ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

大脱出

来月9日に行われる東京都知事選ですが、告示を目前に盛り上がってます。
ウチの県(兵庫県)は、ロクな候補者が立たず、無能な現職が当選するので、
東京や隣の大阪など、知事選が盛り上がる自治体が羨ましいです。

東京都知事選は、あたかも舛添要一元厚労相と細川護煕元首相の
一騎打ちのような感じで報道されることが多いですが、
実際には田母神俊雄元航空幕僚長への世間の注目もかなり高いようです。
ボクは都民じゃないので投票できませんが、気持ちは田母神推し。
逆に細川だけには絶対になってほしくないと思っています。
反原発など争点以前に、76歳にもなって出馬するなと言いたいです。
そんな高齢だと東京五輪まで元気でいられる可能性も低く、
4年の任期すら全うできるかも懸念されます。
まぁボクの予想では無難に舛添になるんじゃないかと思います。

ということで、今日は高齢の元知事が出演する映画の感想です。

大脱出
Escape Plan

2014年1月10日日本公開。
スタローン、シュワルツェネッガー共演のサスペンス・アクション。

陸から離れた海上に存在する、通称墓場と呼ばれるタンカー監獄。ある日、その監獄に、世界でもトップレベルののセキュリティーコンサルタントのブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が身に覚えのない罪で投獄される。ブレスリンは、自らが設計に携わったこの監獄から脱出することを決意。しかし、囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)がブレスリンの前に立ちはだかり……。(シネマトゥデイより)



今年公開のハリウッド映画の中でも、特に楽しみなもののひとつが、
大ヒットアクション映画『エクスペンダブルズ』のシリーズ第3弾でしょう。
このシリーズの大きな見どころのひとつといえば、
スタローン、シュワ、ウィリスの大御所アクション俳優の揃い踏みですが、
ウィリスは法外なギャラを要求したことで、最新作からは降板しました。
残念な気持ちはありますが、降板理由がそれなだけに、
そんな守銭奴の出演はコチラからも願い下げ、
スタローンとシュワだけでも十分だよ、と本気で思ったのですが、
その2人がシリーズ最新作に先んじて共演した本作を観て、
その考えは改めざるを得なくなりました。
改めたのは、やっぱりウィリスが必要だということではなく、
『エクスペンダブルズ』シリーズはジェイソン・ステイサムら、
中堅のアクション俳優が頑張っていたからこそ面白く、
本当にスタローンとシュワだけでは全く十分じゃなかったということです。

大御所アクション俳優のスタローンとシュワの共演となれば、
期待するのはアクションシーンですが、本作はそれがかなり弱いです。
アクション映画の一時代を築いた2人も寄る年波には勝てず、
還暦を疾くに過ぎた彼らにアクション映画はもう無理なのでしょう。
まだ『エクスペンダブルズ2』の時のようなガンアクションなら、
体力の衰えをそれなりに誤魔化すことも出来たのでしょうが、
本作の主な舞台は刑務所で、彼らは囚人役のため、銃火器なんて持てず、
必然的に衰えた肉体のみでのアクションとなってしまいます。
本人らももはやロクなアクションはできないと思っているのか、
アクションシーン自体が予想を遥かに下回る量となっており、
アクション映画として観に行くと、不満だし退屈です。
もちろん多少のアクションシーンはありますが、それもやはり地味で、
2人ともガタイだけは依然厳ついだけに、アクションとのギャップが激しく、
さらに残念な印象を受けてしまいます。

シュワが看守から拷問を受けるシーンなんかは、
「お年寄りはもっと労わって!」と思ってしまったくらいなので、
そんな風に思われるようでは、アクション俳優失格です。
スタローンに関しては、彼の出演作で衰えをリアルタイムで観てきたので、
急激に衰えた印象は受けませんが、長らく政治家として活躍し、
本格復帰したばかりのシュワの方は、政治家になる以前の残像が強く、
急激に残念な感じになってしまった印象を受けます。
一応本作の前に、復帰後初の単独主演作『ラスト・スタンド』も観て、
その作品がイマイチだったのは監督の力量のせいだと考えましたが、
本作を観て、やっぱりシュワ自身の力量も落ちていると確信しました。
結局俳優に復帰するのであれば、政治家だった数年間はブランクでしかなく、
政治家転向は誤った判断だったようにさえ思えてしまいます。
彼自身、50を過ぎてアクション俳優に限界を感じたから、
政治家になったんじゃないのかな?

アクションがダメでも、ストーリーが面白ければいいのですが、
本作の邦題同様、陳腐で在り来たりな脱出劇となっています。
シュワの俳優復帰に当たり、親友のスタローンが、
2人で共演できる素晴らしい脚本はないかと一生懸命探し、
ようやく見つけたのが本作らしいのですが、
まさかこの程度の脚本で満足していたことにビックリです。
以下、ネタバレ注意です。

政府などからの依頼で刑務所の管理体制を調査するセキュリティ会社に勤める
スタローン演じるブレスリンは、囚人のふりをして自ら収監され、
管理体制の不備を突いて脱獄するのが仕事。
14もの刑務所を刑務所を脱獄した脱獄の天才で、
その経験を執筆した著書『矯正施設の管理体制の問題点』は、
刑務所業界のバイブルとなっています。
主人公がプロの脱獄師という設定はなかなか面白いけど、
そのリアリティにはかなり問題があるように思いました。
冒頭のベンドウォーター連邦刑務所なんて、懲罰房の受け渡し口から、
囚人が腕を突っ込めば暗証番号式のキーレス錠に手が届く状態で、
そんな不用心な刑務所、あるわけないです。
プロのブレスリンじゃなくても気が付く管理体制の問題点ですよ。

その腕を見込まれたブレスリンは、CIAからの極秘に、
「墓場」と呼ばれる秘密の刑務所のコンサルタントを依頼され、
引き受けた彼はいつも通り囚人として収監されます。
墓場は民間軍事企業が経営する刑務所で、看守も元軍人。
その場所も極秘で、ブレスリンも教えてもらえません。
ガラス張りの牢獄や強力なハロゲンライトを照射する灼熱の懲罰房、
看守たちの暴力など、かなり非人道的な刑務所なため、
身の危険を感じたブレスリンは、所長と面会し調査の中止を申し出ますが、
協力者であるはずの所長は事前に聞いていた人物とは別人で、
コンサルトの話も通っておらず、刑務所から出してもらえません。
ブレスリンは自力で脱獄するしかなくなり、
シュワ演じる囚人エミールと協力して、2人で脱獄を計画します。

ブレスリンたちがまず取り掛かったのは、刑務所の所在地を調べること。
脱獄のために外の仲間に連絡を取るにしても、所在地は重要です。
窓ひとつなく、昼か夜かもわからないような刑務所なので、
所在地を予想するのも容易ではなく、この展開にかなり時間を割きますが、
ボクはその刑務所が海に浮かぶタンカーだと初めから知っており、
わかり切ったことを調べている展開は、もう退屈で堪りませんでした。
ブレスリンは懲罰房の床下から脱出し、通路を通って甲板まで行き、
「海の上だったのか」と驚愕するのですが、「知ってたし」って感じで…。
なぜ自分がそのことを知っていたのか、鑑賞中は自分でもわからなかったが、
「もしかして」と思って、鑑賞後にポスターを確認したら、
「海に浮かぶその監獄は…」と所在地が明記されてました。
さらに予告編やTVスポットにも、ご丁寧にタンカーの映像が使われており、
これではいつの間にか知っていて当然です。
(上記のシネマトゥデイさんから引用したプロットでも言及されてますね。)
刑務所の所在地の真相って、けっこう重要な展開だと思うのに、
それをネタバレするなんて、配給会社はやはりアホなのか。

所在地が海上とわかっても、緯度経度が全くわからないのでは意味がなく、
ブレスリンは簡易な六分儀を作って、自分は一切外に出られないので、
ムスリムの囚人に計測をお願いするのです。
囚人に場所を知られたくないため、外を絶対に見せなかった所長ですが、
空の見える場所で礼拝をしたいという彼の頼みは断り切れず…。
非人道的な刑務所とは、宗教上の自由は大切にするんですかね。
(まぁ所長が承諾したのはそれだけが理由じゃないですが。)
このムスリムの囚人は本作の第三の男ともいうべき重要な役で、
終盤では3人で脱獄しようとするのですが、彼は途中で死にます。
でも「俺に構わず先に行け!」的なカッコいい死に様でした。
ファラン・タヒールというあまり知らない俳優が演じていますが、
そんな需要な役なら、もっと名のあるキャストがよかったのでは?
スタローンとシュワのダブル主演を強調したいがために、
他の俳優はわざと地味なキャスティングにしている気がします。

タンカーのだいたいの位置も計測でき、今度は外部との連絡手段ですが、
ブレスリンは刑務所内の診療所の医者にお願いして、
仲間に助けに来るように連絡を取ってもらうのですが、
医者がたまたまお人よしだからよかったものの、
普通そんな人物がこんな場所で働いているはずがありません。
そんな確率の低い偶然頼みの脱獄を計画するブレスリンが、
よくも今まで十数件もの脱獄を成功できたものです。
あとは囚人たちに暴動を起こさせて、その隙に甲板まで上がり、
ヘリで助けに来た外の仲間に拾ってもらって脱獄成功です。
ラストにエミールの素性について、ちょっとしたサプライズがあるけど、
彼の素性なんて、客のほとんどは気にもしてなかったと思われ、
「だから何?」ってオチでした。
結局、ブレスリンをハメた首謀者は、彼の会社の上司ハッシュで、
ハッシュはタンカー刑務所の出資者でもあり、
ブレスリンを使ってその刑務所の堅牢さをアピールしたかったわけですが、
CIAがブレスリンに脱獄依頼をしたのは全くの偶然ですよね。
都合がよすぎて筋が通っていないため、その背景がややこしく感じました。

今のところ、今年暫定1位の駄作です。

コメント

そうなんですよ

やはり管理者さまに先駆けて観るもんじゃないと反省。
仕事の終了時間と開始時間の都合で観てしまいましたが、これなら同時刻の開始時間だったゼロ・グラビティの2D版を観ればよかった。

  • 2014/01/21(火) 21:47:38 |
  • URL |
  • 通りすがり #-
  • [ 編集 ]

映画の上映スケジュールと余暇の兼ね合いは悩ましいところですね。
シネコン乱立でスクリーン数は多いのに、
都合のいい時間に観たい映画がやってないというのは困ったものです。

この映画は記事だと今年6本目ですが、実際に鑑賞したのは2本目でした。
鑑賞してからすぐに感想を書くつもりでしたが、
あまりにもどうでもいい内容だったので筆が進まず、
後回しにしちゃいました。

  • 2014/01/23(木) 23:17:55 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/1216-d5a4f476
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad