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ディス/コネクト

ボクの今のケータイ(auのフィーチャーフォン)は、もう6年ほど使っているのですが、
無償修理の5年保証サービスが切れた途端に、EZwebが使えなくなりました。
たぶんブラウザ(?)がバグったのだと思いますが…。
でもメールは生きているので、そのまま使ってます。
もともとスマートフォンに買い変えないのも、ケータイでネットをしないからだし。
だけど、8月に発売される京セラの「TORQUE G01」は頑丈そうでなかなかいいですね。
今まで見たスマートフォンの機種の中では一番惹かれるかも…。
なのでこれを機についにスマートフォンに乗り換えようかと画策中です。
もし乗り換えたらSNSなんかもはじめてみようかな?

ということで、今日はSNSやネットの恐怖を描いた作品の感想です。
やっぱりSNSはやめておこう、と思いました。

ディス/コネクト
Disconnect.jpg

2014年5月23日日本公開。
ジェイソン・ベイトマンら出演の群像ドラマ。

リッチ(ジェイソン・ベイトマン)の息子はソーシャルネットワークを通じて攻撃され、自殺しようとするも一命を取り留めたが意識不明の状態になってしまう。弁護士として仕事に忙殺される彼は家族との関係もおざなりにしていたため、息子の自殺の原因がまったくわからず困惑していた。一方、元刑事の厳格な父親と二人暮らしをする加害者の少年は愛情に飢えており……。(シネマトゥデイより)



本作は一昨年のトロント国際映画祭で初上映され、そこそこ好評だったものの、
独立系映画会社の配給で、公開規模が小さかったこともあってか、
全米でもそれほど注目されなかった作品です。
ボクも全米公開時にはその存在を知りませんでしたが、
クロックワークスが見つけて、買い付けてくれたお陰で、
日本でも公開されることになりました。
なかなか興味深い作品なので、存在も知らぬまま未公開にならずに済み、
本当によかったと思いますし、ちゃんと見る目がある配給会社に感謝です。

本作はネットでの人間の繋がりをテーマにした群像スリラーで、
3つのネット犯罪のケースを通して、ネットの恐ろしさや、
リアルの人間の繋がりの大切さを描いています。
本当に起こりそうな内容が描かれているというか、
実際に描かれているようなことは現実に起こっているので、
ネットを使う人にとっては他人事ではない内容です。
いや、むしろ現実は、本作で描かれるものよりも、もっと酷いです。
そういう意味では、本作の内容なんて生易しい方ですが、
注意喚起には十分な内容だし、もっと多くの人に観てほしいです。
現実よりも生易しいけど、センシティブな際どい描写もあるので難しいですが、
こういう社会派作品こそ、テレビで放映するべきだと思います。
特にネットを軽率に利用しがちな中高生に観てほしいので、
道徳の授業の教材にでもしてほしいです。

様々なネット犯罪に巻き込まれた人々の3つのエピソードが
平行に描かれる本作ですが、3つそれぞれのひとつずつ感想を書きます。
以下、ネタバレ注意です。

まずひとつめのケースは、児童ポルノの問題を描いたエピソードです。
地元ニュース番組の女性レポーターのニーナは、
未成年に卑猥なことをさせるライブチャットのアダルトサイトを発見し、
これはいいニュースのネタになると、客を装い入会し、
そこで働く18歳の少年カイルに接近し、取材を申し込みます。
カイルは美人なニーナに好意を抱き、取材を受けるのです。
そのレポートは放送されるなり大反響を呼び、CNNでも取り上げられます。
しかしそれを見たFBIが、児童ポルノ組織摘発のために動き出し、
ニーナはカイルの住所を教えるように協力を依頼されます。
しかし、取材対象の秘密保持はマスコミの常識であり、
それ以上にニーナもカイルのことを気に掛け、彼を逮捕させたくありません。
しかしもし協力しなければ停職処分になることになり、
彼女はカイルの身の安全を条件に、彼の住所を密告するが…、という話。

児童ポルノといってもカイルは18歳ですから、
彼自身はそれには当たらないかもしれませんが、
組織には14歳の男女も働いているみたいです。
それなら14歳の子を取材対象にした方がより衝撃的なネタになったでしょうが、
たぶんそんなことをしたら、本作がR指定(日本ではPG指定)では済まないので、
取材対象が18歳の設定にしたのだと思われます。
そんなカイルも自称18歳なので、本当は成人しているかもしれません。
レイティングを恐れて、そんな設定にしたのであれば、
社会派作品としては弱腰すぎると思いますし、実際に衝撃も弱く、
児童ポルノなんて際どいネット犯罪を扱っているわりには、
本作の3本のエピソードの中では最も生温いです。
あと、日本ではライブチャットを使ったアダルトサイトはあまりないし、
ましてや未成年を使ったサイトなんて運営するのはかなり困難でしょう。
それにボクのようにアダルトサイトを全く利用しない大多数の日本人にとっては、
このケースは全くの他人事だと感じると思います。

ふたつめのケースは、本作のメインとも言うべきケースで、
未成年によるSNSでのネットいじめを描いたエピソードです。
友達がいない15歳の少年ベンは、ある日、同級生のジェイソンとフライの、
卑劣な悪戯を目撃しますが、そのせいで彼らから目を付けられます。
ジェイソンとフライはベンのFacebookに架空の女子ジェシカを名乗り、
彼に気があるようなメッセージを送信します。
ガールフレンドどころか友達もいないベンは大喜びで、
ジェイソン扮するジェシカと頻繁にメッセージのやり取りをしますが、
ある日、ジェシカから自画撮りのヌード画像(本当はエロサイトからの転用)が
送信されてきて、ベンもお返しに自分の自画撮りのヌード画像を返信しますが、
彼らはそれを学校中に拡散し、傷ついたベンは、自宅で首吊り自殺を図るのです。
間一髪で姉が気付き、死には至りませんでしたが、意識不明で寝たきりとなり…。
ほんの悪戯のつもりだったのに大事になってしまい、ジェイソンは焦ります。

これはもうネットいじめなんてものではなく、ネット殺人未遂ですよね。
ネットいじめは日本でも社会問題となっていますが、
SNSや学校裏サイトの掲示板で中傷するといった一般的なものではなく、
ブラックメール的な手の込んだ犯行です。
精神的ショックはどちらが大きいかはわかりませんが、
被害者ベンが用心すれば避けれたケースでもあります。
ただそれはベンの自業自得だと言っているのではなく、
ちゃんと理解すれば被害を避けれるものもあるのだという注意喚起です。
リベンジポルノも大きな社会問題になっていますが、
絶対に自分のヌード写真なんて撮っても撮られてもいけません。
もしネット上にアップされたら、半永久的に残り、取り返しがつきません。
ベンももう少し大人だったら、そんな軽率な自画撮りはしなかったでしょうが、
本当に未成年は気を付けなければ、一生を棒に振りかねませんよ。

一生を棒に振ってしまうのはネットいじめの加害者も同じです。
こちらは完全に自業自得で、同情の余地はありません。
が、ジェイソンほど酷いケースは滅多にないでしょうが、
ついつい誹謗中傷してしまうことは、誰にでも起こりえます。
かくいうボクも、このブログで芸能人を中傷しまくってます。
中傷というか批判で、その分の代金は払ってるし、批判する権利はあるけど、
ちょっと言い過ぎちゃったかなと思うこともあります。
それでも一般人を名指しで中傷するようなことはしないようにしてますが、
もしSNSとかやってたら、ついうっかりしちゃうかもしれないです。
それに逆に中傷されているのを見つけてショックを受けるかもしれないので、
ボクはこのブログ以外のSNSには手を出さないことにしています。
それにしてもベンは友達もいないのに、なんでFacebookなんかしてるんだろ?

ジェイソンはジェシカを名乗りベンと交流するうちに、
彼にシンパシーを感じていたので、ベンが自殺を図ったことに激しく後悔し、
ベンの病室にお見舞いに行ったりもします。
だからって情状酌量の余地はありませんが、もっと酷いのは共犯者のフライです。
彼は自分の保身しか考えず、全く後悔もしていません。
ネットいじめは発覚しにくいため、ベンの両親も自殺の動機がわかりませんが、
姉がネット上で弟の例の画像を発見し、発覚します。
姉は弟の自殺現場にも遭遇したし、何気に一番ショックを受けてそうで可哀想です。
ベンの父は見舞いに来たジェイソンの不審な態度に気が付き、犯人だと確信し、
彼の家に乗り込みますが、玄関先でジェイソンの父と大乱闘になるのです。

ジェイソンの父は息子とフライがiPadのデータを削除するところを見つけ、
息子が同級生の自殺未遂の原因だったと知ったのですが、
その発覚を恐れ、自らiPadのデータを削除し、訪ねてきたベンの父も、
追い返そうと殴り合いになったのですが、子も子なら親も親か…。
息子を守りたい気持ちはわからないでもないけど、最悪でも詫びるべきです。
ベンの父も乱闘中にジェイソンに一発入れてしまったため、
それに気が引けたのか、おずおずと帰ってしまうのですが、
息子を意識不明にされながら、そんな弱気でいいのかと思います。
ジェイソンにはちゃんと罪を償わせるべきだし、もちろんフライにもです。
ネットいじめの結果、加害者がどんな罰を受け、人生を棒に振るのか、
そこをちゃんと描かないと、本作は抑止力として意味がありません。
ただ語弊があるかもしれないが、ベンが最後まで意識を取り戻さなかったのは、
ネットいじめは被害者の人生を台無しにしかねないと、観客に伝わるので、
抑止力として意味があり、よかったと思います。

まぁネットいじめの件も、すでに学生でもないし、子供もいないボクには、
すぐに当事者になるようなものでもないし、正直他人事ですが、
みっつめのケースは、すぐにでも巻き込まれそうなネット犯罪です。
デレックは出張中にクレジットカードが支払い拒否になっていることに気付きます。
そのカードが不正使用されたようで預金残高もゼロになっており…。
警察に通報しますがネット犯罪課はロクに対応してくれず、探偵を雇います。
探偵はどこで個人情報が盗まれたのか、パソコンのHDDを徹底的に調べ、
妻シンディが利用していたチャットの相手スティーブンが、
スパイウェアを使って画面を盗み見ていたと結論付けます。
犯人は特定されても、物的証拠がないと動けない警察に業を煮やし、
デレックは妻と一緒にスティーブンの家を見張ることにします。

ボクはチャットしてないので、それ経由でスパイウェアを仕掛けられることはないけど、
映画館の座席の購入やネット通販でクレジットカードはよく使うので、
どこかで情報が盗まれる可能性はないとは言い切れません。
劇中でも、今回の原因は妻のチャットでしたが、
探偵からデレックのネットギャンブルも危険だと指摘されますし、
個人情報が流出する危険は至る所にあります。
まぁ日本だとクレジット会社が不正利用の補償をしてくれるはずなので、
全財産失うなんてことにはならないと思いますが、用心に越したことはないです。

万が一のため拳銃まで忍ばせて、スティーブンに会いに行きますが、
その直前に探偵から、犯人は別にいると連絡が…。
実はスティーブンも被害者で、彼のパソコンは遠隔操作されていたのです。
日本でも、パソコン遠隔操作事件が大きく報道され、
先達てついに犯人が犯行を認めたことでも話題になりましたが、
この事件で、いかに遠隔操作の捜査が難しいかが示されましたね。
本作でも探偵の連絡があと少し遅れたら大変なことになっていましたが、
遠隔操作に伴う冤罪も恐ろしいです。
本作でも真犯人は捕まりませんでした。

遠隔操作の犯人は捕まらないし、ネットいじめの加害者も処罰されない、
児童ポルノ組織までFBIから逃げ切ってしまうという、
なんともネット犯罪者に優しい展開の本作ですが、
これも難しいネット犯罪の捜査の実情を反映しているのかもしれませんね。
ただ本作の場合は、ネット犯罪そのものよりも、
ネットとリアルでの人間の繋がりこそが最大のテーマであり、
ネットで繋がりを求めるとリアルでの人間関係が希薄になり、
リアルでの人間関係が希薄な人は、ネットでの繋がりを求めてしまうという、
ネットとリアルの人間関係の反比例を描いているんだと思われます。
ボクは別にリアルでの人間関係が希薄だとは思ってませんが、
こと映画のことに関しては、リアルでは話せる相手が少ないので、
こうしてブログでリアルでは誰にも聞いてもらえない感想を発信してるし、
あながちネットとリアルが反比例するというのは間違いではないかもしれません。
でもSNSを有効に利用している人って、実際はリア充が多いですよね。

そんな繋がりをテーマにした本作ですが、なんとも皮肉なことに、
並行して描かれる3つのエピソードの繋がりが希薄すぎます。
一応、ネットいじめ加害者のジェイソンの父が、
個人情報を盗まれたデレックに雇われた探偵だったり、
ネットいじめ被害者のベンの父が、児童ポルノをレポートしたテレビ局の
顧問弁護士だったりするのですが、その程度の浅い繋がりです。
一番展開が気になったのはネットいじめのエピソードだったので、
その途中で関係の浅い他のエピソードが挿入されるのは、
正直ちょっと鬱陶しいとも思えてしまいました。
特にクライマックスの暴力沙汰のところで、目まぐるしく転換するのは、
演出としては面白いけど、とても見づらく、状況がわかりにくかったです。
これならいっそのこと3本バラバラのオムニバスにしちゃうか、
エピソードを2本に減らして転換を少なくしてほしかったです。
(もちろん2本に減らすなら削るのは児童ポルノのエピソードでしょう。)

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