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ブルージャスミン

8日から明日まで、Hotto Mottoで通常320円の"のり弁当"が220円なので、
昼や晩は毎日のようにそれで済ましています。
Hotto Mottoの弁当も消費増税でかなり値上げされてしまいましたが、
のり弁当は価格据え置きだし、普段から平日昼は270円だったので、
利用することが多かったですが、いつでも220円はかなりお得だと思います。
でもやっぱりお客さんも多くて、いつもならホットショーケースに
のり弁当もいくつか置いてあって、すぐに買えたのですが、
最近は全くなくて、カウンターで注文して作ってもらわないといけません。
これが10分とか15分とか、けっこう時間がかかるんですよね。
まぁ今でもホットショーケースに作り置き弁当が全くないわけでもなく、
のり弁当はないけど、特のりタル弁当は並べてあったりします。
名前の通り、のり弁当の上位商品で、から揚げとメンチカツが入っていて、
これも普段より100円安い320円なので、十分お得だとは思いますが、
のり弁当には入っているちくわ揚げが何故か入ってないんですよね…。
ボクはちくわ揚げが好きなので、もし同じ値段でものり弁当を選びます。
というか、Hotto Mottoのどんな高い弁当よりも、のり弁当が一番おいしいです。

最も安いメニューが最もお得でおいしいというのはよくあることで、
ランチでよく利用する吉野家でも、牛丼並盛が最もコスパに優れています。
肉が並盛より1~2枚増えただけなのに100円もアップする
"あたまの大盛り"を注文する人の気がしれません。
それに"あたま"という言葉が、牛の脳が海綿状になるBSEを思い出させ、
食欲が失われるので、このメニューには消えてほしいです。
(または名称を"中盛り"に変更してほしいです。)

ということで、今日はそんな安いランチには縁のないセレブの物語の感想です。

ブルージャスミン
Blue Jasmine

2014年5月10日日本公開。
ウディ・アレン監督・脚本のドラマ。

ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。(シネマトゥデイより)



本作の売りは、何といってもアカデミー主演女優賞受賞作ということでしょう。
主人公ジャスミンを演じたケイト・ブランシェットが、
本作で見事にオスカーを受賞しています。
しかし、それを売りにするには、やはり日にちが経ち過ぎました。
アカデミー賞の授賞式から2カ月以上も経ってしまうと、
その熱もすっかり冷めてしまいます。
授賞式直後は「早く観たい!」と期待していた本作ですが、今となっては、
「オスカー受賞作だから映画ファンとして仕方なく観に行く」って感じで…。
主演女優賞受賞への関心も薄れているため、ブランシェットの演技にも、
それほど価値を見いだせなくなってしまっています。
本作よりも授賞式から間をおかずに公開された主演女優賞の候補である
『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチや、
『8月の家族たち』のメリル・ストリープの方が印象に残るし、
そっちの候補者の方がオスカーに相応しいようにも思えてしまいます。

いや、公開時期は関係なく、実際にデンチやストリープの方が演技は上手いです。
まぁ彼女らは押しも押されぬ大御所女優なので、そこと比べるのは酷ですが、
ほぼ同年代の候補である『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックや、
『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムスと比べても、
本作のブランシェットが抜きんでていたとは全く思えません。
というか、なぜ彼女がオスカーに選ばれたのか不思議なくらいです。
とはいえ、ブランシェットの演技に何か問題があるわけでもなく、
強烈なキャラなわりにはナチュラルに演じていて、上手いには上手いと思います。
(ストリープ以外の)他の候補に比べ、抜きんでているとは全く思わないまでも、
同程度の水準の演技ではあったと思います。
しかし他の候補より少し劣っているような印象を受けてしまうのは、
やっぱり作品の出来が他の候補の作品よりも悪いからかもしれません。

他の候補作は全て作品賞の候補でしたが、本作だけは候補には選ばれず、
客観的に見て、他の作品よりも劣っていると言えると思います。
ボクの主観的な見解でも、本作は作品賞候補になれるほどの作品ではなく、
やはり他の主演女優賞候補作よりも出来が悪いように思います。
もちろん駄作というほどでもありませんが、いつも通りのウディ・アレン監督の、
お洒落コメディという感じで、あまり特筆すべきところがありません。
それなのにアカデミー脚本賞の候補になっているのが不思議です。
脚本がオスカー候補になり、主演の演技がオスカー受賞するほど、
物語も演技も高水準な作品なら、普通は作品賞の候補にくらいはなるはずなのに、
それでも作品賞候補に落選するなんて、選考基準がメチャクチャです。
これはウディ・アレンの脚本ってだけで、とりあえず脚本賞候補にしとけ、
みたいな適当な候補の選出が行われているだけだと思います。
もし無名の脚本家が同じ脚本を書いたら、箸にも棒にも引っ掛かりません。
なお本作は、ジャスミンの妹ジンジャー役のサリー・ホーキンスが、
アカデミー助演女優賞の候補にもなっているのだけど、
彼女も特に際立った役柄でもなく、なぜ候補に選ばれたのか不思議です。

とはいえ、ボクに英語による演技の出来不出来なんてわかるはずもなく、
その演技が魅力的かどうかは、キャラが魅力的かどうかに影響されます。
その点では、本作の主人公ジャスミンはあまり好感の持てるキャラではなく、
彼女を演じたブランシェットの演技に魅力を感じないのも仕方がないです。
上流階級から転落したジャスミンが再起をかけて奮闘する姿を描いた物語ですが、
没落してもセレブ根性を捨てられない鼻持ちならない女です。
転落したのはいい気味だと思うし、もちろん再起してほしいとも思えないので、
全く感情移入もできなければ、応援する気も起きません。

NYで金融業を営むハルと結婚し、セレブな生活を送っていたジャスミンだが、
ハルが詐欺で逮捕され、結婚生活は破たん、地位も資産も全て失ってしまいます。
サンフランシスコで庶民的な生活を送る義妹ジンジャーのもとに身を寄せますが、
庶民的な仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく…、
というような物語ですが、庶民の生活のせいで精神を病むなんて、
ド庶民のボクとしては、なんかムカつきます。
セレブの習慣が抜け切らず、一文無しでもファーストクラスに搭乗したり、
ブランド品を持ち歩いたり、チップを弾んだりと、いつまでもセレブ気取り。
まぁそれは本人の財布に響くだけなので勝手にすればいいけど、
庶民を蔑むような発言だけは許されません。
ジャスミンは義妹ジンジャーの元夫オーギーや恋人チリを、
まるで甲斐性なしのダメ男のように毛嫌いしますが、自分の夫ハルは詐欺師です。
金持ちの犯罪者よりも貧しくても堅気の彼らの方が1000倍マシです。
というか、2人とも別に貧乏ではなく普通の庶民ですし…。

とはいえ、たしかにジンジャーの元夫と恋人は、性格的にも若干問題があるので、
犯罪者よりはマシだけど、立派な人物とまでは言えませんから、
ジャスミンが彼らを毛嫌いするのもある程度理解できます。
しかし、彼女の職業差別だけは許せません。
スーパーマーケットでレジ打ちとして働くジンジャーに対して、
「私とは全く違う人間」と言い放ち、その仕事を蔑みます。
たしかにレジ打ちは誰でもできる仕事じゃなく、セレブ風情には到底無理です。
ジンジャーの恋人の友達から、歯医者の受付の仕事を紹介されますが、
その仕事まで嫌がるのだけど、そんな医療事務系の仕事なんて、
庶民(特に女性)にはかなり人気が高い職業なのに、贅沢すぎます。
結局、腰掛のつもりでその仕事を受けるのですが、そこの歯科医に気に入られ、
交際を迫られるのだけど、彼女は断固拒絶し、辞めてしまいます。
歯医者の妻になれば、セレブとまではいかなくても裕福な生活は送れるのに…。
なぜかアメリカでは、歯医者は普通の医者より軽んじられているので、
ジャスミンも「歯医者ごときが私と交際なんて百年早い」と思ったのかも。

そんな彼女は自分の美的センスを過信し、クリエイティブな仕事をしたいと、
インテリアデザイナーを目指して勉強します。
学校に通う金がないので、ネットで資格を取るために、
パスコン教室に通うという変な遠回りをするのですが、
自分で努力して職を得ようという姿勢はよかったと思います。
もし、それを成し遂げる話であれば、ボクも応援できる気がしましたが、
結局彼女は自分の美貌を頼りに、金持ちの妻になろうと考えるのです。
たしかに女性がセレブになるには玉の輿が手っ取り早いし、
インテリアデザイナーよりもいい生活が出来るでしょうが、
そんな安易な再起では応援する気にはなれませんよね。
彼女は出会いを求めて参加したパーティで外交官ドワイトと知り合い、
自分の経歴を詐称して近づき、見事ドワイトからプロポーズされますが、
婚約指輪を買いに行った宝石店でジンジャーの元夫オーギーに出会い、
彼に素性をバラされてしまい、婚約破棄されます。
ちょっと可哀想かとも思いましたが、オーギーが怒るのも無理はありません。
彼は宝くじで当てた20万ドルを、彼女の元夫に騙し取られていたんですからね。
庶民から20万ドルも騙し取るなんて、ボクなら怒る程度では済まず殺してます。

オーギーから素性をバラされた時、彼から息子ダニーの情報も得ます。
ダニーは元夫が逮捕された時に、家を飛び出し、音信不通でしたが、
オーギー曰くオークランドの楽器屋で働いているそうで、
息子を心配していたジャスミンは、彼に会いに行くのです。
息子と言っても元夫の連れ子だったので、実の息子ではありませんが、
ジャスミンがなぜ彼にそれほどまで気に掛けているのか不思議かも。
そもそも義妹の元夫がなぜ元義甥の居場所を知っているのか疑問です。
オーギーとダニーなんて全く接点なさそうなのに…。
義理の息子ダニーと再会したジャスミンですが、彼から拒絶されます。
どうやら元夫が逮捕されたのは、ジャスミンがFBIに通報したからのようで、
それを知ったダニーは、彼女を恨んでいるようなのでした。
元夫が詐欺で稼いだ金で豪遊していたジャスミンですが、
通報するなんて少しは正義心が残っていたのかと思うかもしれませんが、
そうではなく、夫の浮気を知って、夫から捨てられそうになり、
思い余って通報してしまっただけのことです。
夫は秘書、顧問弁護士、ジムのトレーナー、妻の親友、10代の留学生など、
何人もの女性と浮気していたみたいで、犯罪者なだけじゃなく最低な男です。
そんなダメ男の妻のくせに、よくも義妹の夫や恋人をダメ男と言えたものです。

婚約も破棄され、息子にも拒絶され、ジャスミンは完全に精神が崩壊し、
そこで本作は幕を閉じるという、まさかのバッドエンドでした。
彼女が再起できなかったのは、ボクにとってはハッピーエンドだけど、
さすがにあんなに精神に異常をきたされると、なんだか後味悪いです。
そんな精神異常者の演技が高く評価され、オスカーに輝いたのでしょうが、
そこまで悲惨な展開にしなくてもよかった気がします。
こんな構成で脚本賞候補になるなんて、やっぱりおかしいです。
構成といえば、本作はジャスミンが落ちぶれた現在と、
セレブ時代のシーンが並行して描かれる構成になっているのですが、
そのシーンの転換があまりにも唐突に行われるため、
急に時間が進んだり戻ったりするので、話がまだ見えない序盤は混乱しました。
もうちょっと観易い構成にはならないものかと思いましたが、
そもそもセレブ時代の話は、ほとんど無用なシーンだったので、
2~3回回想で描けば事足りたような気がします。
ウディ・アレン監督の作品の中では、本作が一番嫌いかも…。

-アカデミー賞主演女優賞候補の感想-
ゼロ・グラビティ
アメリカン・ハッスル
あなたを抱きしめる日まで
8月の家族たち

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[洋画] これは文句なし。「ブルージャスミン」

題名ブルージャスミン(Mademoiselle C) 監督・脚本ウディ・アレン 出演ケイト・ブランシェット(ジャスミン)、アレック・ボールドウィン(ハル、ジャスミンの夫)、サリー・ホーキンス(ジンジャー、ジャスミンの義妹)、アンドリュー・ダイス・クレイ(オーギー、ジンジ

  • 2014/05/20(火) 02:40:53 |
  • 窓の向こうに

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