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バード・ストーリー

夏休みも間近ということで、今週末はアニメ映画の封切りが多いです。
ボクが期待しているのはディズニーの『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』ですが、
世間的には脱宮崎駿のジブリ作品『思い出のマーニー』が注目されてますね。
予告編を観るかぎりでは面白そうな印象は受けませんが、とりあえず観に行くかな。
あとは『ポケモン・ザ・ムービーXY/破壊の繭とディアンシー』がありますが、
ポケモン作品は毎年観ないので今年も観ないと思います。
でもこの夏休みで最も注目されるアニメ映画と言えば、
来月8日公開の『STAND BY ME ドラえもん』でしょうね。
内容はともかく、シリーズ初の3DCGIアニメなので、とても興味深いです。

ボクはアニメ映画は好きだけど、特にCGIアニメが好きなのですが、
日本では未だに(デジタル)セルアニメが主流なのが不満で、
早くCGIアニメにも本腰を入れてほしいと思っていました。
セルアニメは日本のお家芸だし、それはそれで大事にすべきだけど、
今やアニメの世界標準はCGIアニメですからね。
昨年の『キャプテン・ハーロック』とか、先月の『聖闘士星矢』とか、
日本でもCGIアニメが全く作られていないわけではないけど、
和製CGIアニメ映画がヒットしたことはまだ一度もなく…。
でも『アナと雪の女王』の記録的超特大ヒットでもわかるように、
日本にだってCGIアニメがヒットできる土壌はあるはずです。
それを証明するためにも『STAND BY ME ドラえもん』には初登場1位、
興収50億円越えの大ヒットを記録してほしいです。

ということで、今日はCGIアニメ映画の感想です。

バード・ストーリー
Zambezia.jpg

2014年7月2日リリース。
南アフリカのCGIアニメーション映画。

ハヤブサのカイは、父テンダイと一緒にアフリカのカトゥングで暮らしていた。テンダイは心優しい父だったが、他に仲間も友達いない暮らしにカイは寂しさを感じていた。そんな中、コウノトリのゴーゴーが卵を運ぶ途中でハゲコウ軍団に襲われ、カトゥングに迷い込んでくる。ゴーゴーが暮らす鳥の都ザンベジアと、都を守るハリケーン隊の活躍を聞かされたカイは、父の制止を振り切りザンベジアへと飛び立つ。一方、鳥たちから仲間外れとなったハゲコウ軍団は、凶暴なイグアナのブッゾと協力してザンベジアを乗っ取ろうと企てるが…。(公式サイトより)



先日はドイツのCGIアニメ映画『アドベンチャー・イン・アフリカ』を鑑賞し、
感想を書きましたが、今日もアフリカを舞台にしたCGIアニメ映画の感想です。
製作国も南アフリカ共和国なので、列記としたアフリカ映画ですね。
でも南アの映画なんてなかなか観る機会はないし、
しかも南アのCGIアニメ映画なんて今まで一度も観たことがないので、
どんな出来なのかちょっと不安もあります。
諸外国のCGIアニメ映画は、見慣れたハリウッドの作品に比べると、
やはり見劣りするのは否めませんが、ましてやアフリカで制作された作品なんて…。
…と思ったのですが、本作の出来はなかなかのものだと思いました。
青い鳥が主人公なので、どうしてもブルースカイの『ブルー 初めての空へ』と被り、
それと比べると見劣りするものの、猛禽類が主人公のCGIアニメとしては、
ワーナーの『ガフールの伝説』よりは断然いい出来だったと思います。
(それにしても『ブルー』の続編は日本でいつリリースになるのやら…。)

本作はトリガーフィッシュ・アニメーションという映画会社の初の長編作品ですが、
もともとはストップモーション・アニメを中心に制作していた会社だそうで、
世界で勝負するためにCGIアニメの制作に方針転換したのでしょう。
もともと英語映画ですが、声のキャストにサミュエル・L・ジャクソンらを起用し、
全米ではソニーが配給したみたいです。
ハリウッドの大ヒットアニメ映画ですら劇場公開されない日本では、
本作が劇場公開はされるはずもなく、ビデオリリースとなりました。
日本ではアルバトロスからリリースされていますが、
最近同社は韓国のCGIアニメ『フィッシュ・レース』シリーズなどもリリースしており、
CGIアニメのリリースに力を入れているのかもしれません。
トリガーフィッシュの第二弾『サバンナ・アドベンチャー』も同社から来月リリースです。
CGIアニメの日本市場における可能性もさることながら、
トリガーフィッシュには将来性を感じるので、アルバトロスは目の付け所がいいです。
制作予定の第三弾『シー・モンスター』、第四弾『シール・チーム』も
この調子でリリースしてほしいと思います。
ただし『フィッシュ・レース』シリーズは、ピクサーの『ファインディング・ニモ』や
ドリームワークスの『シャークテール』のパクリとして悪名高い作品なので、
CGIアニメの評判を落とさないためにも、リリース作はちゃんと吟味してほしいです。
まぁそれは置いといて、以下本作の感想です。ネタバレ注意。

アフリカの荒野カトゥングで父テンダイと2人で暮らしているハヤブサの少年カイ。
飛ぶことに自信があるカイは、過保護すぎる父にちょっとウンザリしています。
ある日、コウノトリのゴーゴーが彼らの巣に墜落してきます。
ゴーゴーは鳥の楽園「ザンベジア」にハタオリスズメのタマゴを届ける途中に、
乱暴なハゲコウの兄弟に襲われ、ここまで逃げてきたのでした。
ゴーゴーはコウノトリと訳されていますが、ボクの知ってるコウノトリとはかなり違い、
ちゃんと調べてみたらクラハシコウという鳥だったみたいです。
カトゥングから一歩も出たことがないカイは鳥の楽園ザンベジアに興味津々。
そこにはハリケーン隊という空中部隊が鳥たちを外敵から守っているようで、
カイは自分もハリケーン隊に志願したいと考え、父の反対を押し切り、
クロトキの群れに交じってザンベジアに旅立ちます。
ザンベジアは架空のものかと思ったけど、南アの隣モザンビークの州みたいです。
もっとも本作では、鳥たちが住んでいる大木で出来た町の名前になっています。

ザンベジアに着いたカイは、ツアーガイドであるヨタカのイージーと友達になり、
2人ではしゃぎ回りますが、ハイイロトビの女の子ゾーイに注意されます。
ゾーイはハリケーン隊の長官セクールの娘だと思われるのですが、
セクールはトビではなく、どう見てもワシなんですよね…。
トンビがタカを生んだならぬ、ワシがトンビを生んだのかな?
ハワブサがザンベジアに来るのはかなり久々らしく、
セクール長官はカイを気に入り、ゾーイもカイのことがちょっと気になります。
カイはハリケーン隊の入隊テストのレースに参加しますが、
ライバルのコンドルの執拗な妨害を受けながらも、得意の垂直降下で見事1位になり、
ハリケーン隊の訓練生になることができましたが、2位のコンドルも訓練生になれたので、
順位は関係なく、完走すれば入隊できたみたいですが…。

その頃カトゥングでは、ハゲコウたちが凶暴なオオトカゲのブッゾに唆され、
ザンベジアに攻め込む計画を練っていました。
乱暴のハゲコウたちは他の鳥から嫌われているようで、
鳥の楽園ザンベジアを作った時に追放されたのを根に持っているのですが、
たしかに普通は他の猛禽類のタカやワシやトビだって鳥を捕食するので、
嫌われてもおかしくないのに、タカやワシたちはハリケーン隊として英雄扱いで、
ハゲコウたちが面白くないと思うのも無理はないですよね。
彼らの言うように、外見で差別されているような印象は否めません。
ブッゾとハゲコウたちの密談を聞いてしまった父テンダイですが、
ブッゾに見つかり、監禁されてしまいます。

ブッゾの指示で春祭の最中のザンベジアに忍び込んだハゲコウたちは、
ハタオリスズメを片っ端から捕獲し、逃走します。
食べるつもりかと思ったらそうではなく、ハタオリスズメに橋を織らせて、
オオトカゲのブッゾがザンベジアに行けるように谷に吊り橋を架ける計画でした。
ハタオリスズメを拉致して逃げるハゲコウたちをハリケーン隊が追いますが、
カイのスタンドプレーで取り逃がしてしまい、彼は謹慎処分を受け、
ハタオリスズメの捜索隊から外されますが、諦めきれない彼は、
夜目の利くヨタカのイージーに協力してもらい、ハゲコウたちの潜伏先を発見。
隊に報告するも、「勝手なことをするな」と怒られ除名されるのです。
ハタオリスズメやヨタカなどの習性を活かしたキャラ設定が面白いですね。
その後、出動したハリケーン隊はハゲコウの罠にかかり一網打尽になります。

隊を除名され、失意のうちにザンベジアを去ろうとしていたカイを、
ゴーゴーがセクール長官の元に連れて行きます。
セクール長官は、実はカイの父テンダイの知り合いで、
父はザンベジア出身で、カイもここで生まれていたことを話します。
なんとハリケーン隊はテンダイと妻アマイが作った部隊でしたが、
セクールの巣がオオトカゲのブッゾに襲撃された時に、
タマゴを救助に来たアマイが殺されてしまったのです。
テンダイはショックを受けて、他の鳥と関わるとトラブルが起こると、
おそらくまだタマゴだったカイを連れてカトゥングに移住したのでした。
その時、ひとつだけ無事だったタマゴから生まれたのがゾーイです。
しかし、その時のブッゾはどうやってザンベジアに侵入したんでしょうね?
そしてどうやって追い払ったのかも気になります。

両親の過去を聞いたカイは奮い立ち、ハゲコウの潜伏場所に向かいます。
しかし時すでに遅く、ブッゾは吊り橋を架けてザンベジアに向かった後でしたが、
捕まっていた父テンダイを救出し、ザンベジアに戻るのです。
この救出劇ではゴーゴーも見張りのハゲコウ相手に大活躍したのですが、
そんなに強いなら序盤で追われた時も戦えばよかったのにね。
ザンベジアではブッゾとハゲコウ軍団が進行してくるのにハリケーン隊が不在なため、
鳥たちは怯えていましたが、カイが一緒に立ち向かおうと皆を説得します。
しかし鳥たちからはあまり色よい反応は得られませんでしたが、
前にカイに助けられたボタンインコが「カイの言葉を信じよう」と皆を説得します。
ちょっと感動的なシーンでした。

一方、ハゲコウが谷に吊り橋を架け、ブッゾをザンベジアに招き入れますが、
ブッゾはハゲコウたちに「もう用済みだ」と言い放ち、
仲間のオオトカゲたちに吊り橋を渡らせようとするのです。
自分たちを仲間外れにした鳥たちをちょっと困らせたかっただけハゲコウは、
ザンベジアを全滅させかねないオオトカゲの大群の侵攻に焦ります。
テンダイはハゲコウの迂闊な行動に怒り、ハゲコウを殺そうとするのですが、
カイが「ハゲコウも鳥じゃないか」と止めに入ります。
その言葉で改心したハゲコウたちは、吊り橋でオオトカゲの大群の足止めをします。
そこにゾーイが救出したハリケーン隊も参戦し、オオトカゲごと吊り橋を落とします。
ハゲコウが寝返る展開は予想外で痛快だったし、
ハゲコウを仲間外れにしていたことはボクも引っ掛かっていたので、
それが解消されて鳥たちが共闘する展開は熱かったです。

吊り橋を渡り切っていたブッゾは鳥たちのタマゴを狙って大木をどんどん登ります。
鳥たちは粉爆弾を投下してブッゾの侵攻を妨げます。
でも粉なんて浴びせられても、オオトカゲに何のダメージが与えられるのか…。
というかブッゾって、ちょっとデカすぎやしませんか?
猛禽類って鳥の中でもかなり巨大な方だけど、その何倍もある巨漢で、
全長3メートル…、いや5メートルくらいありそうな気がします。
そんなブッゾをカイとゾーイが大木から引きはがしにかかり、
そこにハリケーン隊やハゲコウ軍団も協力し、ブッゾを谷底に転落させますが、
縄に足を捕られたゾーイも一緒に転落してしまい…。
しかしカイが得意の垂直降下で間一髪彼女を救出するのです。
再びザンベジアに平和が訪れ、カイもハリケーン隊に復帰し、ついでにゾーイも入隊。
そしてなんとハゲコウたちも入隊し、ザンベジアは仲間外れのいない、
本当の鳥の楽園となって、めでたしめでたしです。

まぁ正直、物語としてはシンプルすぎるとは思いますが、
気軽に楽しめるファミリー映画で、なかなか悪くなかったです。
これならトリガーフィッシュの次回作『サバンナ・アドベンチャー』にも期待できそうです。
いやー、ぶっちゃけ「南アのアニメなんて…」と思ってたけど、侮れないものですね。

コメント

南アのCGIアニメは珍しいなあと思い見ました。
元から鳥が好きなので興味本位で見てみたのですがゴーゴーなど細かい名称がわからない鳥が多く参考になりました(−_−;;)
気軽に楽しめる良作ですね

  • 2016/09/15(木) 15:53:22 |
  • URL |
  • ちゅい #cRuNOq7A
  • [ 編集 ]

ちゅいさんへ。

ゴーゴーはコウノトリで間違いないと思いますが、
鳥の名称は勘で書いているところもあるので、
あまり信用しすぎない方がいいです。
もともと南アのアニメ映画なんて誰も見ないだろうから、
この記事も誰も読まないだろうと思いながら書いたので、
けっこう適当なところもあるので…。

たしかに本作は良かったので、トリガーフィッシュには
この調子でどんどん新作を作ってほしかったですが、
どうも『サバンナ・アドベンチャー』以降作ってなさそう。
南アでアニメスタジオを存続するのは難しいのかな。

  • 2016/09/15(木) 21:47:53 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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