ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

バーン・アフター・リーディング

まだ観た映画のストックがあるので、順番に感想記事を上げていくつもりでしたが、
昨日観た最新の映画の感想を先に書きます。
とにかくこの映画は下手にネタバレを聞いてしまう前に観に行った方がいいです。
ウチではネタバレは書きませんが、観に行くつもりの人は読まない方がいいかも。

バーン・アフター・リーディング

2009年4月24日日本公開。
去年『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞を受賞したコーエン兄弟の最新作。

CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラッド・ピット)とリンダ(フランシス・マクドーマンド)。そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で…。(シネマトゥデイより)

映画としては、ここ3年ぐらいで最大の衝撃を受けました。

コーエン兄弟の監督した前作で、オスカーにも輝いた『ノーカントリー』は
シリアルキラーものとして観ていたら、全然意味のわからない終わり方でビックリ。
主人公だと思っていた男(ジョシュ・ブローリン)はあっさり死んじゃうし、
最後はトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官が、
よくわからない夢の話を妻に語っているシーンで幕が下りるという
わけのわからない終わり方で、"一体どうゆう映画だったんだろう?"と…。
後で友達から解説してもらって、"世の中は世知辛い"というテーマだと知りましたが、
これが何でオスカーを取れたのか疑問に思ったものでした。
でも本作を観て、ちょっとコーエン兄弟の特徴というか、魅力がわかった気がします。

本作のタイトルを訳すと"読んだ後に燃やしてください"って意味ですよね?
つまりネタバレさせないでくださいってことですよね?
なので、とにかくネタバレだけは避けたいので、肝心なことは何も書けないんですが、
あのシーンだけは本当に衝撃を受けました。
クライム・コメディらしく、緊張感の中にも、バカな登場人物たちの滑稽な演技で、
お客さんも終始クスクス笑っていて、劇場内には和やかな雰囲気が漂っていました…。
…が、次の瞬間、唐突に衝撃的なシーンが!
あまりのことに一瞬で血の気が引いて、その後汗が噴出しました…。
虚を突かれたというか、まさかそうなるとは思わなかったというか…。
あの流れであの人があんな形であんなことになるなんて…。
人によっては全然なんてことないシーンかもしれませんが、
ボクはとにかく信じられないものを観たような気になりました。

そのシーンから一転、コメディからバイオレンス・サスペンスになるんですが、
今までクスクス笑っていたお客さんも凍りついたように静まり返って、
観る姿勢が変わるというか、どんどん引き込まれていく感じが伝わってきます。
しかし怒涛の展開で、ストーリーもクライマックスかと思われたあたりで、
今度は肩透かしを食らったようにグダグダと幕を閉じます。
その様はまるで『ノーカントリー』のラストのようですが、
それを知らないと"え、これで終わり?"と思うこと必至です。

『ノーカントリー』と同じく、全く何が言いたかったのかわからない映画でしたが、
ラストのグダグダなシーンでCIAのお偉いさんが、
「この事件から何を学んだか」みたいなセリフを言っていましたが、
たぶんその答えがこの作品のテーマなんでしょうね。
このオッチョコチョイな登場人物たちの群像劇を観て、なにか教訓を汲み取れよ的な、
不親切というか、投げっぱなし作品だと感じました。
正解かどうかは別として、ボクが感じた教訓は"現状で満足しろ"ってことかな?
またいずれ、友達に解説してもらいます…。

それにしても、こんなに愛すべきバカを熱演したブラッド・ピットに拍手。
今までの彼のキャリアの中で、一番好印象を感じた素晴らしい演技でした。
それこそ本年度のオスカー主演男優賞にノミネートされた時の
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のベンジャミン役よりもよかったです。
たぶん主演のジョージ・クルーニーも、ジョン・マルコヴィッチもよかったですが、
主要女性キャストはなんかイマイチだったかも…。
フランシス・マクドーマンドもティルダ・スウィントンも大女優だけど、
色気を感じないというか、なんか魅力に欠けるんですよねー。
どちらもジョージ・クルーニーの浮気相手役だけど、
彼みたいな渋い男前にはとても釣り合わないような印象でした。

とにかくビックリしたし、引き込まれるストーリーではあったのですが、
なんか勿体無いという印象が残ってます。
あの衝撃シーンがなくて、そのままコメディとして展開しても、
かなり楽しい作品になったんじゃないかなぁ…なんて。
まぁそれだと単なる豪華キャストのコメディ映画になっちゃいますが…。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/121-fdbc806f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad