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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

歓送迎会やらお花見やらで飲み会が多い時期でしたが、
ボクはお酒を飲まないので、全然楽しくないです。
付き合いで参加したりはするけど、早く帰りたいです。
飲み会で特に嫌なのが、会費制にしても割り勘にしても、
酒を飲まない人が確実に割を食っていることですよね。
勝手に居酒屋のコースに飲み放題付けんじゃねーよ、って思います。
ボクは別に下戸なわけじゃなく、むしろ酒には強いです。
ただアルコールの味を美味しいとは思わないので飲みたくないだけです。
それにいくら飲んでも酔いませんから、酒はただ不味いだけの液体で、
ソフトドリンクの方がよっぽど美味しいです。
酔って楽しそうにはしゃいでいる人を見ると、見苦しいと思う反面、
ちょっと羨ましかったりもしますが、酒が好きじゃないのはよかったです。
貧乏なので、酒代が全く要らないのは助かりますから。
それにボクのような不遇の生活だと、酒に走ってしまいかねず、
アル中になる可能性も高かったでしょうからね。

ということで、今日はアル中が主人公の映画の感想です。

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
The Worlds End

2014年4月12日日本公開。
エドガー・ライト監督、主演サイモン・ペッグによるSFコメディ。

ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒という学生時代に達成できなかった挑戦にリベンジすべく、故郷であるイギリス郊外の街ニュートン・ヘイヴンに戻ってきた中年男性たち。終点となる12軒目のパブ、ワールズ・エンドを目指して、ひたすら飲みまくっては大騒ぎする彼らだったが、どこか街の住民たちの様子がおかしいことに気付く。やがて、住民が何者かによって操られていることが判明。目を光らせて青い血を流す彼らに追い掛けられながらも、五人はハシゴ酒を成し遂げようと逃げては飲んでを繰り返していく。(シネマトゥデイより)



サイモン・ペッグとニック・フロストの名コンビの共演作にハズレなしですが、
更に監督がエドガー・ライトとなれば、このトリオは最強。
本作も絶対面白いに決まっているとは思ってましたが、予想通り面白かったです。
このトリオの作品は本作と『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホットファズ』で
コルネット三部作と言うそうですが、三部作なんて言わず、
今後もどんどん作ってほしいですね。

とにかく奇想天外な話で、予想できない展開を見せる物語なのが素晴らしいが、
できれば全く予備知識なしで観たかったところです。
ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノの
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のSF版といった感じで、
途中から予想だにしない超展開に突入するところが魅力なのですが、
もし全く予備知識がなければ、その超展開にもっと度肝を抜かれたはずだし、
もっと楽しめたと思うんですよね。
しかし、この情報社会ではなかなか予備知識ゼロのまま映画を観ることは難しく、
宣伝等である程度の内容を知ってしまいます。
『アダルトボーイズ』のような同窓会コメディで始まる本作も、
宣伝の段階で、SF映画であり宇宙人が出てくることは示唆されてます。
なにしろ邦題のサブタイが「酔っぱらいが世界を救う!」ですから、
かなり壮大な話になりそうだと想像できてしまいます。

SF映画だと思って観始めると、中盤で宇宙人が登場しても、
超展開の驚きよりも「いよいよ本編突入」って印象になってしまうんですよね。
むしろ超展開が始まるまでは、いつ宇宙人が現れるのかが気になって、
序盤が冗長な前フリでしかなくなるので、あまり楽しめなかったりします。
まぁその超展開が本作の最大の売りなので、それを宣伝しないのは無理でしょうが、
それでもボクはなるべく本作の情報に触れないようにしていたため、
どんな宇宙人かは全く知らずに見れたのは正解でした。
まさかあんな宇宙人だったとは、それだけでも結構驚きがあったので、
SFだとわかりながらも、なかなか楽しめた方だと思います。
情報はなければないほど面白い作品なので、まだ観てない人は、
ここで回れ右して、先に本作を観ることをオススメします。
以下、ネタバレ注意です。

田舎町ニュートンヘイブンにある12軒のパブを一晩でハシゴすることを
「ゴールデンマイル」と言い、ゲイリーとその親友の5人組は、
学生時代の1990年6月22日にそれに挑戦するも達成できませんでした。
そして現在、中年になったゲイリーはゴールデンマイルに再挑戦しようと、
街を離れた4人の親友を故郷に集めるのです。
同窓会感覚で、特に何事もなく始まったパブ巡りですが、
4軒目、ゲイリーがトイレに行くと、ひとりの若者が入って来ます。
酔っぱらいのゲイリーはその若者に絡み、ケンカになりますが、
なんとその若者のクビがすっぽ抜け、青色の血が…。
ゲイリーの様子を見に来た親友たちもビックリ。
そこへ若者の仲間がやって来て、大乱闘になりますが、5人で何とか倒します。
ゲイリーたちは街がその青い血のやつらに乗っ取られ気付きますが、
気付いたことを住民に悟られたらヤバいと、何食わぬ顔でパブ巡りを続行します。
その青い血の奴らはジョイント部分が人工的な嵌め込み構造になっていて、
どうやら何者かに作られたロボットのようです。
ゲイリーたちは正体不明のそいつらを「ブランク」と名付けます。
どんな宇宙人が出てくるかと思ったら、そんなヘンテコなロボットで、
ちょっと驚きましたが、強いのに脆い構造が面白いです。

6軒目、緑の牧師と呼んでいた昔なじみのドラッグの売人に出会い、
ゲイリーは彼もブランクかもしれないと恐れながらも接触。
すると彼は人間のようで、今はブランクの奴隷になっていると教えてくれます。
どうもこの町にはブランクと人間が共存しているようですが、
ブランクに逆らう者はキャトられてブランクに交換されるようです。
7軒目、親友のひとりオーマンの妹サムが合流します。
サムは双子のブランクに襲われていたところをゲイリーに助けられます。
この双子ですが、壊れたパーツをもう一方から付け替えるのですが、
腕に足のパーツを取り付けたりと、キモ面白いです。
8軒目はディスコになっていましたが、踊っているのは学生ばかり。
その中にはサムの初恋の相手エイドリアンもいましたが、
エイドリアンは数年前に交通事故で死んだはずで…。
どうやら学生たちは住民たちが若い姿でブランク化したものらしく…。
そこで親友のひとりスティーヴンは、オカルトマニアの変人バジルと再会し、
この町が宇宙人に併合されたという話を聞きます。
この宇宙人は地球侵略ではなく、平和的に地球併合を画策しているようで、
ちょっと珍しい設定で、面白いですね。
まぁそのために都合の悪い人間はキャトってブランクに交換しているので、
地球人にとっては全然平和的でもなく、やっぱり侵略ですけど。

9軒目、ゲイリーたちは昔の姿のままの恩師に出会います。
先生はすでにブランク化しており、ゲイリーたちに対して、
宇宙人のイデオロギーの素晴らしさを説き、改心を促すのです。
それにオーマンも賛同します。
それにキレた親友のひとりアンディはオーマンをぶん殴るが、
オーマンの頭が割れて青い血が…。
オーマンはすでにブランク化していたようですが、
たぶん6軒目に彼がひとりでトイレに行った時にキャトられたんでしょうね。
なぜアンディが彼をブランクだと気付いたかですが、
ブランクには経年変化がないため、後天的にできた傷などは反映されず、
それがブランクかどうか見極めるヒントになるようです。
それをキッカケにブランクになった住民たちとの大乱闘が始まりますが、
ゲイリーたちは予想外に強いです。
4軒目のトイレではギリギリ勝てたって感じでしたが、ここでは圧倒気味。
飲めば飲むほど強くなる酔拳使いのような感じになってます。
でも多勢に無勢で逃げるしかなく、ゲイリーはサムを車に乗せて逃がします。
でも自分は親友と町に残り、この期に及んでもパブ巡りを続けるのです。

10軒目に向かう途中、親友のひとりピーターが、
当時のいじめっ子のブランクと出会い、ケンカに…。
その結果、彼はキャトられてしまいます。
残ったゲイリー、アンディ、スティーブは10軒目に着くが、
そこでゲイリーは2人に脱出するように告げ、自分だけ11件目に向かいます。
囮になったようにも見えるが、ただゴールデンマイルを成し遂げたいだけかも?
大親友アンディはゲイリーを見捨てることはできず、後を追います。
ブランクの追撃をかわしながら11軒目をクリアし、
最後の12軒目の店「ワールズ・エンド」に到着しますが、
そこで酒に飛びついたゲイリーを「飲み過ぎだ」とアンディが邪魔します。
どうやらアンディはゲイリーがアル中患者だと気付いたみたいです。
なんでもゲイリーは学生時代のゴールデンマイル挑戦の影響か、
アル中になって悲惨な人生を送って、リストカットまでしたみたいです。
でも11杯も12杯も同じなんだから、ここまできたらゴールデンマイルを
達成させてやればいいのに…、と思ってしまいました。

ゲイリーは意地でも達成しようと、ビールのタップレバーを引きますが、
それは宇宙人の地下基地への扉のレバーだったようで…。
基地で彼らはネットワークと呼ばれる宇宙人に遭遇します。
といっても姿は見えず、ある銀河共同体の意思みたいな存在ですが。
ネットワークは学生時代のゲイリーのブランクを用意しており、
学生時代がピークだった彼はブランク化されることに心が揺れるも、
自分のブランクを破壊し反抗します。
ネットワークは地球が銀河共同体に参加できるよう準備するため、
人間の中にブランクを潜ませて、自らのイデオルギーを広めようとしています。
昨今のIT技術の進歩も、ネットワークがイデオロギーを拡散するために
作らせたものらしいですが、なるほど面白い設定です。
そのイデオロギーは基本的に平和で高度な文明を目指すもので、
考えようによっては崇高なものかもしれませんが、
どんな崇高な説得も、酔っぱらい相手には全く通用せず、
ネットワークは「話しても無駄か」と諦め、あっさり地球を去ります。
壮大な計画だったのに、ひとりのオッサンを説得できなかったからって
そんな簡単に見限っちゃうなんて、ちょっと驚きの展開です。
なんだかある意味セカイ系的なオチですが、超展開といえばセカイ系ですね。

ネットワークが去ったことによりブランクは停止し、
その時起こった電磁パルスの大爆発により電子機器も全て停止し、
地球は混沌の暗黒時代になるのです。
うーん、「酔っぱらいが世界を救う!」って、むしろ逆じゃんって感じですが、
暗黒時代よりネットワークに支配された地球の方がいいかは微妙なところかな。
ブランクはそれから1週間後に活動再開しますが、人間から差別を受けます。
まぁ人間じゃないんだから、当然と言えば当然ですね。
最後は荒廃した世界で差別されるブランクを守るためにゲイリーは戦うのですが、
どんな経緯でそうなったのかはちょっとわかりませんでした。
なぜ敵だったブランクを彼が守ろうとするのか、全く意味不明ですが、
親友のピーターとオーマンがブランクになっちゃったからかな?
でもブランクは本人ではなく、キャトられた人のDNAで作られたロボットなのに。
なのでキャトられた本人もどこかにいそうな気がするんだけど…。

同窓会コメディがSFに超展開するのも奇抜でしたが、
そのSFの設定も斬新だったのが面白いです。
面白い作品だけど、ちょっとラストがぶっ飛びすぎているため、
コルネット三部作の中では最もイマイチだったかもしれません。

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