ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

『アベンジャーズ』シリーズなどアメコミヒーロー映画で知られるマーベルが、
2028年まで公開作を用意しているのだそうです。
アメコミ映画が好きなボクも、十何年も楽しみ続けられるのは嬉しいけど、
あまり先の展開を意識しすぎるのはどうかと思います。
たぶんディズニーではなくマーベルのロードマップなので、
『スパイダーマン』シリーズや『X-MEN』も含まれると思いますが、
とにかく一作一作全力で面白いものを製作してほしいので、
「このキャラは温存しよう」なんて考えられるのは嫌かも。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなんて、
まだ2作目も公開されてないのに、すでに2018年の4作目まで決まってますが、
そんなに先走られると、どんな気持ちで2作目に臨めばいいのか…。
どうせ2作目ではグリーンゴブリンとの決着は付かずに、
続編以降に先延ばしになるんだろう、…なんて思っちゃいますもんね。
毎作全力で取り組んでいたら、毎作評判がよくて、
結果的に長期シリーズになったというのが望ましいです。

ということで、今日は40年以上も続く、日本のヒーロー作品の感想です。
これを観れば長く続けばいいってもんじゃないと思わされます。

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
平成ライダー対昭和ライダー

2014年3月29日公開。
仮面ライダー1号からJまでの「昭和ライダー」15人と、
クウガから鎧武までの「平成ライダー」15人の対決を描く劇場版。

諸事情によりストーリーを記載しておりません。(シネマトゥデイより)



ボクは仮面ライダーシリーズには全く疎くて、本作も観る予定はなかったのですが、
どうしても時間を潰す必要が生じ、『サンブンノイチ』と迷った挙句、
本作を観ることにしました。

ボクは80年代前半生まれですが、昭和ライダーと平成ライダーの間に横たわる
『仮面ライダー』シリーズがテレビで放送されてなかった空白の10年が
ちょうど少年期に当たり、仮面ライダーのファンが少ない谷間の世代になります。
就学前に昭和ライダー最後のテレビシリーズ『仮面ライダーBRACK』、
及び『仮面ライダーBRACK RX』をギリギリ見た記憶があるくらいで、
その他の仮面ライダーは全く知りません。
でもBRACKもRXもけっこう好きで、子供ながらに嵌ってました。
なので非常に俄かではあるものの昭和ライダー派であるボクは、
クウガ以降の平成ライダーの在り方には不満や違和感を持っています。
「改造人間でもないのに、仮面ライダーを名乗るなよ」とか、
「ヒョロいイケメンばかり起用してチャラい」とか、
昭和ライダーファンにありがちな不満を持っていたのですが、
本作の予告編で仮面ライダー1号が、最新ライダーである鎧武に対し、
「オマエみたいなヒヨッコをライダーと認めるわけにはイカン」と言っていて、
ボクの気持ちを初代仮面ライダーである1号が代弁してくれたような気がして、
なんだかとてもスッとしたんですよね。
それ以来、「この映画はちょっと観たいかも」と思っていたので、
時間潰しに仕方なく観たとはいえ、いい機会だったかもしれません。
それに1号こと本郷猛を演じる藤岡弘もけっこう好きだし。

『平成ライダー対昭和ライダー』なんてタイトルではありますが、
実際は平成ライダーがメインの内容です。
『仮面ライダー鎧武』の劇場版に、過去のライダーがゲスト出演する状態です。
基本的には現行シリーズを見ている子供たちがメインターゲットなので、
仕方ないことではありますが、もう少し昭和ライダーの出番があってもいいかも。
変身前の1号、つまり藤岡弘の出番なんて、本当に少ないですからね。
まさか当時みたいに本人が変身後の1号を演じているわけでもないだろうし、
これではゲスト出演どころか、カメオ出演みたいなものですよ。
たしかに客層は小さい子がいる家族連れが多かったですが、
大きいお友達と言うには歳を食いすぎているオッサンが、
ひとりで観に来ている姿もけっこう見受けられましたが、
きっと彼らは昭和ライダー目当てだったはずです。
宣伝では昭和ライダーを前面に押し出し、往年のファンを誘引するだけして、
実際は昭和ライダーがほとんど活躍しない内容にするなんて、
往年のファンを蔑ろにする不誠実なやり方だと思います。
ちゃんとやりさえすれば、シリーズから離れた昭和ライダーファンに、
平成ライダーにも興味を持ってもらえるキッカケになるかもしれないのに、
これでは逆効果で、平成ライダーを認めたくないという思いが強まりました。

それにしても最新ライダーである鎧武って悲惨ですね。
平成ライダーのデザインって、どんどん仮面ライダーの原型を失っていて、
ボクなんかから見れば装飾過多でダサくなっているように思えましたが、
鎧武はその極みで、過去最高にダサいです。
歴史ブームがあったので、戦国武将をモチーフにするのはまだわかるが、
その鎧の意匠になぜフルーツなんてファンシーなものを取り入れるのか。
南京錠で変身するという意図も全くわかりません。
鎧武って名前自体もキラキラネームみたいで痛いし…。
たぶん平成ライダーの中でも人気がない方だと思われますが、
そのためか現行ライダーであるにも関わらず、本作での鎧武の出番は少なめです。
物語はディケイド中心で進行し、特にファイズがクローズアップされています。
ダブルもけっこういい扱いを受けていましたが、
このあたりは平成ライダーの中でも人気あるんでしょうね。
前任ライダーのウィザードも人気がなかったのか、扱いは悪目です。
まぁ人気だけではなく、変身前を演じる役者をキャスティングできたかも、
各ライダーの待遇が決まる重要な要素だったかもしれません。
半田健人演じるファイズなんて、もう10年前の作品らしいので、
鎧武のファンのチビッコなんて、ほとんど知らないんじゃないでしょうか。
それは昭和ライダーも同じで、1号は別格扱いとして、
エックスとゼクロスがクローズアップされていましたが、
これも当時演じていた俳優をキャスティングできたからでしょうね。

『平成ライダー対昭和ライダー』なんてタイトルではありますが、
平成ライダーと昭和ライダーがあまり戦わないのも不満でした。
すぐに共通の敵である悪の組織バダンが登場するためです。
バダンの幹部に仮面ライダーフィフティーンなる怪人(仮面ライダー)がいて、
そいつが本作のメインの敵となるので、
実際は「オールライダー対仮面ライダーフィフティーン」という構図です。
どうせ共闘することになるというのは、クロスオーバー作品のお約束ですが、
それにしたってフィフティーンの登場は早すぎますよ。
せっかく平成ライダーと昭和ライダーが戦っていても、
すぐにフィフティーンやバダンの怪人が横やりを入れてくるので冷めます。
フィフティーンの能力は、鎧武のように南京錠を使って、
15人の平成ライダーの力を使えるというものですが、
それってディケイドの力さえ使えたら同じことができるのでは?
フィフティーンを演じるのは板尾創路ですが、
息子を生き返らすために悪の組織に加担するなんて役は、
彼にはちょっと酷なんじゃないかなとも思いました。
(というか、観ていて辛いです。)

そもそも昭和ライダーが平成ライダーにケンカを売る理由が無茶苦茶。
実はバダンは黄泉の国の組織なのですが、
1号曰く、「平成ライダーの死んだ者への未練がバダンの地上への道を作った」、
つまり「平成ライダーは甘すぎる」という理屈で、とんでもないイチャモンです。
死を悼む気持ちや優しさを否定するなんて、正義のヒーローとしてあり得ず、
平成と昭和のライダー、どちらが正しいかは誰の目にも明らかです。
こんな動機で戦われたら、たとえ昭和ライダー派だったとしても、
昭和ライダーを応援する気にはなれないし、当時好きだったヒーローが、
そんなことをするなんて、ちょっと幻滅しちゃいます。
後にこれは平成ライダーと戦うことで、バダンの目を欺く作戦だと語られますが、
この理屈も意味不明で、ライダー同士戦ったところで、
別にバダンの地上侵略計画に何か影響があるわけでもないのに…。
いくら子供だましでも、もうちょっと筋の通った理屈は捏ねられないものか…。

結局共闘してバダンを壊滅させるのですが、その後またしても1号が、
今回の作戦は「バダンを欺くためだったが、本当の思いでもある」と言い出し、
「おまえらの生ぬるい優しさが、今回の危機を招いた」と、
昭和ライダーたちは平成ライダーたちに再び勝負を挑むのです。
あのイチャモンは本心だったのかと、再び幻滅させられます。
平成ライダー15人と昭和ライダー15人、両軍入り乱れての大乱闘になるが、
昭和ライダー優位で勝負は展開します。
余談だけど、平成ライダーってみんな武器を持ってるくせに、
ほとんど徒手空拳の昭和ライダーに圧されるなんてダサいです。
最後は1号のライダーキックが鎧武に炸裂し決着が付きますが、
なぜか1号は「我々の負けだ」と言うのです。
鎧武の後ろに雑草が生えていたことに気付いた1号は、
鎧武が雑草を守るためにあえてライダーキックを避けなかったと考え、
「一輪の花を守るなんて、本当の優しさかもしれん」と負けを認めるのです。
いやいや、雑草守るために体を張るなんて、下手すれば無駄死にだし、
それこそ昭和ライダーの嫌いな生ぬるい優しさですよ。
いくら子供騙しとはいえ、茶番にもほどがありますよ。

正直、どちらが勝ったとも言えないようなラストでしたが、
なんでも平成ライダーと昭和ライダーのどちらを勝たせるかは、
事前のファン投票で決められたそうで、
結局超僅差で平成ライダーが勝ったそうです。
でも戦いでは勝っていた昭和ライダーが、自ら負けを認めるというか、
平成ライダーに勝ちを譲ったようなこの曖昧な勝敗には、
平成ライダーに投票した人たちもさぞ不満だったろうと思います。
というか、実はラストは2パターン用意されておらず、
投票でどちらが勝ってもこのラストを流すつもりだったんじゃないのかな?
最後の1号のセリフ(藤岡弘のアフレコ)だけ用意しておけば、
どうらが勝利とも取れる描き方でしたからね。
そして最後に「仮面ライダーに平成も昭和もない」というセリフで終わるが、
そもそもその対立軸を作ったのは本作だろと呆れてしまいました。

あと、本作には仮面ライダーだけではなく、
「仮面ライダー対戦 feat.スーパー戦隊」と銘打ち、
最新スーパー戦隊の『トッキュウジャー』の5人と、
前任スーパー戦隊の『キョウリュウジャー』のレッドが客演しています。
彼らの出番を作るために、バロン総督を巨大怪獣にしていますが、
なんで仮面ライダーの劇場版のラスボスをスーパー戦隊が倒すんだよ。
(ちょっとだけ電王も協力してるけど…。)
余談ですが、『トッキュウジャー』のデザインもダサすぎるだろ。
特に合体ロボのチープさはやばいです。
鎧武やトッキュウジャーを見て、カッコいいと思ったチビッコたちが、
将来どんな悲惨な美的センスの持ち主になるのか心配しちゃうほどです。
とにかく、スーパー戦隊なんて出す暇があったら、
昭和ライダーや藤岡弘の出番をもっと増やせと思いました。
仮面ライダーの劇場版は毎作クロスオーバーになっているみたいで、
スーパー戦隊だけでなく、宇宙刑事シリーズなどともコラボしてますが、
クロスオーバーなんてのは、たまにあるから価値があるんであって、
なんでもかんでもクロスオーバーすればいいってもんじゃないよ。
そのうちプリキュアも登場させるんじゃないかと、本気で思います。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1265-4e31f3f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad