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リベンジ・マッチ

遅ればせながら、『笑っていいとも! グランドフィナーレ』を見ました。
タモリと明石家さんまのトーク中に、ダウンタウンとウッチャンナンチャンが乱入。
続いてとんねるず、爆笑問題、ナインティナイン、そして笑福亭鶴瓶が乱入し、
二度とあり得ないであろう噂通りの豪華共演で、痺れました。
その豪華共演だけでも眼福で満足でしたが、正直、内容的には面白くなかったよね。
これなら当初の予定通り、タモさんと各個のトークで進行した方がよかった気も。
実際面白さだけで言えば、お昼の最終回で放送された
タモさんとビートたけしのテレホンショッキングの方が笑えましたから。
ダウンタウンととんねるずや爆笑問題は共演NGだと言われているので、
この共演は奇跡だったわけですが、この収拾がつかない状況を見れば、
共演NG云々は関係なく、共演させるべきじゃないことがわかります。
ダウンタウンとウンナンだって、仲は良いはずだけど共演させませんもんね。
映画なんかでも、豪華共演を謳う作品ほど、内容はつまらなかったりします。

ということで、今日はハリウッド俳優の豪華共演による映画の感想です。

リベンジ・マッチ
Grudge Match

2014年4月4日日本公開。
ロバート・デ・ニーロとシルベスター・スタローン共演のボクシング映画。

1980年代初頭のピッツバーグ。お互いにすさまじい対抗心をむき出しにし、チャンピオンを目指して連戦連勝を重ねてきたボクサーのヘンリー・“レイザー”・シャープ(シルヴェスター・スタローン)とビリー・“ザ・キッド”・マクドネン(ロバート・デ・ニーロ)。ついに決勝戦を迎えることになった二人だが、試合前夜にヘンリーが突然の引退を表明してしまう。多くの謎を残した上に、決着もつかないまま30年が経過。プロモーターのダンテ・スレートJr.は、彼らに再びリングに上がって雌雄を決するファイナルマッチをオファーする。(シネマトゥデイより)



本作はボクシング映画ですが、なんとW主演を務めるのは、
『ロッキー』シリーズの主演シルヴェスター・スタローンと、
『レイジング・ブル』の主演ロバート・デ・ニーロです。
スタローンとデ・ニーロの共演というだけでも豪華ですが、
どちらも傑作ボクシング映画の主演俳優であり、
その2人が対戦するという内容の本作は、スタローン対デ・ニーロというよりも、
ロッキー・バルボア対ジェイク・ラモッタといった様相ですよね。
おそらく製作サイドの企画の意図もそこにあると思うし、
どうせなら本当に『ロッキー』と『レイジング・ブル』の
クロスオーバー作品にしちゃえばいいと思いましたが、
やっぱりそれは無理なんでしょうね。
両主演とも、過去作に囚われない全く新しいボクサーを演じていますが、
せめてオマージュくらいあってもよかった気がします。
といっても、最近までシリーズが続いていた『ロッキー』は覚えてるけど、
1980年公開の『レイジング・ブル』なんて全く覚えていないのですが…。
(むしろボクの生まれる前の作品で、観たことがあるかどうかもわかりません。)

ボクはボクシング映画が大好きなので、本作も楽しみに観に行きました。
でもちょっと想像していたものとは違ったかな。
『ロッキー』のようなストイックなボクシング映画ではなく、
ほとんどコメディなボクシング映画だったので…。
まぁ60オーバーのロートルにも程があるボクサー同士の試合を描いた物語なので、
こんな無茶な設定ではどう頑張ってもコメディにはなっちゃいますよね。
ただそれが悪いということはなく、なかなか笑えた面白いコメディ映画だったし、
クライマックスの試合シーンもちゃんと熱かったので満足です。
この2人の試合だから、どちらが勝つかも全く予想できませんでしたし、
本当に盛り上がる試合で、楽しかったです。

とはいえW主演とは言えども、やはり偏りはあるもので、
本作はどちらかといえば、スタローン演じるレイザーの方に
寄り添った物語だったような気がします。
でもボクとしては、デ・ニーロ演じるキッドを応援してたかな。
日本人特有の判官贔屓ってやつで、弱そうな方を応援したくなりますからね。
スタローンは衰えたとはいえアクション映画に次々と主演する
一線級のアクションスターだし、マッチョな体格も強そうですが、
デ・ニーロはドラマ映画が中心の演技派俳優で、
見た目的にはあまり強そうには見えませんからね。
『レイジング・ブル』でのデ・ニーロ・アプローチは今でも語り草ですが、
本作ではそれほどのアプローチは行えていません。
あり得ないロートルボクサーを演じるという趣向なので、それで構わないけど、
この二人が対峙したら、誰が見たってスタローンが強そうで、
思わずデ・ニーロ演じるキッドに肩入れしちゃいます。
まぁキッドに肩入れしてしまうのは、弱そうだからだけではないですが。

ピッツバーグの英雄的ボクサーであるレイザーとキッドは、
1982年のタイトルマッチで初対決し、キッドが勝利するも、
再戦した時には逆にレイザーが勝利し、戦績は五分に。
しかし三戦目を前に、レイザーが突然引退してしまいます。
それから約30年、元世界王者だった2人もすっかり落ちぶれ、
レイザーは造船所で働きますが解雇されてしまい、
キッドはバーでボクシング漫談をして食いつないでいます。
世界王者になったら一生安泰じゃないかなんて思ってたけど、
そんなに甘くはないんですね。
そんな2人の試合が、80年代の名勝負としてテレビで特集され、
俄かに注目されたことで、2人はプロモーターのジュニアから、
2人のことをテレビゲーム化したいという企画を持ち掛けられます。
そんな微妙そうなゲーム、誰が買うんだって感じですけどね。
レイザーが引退したのは、当時恋人サリーがキッドに孕まされたからで、
彼はキッドのことが大嫌いで、企画にも乗り気ではありませんでしたが、
背に腹は代えられず、1万5千ドルのギャラに惹かれて、渋々承諾します。

ところがモーションキャプチャの撮影日に、スタジオでキッドと鉢合わせし、
取っ組み合いの大ゲンカになりますが、その様子を動画サイトにアップされ、
その動画が面白いと話題となり、テレビでも取り上げられます。
そこに目を付けたプロモーターのジュニアは、
2人の試合を企画すれば儲かるんじゃないかと考えます。
キッドにとってはレイザーとの再戦は悲願だったので快諾、
レイザーも高額なファイトマネーに惹かれて渋々承諾します。
そんなに話題なら、すぐチケットも完売しそうなものですが、
そんなに甘くはなく、再戦決定記者会見も閑散としており、
犬猿の仲の2人ですが、5000枚のチケットを裁くために、
一緒に各所でプロモーション活動を行わざるを得なくなります。
カジノのチープなCMに出演させられたり、スカイダイビングさせられたり、
モータースポーツで下手な国歌斉唱をさせられたりと、
元世界王者とは思えない仕事を次々にブッキングされ…。
正直そのプロモーション自体にあまり効果はありませんでしたが、
2人はその先々で問題を起こして、それがまた話題になるのです。
最も注目されたのはUFCにゲストコメンテーターとして呼ばれた時で、
彼らは総合格闘技を「プロレスレベルだ」とコケにして、
それを聞いて怒った総合格闘技の現役選手から、右頬を殴られたレイザーは、
ワンパンチでその選手をノックアウトしてしまうのです。
単なるロートルだと相手にしてなかった人たちも仰天して、
チケットも即完売し、キャパ1万8000人の会場で試合することになります。
レイザーに倒されたUFC選手は、チェール・ソネンという実在の選手ですが、
還暦過ぎた元ボクサーのパンチでノックアウトされたりするものかな?
これではプロレスレベルと揶揄されても仕方ないですね。

そんなプロモーション活動の傍らで、ちゃんとトレーニングもしています。
レイザーは当時のトレーナーだったライトニングに再び協力してもらいます。
キッドも当時のトレーナーの息子に協力を仰ぐのですが、相手にされず、
デブでやる気のない適当なトレーナーをあてがわれます。
そんな彼に会いに来たのが当時レイザーの恋人だったサリーの息子BJ。
つまりキッドが彼女に孕ませた実の息子で、それが初対面でした。
BJは元アマチュアボクシング選手で、名門州立大のアメフトコーチ。
キッドはそんな息子にトレーナーを依頼するのです。
ライトニングのトレーニングメニューは昔ながらの古臭いものですが、
BJのメニューは近代的で、トレーナーの質ではBJが上かな。
造船所で肉体労働に従事していたレイザーに対し、
キッドは体たらくな生活だったので、その差を詰めるにはいいハンデです。
しかしライトニングの「馬の小便に浸すと拳の皮が厚くなる」って理論は、
なんだか迷信臭いけど、本当に効果があるんですかね?

試合が決まったレイザーに、元恋人サリーが訪ねてきます。
彼女は当時のキッドとの過ちをとても後悔しており、レイザーを応援しています。
レイザーも彼女のことをまだ愛していて、2人はヨリを戻すことになります。
息子のBJはキッドのトレーナーなので、母子で応援する側が違うことになります。
BJは母サリーから父キッドは最低な男だと教えられていましたが、
トレーニングに付き合ってみるとそんなに悪い父にも思えません。
BJはそんなキッドに自分の息子(キッドの孫)も紹介しますが、
実の息子に続き、孫にまで会えたことを彼は喜び、
息子や孫のためにもと、一層トレーニングに励みます。
これがボクがキッドに肩入れしたくなる最大の理由で、
ボクは恋愛よりも家族愛に弱いので、恋人サリーのために頑張るレイザーより、
息子BJや孫のために頑張るキッドの動機の方が心に響きます。
まぁレイザーの方も、実際に試合に臨む動機はファイトマネーなわけですが、
それは親友でもあるトレーナーのライトニングの介護費用を稼ぐためでもあり、
恋愛だけではなく友情も大きな動機になってるんですけどね。

そんな私生活も順風満帆になってきた2人ですが、双方に危機が訪れます。
孫がお泊りに来たキッドですが、なんと一緒に連れてバーに行き、
孫をほったらかしにして、若い女性客をナンパしてしまうのです。
あんなに可愛がっていた孫なのに、ちょっと不思議ですが、
それを知った息子BJは激怒し、キッドに二度と会わないと告げます。
キッドに肩入れしているボクでも自業自得で同情の余地もないです。
一方のレイザーは、網膜剥離で右目が失明していたことが
ライトニングに気付かれ、試合を中止するように進言されます。
網膜剥離はボクサーの職業病なので、それが本当の引退のキッカケかと思いきや、
造船所での事故で数年前に失明したみたいです。
サリーにも反対され、レイザーは試合を諦めるのですが、
事情を知らないキッドに「また逃げるのか」と非難され、思い直します。
でも実際は片目を失明してるのに、試合に出るなんて自殺行為で、
本人の意思はどうあれ、ライトニングやサリーは彼を止めるべきですよね。
ただキッドとの力の差を埋めるためには、片目失明くらいのハンデは必要かも。
どう考えてもレイザーが勝つだろうと思っていたボクも、
彼の失明を知って、どう転ぶか予想できなくなりましたからね。
キッドも息子BJに素直に謝り、改心を誓って仲直りし、
ついに試合の日を迎えるのです。

やはり右目失明の不利は大きく、キッドの左ジャブが見えないレイザーは、
1ラウンド目に右瞼から出血してしまいます。
しかし2ラウンド目には猛反撃し、キッドから2度のダウンを奪うも、
キッドに「やつは左パンチに弱い」と気付かれてしまうのです。
でも失明しているとまでは思わなかったみたいで、
右瞼の出血のせいだと思っているのかもしれません。
ただ、やはり能力に差があったのか、弱点がわかってもレイザーは倒せず、
一進一退の攻防が最終ラウンドまで続きます。
客席で心配しながら観戦していたサリーは、どうしても我慢できなくなり、
キッドのセコンドだった息子BJに、レイザーの失明のことを打ち明け、
BJは最終ラウンド直前にキッドにそのことを伝え、
「レイザーの見えるところで戦え」と進言するも、キッドは「知ったことか」と。
キッドは最終ラウンドで容赦なく左パンチを繰り出し、
レイザーからダウンを奪うが、セコンドのBJからの軽蔑の視線を感じ、
再び息子を裏切ってはいかないと思い直した彼は、
なんとダウンしているレイザーに肩を貸し、助け起こすのです。
試合再開し、レイザーの猛攻で今度はキッドがダウン。
これはもう決定打だと誰もが思いましたが、なんと今度はレイザーが、
あの大嫌いだったキッドに肩を貸し、助け起こすのです。
試合前までいがみ合ってた2人ですが、試合を通して絆が生まれ、
素晴らしい男の友情に感動しました。
結局そこでゴングが鳴り試合終了、勝敗は判定に委ねられます。
ここまでネタバレしておいてなんですが、勝敗だけは伏せておきますね。
どちらが勝ったにしても、とても清々しい試合だったことに変わりはありません。

エンドロール前のオマケシーンでは、因縁の再戦を大成功させたことに味を占めた
プロモーターのジュニアが、次なる因縁の再戦をあるボクサーにオファーします。
それはなんとマイク・タイソンとイベンダー・ホリフィールドの再戦です。
ボクシングには疎いボクでも、彼らの因縁の試合は知ってるほど有名ですが、
こうして仲良く本作に出演しているところを見ると、
レイザーとキッドほど犬猿の仲ってこともないみたいですね。
再戦企画にどんな条件を提示されても首を縦に振らないホリフィールドですが、
『ハングオーバー4』の出演を提示された時に「考えよう」と…。
笑っちゃいましたが、1~2作目に出演していたタイソンが羨ましかったのかな?

全米での評判はあまり良くないみたいだけど、
なかなか面白いボクシング・コメディ映画でした。

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