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消されたヘッドライン

今年のカンヌ国際映画祭の賞には日本は絡めなかったみたいです。
国内では"邦画が元気"みたいなこと言われてるけど、それはハリウッド映画との比較。
ヨーロッパやアジア映画と比べるとどうなんでしょうね。
日本では世界各国の映画はあんまり観れないんで比較できませんが…。

消されたヘッドライン

2009年5月22日日本公開。
イギリスの人気ドラマを映画化したポリティカル・サスペンス。

ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、編集長(ヘレン・ミレン)に渦中のコリンズ議員(ベン・アフレック)と接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき…。(シネマトゥデイより)

"絶対に出来ない"と思う職業はいくつかありますが、新聞記者もそのひとつです。
事件現場に行って、コネ作って情報集めて、裏とって、締め切りまでに記事書いて…。
それを日刊で毎日やってるんだから、ちょっと信じられないバイタリティです。
こんな場末のブログの短い記事を書くのでさえ、思うように書けないのに…。
しかも出来上がった新聞の記事なんて一瞬にして消費されてしまうもの。
実際に読者は毎日の記事で読む新聞替えてるとは思えないのに、
ライバル社と比較して連日不毛な部数競争をしているように思えます。
うちも新聞を一部取ってますが、朝テレビ見れば、手抜き朝ワイド番組で
各紙の主だった記事は紹介してるし、いつ取るのやめようかと思っているくらいです。
読者から見れば記者なんて何紙の誰だろうと関係ないですが、本人たちは強い使命感と
功名心を持ってやってるんだろうし、そうじゃないとやっていけそうにないです。
その姿はちょっと滑稽にも思えるけど、規模は違えど巷のブロガーだって
多かれ少なかれ無益な功名心や、勝手な使命感みたいな意識はありますよね。
ボク自身もたまに"何書いてんだろ?"と我に返ることがあります。
…と、余談でした。

主人公の新聞記者カル(ラッセル・クロウ)は麻薬絡みの殺人事件を追ううちに、
友達の議員コリンズ(ベン・アフレック)の愛人の事故死との関連に気づきます。
それは軍事の民間委託を受注しようとする軍事企業による
社会的スキャンダルに発展していくのですが…みたいなストーリー。
でも巨大な陰謀vs新聞記者みたいな社会派サスペンスというよりは、
記者の視点から真相を究明するという娯楽性が高いミステリーです。
あんまり社会派ではないので、それを期待すると拍子抜けするかも。
でも政治スキャンダルも絡んでくる話だし、軍事の民営化なんて
まともな軍隊すらない日本からすると馴染みの薄いトピックスではあるので、
あまりボーとしてると振り落とされそうになるかも。
矢継ぎ早に新事実も明らかになっていくので、いちいち考えてる暇もありません。
ただまぁ事件の真相は意外なほど単純なので、途中の話はどうでもいいのかも…。
あ、単純といっても予想通りってことでもなくて、"そうきたか!"って感じ。
推理も二転三転して楽しめます。

コネと経験で事件を追う古いタイプの記者ベンと、
ペンすら持たないWeb版の新人記者デラ(レイチェル・マクアダムス)の
デコボコ師弟コンビがいい味を出しています。
変に恋愛みたいな展開にしてしまわないのに好感を持ちました。
でもベンとコリンズ議員の妻アンとの情事はシッカリ描きすぎかも…。
本筋とは全く関係ないし、事件の当事者なのに空気読めてない感じがするし…。
頭を整理する暇がないほどスピーディな展開なのに、どうも中弛みを感じます。
あと、犯人(実行犯)の行動もぶっ飛びすぎでリアリティがないですね。
なかなかのシリアルキラーっぷりで面白くはあるけど、一応社会派なんだから…。
それと後から思い直してみると、伏線の張り方も甘くて、スピーディさと相まって
観客に推理させるつもりがない感じも、ミステリーとしてはどうかな?

娯楽性は高くて観ている間は楽しめた映画ですが、あまり印象は残ってないです。
何年後かに地上波で見て、途中で"あ、これ見たことあるかも?"って思うような映画。

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