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リディック ギャラクシー・バトル

ボクがよく行くシネコンは、TOHOシネマズが圧倒的に多いですが、
続いてMOVIX、梅田ブルク7が多く、たまに109シネマズでも観ます。
先月末、消費税増税に伴うTOHOシネマズの鑑賞料値上げに続いて、
MOVIXと109シネマズでも値上げがアナウンスされました。
しかも、どこのシネコンも一般料金は据え置きで、
各種割引料金を100円値上げするという方針ですが、
値上げのシステムまで同じなのは価格カルテルとしか考えられません。
TOHOシネマズが値上がりしたら、他のシネコンの利用を増やすつもりだったのに、
もともと談合体質の映画館業界が追従しないはずないか…。

ティ・ジョイ系シネコンもほとんど値上げするみたいだけど、
梅田ブルク7はまだ値上げのアナウンスはありません。
まだ予断は許しませんが、もし値上げしないのであれば助かります。
ただ梅田ブルク7は、もともと割引制度が貧弱なので、
他社のように各種割引料金の値上げしても意味ないし、
これからも利用回数が増えるということはないかな。

といことで、今日は109シネマズで観た映画の感想です。
どこのシネコンでもやってる映画なら、値段で観る場所を選べるけど、
本作のように109シネマズでしかやってないような映画の場合は、
劇場が決めた料金を甘んじて受けるしかないです。

リディック ギャラクシー・バトル
Riddick.jpg

2014年3月8日日本公開。
ヴィン・ディーゼル主演のSFシリーズ第3作。

ネクロモンガー族の最高位に就くも、司令官ヴァーコ(カール・アーバン)の策略によって見知らぬ惑星に置き去りにされたリディック(ヴィン・ディーゼル)。灼熱(しゃくねつ)の大地がどこまでも広がり、凶暴な水棲(すいせい)エイリアンが牙をむく、この星からの脱出を決意した彼は無人のシェルターで発見した非常用無線を発信。それに釣られてお尋ね者である自分を捕らえようと惑星に降り立った賞金稼ぎたちの宇宙船を奪おうとする。激しい攻防を繰り広げる賞金稼ぎ軍団とリディックだが……。(シネマトゥデイより)



前作『リディック』から実に10年ぶりの新作となった本作ですが、
正直このシリーズの続編が出るとは思ってませんでした。
たしかに前作は続きが作られそうなラストではありましたが、
興行的に失敗しているので、続編の製作は無理だろうと…。
実際に製作できなかったから、こんなに長いブランクがあるわけですが、
ユニバーサルがヴィン・ディーゼル主演の『ワイルド・スピード MEGA MAX』で
自社の史上最高のオープニング成績をたたき出すほどヒットしたことで、
ヴィン・ディーゼル主演の映画を作れば、ヒットするはずと考え、
一から新作を作るよりも、休止中のシリーズの続編の方が簡単だと思って、
約10年ぶりに本シリーズを復活させたんじゃないかな?
ただ興行的に失敗した前作は、出来もかなり悪く、評価も悲惨だったので、
それの完全な続編にするのは避けたような印象を受けました。
というのも、本作は前作の内容はほとんど無視してますからね。

でも前作のラストが続きそうな感じだったためか、完全には無視できず、
序盤に短い回想を使って、前作のラストと本作の冒頭を
無理やり繋がるようにしてあります。
苦肉の策なのはわかるけど、往生際が悪く、潔くない印象を受けます。
別に都合の悪い前作をなかったことにする続編なんて珍しくないんだし、
無理に前作と繋げる必要はないと思うんですよね。
下手に繋げてしまうと、前作未鑑賞の客の敷居を上げることにもなるのに。
前作を観た多くの人も、前作は駄作だと思ってるんだから、
その続編を観たいとは思わないはずで、本作の興行成績が、
コケた前作より更に下回ってしまったのは当たり前のことです。
まぁそれも想定してか、本作の製作費は前作の1/3程度なので、
興収が下がっても儲けは出たみたいですね。
それにオープニング成績は全米ナンバー1だったみたいなので、
前作に懲りなかったファンもそれなりにいるってことですかね。

その前作との繋がりを描いた回想さえ無視すれば、
本作は前作を未鑑賞でも全く問題なく楽しむことができます。
ただシリーズ1作目『ピッチ・ブラック』の内容を踏まえた物語なので、
前作は観てなくても前々作は観ておかないとちょっと厳しいです。
2000年公開の『ピッチ・ブラック』のストーリーですが、
殺人犯リディックを乗せた旅客宇宙船が辺境の無人星に不時着し、
暗闇に潜む未知の生物に襲われるが、夜目の利くリディックの力で、
その星から何とか脱出しようと奮闘するという内容のB級SF映画でした。
飲み込まれたら死ぬ暗闇をいろいろな手段で克服しながら脱出を目指すという、
シチュエーション・ホラーに近い内容だったと思いますが、
低予算ながらなかなかよく出来ており、好評を博しました。
ところがその好評を受けて作られたシリーズ第二弾は、
なぜかスペースオペラになってしまったんですよね…。
リディックは実は異星人(フューリア星人)で、
宇宙支配を目論むカルト教団ネクロモンガーと戦うという、
壮大なSFアクション超大作になってしまいました。
もしかすると『スター・ウォーズ』ブームの影響を受けたのかもしれませんが、
当然一作目のファンは、この思いがけない方向転換を歓迎するはずもなく、
不評を買い興行的に失敗し、シリーズは頓挫してしまいました。

ヴィン・ディーゼル人気で、再びシリーズ始動となる本作ですが、
前作と同じ轍は踏むまいと、一作目に近い内容になっています。
いや、近いというよりも、ちょっと脚色はしてあるものの、
一作目の焼き直しと言っても過言ではない内容に仕上がっています。
乱暴に言ってしまえば、一作目では暗闇に潜む未知の生物だったのが、
本作では雨に潜む未知の生物になっただけです。
この十数年の技術面の向上により、同じ低予算作品でも、
映像的にかなり進化していると思いますが、内容はほぼ同じ、
…いや、退化しているかもしれません。
暗闇が雨になっただけだけど、実はこの変更は致命的な改悪です。
なぜなら主人公リディックの「夜目が利く」という特性が、
ほとんど活かされなくなり、主人公の特異性が損なわれたからです。
彼は夜目が利く反面、眩しがりで明るいところが苦手という弱点もあり、
日中の野外など明るい場所では黒いゴーグルをしています。
しかし本作は夜目が利くという設定自体が活かされていないためか、
眩しがりの設定も活かされず、日中の野外でもゴーグルせずに行動します。
はじめは「ゴーグル無くしちゃったのかな?」と思たけど、
ちゃんと所持していたとわかり、単なるお洒落グッツになっちゃいました。
こんなリディックなんて、ただのカラコンのマッチョなオッサンですよ。
だから彼の魅力は激減したし、その分だけ一作目よりも劣ります。
以下、ネタバレ注意です。

前作でネクロモンガーの最高権力者ロード・マーシャルを殺したリディックは、
ネクロモンガーの掟に従い、ロード・マーシャルを継承することになりますが、
その地位を狙うヴァーゴ司令官の提案で、故郷のフューリア星を訪れることに。
しかし彼が連れて行かれたのはフューリア星ではなく、
本作の舞台となる未知の生物が跋扈する星で、そこに置き去りにされるのです。
これでネクロモンガーの出番は終わりで、罠にはめられたリディックが、
ヴァーゴ司令官に復讐したりするような展開にもなりません。
果てしない荒野が広がる星ですが、水と緑に溢れる場所もあるみたいですが、
そこに行くには沼地を通る必要があるのですが、
沼には猛毒の水棲怪物「マッドデーモン」がウヨウヨいて、
さすがのリディックも迂闊には近寄れません。
(当たり前だけど俳優のマッド・デイモンではなく「泥の悪魔」です。)
彼は小さなマッドデーモンを捕まえて毒を採取し、
ディンゴみたいな猛獣(以下、ディンゴ)を使って血清を作り摂取します。
これで毒は効かないから沼に入れるようになったのかなと思ったけど、
マッドデーモンは毒無しでも凶暴なので、食料用に一匹狩っただけでした。
血清を作るのに利用したディンゴは、なぜかリディックに懐いてしまいます。
毒を注射されたり檻に閉じ込められたりと、酷い扱いだったのに不思議ですが、
懐いたディンゴを可愛がるリディックにも意外でした。
彼が優しいのは女子供だけじゃなかったんですね。

雨雲が近づいていることに気付いたリディックは、
早くこの星から脱出しなければいけないと考えます。
はじめはなぜ雨を怖がるのか理解できませんでしたが、雨が怖いのではなく、
水棲生物のマッドデーモンの活動範囲が広がるのを恐れたようです。
賞金首である彼は、無人の廃墟から非常用ビーコンで遭難信号を発信し、
あえて賞金稼ぎをおびき寄せ、彼らの宇宙船を奪って脱出する計画を立てます。
信号を発信すると二組の武装集団がまんまとやってきますが、
荒くれ者のサンタナ率いる武装集団は賞金稼ぎですが、
ジョンズ率いるもう一組は賞金目当てではないようで…。
ジョンズといえば、一作目でリディックを護送していた賞金稼ぎと同名なので、
彼が再登場したのかとも思いましたが、彼は一作目で確実に死んだはずで…。
どうやら本作のジョンズは一作目のジョンズの父親らしく、
息子の死の真相を問い詰めるため、リディックを生け捕りに来たみたいです。

サンタナとジョンズは共闘し、宇宙船を奪おうとするリディックと戦いますが、
リディックの方が上手で、彼らの仲間は次々と殺されます。
リディック相手に戦うというのも、一作目と同じ展開です。
もっとも一作目では序盤のリディックは敵キャラでしたけどね。
リディックはサンタナとジョンズの宇宙船から、動力源(ノード)を盗み出し、
それを交渉の材料に、どちらかの宇宙船をよこせと要求します。
ところが交渉中に奇襲を受け、可愛がっていたディンゴは殺され、
リディックも狙撃手から麻酔銃で撃たれてしまい、
ジョンズに拘束され、息子について尋問を受けるのです。
息子は最低な奴だったから、父親としても知らない方が幸せなのにね。
尋問を受けたリディックは、何の不都合もないので真実を話しますが、
息子を誇りに思っているジョンズは彼の話を全く信じません。
そうこうしているうちに、ついに雨が降り出して、
彼らは湧いて出たマッドデーモンの群れに囲まれてしまうのです。
危険を感じたジョンズたちも、とにかく星を脱出する必要に迫られたため、
ノードを取り戻すべくリディックの交渉に応じ、彼を解放します。
解放に反対したサンタナは殺されますが、かなりグロい殺され方だったけど、
その過程が何とも小気味よく、ちょっと笑っちゃいました。

ノードはちょっと離れた場所にリディックが埋めて隠してあるので、
そこまでバイクでマッドデーモンの群れの中を突っ切って行く必要があり、
リディックとジョンズとサンタナの手下ディアスと3人で回収に行きますが、
ノード回収後、突然ディアスに襲われ、返り討ちにしますが、
バイクは壊され、宇宙船までは群れの中を走って帰ることになります。
群れ相手になかなか善戦するも、やはり無理があったみたいで、
リディックが胸を刺される重傷を負い倒れてしまいます。
倒れたリディックに駆け寄るジョンズですが、彼を助けるのかと思いきや、
彼の持っているノードだけ奪って、ひとりで宇宙船に逃げ帰るのです。
別にリディックの持つノードを回収しなくても、
自分もひとつ持ってるんだから宇宙船一機なら動かせるのに…。
…と思ったけど、実はこれには予想外の理由がありました。
リディックはマッドデーモンに抑え込まれて、絶体絶命になりますが、
その上空から何者かがマッドデーモンを一斉掃射するのです。
「まさかネクロモンガーがロード・マーシャルを助けに来たのか?」
と思いましたが、ネクロモンガーは消したい過去なのでそんなはずはなく、
ジョンズがノードで起動させた宇宙船で、リディックを助けに来たのです。
父ジョンズも子ジョンズと同様に嫌な奴かと思っていたので、意外な展開でした。
彼が負傷したリディックからノードを奪ったのは、
リディック用の宇宙船も起動させるためだったわけですね。
って、やっぱりそれでもリディックを回収した後でも間に合うよね。

ラストは次回作でついに本当の故郷フューリア星に行くと思わせる演出だけど、
まずまずの評価だし、予算に比べて成績も悪くないので、
実際に続編は作られるかもしれませんね。
でもまたネクロモンガー登場させてスペースオペラにするのもあり得ないし、
一作目の焼き直しになるのもどうかと思うので、期待はできないかも…。
でもどうせ続編やるなら、今度は遅くても2~3年中には公開してほしいです。

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