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トランスフォーマー/ロストエイジ

『映画 妖怪ウォッチ』の製作委員会が特典付き前売券騒動で謝罪しました。
なんでも先月19日に発売された「妖怪メダル フユニャン」付き前売り券が、
即日(というか一瞬)で完売してしまい、入手困難になってしまったそうです。
ボクも当日(別の映画を観るために)映画館に行きましたが、
すでに完売を知らせる告知があって「すごい人気だな」と思ったものです。
ところが、どうやら即日完売の裏には転売屋の買占めがあったようで、
ネットオークションで高値で出品されているみたいで、
本当に映画を観に来る多くの子供たちが入手できない状況だったとのこと。
限定50万個だったそうなので、特典の数としては十分だと思うし、
この件に関しては製作委員会に非はないと思うが、ホントに転売屋って迷惑ですね。

製作委員会はこの騒動の対応策として、作品の応援イラストを募集し、
抽選で10万名に「妖怪メダル フユニャン(G)」をプレゼントするとのこと。
その対応はいいと思いますが、なぜ「~(G)」なのかは少し疑問で、
転売屋を潰すなら、全く同じものをプレゼントした方がいいと思います。
数量的には「~(G)」の方がレアだし、また転売屋が応募してきそうな予感です。
一応、応募資格は中学生以下ですが、確認する方法なんてないだろうし…。
もっといい対応策がありそうなものですが、これなら顧客の情報も集められるし、
製作委員会にとってもオイシイ策なのかもしれませんね。
また公開時の入場者特典の「妖怪メダル」も、中学生以下にしか配らないとか。
これも転売屋対策で仕方がないが、高校生以上のファンもいるだろうに…。
ボクは幸いにも『妖怪ウォッチ』のファンではないので構いませんが、
もし大好きなアニメ映画で同様のことをされたらと思うと怖いです。
入場者特典は500万個用意するそうですが、動員500万人の映画といえば、
入場者特典騒動を起こした『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を超える成績で、
老若男女関係なく、全員に配っても大丈夫な気がします。

その「妖怪メダル」を使う玩具「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」も超品薄だそうで、
やはり転売屋の格好の標的になっているそうです。
もう『妖怪ウォッチ』関連商品は全部受注生産にしちゃえばいいのに…。

ということで、今日は日本の玩具が基になった映画の感想です。

トランスフォーマー/ロストエイジ
Transformers Age of Extinction

2014年8月8日日本公開。
マイケル・ベイ監督によるSF超大作『トランスフォーマー』シリーズ第4弾。

ディセプティコンとの激戦から4年。発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)はかなり安い値段でトラックを手に入れるが、それは何とオプティマスだった。そこへオプティマスらトランスフォーマーを取り締まる政府の秘密機関KSIが登場。ケイドと家族はKSIに抗いピンチになるも、オプティマスに助けられる。そのころ、新しいディセプティコン、ロックダウンが地球に出現。さらにはダイナボットも復活し、オプティマスは捕まってしまう。(シネマトゥデイより)



2007年から始まったシャイア・ラブーフ主演の『トランスフォーマー』三部作は
2011年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で完結しました。
超ドル箱シリーズなので、そのまま終了させるはずはなく、
次回作製作も決まっていましたが、主演とマイケル・ベイ監督は降板することになり、
新シリーズとしてリブートされるのではないかと思っていました。
ところが、ベイ監督があっさり復帰し、三部作の続編を撮ることになります。
更にベイ監督は新三部作構想まで発表してしまい、あと2作はメガホン取る気です。
それなら端から降板宣言なんてするんじゃないよって思っちゃいます。
劇中で「最近の映画は続編やリメイクばかりでダメだ」なんて台詞が出てきますが、
そんなダメな続編をまた撮るなんて、とんだ自虐ネタですね。
ボクは、ベイ監督には凄い映像を撮る才能があることは認めますが、
いい物語を撮る才能は疑問視していて、このシリーズも他の監督に交代した方が
更に面白いものになるのではないかと期待していたので、
ベイ監督があっさり復帰してしまったのは心底残念でした。
まぁ噂された監督候補も、ローランド・エメリッヒなどベイ監督と同じタイプの
ブロックバスター系監督が多かったので、大差ないかもしれませんが…。

残念ながらベイ監督は舞い戻ってしまったものの、主演の降板は覆らず、
それに伴ってキャストも一新されたのですが、その点は期待できます。
というのもボクは旧キャストが大嫌いだったので…。
製作総指揮のスピルバーグのコネで抜擢された旧主演ラブーフはもちろん嫌いですが、
二作目までのヒロイン役だったミーガン・フォックスを降板させて抜擢された
第三作目のヒロイン役の下着モデルも大嫌いだったので、
主要キャストの交代劇は本当に嬉しかったです。
余談ですが、ミーガン・フォックスは二作目公開時のインタビューで、
役者の演技を軽視するベイ監督をヒトラーに例えて、スピルバーグの怒りを買い、
三作目に呼ばれなかったわけですが、なぜかベイ監督が製作を務める
『ミュータント・タートルズ』では再びヒロインに抜擢されています。
ベイ監督は当初から彼女の発言を「気にしていない」と言ってましたが、
それは本当だったみたいで、意外と器がデカいなとちょっと見直しました。
ただベイ監督の商魂逞しさは半端ではなく、ヒットさせるためには何でもやる男なので、
彼女をキャスティングすれば話題になるという打算によるものかもしれません。
本作にもベイ監督の商魂逞しさが感じられる打算が散見されるが、あまりに露骨で…。
まぁその話はおいおい書きたいと思います。

大嫌いなラブーフに代わって主演に抜擢されたのは、マーク・ウォールバーグです。
日本未公開のベイ監督の『ペイン&ゲイン』で主演したのが縁で声が掛かります。
R指定コメディ『テッド』から戦争ドラマ『ローン・サバイバー』まで幅広い役を熟す
みんな大好きウォールバーグ兄貴ですが、ボクも大好きだし、
大嫌いな俳優から大好きな俳優への主演交代は大歓迎です。
それにしても、彼のような実績のある人気俳優が主演に選ばれるのは意外ですよね。
その代わりか、ヒロインなど脇の主要キャストは実績の乏しい若手を大抜擢しています。
ヒロインといっても、ウォールバーグ演じる主人公ケイドの相手役ではなく、
十代の娘役で、本作はサブプロットとして父子のドラマも描かれているのですが、
娘テッサ役のニコラ・ペルズは、ベイ監督好みのセクシー美女なのはいいが、
大人びすぎていて、あまり十代の娘って感じじゃないのは残念かな。
父子の物語にするなら、もう少し少女らしさのある子の方がよかったです。

キャストとは言えないかもしれないけど、トランスフォーマーたちも続投します。
リブートではなく続編になったので、設定の仕切り直しもありません。
とはいえ、彼らもまともに続投したといえるのはオプティマスとバンブルビーくらいで、
他のオートボットたちは顔見世程度の出番か、全く登場しないかで、
今回のオートボットの面々も2体以外は新キャラに刷新されています。
続投するオプティマスとビーもデザインが変更されていますが、
なんだか妙に禍々しい印象になり、一見悪役みたいです。
展開上仕方ないが、性格もかなり荒んだ印象を受けるのでイマイチかも。
シリーズ屈指の人気キャラのビーですが、旧主人公サムとの関係が深かっただけに、
サムが出ない本作では彼も扱いが悪くなっているような気がします。
その分、オプティマスの比重は増えたように思いますが、そこが増えすぎて、
新キャラたちもあまり目立たなかった印象も…。

さすがはベイ監督だけあって、トランスフォームシーンやバトルシーンは圧巻ですが、
それは1作目当時から凄かったので、4作目ともなれば見慣れちゃいますね。
1作目はトランスフォームの斬新さに目を奪われたし、
3作目はシリーズ初のデジタル3Dで、映像面でそれなりに新鮮さはありましたが、
本作ではそれほど目新しい映像はなく「いつも通り凄い」って印象です。
そんな映像が全編クライマックスかと思うほど連続するのですが、
どんなに凄い映像でも、そればかりだと飽きるし疲れちゃいます。
しかも本作の上映時間は165分(2時間45分)もあるんだから堪りません。
本当のクライマックスである終盤には「もういいよ」と思うほどウンザリします。
今回は2Dで観たのでまだマシですが、もし3Dであのド派手映像を165分も見続けたら、
目の負担は尋常じゃないと思われるので、3Dはオススメしません。
まぁ終盤でウンザリするのは、何も映像のせいだけではありませんが…。

ド派手すぎるトランスフォーマーの戦いはすぐ飽きますが、
そんな中に時折ある人間が主のドラマシーンはなかなか楽しめます。
オプティマスたちオートボットが新たな敵のトランスフォーマーと戦うのですが、
主人公ケイドのテッサの父子は、その戦いに巻き込まれることになり、
そこにテッサの彼氏シェーンとも行動を共にすることに…。
ところが過保護な父ケイドは娘の交際を認められず、シェーンを敵視。
「20歳のキミが17歳の娘と付き合うのは淫行だろ!」
「いえ、ロミオとジュリエット法があるので合法です!」みたいな、
地球の危機の真っただ中で、父と彼氏のしょうもない口喧嘩が笑いを誘います。
とはいえこれも中盤には済し崩し的に和解しちゃうので、
それ以降はバトルに次ぐバトル、アクションに次ぐアクションの連続で、
終盤はシリアス一辺倒のド派手だけど退屈な時間になります。
以下、ネタバレ注意です。

冒頭、約6500万年前の地球に飛来したサイバトロンの宇宙船が謎の爆弾を投下し、
地球上の恐竜が絶滅するシーンから始まります。
そして現代、北極の氷の中から機械化した恐竜の化石(?)が発見されます。
前作もアポロ11号の月面着陸シーンから始まり、アポロ計画の真の目的は、
月に墜落したサイバトロンの宇宙船の調査だったという歴史改変SFでしたが、
本作も恐竜絶滅の裏に実はサイバトロンの関与があったとする歴史改変SFですね。
予告編でも「恐竜はなぜ絶滅したのか?」なんて大々的に謳っていますが、
ぶっちゃけ恐竜絶滅云々は本作のメインプロットにはほとんど関係ありません。
本作にはメインプロットに関係ない、必然性のない設定や展開が多く、
そのせいで上映時間が長くなっているのは間違いないです。

前作で描かれたオートボットとディセプティコンのシカゴ決戦では、
シカゴの街の半分が崩壊し、1300人以上の死者が出てしまったことで、
人類はトランスフォーマーを全て危険視するようになり、
人類の味方だったオートボットとの同盟も破棄します。
ボクも前作を観た時に、これはサイバトロン星人同士の戦争を
地球でやっているようなもので、迷惑な話だなと思いましたが、
やっぱりみんなそう思っていたんだなと再確認できました。
CIAの特殊部隊「墓場の風」による、オートボットもディセプティコンも問わない
トランスフォーマー狩りが始まり、オートボットの軍医ラチェットも破壊されます。
ラチェットはシリーズ皆勤賞の人気キャラだっただけに、この最期は意外でした。
人間の特殊部隊風情ではトランスフォーマーを簡単に破壊できませんが、
なんとCIAのバックにはオートボットにもディセプティコンにも属さない、
宇宙の賞金稼ぎのトランスフォーマー、ロックダウンが協力しているのです。
全てのトランスフォーマーを敵視しているはずのCIAが、
ロックダウンと手を組んでるのは不思議ですが、その裏には密約があり…。

自称発明家のケイドは、ある廃劇場で古びたトラクターヘッドを見付け、
エンジンを修理して売れば金になると考え、150ドルで購入しますが、
自宅で修理を始めた彼はそれがトランスフォーマーだと気付くのです。
娘テッサや同僚ルーカスは通報した方がいいと言いますが、
発明家の彼はトランスフォーマーのテクノロジーを知りたいと修理を続け、
ついに機能停止状態だったオプティマスを目覚めさせることに成功します。
オプティマスもシカゴ決戦の後、墓場の風に襲撃され、命からがら逃げ、
身を隠すため古いトラクターヘッドをキャプチャして劇場に隠れていたが、
ロックダウンから受けた迫撃砲の影響で機能停止していたみたいです。
それにしてもキャプチャすればどんな形にも姿を変えられるトランスフォーマーなら、
変形すれば直りそうなものなのに、大怪我して動けなくなるなんて不思議な話です。
それにトランスフォーマーを人間が修理できるというのも妙な話です。

暫く後、ケイドの家にCIAが訪れ、トラックの引き渡しを要求してきます。
ケイドはオプティマスを庇って隠しますが、CIAはテッサを人質にして脅迫。
たまらずオプティマスが飛び出しますが、そこにロックダウンも現れ…。
テッサを救ったケイドは、ルーカスと3人でその場から逃げますが、
そこにシボレー・ソニックが颯爽と現れ、彼らを乗せて走り去ります。
てっきりオートボットの誰かが助けに来たのだと思ったのですが、
シボレー・ソニックはオートボットのビーグルモードではなく、ただの車みたいで、
テッサの恋人のレーサー、シェーンが運転していました。
この後、CIAが追って来て、テキサスの街中でのカーチェイスになるのですが、
ボクはカーアクション映画が好きなので、本作のどのアクションシーンよりも
この序盤のカーチェイスが一番楽しめたかもしれません。
本作はオートボットがビーグルモードで活躍するシーンが少ないように思います。
ロックダウンもランボルギーニ・アヴェンタドールに変形できるのですが、
ビーグルモードになるのは移動する時だけで、カーアクションはありませんし、
中盤以降はずっとロボットモードのままですが、
それは彼に限ったことではなく、ほとんどのトランスフォーマーが同様です。
まぁどう考えてもロボットモードの方が強いし、自由度も高いので、
もうビーグルモードは身を隠すための手段でしかないみたいですが、
カーアクション映画好きとしては残念です。
トランフォーマーを差し置き、変形できない普通の車のシーンが一番だなんて…。
この戦いでロックダウンの手榴弾により同僚ルーカスは丸コゲになりますが、
ルーカスも面白いキャラだったので、こんなところで死んじゃうとは惜しいです。

窮地を脱したケイドらとオプティマス。
オプティマスはトランスフォーマー狩りから生き残ったオートボットに召集をかけ、
バンブルビー、ドリフト、ハウンド、クロスヘアーズが集まります。
ビーも隠れるために、いつもの黄色いシボレー・カマロではなく、
カマロのクラシックカーに変形しているのですが、年代ものだがボディは綺麗だし、
ボロボロのトラクターヘッドに化けていたオプティマスほどの頑張りが感じられません。
(ちなみにビーはこの後すぐにシボレー・カマロのコンセプトカーをスキャンします。)
ドリフトとクロスヘアーズも超高級スポーツカーに変形しますが、
そんな目立つ派手な車をスキャンするなんて、お尋ね者としての自覚があるのか…。
目立つということでは軍用車に変形するハウンドも同様です。
オプティマスのように廃車のふりしろとは言わないまでも、
隠れるならタクシーとかもっと一般的な車に化ければいいものを…。

クロスヘアーズはシボレー・コルベットに変形しますが、
ドリフトのビーグルモードがブガッティ・ヴェイロンなのは残念でした。
ドリフトのロボットモードは甲冑を着たサムライがモチーフであり、
声のキャストも渡辺謙が務めている、とても日本的なキャラなのに、
なぜ日本車ではなくドイツ車に変形してしまうのか…。
原作ではちゃんと日本車(日産シルビアなど)だったはずなのに…。
前作からはGM以外の車種のトランスフォーマーも登場するようになったし、
アメリカには日本車も沢山走っているはずなのに、
未だに日本車のトランスフォーマーが一台も出てこないなんて…。
とはいえドリフトはトリプルチェンジャーでヘリにも変形でき、
ヘリでの活躍の方が多いので、車種なんて気にする人は少ないでしょうね。
それにしても声優で抜擢されるなんて、渡辺謙の英語の発音は相当なのでしょう。
シェーンのアイルランド訛りも気付けないボクでは違いがわかりませんが。

ケイドは墓場の風に襲われた時に奪った無人偵察機をハッキングすると、
オートボットのレッドフットが賞金稼ぎロックダウンに殺され、
その死体がKSI社という民間企業の研究所に運び込まれたことが判明します。
彼らはCIAとロックダウンの関係を探るために、KSIの研究所に忍び込むのです。
KSIは北極で発見された機械化した恐竜の化石から
「トランスフォニウム」という自在に変形しコントロールできる未知の金属を取り出し、
人造トランスフォーマーを開発していますが、もっとトランスフォニウムが必要なため、
トランスフォーマー狩りで死体を集めていたのです。
人造トランスフォーマーにはバンブルビーをモデルにした試作機スティンガーや、
オプティマスをモデルにしたガルヴァトロンが作られましたが、
ガルヴァトロンはどう頑張ってもメガトロンのような風体に変形してしまい…。
それもそのはず、ガルヴァトロンはメガトロンの残骸を解析して作られていたのです。
KSIの経営者ジョシュアのモデルは、どう見ても故スティーブ・ジョブズですが、
『くもりときどきミートボール2』なんかもだけど、彼の死後に公開された映画では、
彼をモデルにしたキャラは(間抜けな)悪役として描かれることが多いです。
日本では偉人扱いのジョブズだけど、アメリカでは本当に嫌われてたんですね。

KSI研究所を襲撃してきたオートボットを捕まえるため、
ジョシュアは人造トランフフォーマーを起動し戦わせますが、ガルヴァトロンが暴走。
ガルヴァトロンの脳はメガトロンの意識に浸食されていたのでした。
オプティマスとガルヴァトロンが激闘するところに、ロックダウンが現れ、
負傷したオプティマスを宇宙船で拉致するのです。
ロックダウンがCIA(KSI)と協力していたのはオプティマスを生け捕りにし、
雇い主である「創造主」のもとに届けるためだったのでした。
創造主が何者かはわかりませんが、トランスフォーマーを創造したエイリアンで、
冒頭で恐竜絶滅させた張本人でもあるみたいです。
新三部作はこの創造主をめぐる、トランスフォーマー誕生の秘密が描かれそうですが、
このタイミングでそんなものの話を挿し込んでくるのは如何なものかと思います。
ロックダウンとガルヴァトロンとの三つ巴が始まろうという時に、
更にその背後の強大な敵(?)を暗示しちゃうなんて興醒めです。

オプティマスを捕獲したロックダウンは満足し、
密約通り協力してくれたCIAに「シード」なるものを渡します。
(ほとんどロックダウンがひとりで捕まえたようなものですが…。)
シードは有機生命体を機械生命体に変える爆弾で、創造主の兵器のようです。
それを使うことで無尽蔵にトランスフォニウムを得ることが出来ます。
オートボットは宇宙船に侵入し、こっそりオプティマスを脱走させ、
ロックダウンはそれに気付かないまま地球を発ってしまいます。

暴走したガルヴァトロンを回収したKSIは、
人造トランスフォーマー製造の拠点を香港の工場に移すことにします。
しかし香港の工場に移された途端にガルヴァトロンがまた暴走。
50台の人造トランスフォーマーを率いて新生ディセプティコンとして蜂起し、
さらに仲間を増やすべく、KSIジョシュアの持つシードを奪おうと暴れます。
人造トランスフォーマーもビーグルモードになれますが、
ガルヴァトロンはオプティマス同様、トラクターヘッドに変形します。
ここだけはオプティマスをモデルに作られた名残でしょうね。
でもガチャガチャと変形する従来のトランスフォーマーと違って、
まるでレゴブロックのように一度細かい分子状に分解されてから、
再構築されるような感じになり、もはや変形ロボットの域を逸脱しています。
たぶんこの方が映像技術的にも簡単で、手抜きにも思えます。
こんな細かく分裂できるなら、どんな攻撃も無効化できそうなものですが、
斬られたり撃たれたりしたら普通にダメージ受けるのも不可解です。

オートボットもシードをディセプティコンの手に渡すまいと香港に出動し、
香港でオートボット対ディセプティコンの激しいバトルが始まります。
クライマックスの舞台を中国にしたのは、中国市場を睨んでの戦略です。
中国は日本を抜き、世界二位の映画消費大国となったため、
ハリウッドはその存在を無視できなくなり、中国に擦り寄っています。
それが功を奏し、全米興収2.4億ドルを超える3億ドルを中国で稼いでいます。
最近のハリウッド超大作は多かれ少なかれ中国への目配せを含みますが、
本作は史上最高に中国贔屓のハリウッド映画だと思います。
別に中国を無視しろとは言いませんが、この物語には中国を舞台にする必然性はなく、
ただ中国に媚を売るための展開で、儲け優先で内容を犠牲にしているのが丸わかり。
それにより本国アメリカや諸外国での本作の評価を落とすなんて本末転倒です。
某有名批評サイトでも、シリーズ最悪と称された第二作と並ぶ支持率19%を記録。
中国で稼ぐために作品を台無しにされたのでは、中国人以外にはいい迷惑ですが、
ハリウッドの中国贔屓により最も不利益を被るのは日本です。
中国は反日国であるため、中国厚遇と日本冷遇は比例する傾向にあります。
ドリフトが日本のサムライをモチーフにしたキャラであることは、
『トランスフォーマー』が日本発祥の玩具であることを鑑みれば必然性がありますが、
舞台が中国に移った途端にドリフトは空気状態に。(渡辺謙の台詞も激減。)
これは中国でサムライを活躍させたくないという中国人感情に配慮したためでしょう。
ドリフトのビーグルモードを日本車にせず、中国人に人気のブガッティにしたのも
中国人に対する配慮かもしれませんが、そんな違和感のある偏った歪曲は、
日本人のみならず全世界のファンにとっても不利益だと思います。

その反面、本作は必ずしも中国をポジティブには描いていないんですよね。
中国人俳優リー・ビンビンも基本的には敵サイドだったわけだし、
敵サイドを裏切ったジョシュアの中国人に対する態度も酷いものです。
シカゴの惨劇ではトランスフォーマーを危険視したアメリカ人も、
香港が戦場になって何人犠牲者が出ようが知ったことではないでしょうし、
これにより人類のオートボット批判が更に強まる展開にはならないでしょう。
ボクとしては中国を舞台にしたことの唯一の必然性を感じたのは、
中国の工場に運ばれたガルヴァトロンが蜂起したところです。
今話題の中国工場による期限切れ食肉問題なんかを見ていると、
人造トランスフォーマーの管理もできないの当たり前だと思えます。

中国を舞台にしたことの他に、もうひとつ必然性のない展開があります。
それはダイナボットの登場です。
ビーとハウンドがディセプティコン相手に香港で奮闘している間、
オプティマスは宇宙船の一部から、伝説の騎士グリムロックを解放するのです。
賞金稼ぎロックダウンの宇宙船は彼が捕まえたエイリアンを監禁する監獄でもあり、
どういう経緯かは知らないが、グリムロックら4体のダイナボットも捕まっていました。
ダイナボットは恐竜に変形できるトランスフォーマーで、グリムロックはTレックス、
仲間のダイナボットのスコーン、スラッグ、ストレイフはそれぞれ
スピノサウルス、トリケラトプス、(なぜか二首の)プテラノドンに変形できます。
おそらく6500万年前に創造主が地球にシードを投下した時に、
恐竜が機械化して誕生したのでしょうね。
恐竜が登場するのも、『ジュラシックパーク4』による恐竜ブーム到来を見越し、
興行的理由から登場させただけで、物語上の必然性は何もありません。
戦いを終えたダイナボットたちも、お役御免とばかりにすぐに立ち去り、
単なるオートボットの乗り物としての存在意義しかありませんでした。

オプティマスはグリムロックに跨り、颯爽と香港に向かうのですが、
急に騎士を気取り、宇宙船の武器庫にあった剣や盾を装備するのも滑稽です。
オプティマスは剣なんて持たなくても、右腕からいつでも刃を出せるのに…。
結局騎士気取りで格好つけた結果、その剣は敵に奪われて逆に利用され、
自分を窮地に追い込みますが、もうアホとしか言いようがありません。
オプティマスの剣を奪ったのはロックダウンだったのですが、
ロックダウンはオプティマスが脱走していたことに気付き、地球に戻ってきます。
そしてオプティマスと戦い、奪った剣で彼を貫きますが、
地味に戦っていた人間のケイドらに文字通り足元をすくわれて形勢逆転。
オプティマスに剣で真っ二つにされるのです。
あれ?もうひとりの敵、ガルヴァトロンはどうなったの?…と思ったら、
ロックダウンが死んだ後「覚えてろよ」的な負け惜しみを吐き去って行きました。
ガルヴァトロンは続編でも再登場させるつもりで、決着を付けなかったわけですが、
オプティマスからも完全に忘れられてるし、小者感が半端ないです。
オプティマスはシードを回収し、処分のため宇宙に飛んで行きハッピーエンドです。
ロケットのように飛んで行くオプティマスを見て、
おまえ、ロボットモードのまま飛べるのかよ!と思ってしまいました。

とにかく必然性のない無駄な展開や設定により水増しされた165分は長すぎで、
無駄をそぎ落として、120分くらいにしてくれればもっと楽しめたはず。
増やすならケイドら父子のドラマやカーチェイスを増やしてほしいです。
創造主云々の話は全く興味が持てないので、続編にも期待できません。
きっと今回の成績で中国贔屓は更に加速すると思われますし…。
あー、マイケル・ベイ監督、降板してくれないかな?

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