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LEGO(R)ムービー

季節の変わり目で風邪を引いてしまい、また更新できませんでした。
それでも勤め先がブラックなので、休むことができず、
ふらふらになりながらも出勤しましたが、家に帰るとグッタリで、
映画を観に行く気力も、パソコンをする気力もなく、寝ながらDVDを見てました。
今はちょっと回復したので、ほぼ一週間前に観た映画の感想を書きました。

寝ながら見たDVDの中に『フィニアスとファーブ/マーベル・ヒーロー大作戦』
という作品があったのですが、ボクはアメコミ映画ファンだから、
スパイダーマンやアイアンマン、ソー、ハルクが登場するようなので、
ディズニーのテレビアニメ『フィニアスとファーブ』は見たことなかったけど、
思い切ってレンタルしてみたのですが、なかなか面白い作品でした。
ディズニーがマーベルを買収しなければ、実現しなかった作品ですが、
いよいよディズニーもマーベルの作品製作に本腰を入れてきた感じですね。
(映画『アベンジャーズ』シリーズはパラマウントから奪っただけだし。)
『アナと雪の女王』の次回作となるディズニークラシックスも
マーベル原作のアニメ映画『Big Hero 6』だしね。
そういえば、来月2日にはテレビ東京系列で、
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の放送もはじまりますね。
日本でも見られるマーベルのアニメ作品が充実してきたのは嬉しいです。

ということで、今日はアメコミ関連アニメ映画の感想です。

LEGO(R)ムービー
The LEGO Movie

2014年3月21日日本公開。
玩具「レゴブロック」を題材にした3Dアニメーション。

エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。(シネマトゥデイより)



今年はマーベルコミック系のアメコミ映画は6~7本公開されるのですが、
ライバルであるDCコミック系のアメコミ映画は1本も公開されません。
2008年の『ダークナイト』以降、毎年公開されていたのに、
アメコミ映画ファンとしては残念なことです。
マーベルはディズニー傘下ですが、『スパイダーマン』シリーズはソニー、
『X-MEN』シリーズは20世紀フォックスと、各作品の映画化権が分散し、
各個バラバラに製作されているので多産できるのでしょうね。
その点、ワーナー傘下のDCは、映画化権がワーナー1社独占で、
しかもワーナーは1本に全力を注ぎ込んでしまうので、
今年どころか、2016年の超大作まで新作の公開がなさそうな感じです。

その2016年の新作というのが、DCコミックの二大スターである
バットマンとスーパーマンに夢のクロスオーバー作品ですが、
それに先んじて、その夢のクロスオーバーが実現しちゃいました。
それが本作です。
しかも本作では、バットマンとスーパーマンのみならず、
ワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュといった
DCのスーパーヒーローが揃い踏みで、その面子だけで言えば、
2016年の新作以上の豪華共演ですよね。
アニメ作品ではありますが、DCコミック系アメコミ映画がない今年に、
彼らの姿をスクリーンで観れるのは、アメコミ映画ファンとしては嬉しいです。
まぁレゴブロックのミニフィグの姿ではありますが…。

そう、本作はアメコミ映画ではなくて、レゴブロックが題材のホビー映画です。
数々のアメコミヒーローが登場しますが、主人公はレゴの作業員のミニフィグ。
それも全く特徴のない、プレーンなミニフィグです。
ボクはDCキャラ目当てで観に行ったので、バットマン以外のDCキャラが、
ほとんど活躍しないのはちょっと残念でした。
フラッシュの出番なんて、気付かない人もいそうなくらい少しだし…。
でも、レゴブロックが販売したことのあるシリーズであれば、
DCキャラ以外のキャラも登場させられるので、
アメコミ他誌である『忍者タートルズ』からミケランジェロが出演したり、
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの灰色のガンダルフと、
『ハリー・ポッター』シリーズのダンブルドア校長の、
奇跡の魔法使い共演が見られたりするのは面白いところです。
ただレゴがシリーズ化していても、本作がワーナー作品であるため、
ワーナーや傘下のニューラインの映画からしか登場させないみたいで…。
レゴ製品の中にはスパイダーマンやX-MEN、アベンジャーズもあるのに、
マーベル系アメコミキャラは一切登場させませんでした。
でも20世紀フォックス映画(今はディズニー映画になるのかな)である
『スターウォーズ』からはハン・ソロやC-3POが出演してるんですよね。
ちょっと基準がわかりませんが、むしろマーベルサイドが、
本作に自前のキャラを登場させることに難色を示したのかも。
もしキャラを貸して、ワーナーに大ヒットされたら悔しいですもんね。
まぁキャラを貸さなくても、本作は記録的な大ヒットになりましたが…。

正直、ボクも子供向け玩具が題材の映画と侮っていたので、
全米3週連続1位、約2億5千万ドルもの大ヒット作になるとは予想外でした。
それは日本の映画業界も同じだったみたいで、
今年の初めの予定では公開規模がかなり小さかったのに、
全米で大ヒットの報が伝わると一気に公開館数が拡大したように思います。
兵庫県在住のボクも、前売券を買った当時の最寄劇場は
大阪ステーションシティシネマでしたが、全米公開が始まるとどんどん拡大し、
兵庫県下のMOVIXあまがさきやTOHOシネマズ西宮OSなど、
近所の劇場でも観れるようになって、とても有難かったです。
ただ、不満なのは日本語吹替版のみの公開だったということですね。
別に海外のアニメ映画は日本語のみ上映の劇場が多いのは毎度のことですが、
本作に関して言えば、ヒットすることが全く想定されてない時点で制作された
日本語吹替版なので、その出来栄えはかなりいい加減なものです。
不人気海外アニメの吹替請負人である山寺宏一を異常なほど徴用し、
彼が何役もをこなす手抜きキャスティングです。
味方バットマンとラスボスの悪者キャラが同じ声ってあり得ないですよ。
もちろんオリジナルキャストはそれぞれ別の人が演じています。

もうひとつ日本語版の弊害は、誤訳に気付きにくいことです。
悲惨なことに、本作の日本語監修は、無能放送作家でお馴染みの鈴木おさむ…。
最近ではブスな嫁の名前の入れ墨を彫る痛いブサイクとして有名ですが、
最もあり得ないと思った誤訳はボスキャラの名前「おしごと社長」です。
オリジナルの名前は「President Business」なので、
それを訳すなら「おしごと大統領」ですよ。
おしごと大統領は主人公エメットたちの暮らすブロックシティの支配者で、
彼の構想通りに街は作られており、一企業の社長なんかではありません。
彼は大統領なので選挙で選ばれているのですが、
実は選挙の投票マシーンも彼の構想通りに設計されているため、
絶対に彼が当選する仕組みになっているのです。
彼が「選ばれし者」に固執するのは、自分が真に選ばれたことがないためで、
それが彼を悪事に走らす重要な動機であるはずなのに、
鈴木おさむの監修のせいで、日本語版ではそれが伝わり難くなっています。
他にもレジスタンスの基地の例えを、東京の人にしかわからないネタにしたり、
センスのない意訳しまくりで、作品を貶めていると言っても過言ではないです。
こんな奴が人気放送作家なんだから、テレビが面白くないのは当然です。
おまえは嫁と一緒に子づくり休業してろよ。一生。

日本語吹替のせいで、オリジナル音声より相当劣化した本作ですが、
それでもかなりの傑作で、全米での大ヒットも頷けます。
ボクは題材であるレゴブロック自体にあまり興味がなかったというか、
むしろあまり好印象はなかったのですが、本作を鑑賞して、
目からウロコが落ちたような気がしました。
ボクは幼少期から貧乏で、ほとんど玩具なんて買ってもらえませんでしたが、
知育玩具としてブロック玩具だけは買い与えられました。
しかしそれはレゴブロックではなく、ダイヤブロックです。
親曰く、レゴブロックは完成品通りに組み立てるもので、
自分で何かを作る発想力を育まないから意味がない、とのことで、
ボクもそれを真に受けていました。
レゴブロックのCMで、精密なお城を作っていたりしますが、
それしか作れない、プラモデルみたいなものだろうと…。
ところが本作の主題こそが、その思い込みを打ち破らんとするもので、
マニュアル通りに決められた完成品を作るのではなく、
自分で工夫していろいろなもの作ることを推奨する内容でした。
そしてレゴブロックはどんなものでも作れるということを
実証して見せる作品でもあります。

主人公エメットは、ブロックシティの建設作業員で、
おしごと大統領の決めたマニュアル通りに組立を行っていますが、
マニュアルがないと何もできないし、何も決められません。
いわば、彼はレゴブロックを設計図通りに組み立てるものだと思い込む、
ボクみたいなタイプを投影したキャラなのでしょう。
おしごと大統領は完成したものを改造されたりしないように、
「スパボン」なる秘密兵器で、完成したものを固定しようと企みますが、
スパボンとはスーパーボンドの略で、接着剤のことです。
ブロックが接着されちゃうと、もうブロックとしては機能しませんが、
大統領は自由な発想や工夫を否定する存在だと言えます。
ある日、エメットがマニュアル通りに組立作業を終えて帰宅する途中、
謎の美女ワイルドスタイルに出会います。
エミットが彼女に近づこうとすると、謎の穴に落ちてしまい、
そこでスパボンを止める「奇跡のパーツ」を手に入れてしまうのです。
それを手にしたものは説明書なしで何でも組み立てられる
「マスタービルダー」と呼ばれる「選ばれし者」となる運命で、
ワイルドスタイルは「選ばれし者」を探すレジスタンスのメンバーでした。
しかしエメットはマニュアルなしには何もできない凡人中の凡人で、
自分で作ったことがあるのは、何の役にも立たない二段ソファだけで…。
そんな彼が、マスタービルダーとして成長するまでを描いた物語です。

奇跡のパーツを手にしてしまったエメットは、
大統領の手下バッドコップに追われますが、
ワイルドスタイルや彼女の恋人バットマンに助けられて、
マスタービルダーたちの集う夢想の国に到着します。
ワイルドスタイルってバットマンの恋人だったんですね。
これで本作のバットマンがアメコミの設定を踏襲していないとわかります。
一応正体はブルース・ウェインだったりするんだけど…。
バットマンもマスタービルダーのひとりですが、
他のDCキャラやゲストキャラもマスタービルダーとして登場します。
どのキャラも過去にレゴブロックで発売されたミニフィグのはずですが、
映画やコミックのキャラだけではなく、リンカーンやミケランジェロなど、
歴史上の人物も作られているんですね。
実在する人物の中で意外だったのはバスケ選手シャキール・オニールかな。
子供の玩具のモデルになるなんて、すごい人気だったんですね。
ミニフィグの他にも、ユニキャットというネコとユニコーンの雑種がいますが、
彼女はブロックを数個組み合わせただけのキャラで、誰でも手軽に作れそう。
キャラもののミニフィグは買わないと手に入らないので、
基本パーツで作れるユニキャットみたいなキャラはとてもいいと思います。

マスタービルダーたちで、大統領の計画を阻止するための会議を開きますが、
エメットに発信機が付けられていたため、バッドコップ軍団が来襲し、
ビルダーたちはほとんど捕えられてしまうのです。
スーパーマンたちヒーローが呆気なく捕まるのは意外でしたが、
中でもグリーンランタンのお荷物っぷりは笑えましたね。
難を逃れたのはエメット、ワイルドスタイル、バットマン、ユニキャット、
ビルダーの長老ウィトルウィクス、宇宙飛行士ベニーだけでした。
ベニーですが、たぶんレゴブロックでも初期に発売されたものでしょうが、
妙に年季の入ったミニフィグで、ヘルメットは一部欠けています。
本作は彼に限らず、傷があるブロックが散見されるのですが、
実際に遊ばれたブロックを再現しているみたいです。
でも本作はCGアニメなので、本物のブロックではありません。
(一部本物からもテクスチャされているようですが…。)
せっかく実際にあるブロックしか使わず、本物を再現しているんだから、
ストップモーションアニメにすればいいのにと思います。
でもあれだけのブロックを組み上げるのは、逆に大変なのかも…。
爆発や海の波など、普通は特殊効果を使いたい部分も、
全てブロックで再現していますから、あれを実際に作るのは、
出来なくはないけど、気の遠くなるような作業なのかもしれませんね。

残ったメンバーで大統領のいるタワーに侵入することになりますが、
タワー侵入は過去に凄腕ビルダーが何人も挑戦し失敗しています。
そこでエメットは、ビルダーが絶対しない方法なら侵入できると考え、
個々の発想力を全く活かさず、チームワークに徹し、
マニュアル通りの乗り物を作って侵入することを立案します。
見事にその計画は成功するのですが、マニュアル通りこそが成功の鍵だとは、
なんとも意外な展開だけど、たぶん本作を製作したレゴとしても、
マニュアル通りに遊ぶことを完全否定する気はないということでしょう。
侵入に成功するも、大統領により長老ウィトルウィクスが殺されます。
選ばれし者のことを予言したのはウィトルウィクスでしたが、
その死に際に予言は作り話だったと言い残すのです。
エメットは自分がやはり普通の凡人だったと気付き落胆します。
しかし「なれると真実ことが大切」と言われ、仲間が感電死させられそうな時、
仲間を助けるためにバッテリーを抱えて、自ら奈落へと落ちて行くのです。

そこから驚愕の展開になるのですが、本作は是非観てほしいので、
あえてネタバレはしないことにします。
その感動を文章で伝えるのも、ボクの技量では難しいので…。
ひとつだけ言えば、ただ大統領を倒す展開ではなく、
大統領が改心する展開がとても感動的でした。
せっかく作った完成品を壊したくないという気持ちから、
接着剤を使ったわけで、大統領もレゴブロックを愛する気持ちには変わりなく、
本当に悪者だとは言えませんからね。
レゴとしても、製品が売れるなら客がどんな遊び方しようが構わないしね。
ただ本作で「レゴブロックはもっと自由な遊び方ができる」ということを、
伝えたかったのではないかと思われます。
大人でも熱中するものだと劇中でも描かれてるし、
ボクもアメコミシリーズをちょっと欲しくなったけど、
本作で出てくるようなものを実際に作るのは無理かも…。
特殊なパーツ使い過ぎで、めちゃめちゃお金がかかりそうです。
ミニフィグ1体で1000円とかしますからね。
いくら素晴らしい発想力があっても、結局お金がないことには、
マスタービルダーにはなれそうにありません。

レゴブロックで何でも作るマスタービルダーの発想力も凄いでしょうが、
レゴブロックを題材に、こんな素晴らしい作品を作る発想力の素晴らしいです。
ホビー映画だと舐めないで、大人の鑑賞に堪えるどころか、
大人こそが本当に楽しめる作品に仕上げていることに感心します。
その反面、チビッコにとっては本作はどうなのかな?
ミニフィグがブロックの世界で大冒険するだけでも、
チビッコは楽しめそうな気もするけど、本作の本当の意図は伝わらないかも。

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