十円のレンタル料金しか支払ってないので、寛大な感想が書けます。
ストーリーは荒唐無稽にも程がありますが、小ネタはなかなか面白いので、
コメディ映画としてはけっこう笑える方だと思います。
しかしホラー映画慣れしているボクでも目を背けたくなるようなグロ描写があり、
グロが苦手な人にはオススメできません。
以下、ネタバレ注意です。

1982年、10歳のバートはイジメられっ子でしたが、
誕生日に親から「ランス・ホロウェイの手品セット」を贈られ、
手品ができれば人気者になれると、学校で披露します。
それを見た同級生アントンと仲良くなり、2人で新しい手品を考案したりするように。
月日は流れ、2人はラスベガスのホテルにスカウトされ、
「バート&アントン」としてホテルの劇場で10年間ショーをします。
「魔法の友情」という演目で、舞台では息ピッタリの2人ですが、
舞台裏では友情どころかかなり険悪な関係で…。
うーん、小学校の頃から30年も毎日のように顔合わせていたら、
いくら元親友でも仲が悪くなっても仕方ないかもしれませんね。
お笑い芸人でも、コンビ仲がいいところはあまりないって聞きますしね。
2人の関係が悪化している理由は倦怠期なだけではなく、
10年間、毎日同じ演目ばかりしているので飽き飽きしているのもあります。
それでも他の演目をしようという話にならないのは不思議ですが、
仲が悪いから新作考案の打合せなんかも億劫なのかもしれませんね。

ある時、2人はベガスの街頭でパフォーマンスする新鋭マジシャンを見かけます。
そのパフォーマンスは「ブレインレイピスト」という過激な番組のロケで、
その新鋭マジシャン、スティーブ・グレイは、客を挑発し自分を殴らせ、
腫れ上がった頬をナイフで切って、傷口からトランスを取り出すという、
なんともショッキングなマジックを披露していました。
てっきり特殊メイクの頬を切っているのかと思いましたが、
本当に自前の頬を切っているようで、痛々しいというか体張りすぎですね。
もはやマジックと呼べる代物かも微妙なイロモノ芸ですが、
他にも3日間マバタキしない、12日間おしっこしない、木炭の上で寝るなど、
完全にマジックではなく、ただの我慢比べのようなパフォーマンスで人気です。
エスパー伊東の過激版みたいなもので、彼をマジシャンと呼べるのか…。
お笑い芸人、…というかビックリ人間です。
そんなスティーブ・グレイを演じるのはジム・キャリーですが、
自身の出演作『キック・アス2』を暴力的と批判し、宣伝活動をボイコットしたのに、
更に暴力的でグロいこんな役柄を受けるとはね…。
ただ本作のキャラは、久しぶりにいいジム・キャリーだったと思います。

新鋭スティーブ・グレイに人気を奪われたせいか、
バート&アントンのショーは閑古鳥が鳴くようになります。
まぁ10年も同じネタでは新鋭が現れなくても客は離れて行きそうなものですし、
どう考えても2組は同じ土俵では戦ってないと思うのですが…。
ホテルのオーナーは2人に「早急に新ネタをやれ」と命令します。
そこでアントンが考えた新ネタが「ホットボックス」です。
炎天下の中、透明なプラスチック製の箱に2人で入り、クレーンで吊り上げ、
中で一週間耐えるというネタで、全くマジックではなく、もうグレイの真似ですね。
それにそんな地味なショーを見ても、客も喜ばない気がするし、
それをするくらいなら一週間いつも通りのショーをした方がマシなような…。

グレイと同じ土俵で勝負しても勝てるわけないと思うのですが、
案の定、バートがすぐに(たったの開始20分で)音を上げ、
箱の中で大暴れ、プラスチックが破れて2人は落下してしまいます。
それはそれで刺激的なショーだと思いますが、意外にも客はドン引き。
アントンも骨折する大怪我を負って怒り、コンビ解消することになるのです。
ひとりになったバートですが、いつも通り舞台に上がり、いつものネタを披露します。
でも瞬間移動で2人が入れ替わるという、2人用のネタなので上手くいくはずもなく、
舞台はグダグダで、怒ったオーナーはバートをクビにするのです。
2人用のネタをひとりで無理やりやろうとするバートの滑稽さは笑いましたが、
そもそもこのネタのトリックがわからず、ちょっと気になりました。
まぁ映画なので、本当にマジックをしているわけではないと思うのですが、
本作のマジック監修にはあのデビッド・カッパーフィールドも協力しているようなので、
劇中のマジックは意外とちゃんとしたものなのかもしれません。
ちなみにカッパーフィールドはマジシャン仲間役でカメオ出演もしています。

ホテルの劇場をクビになったバートですが、どこからもお呼びが掛からず、
セレブ生活から一転、量販店の実演販売などをして生計を立てます。
実演販売だって立派な仕事だと思いますが、完全に腐ってしまったバートは、
介護ホームへの慰問でマジックを披露しますが、観客の老人がタネ明かしするような
野次を飛ばしてきて、ショーが台無しになるのです。
そういえば先達て、テレビ番組でセロの空中浮遊マジックを見た平愛梨が、
「違う番組で見たことがあったんですけど」とタネ明かししてしまい、
動揺したセロがキレるというハプニングが話題になりましたが、
(その時は平愛梨グッジョブと思ったけど、)客席からのタネ暴露なんて最悪な行為で、
なんて酷いクソジジイだと一瞬思いました。
しかしその老人は、タネ暴露してバートを困らせたいと思ったのではなく、
やっつけ仕事をしている彼に腹が立ったみたいです。
なんとその老人は、バートがマジシャンになる切欠になった手品セットを考案した
引退した大御所マジシャン、ランス・ホロウェイだったのです。

敬愛するランスに説教されたバートは自分を顧み、
さらに元相方アントンが(トンチンカンな)慈善活動をしている番組を見て、
初心に帰り、ランスに教えを乞うことにします。
ランスは初めに食卓塩の小瓶からハトを出すマジックを見せてくれるのですが、
それを見たバートも驚愕していたけど、あんな小瓶からハトが出るとはボクもビックリ。
どうせ特撮だろうとも思ったのですが、その後ランスがタネ明かしするのです。
「ハトの骨を何本か抜いた」と…。
つまり普通よりも軟体なハトだったということですが、まさかのタネにまたビックリ。
いろんなところから出てくる手品用のハトは動物虐待で作られていたんですね。
…いや、コメディ映画なので、これも冗談なのかもしれませんが。

そんな折、バートはホテルのオーナーから呼び出されます。
ホテルのショーの依頼かと喜び勇んで駆け付けますが、
オーナーの10歳の息子の誕生パーティの余興の依頼で…。
その息子は不思議なことに、『ハンナ・モンタナ』のマイリー・サイラスや
アイドル歌手ジャスティン・ビーバーよりもバートが好きなようです。
あんな同じネタしかしない中年マジシャンの何に惹かれたのか疑問ですが、
10歳くらいの子ならアイドルショーよりもマジックの方が楽しいかもしれませんね。
バートは依頼を承諾し、ランスに「一緒に出てほしい」と持ち掛けます。
引退したランスは渋るのですが、バートから新鋭グレイのパフォーマンスを見せられ、
「これが最近のマジックか!?」と憤慨し、一緒に出ることを承諾するのです。
その時のグレイのネタは、「人間ピニャータ割り」で、
子どもたちにフルボッコにされて、口から大量のキャンディを吐き出すという芸で、
正統派マジシャンが怒るのも無理はない、暴力的なイロモノ芸です。
あれだけ大量のキャンディを飲み込んでおくなんて無理っぽいので、
意外とマジック的なトリックも使ってるかもしれませんが…。
吐き出したキャンディに子どもたちが群がりますが、それを舐めるのかと思うと、
不衛生でちょっと気持ち悪くなりますね。

誕生日パーティ当日になりますが、ランスは脳卒中でドタキャンしてしまい、
バートは集まった子どもたちの前でひとりでマジックをすることになります。
コインマジックやバルーンアートの犬を仔犬に変える古典的なネタですが、
それでも子どもたちは大喜びです。
しかしパーティに招待されていたグレイが乱入し、ロウソクで肌を焼いたり、
頭突きで釘を打つなど、体を張った過激なネタを披露し、
バートをパーティから追い出してしまうのです。
人の舞台に乱入するのも失礼だけど、子どもたちにそんな刺激的な芸を見せるなんて、
教育上問題ありですが、当の子どもたちもバートのマジックの方が好きじゃないかな?
バートも逃げ出さずに、ちゃんと勝負すればよかったのにと思います。

そのパーティで、ホテルのオーナーが新ホテルを建設するにあたり、
そこでショーをするマジシャンを募集していると聞いたバートは、
アントンとコンビを再結成し、オーディションのショーケースに出場することに。
そこで子どもの頃に2人で考案した新ネタ「消える観客」を披露しようと考えます。
観客全員が、一瞬にして別の場所に移動してしまうという大ネタですが、
さすが子どもが考案しただけあって、肝心のトリックは決まってません。
客全員が失神でもしない限り無理なマジックですが、
彼らは失神作用のある麻薬「クラトム」を使うことにします。
クラトムはアントンが慈善活動していた貧困地域で蔓延する麻薬で、もちろん違法。
そんなマジック、法的にはもちろん、倫理的にも許されるものではなく、
それでいいのかバート&アントン…、って感じです。
しかもそのマジックは、導入部分でランスの出演もあるのですが、
伝説のマジシャンが舞台に戻ってきたのは感動的な展開だけど、
正統派マジシャンの彼が麻薬を使った非合法マジックを容認するのは甚だ疑問です。
そのマジックで彼らは新ホテルのショー出演の契約を勝ち取りますが、
もっとマトモで、かつ奇想天外なマジックは考案できなかったものでしょうか。
いくらコメディとはいえ、このオチは酷すぎます。
彼らのショーは連日満員になりますが、その客はショーを観に来くるのではなく、
薬物依存になったリピーターじゃないのかと思っちゃいます。

それとそのショーケースには新鋭グレイもエントリーしており、
バート&アントンの前に出番があるのですが、その時のネタも酷いです。
電動ドリルを頭に突き刺すという体を張った大技ですが、
特にトリックがあるわけでもなく、脳の刺しても大丈夫そうなところに刺すだけ。
ところが、刺して大丈夫なところなんてあるはずなく、
まるでロボトミー手術が失敗した精神患者のように障害が残るのです。
たしかにグレイは傲慢で嫌味な本作のアンタゴニストですけど、
せっかく勝利しても、彼に障害が残るのでは後味悪すぎます。
まぁ炭火の上で一晩寝る芸なんかもしてたし、今まで後遺症がなかったのが、
というか今まで死ななかったのが不思議なくらいではありますが…。

グロいところもあったけど、終盤までけっこう楽しめていたのに、
オチが酷すぎて本当に残念でした。

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