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新宿インシデント

今日はファーストデイで、ほとんどの映画館が1000円で観れるのに、
意外とお客さんが少ない気がしました。
GW中とはいえ平日だからなのか、GW中だからみんな違うレジャーに行ったのか…。
かなり混雑を予想していたんですが、ゆったり観れてよかったです。

新宿インシデント

2009年5月1日日本公開。
ジャッキー・チェン主演のバイオレンス・社会派ドラマ。

恋人を探して密入国した鉄頭(ジャッキー・チェン)は、故郷の知人を頼って密入国者たちがアジトにしているアパートにたどり着く。恋人を探す暇もなく毎日必死に働く中、ひょんなことからヤクザの組長の命を助け、運命的な友情が生まれる。この出会いが彼を大きく変え、やがて鉄頭は裏社会の実力者となっていく。(シネマトゥデイより)

"こんなジャッキー映画見たことない"というキャッチコピーの本作。
たしかにジャッキーといえばカンフーコメディのイメージが強いですね。
本作みたいな血生臭いバイオレンスは見たことないかも…。
しかもあまりの過激な内容に中国本土では上映中止になったとか?
まぁ実際のところは過激といってもヤクザモノのVシネレベルなので、
中国共産党か何かの政治的意向で上映中止になったんだと思いますけど。
なにしろ90年代が舞台とはいえ、中国人が日本に密入国し、悪さばかりする話です。
お世辞にも中国人のイメージが良く描かれているとはいえませんし…。
日本人をぶち殺すことに爽快感を覚える人なら別でしょうが、
中国人から見て、あまり感じのいい映画じゃないかもしれませんね。
そういえばジャッキーは最近、中国批判とも取れるような発言で物議を醸してます。
いろいろ弁明はしているようですが、何かしら祖国に思うところがあるんでしょうね。
それに対して日本人ですが、登場人物のほとんどがヤクザなので、
イメージよくはないですが、それでも密入国者に比べれば小奇麗でマシかな?

本作ではジャッキーはケンカはまあまあ強いけど、カンフーは全く使いません。
もうさすがに歳だからアクションスターとは違う、新しい役柄を模索してるのかな?
CGやらワイヤーやらで、運動音痴な俳優でもアクションできますし…。
というか、去年の五輪前の中国映画ブームと、"カンフー○○"や"少林○○"の連発で、
もうそろそろカンフー映画はおなか一杯な感じもしますしね…。
そして本作では、カンフーだけでなく、コメディからも脱却してます。
ジャッキーといえば3枚目ヒーロー役が多かったけど、本作では黒い役柄。
最低限の義はあるけど、所詮は密入国者で盗みも人殺しも厭わない犯罪者。
裏社会でのし上がっていくギャングスター(?)です。
恋人に男がいると知るやいなや、女買うし、すぐに別に女作るし…。
彼の考える真っ当な仕事ですら密入国斡旋みたいな事業だし…。
あんまりいいイメージの役とはいえません。
今までのイメージからは見事脱却したしたとは思いますが、
やっぱりカンフーしないし、ニコリともしないジャッキーは、らしくないです。
なにより若々しさを感じず、歳相応かそれより老けて見えますね。

全登場人物中、唯一真っ当な役というかいい役だったのは、我らが竹中直人です。
情に厚い刑事の役で、誰の目にもいい人だし、かなり印象に残る重要人物です。
舞台が新宿ということもあって、全編半分は日本語。
かなり日本の観客にサービスのいい中国映画です。
でもなんか日本語のセリフが変かも…。中国人俳優の日本語は仕方ないとして、
なんで日本人俳優のセリフまで変な感じなんだろ?
竹中直人とかベテラン俳優までちょっとダイコンっぽい…。
脚本のセリフを日本語に訳した翻訳家が下手なのかも?
もうひとりのメイン級の日本人、加藤雅也も物語の鍵となるおいしい役です。

ジャッキー以外に中国人俳優の重要人物といえば
ダニエル・ウー演じる密入国仲間の若者ですが、なんか悲惨な役です。
とにかく不運で可哀想な役なんですが、同情の余地がないところが更に惨め…。
けっこうイケメンなのにパンチパーマとか、妙なビジュアル系のコスプレとか、
見た目からして残念な役です…。
でもまぁ何かとインパクトのある役ですけどね。

90年代の新宿歌舞伎町が舞台ですが、暴対法が施行されたばかりの頃で、
ヤクザ社会の転換期に組の抗争に乗じてのし上がっていく中国人の話。
歌舞伎町に行ったこともないし、ヤクザ社会のことはよく知りませんが、
本作のヤクザは、ヤクザというよりもマフィアっぽいかな?
まぁ外国人から見た日本の裏社会って感じでしょうか。
とはいえ日本舞台の外国映画のわりには、トンデモない誤解もそうないし、
邦画として公開してもいけそうな感じです。
そういえば本作中でちょくちょくゴミの分別の話が出てきますが、
日本がゴミの分別にに熱心なのが中国人には面白いカルチャーショックなのかも?
感心してるのかバカにしてるのかわかりませんが…。

どちらかといえば日本贔屓に作られている映画だと思いましたが、最後の最後に
"密入国は90年代に急増したが、2000年代には減ってきた"みたいな字幕で終わります。
これは明らかに、中国も発展したし日本に魅力がなくなったというメッセージです。
密入国者は来ないでほしいけど、密入国してでも来たい国じゃなくなったんですね…。

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