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ニューヨーク 冬物語

今日からMOVIXの新しい会員サービスが開始されました。
旧サービスが異常に手厚かっただけに、新サービスの内容には不満を感じますが、
正直、懸念していたほど改悪されなかったのはよかったです。

1本鑑賞ごとに10P貯まり、60Pで1本無料鑑賞できるのは旧サービスと同様ですが、
旧サービスはネット購入なら12P貯まったので、実質5本鑑賞すれば1本無料でした。
しかも連れの分まで付けてもらえたので、すぐに貯まりましたが、
新サービスでは会員本人の分しか付かなくなってしまい、これは痛いです。
新サービスでは有料鑑賞すると割引鑑賞クーポンが付与され、
次回1200円(ネット購入の場合)で鑑賞することができます。
消費増税で前売券も軒並み1400円を超える昨今、これは有難いです。
ただ、付与されるのが翌日なので、ハシゴが難しくなったかな。
現にボクは(入会登録で付与された)割引クーポン1枚持っているので、
今週末にでもMOVIXあまがさきに映画を観に行くつもりですが、
『ラスト・ベガス』と『ぼくたちの家族』を観たいのに、
クーポンが1枚なので、『ぼくたちの家族』の鑑賞は諦めることにしました。
それに割引クーポンの有効期限が2カ月しかないので、
年に何本も映画を観ない人にとっては厳しいかもしれません。

更に新サービスでは、誕生日にもクーポンが付与されますが、
1100円鑑賞クーポンというのがちょっと微妙ですね。
MOVIXはメンズデイもあって1100円で観れる機会も普通に多いので、
せっかくの年一の誕生日プレゼントならもう少し奮発してほしいです。
売店で買い物をすると無料クーポンや割引クーポンが当たるサービスもあるけど、
売店はあまり利用しないし、抽選なんて全く信用してないのでどうでもいいです。
通常2日前に買える先売券も、会員だと3日前に買えるようになりましたが、
先売券で満席になるような作品なんてまずないので意味ないかな。
むしろ3日後の予定なんてわからないので、一律2日前に買える方がよかったです。

というように、ちょっと微妙な新会員サービスですが、
松竹系のシネコンなのにMOVIXではないため今まで会員サービスがなかった
神戸国際松竹でも適用されることは、ボクにとって最高の改善点です。
これは本当に有難く、多少のサービス後退は許せます。

ということで、今日は神戸国際松竹で鑑賞した映画の感想です。

ニューヨーク 冬物語
Winters Tale

2014年5月16日日本公開。
マーク・ヘルプリンの全米ベストセラー小説を映画化したファンタジードラマ。

1900年代のニューヨーク、幼少期に両親と離れ離れになったピーター(コリン・ファレル)は、裏社会を牛耳る男の下で悪事を働く毎日を過ごしていた。そんなある日、美しい令嬢ベバリー(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)と出会った彼は瞬く間に恋に落ちるが、不治の病に侵され余命わずかな彼女は亡くなってしまう。100年後、記憶を失ったピーターは生きる意味さえもわからず街をさまよっていた……。(シネマトゥデイより)



『ビューティフル・マインド』の脚本家アキバ・ゴールズマンが初めてメガホンを取り、
現代アメリカ文学の最高傑作と絶賛されたベストセラー小説を映画化した本作ですが、
全米初登場7位で、映画批評家からは酷評の嵐だったみたいです。
ボクも本作の出来はかなり酷いと感じたので、その評価は妥当だと思います。
原作を読んでいないので何とも言えませんが、
そんな傑作文学なのに実写映画化したらここまで駄作になるなんて不思議ですが、
文字で読む分にはいいけど、画で見ると違和感を覚えるような、
典型的な実写化に向かない小説だったのかもしれません。

2014年、冬のニューヨーク。
約100年にわたり若い姿のまま生かされた主人公ピーターは、
全ての記憶を失くし、生きる価値さえ見出せないでいた。
そんな中、恋人ベバリーとの記憶が蘇る…、というような話です。
予告編はとても面白そうだったんですよね…。
ボクの好きな漫画『エンジェル・ハート 2ndシーズン』の4巻にある
「40年前から来た男」というエピソードを彷彿とさせる内容で、
なぜ主人公が100年前から全く姿が変わらず現代に来たのか、
そこにどんな秘密があるのかとても気になる予告編で、
それを確認するために観に行きました。
しかし観始めて数分で、そんな興味も完全に失せます。
なぜなら本作の物語は完全にファンタジーだとわかり、
この世界観であれば姿が変わることなく100年生きる人間がいても、
全く不思議ではないからです。
以下、ネタバレ注意です。

1895年、ある移民の夫婦がニューヨークに訪れ、移民入国審査を受けますが、
肺結核で入国を拒否され、強制送還されるのです。
しかし夫婦は、せめて生まれて間もない子供だけでも入国させたいと、
帰りの船にあった帆船の模型に子供を寝かせ、海に浮かべるのです。
その子は無事ニューヨークに流れ着いたからよかったものの、
あんな沖から浮かべたら、どこに流されるかなんてわかったものではなく、
無茶苦茶する夫婦だなと思いました。
そもそもこの夫婦がなぜ移民になりたいのかも語られませんし、
なぜそんな無茶してまで子供を入国させたいのかもわからず、
ただ単に子供を無責任に捨てただけのように見えます。
後から思えば、子供が無事だっただけでも十分にファンタジーですが、
まだこの時はファンタジーだとまでは思ってませんでした。

1916年、泥棒ピーターはギャングのパーリーに追われますが、
途中で白馬を見つけ、それに跨って逃げます。
そのシーンを観て「この世界は何でもありのファンタジーだ」と悟りました。
なにしろその白馬が、5mはあろうかという鉄柵を飛び越えちゃうんだから、
これが普通の馬なはずはなく、そんな馬のいる世界も普通ではないです。
実はこの白馬はピーターの守護天使であり、ギャングのパーリーは悪魔です。
この舞台は天使とか悪魔とか、そんな超自然的な存在がいる世界です。
ピーターら一般人は天使や悪魔の存在には気付いてないみたいですが。

ピーターはギャングから逃げるため、街を出ようと考えますが、
その前に白馬がある屋敷に盗みに入るように彼を促します。
なんだかよくわからないまま盗みに入るピーターですが、
そこで家主の娘バベリーと鉢合わせとなり、なぜかお茶を御馳走になることに。
もう荒唐無稽な展開で突っ込む気も失せますね。
21歳のバベリーは結核を患っているようで、常に高熱なのですが、
体を冷やすためか、屋上にテントを張って寝ています。
真冬にそんな無茶をしたら、余計悪化しそうな気がしますが、
欧米では高熱が出たら水風呂に入ったりするし効果があるのかもしれません。
でも彼女の高熱は尋常ではなく、なんと雪の上を裸足で歩けるほどです。
彼女が踏んだところは、たちまち雪が溶けてしまいますが、
もうこれは40度とか、そんな程度の体温ではなく、生きているのが不思議です。
はじめは結核の彼女が例の夫婦に海に捨てられた子供かと思いましたが、
その子供はピーターの方みたいです。
ピーターはギャングのパーリーに拾われ、泥棒になりました。

お茶を御馳走になってバベリーに惚れたピーターですが、
彼女も泥棒の彼に好意を持ちます。
その頃、ピーターを探しているギャングのパーリーは、
急に血で絵を描き、「赤毛の女がピーターの運命の人だ」と言い始め、
赤毛のバベリーを拉致しようと彼女の家に押しかけます。
間一髪、白馬に乗って颯爽と駆け付けたピーターに彼女は救出されますが、
追ってくるギャングを振り切るため、なんと白馬は崖から飛ぶのです。
跳ぶのではなく、羽が生えて本当に飛ぶんですよね。
白馬というよりも完全に天馬(ペガサス)です。

天馬は北へ向かい、一面銀世界のコヒーリズ湖畔に到着します。
そこにはバベリーの家族も訪れていました。
一方、ギャングのパーリーは悪魔の掟があるため、北には行けません。
北は管轄外なので、悪魔の上司ルシファーの許可がいるのですが、
却下されてしまいました。
そのルシファーを演じるのは、なんとウィル・スミス。
こんな駄作でこんなクソみたいな役をするようになるとは、
かつてのハリウッド随一の大スターが見る影もありません。

なぜ悪魔がたかが泥棒のピーターを付け狙っているのかといえば、
ピーター自身は泥棒家業の見解の相違でパーリーの下を勝手に離れたので、
追われているのだと思っているようですが、そんなことではなく、
ピーターが奇跡を起こすのを阻止するためのようです。
ピーターが運命の人である赤毛の女に対して奇跡を起こすと思われるので、
奇跡が起きる前に殺してしまおうということらしいです。
奇跡は神の御業なので、悪魔としては許し難いことなのでしょう。
悪魔がギャングなんてしているのも、悪を世に広めるための手段のようですが、
なんとも荒唐無稽な話です。
天馬の存在自体が奇跡だし、ピーターが100年生きるのも奇跡だし、
赤毛の女に対してどころか、この世界では奇跡なんて頻繁に起きてますよ。

ギャングも追って来られないコヒーリズで、バベリーの家族にも気に入られ、
平穏に暮らすピーターですが、大晦日の夜に彼女と初めて関係を結ぶが、
事後、彼女が急に死んでしまいます。
腹上死みたいな感じですが、どうやらパーリーに送り込まれた堕天使が、
彼女の飲み物に毒を盛ったみたいです。(結核で死ななかったのは意外。)
結局、ピーターは彼女に奇跡なんて起こせなかったわけですね。
ピーターやバベリーの家族は、彼女の葬儀のためにニューヨークに戻ります。
てっきりピーターは南極で70年氷漬けだったキャプテン・アメリカのように、
極寒のコヒーリズ湖で氷漬けになって、100年後に復活すると思っていたので、
ニューヨークに戻る展開は意外でした。

葬儀の後、ピーターと白馬はブルックリン橋でギャングに囲まれます。
白馬は空を飛んで逃げますが、ピーターはパーリーに捕まり、
頭突きで橋から落とされてしまうのです。
白馬に乗って一緒に逃げればいいのに…。
ピーターは無事でしたが、橋から落ちたショックで記憶を失います。
彼はニューヨークを徘徊しながら、いつの間にか約100年経過します。
別に若いままなのは氷漬けやタイムスリップのせいではなく、
ただ本当に歳を取らないだけってことみたいですね。

2014年、ピーターはセントラルパークでアビーという幼い少女に出会い、
それがキッカケなのかよくわかりませんが、徐々に記憶が回復します。
コヒーリズ劇場という建物を発見し、「どこかで聞いたことがある」と、
新聞社を訪ねて、当時の資料のマイクロフィルムを見せてもらうと、
そこにはバベリーと自分が写った写真も残されており、
ついに彼は記憶を完全に取り戻すのです。
なんとその新聞社の社長は、バベリーの妹で、彼とも面識がありましたが、
妹は100年前に少女だったので現在は100歳を軽く超えているはずです。
珍しいとはいえ100歳以上生きる人もいるけど、
さすがに現役の社長でピンピンしているのは無茶苦茶です。

まだ生きているのはピーターと社長だけではなく、
悪魔であるパーリーも歳を取らず未だにギャングを続けています。
そして今頃ピーターがまだ生きていることに気付くのです。
橋から川に突き落としただけで、死んだと確信していたことがおかしいでしょ。
パーリーは再びピーターを殺すため、彼を探し始めます。
その頃ピーターは、セントラルパークで出会った少女アビーこそが
運命の人だと気付き、癌の彼女を助けることが自分の役目だと考えます。
発作で倒れた彼女を抱きかかえ、100年ぶりに現れた白馬に乗って、
再びコヒーリズ湖を訪れますが、今回はルシファーから許可が下りたので、
ギャングたちも彼らを追ってやってきます。
ピーターは凍った湖の上でパーリーと決闘し、刺し殺して勝利します。
少なくとも100年以上生きている悪魔のわりには結構あっさり死にましたね。
その戦いの最中、アビーも死んでしまいますが、
ピーターによって奇跡が起きて彼女は生き返るのです。
そして役目を終えた彼は、白馬と空へ登り、星になりましたとさ…。

…なんだこのチープなおとぎ話みたいなオチは?
結局ピーターは自分より100年以上後に生まれたアビーを救うために
奇跡の力で100年間生かされていたということになりますが、
それなら天使はピーターをもっと後に生まれさせればいいはずです。
それに幼くして病気で死んでしまう子なんて沢山いるのに、
なぜアビーだけ奇跡で救われるのか理由がわかりません。
「人の命は等しく尊い」みたいなことをナレーションで言ってますが、
バベリーは殺して、アビーは生かすという、その違いは何なのか。
天使も奇跡を起こすのになぜピーターを使うなんて回りくどいことをするのか。
結局、ピーターがアビーにしてあげたことなんて、
彼女をコヒーリズまで運んで、ただ死なないでくれと祈っただけです。
いや、運んだのは天使である白馬なので、彼は祈っただけか。
これなら天使が直接アビーを救ってあげれば済む話じゃないかと思います。
アビーが生き返ったことで、悪魔に何の支障があるのかもわからないし、
結局何を伝えたいのかさっぱりわからない退屈な映画でした。
キリスト教か何かの寓話として描かれた宗教映画だったのかな?

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