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スパークス

本来先週末に封切られるはずだった映画が次々と公開前倒しとなり、
結局『マレフィセント』しか観るものが残らなかった先週末ですが、
今週末のラインナップも弱くて、『ダイバージェント』しか観たいものがありません。
週に2~3本は観るボクとしては、ちょっと物足りないです。
仕方がないので、いつもより多めにレンタルビデオを見て過ごしています。

『アメイジング・スパイダーマン2』のレンタルが来月22日に決まりましたが、
前作と違い今度はTSUTAYA独占じゃないようでよかったです。
ボクは劇場で観たので、暫くはレンタルしないと思いますが、
独占することで鑑賞しずらい人が増えるのは好ましく思いません。
最近だと『MUD -マッド-』がTSUTAYA独占になったのが悔やまれますが、
韓流映画などの駄作や、マイナーな作品はいくらでも独占すればいいけど、
みんなが観るべき良作や話題作は独占しないでほしいです。
特にボクはアメコミヒーロー映画の日本での振興を願っているので、
『アメイジング・スパイダーマン2』のレンタルも始まるんだし、
前作『アメイジング・スパイダーマン』の独占もそろそろ解いてほしいです。

ということで、今日はレンタルで見たアメコミヒーロー映画の感想です。

スパークス
Sparks.jpg

2014年7月2日リリース。
グラフィックノベルを映画化したアクション・スリラー。

1920年ニューヨークに隕石が落下、たった13人の生存者は“ロチェスターの13人"と呼ばれ悲しみの中、数少ない奇跡となった。時は流れXX年後。両親を列車衝突事故で亡くしたスパークスは、これ以上の哀しみから人々を守る為、覆面の英雄“スーパー"になろうと決意。町の悪党を一掃する。その後ヒーローとして活動を拡げる中、国民的人気のスーパーガール“レディー・ヘヴンリー"と出会いチームを組むことに。2人の間には愛も芽生え充実した日々を送っていた。しかしある日スパークスは町を震撼させる連続殺人鬼マタンサの罠にかかり、レディー・ヘヴンリーが襲われてしまう。全てを失ったスパークスは表舞台から消え、街は荒廃していく…。スパークスは全てはあの隕石落下事故にあり、あの生存者たち、そしてその子孫たちは放射能の影響で変異、特殊能力をもっていること、マタンサもその力をもっており更に能力者たちが跋扈していることを知る…。今、再びスパークスは街を、自分を救う為、立ち上がる!(公式サイトより)



今年の上半期はアメコミ超大作映画が6本以上公開され、
アメコミ映画ファンとしては至福の時でしたが、
下半期は9月公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と
年末公開の『ミュータント・タートルズ』くらいしかないため、
(あとディズニーアニメ『ベイマックス』も一応そうかな?)
上半期が大盤振る舞いだっただけに、ちょっと物足りない感じです。
そんな中、ビデオリリースされたのが本作ですが、
本作の原作はアメコミではなくグラフィックノベルだけど、
アメコミヒーローを題材にした作品には違いなく、ボクも気になっていました。
原作も全く知らないし、製作会社も全く知らないので面白いのか不安はありましたが、
アメコミ映画不在期間の寂しさを少しでも埋められたらと思ってレンタルしました。
しかし、なんとも微妙な出来で…。

1920年、NYロチェスター郊外に隕石が落下し、住民230人が死亡、
75人が未知の放射線に被曝し、そのうち生き残ったのは13人だけ。
"ロチェスターの13人"と呼ばれる彼らはスーパーパワーが目覚めます。
宇宙の放射線で能力を得るなんて『ファンタスティック・フォー(FF)』みたいですね。
13人のうちのひとりケインはパイロキネシスを使えるようになりますが、
『FF』のヒューマン・トーチのような能力です。
でも全身ゴムみたいになったり、透明になれる能力者がいるかはわかりません。
本作に登場する能力は13種類中、片手に余る程度なので…。
本作の能力は遺伝する設定で、子供は親と同じ能力を引き継ぐようです。
彼ら"ロチェスターの13人"とその子孫は、能力を公表せずに生活します。

28年後、イアン・スパークスという青年が、自前のコスチュームで自警活動を行います。
彼は幼い頃、両親と車で外出中に、カーチェイスしていたギャングの車に追突され、
車が踏切に突っ込んで貨物電車と接触し、両親は死亡してしまいますが、
何故か幼い彼だけは生き残り、ギャングを追っていた警官に救出されます。
その後、祖母に育てられますが、その経験から悪党を憎み、
15歳の頃から街のゴロツキ相手に自警活動していたようです。
本人は知らないようだけど、きっと"ロチェスターの13人"の子供かなと思われます。
でもちょっと傷の治りが早い程度で、スーパーパワーらしいものはなく…。

ひとりでの自警活動に限界を感じたスパークスは、他のヒーローと手を組むことに。
各地にヒーローの格好をして自警活動をしている人がいるみたいです。
彼らはみんな"ロチェスターの13人"の血縁者なのかなと思ったのですが、
ほとんどはただの一般人が勝手に自警活動しているだけのようです。
スパークスはレディ・ヘヴンリーという女性ヒーローにパートナーになってほしいと頼み、
彼女はすでにスレッジというパートナーがいるのですが、なぜかスパークスに鞍替えし、
2人は自警活動のみならず、私生活でもパートナーになります。
でも自警活動の時は、大物悪党はレディに任せて、スパークスは雑魚の相手…。
これではパートナーではなくレディのサイドキックで、男のくせにかっこ悪いです。
ヒーローとしての知名度もレディの方が上みたいなので仕方ないのかもしれないが、
そもそもレディが自警活動している理由が全く描かれておらず…。
女性のなりきりヒーローといえば『キック・アス』のヒットガールや
『スーパー!』のポルティなどがいますが、ちょっと変わった子がやることで、
レディのような普通の女性が理由もなくしているのは違和感があります。

街にはマタンザという悪党がいて、2人はそいつを追いかけます。
マタンザは11人も手にかけた凶悪なサイコキラーで、
"ロチェスターの13人"のひとりだった凶悪犯マスター・イエスの再来と恐れられます。
マスター・イエスは4年間で45人も殺害したサイコキラーでしたが、
経緯は不明ですが、かなり以前に焼死体で発見されたそうです。
レディとパートナーになって1年が経ち、スパークスは彼女にプロポーズし、
見事にOKを貰うのですが、その後、マタンザの隠れ家に踏み込んだ時に、
レディが捕まり、手術台に拘束されて殺されそうになります。
スパークスはその場にいましたが、気絶してしまい…。
スパークスが目を覚ますと、レディは元パートナーのスレッジに救出されており、
マタンザもスレッジが殺したみたいで、現場でお寝んねしていたスパークスは
皆から物笑いの種となり、レディからも愛想を尽かされてしまうのです。

悪党たちからもナメられるようになった彼は、祖母も殺されてしまい、
絶望して首吊り自殺をはかりますが、なぜか死にきれず病院に担ぎ込まれます。
やっぱり異常な回復能力があって、簡単には死ねないのかなと思いました。
スパークスは病院で、踏切事故の時に助けてくれた警官アーチャーに再会し、
彼からインドの希少な薬草の液で作られた「レッドG」を注射され、たちどころに全快。
レッドGはきっと能力を更に活性化させるような薬なのかなと思いました。
その後、スパークスはアーチャーから修行してもらうことになります。
自警活動しているヒーローが、なぜ元警官に鍛えてもらうのかよくわかりませんが…。
というか、今までなんの武術の心得もなく自警活動をしていたのかと…。
正直スパークスは体型もだらしないし、なぜ強いのかわかりませんね。

アーチャーは、踏切事故の時に追突してきたのはドライバーというギャングだと話し、
その時、自分の相棒もドライバーに殺されたので、一緒に復讐しようと持ち掛けます。
ドライバーは"ロチェスターの13人"のひとりで、姻戚の影響でワニのDNAと融合し、
凶暴なワニ人間になってしまったようです。
アーチャーは復讐に参加するメンバーとしてパイロキネシス使いのケインと、
一度触れた者に変身することが出来る女性能力者ドーンを紹介します。
前述のようにケインは"ロチェスターの13人"のうちのひとりで、
ドーンはあの焼死したサイコキラー、マスター・イエスの娘らしいです。
ドーンはスパークスが気に入ったみたいで、元恋人レディの姿に変身して、
彼を誘惑し、セックスしますが、正直レディよりも元のドーンの方が美人なので、
変身してもらわない方がいいんじゃないかと思ったり…。
レディ演じるアシュリー・ベルは、主演作『ラスト・エクソシズム2』の感想でも書いたけど、
やたら老け顔で、ヒロインとしての魅力を感じないんですよね…。
本作でも20代半ばの役だと思うのですが、40代のオバサンのように見えます。
だから彼女が自警活動なんてしているのは尚更変な印象を受けるんです。
(ちなみに実年齢は20代半ばなので役柄の年齢には合ってるはずですが…。)

ワニ人間ドライバーが会合のためにホテルに来るという情報を掴んだ彼らは、
復讐のために従業員になりすまして、彼の部屋まで行きます。
しかし異変に気付かれたため、彼らは退却し、ホテルごと爆破してしまいます。
その爆破によりドライバーの幼い子供2人を含む25人が死亡します。
そのドサクサにドーンがドライバーに触れて変身し、彼の銀行口座から金を盗みます。
実はアーチャーたちはドライバーに復讐するのが目的ではなく、
ドライバーの財産を盗むことが真の目的だったようです。
そんな目的のために子供を含めた罪のない人を巻き添えにしたことを知り、
スパークスは激怒し、分け前も断るのです。

うーん…、スパークスの怒りはもっともですが、どうにも意味がわからないのは、
なぜアーチャーがこの計画にスパークスなんて誘ったのかですよね。
この計画はドライバーに変身できるドーンと爆破を起こせるケインがいれば十分で、
修行までしたのにスパークスは何の役にも立っておらず、分け前が減るだけです。
それにそもそも、スパークスがアーチャーの誘いに乗ったのはやはり変でしょ。
実はアーチャーは悪徳警官で、踏切事故の時のカーチェイスも、
銀行強盗したギャングを捕まえるために追っていたのではなく、
ギャングが運んでいた積荷の金を横取りするつもりだったみたいです。
それがわかればもちろん踏切事故の元凶がアーチャーだとわかりますが、
それがわかったのはホテル爆破の3日後なので仕方ないとはいえ、
普通の被害者感情としては、カーチェイスの原因なんてどうでもよく、
カーチェイス自体が踏切事故の原因だったので、スパークスにしてみれば
ギャングに追突事故を起こさせたパトカーにも恨みを抱くはずですからね。

その後、スパークスは自警活動から足を洗い、広告代理店で働きますが、
2週間に社長から解雇を言い渡されます。
どうやら社長に腰抜けヒーローのスパークスだとバレたみたいで…。
その時、社長がレディの大ファンだとわかったスパークスは、ドーンに会いに行き、
彼女にレディに変身してもらい、社長と寝てもらうことで解雇を免れます。
うーん、ドーンがなぜそんな売春婦みたいな真似を引き受けるのかわかりませんね。
その後もスパークスがポン引きになり、彼女に客を取り続けますが、
たしかに有名人を抱けるとなれば儲かるだろうとは思うものの、
そんな変身能力があるなら、他にいくらでも儲ける方法はあるのに…。
ついでに言えば、そんなポン引き業で荒稼ぎできるスパークスが、
なぜ広告代理店の社員なんかに固執するのかも理解できません。

ドーンをレディに変身させて売春させていたことが本物のレディにバレて、
スパークスは彼女にぶん殴られ、反省します。
その後、レディの婚約者となったスレッジの使いの者がやってくるのですが、
使いの者曰く、スレッジとレディは婚約しているのに御無沙汰なので、
レディに変身したドーンを、スレッジに抱かせてほしい、と。
反省したばかりのスパークスですが、大金を積まれて承諾し、
ドーンをつれてスレッジの待つホテルに行くのです。
しかしそこにはなぜかスレッジが2人いて、ドーンは銃殺され、スパークスもまた気絶。
そこに警官が駆けつけ、スパークスはドーン殺しの容疑者になってしまい、
マタンザの模倣犯として指名手配されてしまうのです。

逃走中のスパークスは、マタンザの隠れ家を通りかかり、そこでフィルムを発見。
そこにはレディがマタンザに捕まり、自分が気絶した時の様子が映っており、
自分が気絶したのはマタンザに頭を撃たれたからだとわかります。
頭を撃たれても超回復能力で気絶だけで済んだみたいです。
さらにマタンザとスレッジがグルで、スレッジがレディを助けたのも、
マタンザを殺したというのも嘘だったことがわかります。
実はマスター・イエスの再来であるマタンザはマスター・イエス本人で、
スレッジは彼の息子で、つまり娘のドーン同様、2人にも変身能力があります。
しかしなぜ娘や妹であるドーンを殺しちゃったのかよくわかりませんね。
まぁマンタザは仲間割れでスレッジも殺しちゃうので、
親子の情なんて持ち合わせないサイコ野郎なのかもしれませんが。

レディに変身したマタンザに騙されて窮地に立たされたスパークス。
とはいえ撃っても刺しても突き落としても死なない彼の不死身さにはマタンザも困惑。
その隙をついて、スパークスは持っていたダイナマイトに着火し、
マタンザを巻き込んで自爆するのです。
木端微塵になり、さすがに死んだと思われた彼ですが、指一本から再生します。
ウルヴァリンのヒーリングファクターどころではない怪物的な回復力ですね。
やはりこの能力は"ロチェスターの13人"の子供のひとりだからだと思いましたが、
どうもそうではないらしいのです。

半年後、インドのムンバイで悪徳警官アーチャーがワニ人間ドライバーに監禁され、
拷問されてしましたが、彼はスパークス同様に何度死んでも復活するのです。
これは隕石による能力ではなく、アーチャーの持っていた薬「レッドG」の効能で、
インドで兵士用に製造された治癒能力を高める薬でしたが、
それを大量に使用すると、驚異的な自己再生能力が得られるようで…。
未知の放射線被曝の影響でスーパーパワーを得たとかと思いきや、
科学の力でスーパーパワーを得ていたということで、
主人公は全く"ロチェスターの13人"とは関係ないという意外なオチでした。
意外だけどあまりに無茶苦茶なオチなので全く納得できないです。
近未来ならまだしも、1950年前後にそんな薬を作れる科学力があるなんて…。
それに監禁されているアーチャーの所にスパークスが訪ねて来ますが、
スパークスとドライバーの遺恨が全くなくなっているのも納得できません。
アーチャーが元凶とはいえ、ドライバーはスパークスの両親の踏切事故に、
スパークスはドライバーの2人の子供のホテル爆破に関与したのは間違いなく、
そんなに簡単に相手を許せるなんて考えにくいです。
そもそもドライバーがどうやってホテル爆破から生還したのか謎すぎるでしょ。
彼もレッドGを使っていたとでも言うのでしょうか…。

とにかく登場人物に不可解な行動が多すぎて、物語に全く説得力がありません。
"ロチェスターの13人"など設定には面白くなりそうな余地はあったし、
ノワール的な雰囲気も悪くないので、もう少しマシなキャストで、マシな脚本家が、
マシな映画会社のもとで製作していれば、かなりマシな作品…、
いや、面白い作品になったかもしれないと残念に思います。

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