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ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版

W杯サッカーですが、明日はいよいよ日本対ギリシャ戦ですね。
たしか朝7時キックオフで、ボクはまたしても仕事中のため見れません。
まぁ多くの人も通勤時間とかでロクに見れないと思いますが。
初戦のコートジボワール戦に敗れ、現実が見えてしまったため、
世間的にはちょっとモチベーションが下がっている感は否めないW杯ですが、
視聴率が欲しいテレビは未だに盛り上げようと必死です。
ボクは(もともとサッカーに興味があるわけでもないのですが、)
初戦の結果で完全に意気消沈したので、盛り上がることはできませんが、
万が一、明日の試合に勝利するようなことがあれば、また少し再燃するかも。
でも現在のボクの中で何より盛り上がっているのは
来月末に公開される『GODZILLA ゴジラ』への期待感です。
男子サッカー界の日本代表に期待するのは難しいけど、
映画界の日本代表であるゴジラには大いに期待できます。

ということで、今日は日本が世界に誇る『ゴジラ』の感想です。
…が、古い映画のリバイバル上映なので、物語の感想は書きません。
ほとんどは単なる思い出話です。

ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版
ゴジラ

2014年6月7日公開。
1954年の東宝の特撮怪獣映画をリバイバル上映。

太平洋の沖合いで船舶が次々に沈没する事件が発生。数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。古生物学者の山根博士や助手で娘の恵美子、その恋人でサルベージ機関の所長・尾形らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであるとされ、対応策が練られる。しかし、その強大な力に人間たちは成すすべもなく、東京に上陸したゴジラは街を火の海に変えていく。その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢は、ゴジラにも有効な恐るべき発明を実現させていた。その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用をためらっていた芹沢だったが……。(映画.comより)



ボクはゴジラが大好きで、ゴジラにとても思い入れがあるのですが、
それはたぶん初めて観た実写映画がゴジラ映画だったからです。
1982年公開の『ゴジラVSモスラ』で、当時ボクは子供で家族で観に行きました。
ちなみに初めて観た映画はアニメ映画『ドラえもん のび太の日本誕生』でしたが、
映画館に行ったのも『ゴジラVSモスラ』でまだ二回目だったように思います。
ウチは貧乏だったので家族で映画に行くなんて特別なことで、
当時の体験はとても鮮明に覚えています。

『ゴジラ』シリーズは、1954年の第1作『ゴジラ』から
1975年の『メカゴジラの逆襲』までの15作を「昭和ゴジラ」、
第1作の続編としてリブートされた1984年の『ゴジラ』から
1995年の『ゴジラVSデストロイヤー』までの7作を「平成ゴジラ」、
再び第1作の続編としてリブートされた1999年の『ゴジラ2000』から
東宝最後のゴジラ映画となる『ゴジラ FINAL WARS』までの6作を
「ミレニアムゴジラ」と称するのが一般的です。
ボクが初めて観た『ゴジラVSモスラ』は「平成ゴジラ」になるので、
ボクも「平成ゴジラ」への思い入れが最も強いです。
余談ですが『ゴジラVSモスラ』から観始めたためか、
悪役だったゴジラよりも味方だったモスラの方が好きなんですよね。
それもあって「平成ゴジラ」と「ミレニアムゴジラ」の間に製作された
『モスラ』三部作(平成モスラ)もけっこう好きだったりします。

東宝の『ゴジラ』シリーズは通算28作ありますが、
ゴジラファンを自負するボクですが、実は好きな作品はそれほど多くありません。
というか、好きなのは「平成ゴジラ」だけで、
「昭和ゴジラ」と「ミレニアムゴジラ」はあまり好きじゃないんですよね。
一応一通り鑑賞してはいるのですが、劇場で観た作品は僅かで、
もちろん生まれる前に終了していた「昭和ゴジラ」は観れてないし、
『ゴジラVSモスラ』以降の「平成ゴジラ」は観に行きましたが、
「ミレニアムゴジラ」は『ゴジラ2000』とその続編『ゴジラ×メガギラス』、
最後の『ゴジラ FINAL WARS』の3本しか観てません。
「ミレニアムゴジラ」の頃のゴジラの人気はかなり悲惨なものがあり、
テコ入れのため『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』以降の3作は
当時人気があったアニメ『とっとこハム太郎』の劇場版と2本立てで公開され、
ゴジラは観たいけどハム太郎は大嫌いなので観に行きませんでした。
(むしろそのせいでハム太郎を嫌いになったのかもしれません。)
別にゴジラのパートだけ観ればいいだけの話ですが、
ゴジラをバーター扱いする東宝に対する不信感からボイコットしたわけです。
その3作はビデオリリースされた時に見ましたが、
やはりビデオ鑑賞では劇場鑑賞ほどの印象は残らず、内容はほとんど覚えてません。
それと同じ理由で「昭和ゴジラ」に対しても印象は薄いです。

そんな「昭和ゴジラ」の1作目が本作なわけですが、
やはりこの作品だけは他の「昭和ゴジラ」14作とは別格だと思います。
ボクの好きな「平成ゴジラ」は「昭和ゴジラ」の内容をリセットして、
新たにスタートしたリブート作品でしたが、1作目の内容だけは踏襲された
1954年の『ゴジラ』の続編でもあるので、「平成ゴジラ」ファンにもマストな作品です。
とはいえボクが『ゴジラ』(1954)を鑑賞したのは、
『ゴジラVSデストロイヤー』が公開された1995年が最初で最後でした。
『ゴジラVSデストロイヤー』は『ゴジラ』(1954)と関連性が深い作品だったため、
楽しむための予習として仕方なく鑑賞した感じです。
当時ボクは中学生でしたが、そんなガキに作品の反核のメッセージなんて伝わらず、
ただカビ臭い白黒映画で、特撮もチープであまり面白いとは思ってませんでした。
そのついでに「昭和ゴジラ」を全て見返したのですが、
途中からカラーにはなったものの、やはり特撮はチープだし、
内容も回を重ねるごとに酷くなっていき、「平成ゴジラ」の方が断然面白いなと。
(ただ「昭和ゴジラ」でも『モスラ対ゴジラ』は好きです。)

そんな大好きだった「平成ゴジラ」が『ゴジラVSデストロイヤー』をもって終了し、
1999年の『ゴジラ2000』で再びリブートされるまでブランクがありますが、
その間は件の『モスラ』三部作と大映製作東宝配給の『ガメラ』三部作があり、
ゴジラの不在を埋めてくれました。
そんなゴジラ不在の1998年に、ハリウッドリメイク版『GODZILLA』が公開されます。
でもオリジナルの原型を留めないその作品はかなり酷評されましたね。
特にゴジラファンの憤りはかなりのものだったと思います。
ただボクは、ゴジラファンの言い分も理解できるものの、
『GODZILLA』はそれほど悪い作品でもなかったと思っています。
『ジュラシック・パーク』シリーズが大ヒットしたこともあってか、
GODZILLAはより恐竜に近いデザインになり、怪獣映画というか恐竜映画でしたが、
あのデザインもスタイリッシュでボクは好きでした。
というか、オリジナルのゴジラだって、もともと恐竜がモデルでしたが、
1954年当時の特撮(着ぐるみ)技術では恐竜らしくすることができず、
仕方なくあのデザインになって、それが定着しただけですよね。
反核メッセージが薄いという批判もありましたが、
それは『ゴジラ』(1954)以外の日本のシリーズも同じことですし、
娯楽超大作監督であるローランド・エメリッヒがメガホンを取った時点で、
そうなることは誰の目にも明らかで、メッセージ性を期待する方が間違いです。
その翌年から復活した「ミレニアムゴジラ」シリーズと比べても、
どちらの方が出来が悪いかなんて微妙なところでしたよ。
『ゴジラ FINAL WARS』では『GODZILLA』を揶揄する展開がありましたが、
その程度の出来でよく他作を馬鹿にできるなと思ったものです。

『とっとこハム太郎』とのバーターもハム太郎の人気失速に伴い効果が薄れ、
「ミレニアムゴジラ」も2004年の『ゴジラ FINAL WARS』を最後に幕を閉じますが、
それと同時に東宝は「今後10年はゴジラ映画を製作しない」と明言します。
これは10年後にゴジラを再び復活させるという意味ではなく、事実上の完全撤退です。
その当時のボクの東宝に対する憤りは凄まじいものがありました。
特撮は金がかかるため、客が入らなければ終了するしかないのはわかるけど、
そんな簡単に東宝の看板であるゴジラを見切っていいのかと。
東宝のみならず日本映画の看板でもあるゴジラを、
こんな低迷したまま終わらせていいのかと怒りを覚えました。
そして「ミレニアムゴジラ」から今年で10年が経ちましたが、
やはり東宝はゴジラを復活させませんでした。
(2007年の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で一瞬だけ復活してますが…。)

しかし2009年、ハリウッドの映画会社レジェンダリーピクチャーズが
ワーナー・ブラザーズと共同で『ゴジラ』を再リメイクすると発表し、
奇しくも「ミレニアムゴジラ」終了から10年目となる今年、
新リメイク版『GODZILLA ゴジラ』公開されることになります。
そこに今更しゃしゃり出てきたのが東宝です。
東宝は本来ならワーナーが配給するべき同作の日本配給権を手に入れ、
あたかも東宝映画であるかように振る舞っています。
東宝が洋画を配給する場合は東宝東和配給になるのが普通ですが、
普段邦画しか配給しない東宝レーベルで洋画を配給するのは異例なことです。
たしかにエメリッヒ版『GODZILLA』(1998)の時も東宝配給だったので、
今回も同じことをしただけとも言えますが、
当時はゴジラ映画撤退を明言してないのでまだ許せますが、
今回はゴジラを見切った後なので、どうも釈然としないんですよね。
自分たちでは製作する気もないくせに、ワーナーから配給権を取り上げ、
我が物顔で公開するなんて虫がよすぎると思います。
TOHOシネマズの(ピクミンの)サウンドロゴにもゴジラを登場させたりと、
『GODZILLA ゴジラ』に便乗するかのように今年になって急にゴジラを大プッシュ。
まるでゴジラを捨てた過去を忘れたかのような態度に腹が立ちます。

本作も『GODZILLA ゴジラ』に便乗した『ゴジラ』(1954)のリバイバル上映ですが、
わざわざ「ゴジラ60周年記念」なんて謳っていることが不愉快です。
本当は「ハリウッド再リメイク記念」なのに、それを誤魔化す東宝の性根が嫌いです。
鑑賞料金は大人1000円、子供500円と比較的良心的ですが、
そのパンフを1620円で売ろうという根性も気に入りません。
もちろんボクはそんなパンフは買いませんが、
本作を観るようなゴジラの復活を待ち望んでいたファンは買う人も多いでしょう。
ゴジラファンを裏切ったくせに、まだゴジラファンから搾取するつもりです。

そんなに不愉快なら観に行かなければいいだけの話ですが、
そこがファンの弱いところで、やっぱり観たくなるんですよね。
特に『ゴジラ』(1954)を劇場で観ていないということは、やはりファンとしては、
それでもファンと自称していいのか引け目に感じるところです。
それに来月公開される新リメイク版『GODZILLA ゴジラ』では、
渡辺謙演じる科学者の名前が『ゴジラ』(1954)の登場人物の芹沢になり、
当時その芹沢を演じた宝田明がカメオ出演するなど、
『ゴジラ』(1954)のオマージュもふんだんに盛り込まれているようで、
1995年に一度見ただけでほとんど内容を忘れているボクは、
新リメイク版を観る前に予習(復習?)するつもりだったので、
本作はちょうどいい機会だと思い観に行くことにしました。

漸く本作の内容についての話になりますが、
やはりガキだった1995年当時に観た時とは印象が違い、
もちろん本作に込められた反核のメッセージも汲み取ることができるようになったし、
ある程度特撮の知識を身に着けた上で観ると、本作が当時いかに画期的だったか、
なぜ名作と呼ばれているのか少しわかったような気がします。
今でも白黒映画はあまり好きじゃないので、映像に対する懸念はありましたが、
本作のデジタルリマスターは伊達ではなく、フィルム特有の傷や揺れは除かれ、
色合いもムラなく綺麗に修正されており、古い映画と思えないほど観易いです。
音響も調整され、ノイズが除去されて台詞も聞き取りやすいし、
メインテーマや海保のマーチも熱いし、ゴジラの咆哮にも迫力があります。
間違いなく当時の客よりもいい状態、いい環境で観ることができたはずです。

ただ映像がクリアになるということは、当時は誤魔化せていた粗も目立つことになり、
特撮で使われたミニチュアはディテールまで確認できるようになったことで、
よりチープに見えてしまうのですが、当時のスタッフの意匠を感じられるのは、
特撮映画ファンとしては興味深いところでしょうね。
ボクは特に特撮映画ファンというわけでもないですが、
ロクなVFXもない時代に、よく工夫して頑張っているなとは思いましたし、
ゴジラの放射熱線で鉄塔が溶けるシーンなんかは、
当時のハリウッドの映画人も感嘆させたというのはわかる気がします。
金や技術がなくても工夫で何とかする意識は、今でも見習うべきですね。

60年前の作品だけあって、キャストはほぼ故人で、ボクも知らない人ばかりです。
主演の宝田明がまだ健在で、新リメイクに出演できたのは奇跡ですね。
エンドロールはなく、オープニングでキャストがクレジットされますが、
宝田明以外に知ってる俳優は菅井きんだけでした。
とはいえ、彼女もまだ若い頃なので、それなりに意識して観ていましたが、
結局どこに彼女が出演しているのかわかりませんでした。
それにしても、みんな演技が下手すぎますね。
本作を楽しむ上での最大の障害は、特撮のチープさよりも
俳優の棒読み台詞で、はじめはそれが気になって仕方がなかったです。
宝田明は本作が初主演だったらしく、仕方がないかもしれませんが…。

東宝の姿勢については不満もあるが、新リメイク版の前に本作を観れたことは、
より新リメイク版を楽しむためには役に立ったと思います。
別にビデオで予習してもいいけど、本作の映像はブルーレイをも凌駕するので、
1000円払って観る価値は十分にあると思います。
多くのTOHOシネマズでは今週までで公開が終了しますが、
MOVIXなどは今週末から公開が始まるところも多く、まだ間に合います。
ぜひ鑑賞して、『GODZILLA ゴジラ』への期待感を高めましょう。
新リメイク版が大ヒットすれば、東宝も本当にゴジラを復活させるかも。
ただ新リメイク版の評価が高すぎるので、本家として滅多なものは撮れないし、
逆にハードル上がっちゃってるかもしれませんね。
レジェンダリーとワーナーはシリーズ化を決定していますが、
いつの日かゴジラが日本映画だったことは忘れ去られるかも…。

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