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2013年日本映画ベスト10

昨日の2013年アニメ映画ベスト10に続いて、今日は実写邦画のベスト10です。
昨年観た実写邦画は69本で、実写洋画の138本に比べると丁度半分ですが、
本数的には過去最高本数の実写邦画を観た年だったかな。

今年最もヒットした実写邦画は『映画 謎解きはディナーのあとで』。
それでも30億円程度で、年間興行成績の6位という結果。
邦画は洋画に比べると客が多い印象がありましたが、
ヒットする邦画もアニメばかりで、実写は全然ですね。
それでも嵐の主演作は頑張っている方で、実写邦画だけのランキングなら、
実写邦画4位が『プラチナデータ』、11位が『陽だまりの彼女』でした。
さらにジャニーズ主演であれば、実写邦画9位に『劇場版 ATARU』、
12位に『図書館戦争』、15位に『脳男』という結果で、
実写邦画15位以内にジャニーズ映画が6本も入っています。
ジャニーズ以外でひとり気を吐いていたのは、福山雅治です。
主演映画『真夏の方程式』は実写邦画2位、『そして父になる』が3位と、
今年の実写邦画は福山雅治の年だったといっても過言ではないです。
あ、一応断っておきますが、年間興収は集計期間などによって結果が違うので、
実写邦画1位が『真夏の方程式』になるランキングもあるみたいです。

また、実写映画上位10本のうち、5本がテレビドラマの劇場版でした。
上記の『謎ディ』『真夏の方程式』『ATARU』もそうですが、
他は6位『ストロベリーナイト』、7位『SPEC』という結果でした。
劇場版しか客が入らないと言われて久しいですが、実際にそうで、
生粋の映画ファンとしては、とても寂しい気持ちになります。
実写邦画上位10本の残りは三谷幸喜の時代劇コメディ『清須会議』が5位、
朝ドラ『あまちゃん』で再注目されたクドカン脚本の『謝罪の王様』が8位、
カンヌにも出品された三池崇史の『藁の楯』が10位でした。
以下は、ボクの個人的な実写邦画ベスト10になるのですが、
不思議と年間興行成績ベスト10からは1本しか選ばれませんでした。
なんだか世間との感性の齟齬を感じてしまいます。

2013年日本映画ベスト10

1位『永遠の0
永遠の0
やっぱり最近観たものの方が印象が強くて有利になるので、
12月末に公開された本作を1位にするのはどうかと思いましたが、
それを差し引いたとしても、実写邦画の生涯ベスト10に入るかもしれない傑作。
同じ零戦を題材にした『風立ちぬ』の宮崎駿が批判したことも話題になり、
アンチ『風立ちぬ』のボクとしては、更に本作の評価が上がりました。

2位『舟を編む
舟を編む
新しく中型国語辞典を作る出版社の辞書編集部を舞台にした物語ですが、
辞書を作る過程がとても興味深く、とてもその作業の大変さに感銘を受けて、
それ以来、何かと紙の辞書を引くようになってしまいました。
大ブレイク中の松田龍平演じるちょっと変人の主人公が魅力的で、
お仕事ものとしての面白さだけでなく、喜劇としても最高な傑作です。

3位『不安の種
不安の種
こんなに面白いJホラー映画に出会ったのは何年ぶりでしょうか。
ホラーというよりは、不条理なブラックコメディって感じもしますが、
シュールで笑っちゃうところも多いけど、怖いところはかなり怖く、
どんでん返しまであり、なんとも不気味な世界観に引き込まれます。
抜群の構成力で、おそらく原作漫画を超える出来なのではないでしょうか。

4位『そして父になる
そして父になる
大好きな是枝裕和監督の作品なので、傑作になることは確信してたけど、
期待を裏切らぬ傑作で、本当に素晴らしい映画でした。
カンヌ映画祭審査員賞なんて、本作の評価としては低すぎます。
興収30億円で年間興収8位となりましたが、福山雅治効果であって、
作品の出来が素晴らしいからヒットしたのかは微妙なところか…。

5位『みなさん、さようなら
みなさん、さようなら
日本一好きな監督である中村義洋の作品ですが、特に濱田岳と組んだら最強。
昨年、一番初めに観た実写邦画でしたが、その印象は1年たった今でも顕在で、
当時は2013年最初にして最高の邦画じゃないかと思ったものです。
コメディから徐々にシリアスな展開になっていくのが秀逸で、
ちょっとノスタルジックで、なんだか切なさが胸を締め付ける傑作青春映画です。

6位『凶悪
凶悪
かなり衝撃的な殺人事件が描かれますが、事実に基づいているんだから驚き。
主演の山田孝之は好きな俳優のひとりなので、それだけでも期待はしてたけど、
むしろ殺人犯のひとりを演じたリリー・フランキーが最高でした。
同時期に公開された『そして父になる』でも助演を務めていましたが、
真逆の役なのに、どちらも違和感を覚えない彼の演技の幅には感心します。

7位『地獄でなぜ悪い
地獄でなぜ悪い
メジャー監督になった途端に日和見になった園子温監督でしたが、
久々に彼らしいバイオレンスなブラックコメディを撮ってくれました。
まだまだ本調子とは言えないけど、それでもかなりの佳作に間違いはなく、
ダメな時期にウンザリしながらも園監督の作品を見続けてよかったと思います。
でも一般ウケはイマイチで、大島優子は本作を観て吐きそうになったとか…。

8位『はじまりのみち
はじまりのみち
最も好きなアニメ映画監督である原恵一が初めて撮った実写映画です。
才能のある映画監督は、実写、アニメ問わずに面白い作品を作りますね。
戦時中に国策映画を無理やり撮らされた映画監督・木下恵介を描いた作品で、
いわば反戦映画なのですが、全体的に心温まる喜劇として作られています。
素晴らしい実写映画ですが、原監督には今後もアニメ映画も作ってほしいです。

9位『ばしゃ馬さんとビッグマウス
ばしゃ馬さんとビッグマウス
関ジャニ∞の安田章大主演の作品ですが、ジャニーズ映画は大人気なのに、
なぜか関ジャニ∞勢の主演作は振るわなかったような気がします。
でも本作は『永遠の0』以外では昨年最高のジャニーズ映画だったと思います。
ドラマや映画の脚本家のタマゴたちを描いたロマコメ(?)ですが、
ボクもそうだけど、特に映画が好きな人間には興味深い内容のはずです。

10位『くちづけ
くちづけ
知的障害者の自立支援のためのグループホームを舞台とした物語ですが、
とにかく知的障害者を演じた宅間孝行の演技が半端ではないです。
その完璧な演技が内容にリアリティをもたらしており、
知的障害者なんてセンシティブな題材を、ただお涙頂戴にすることなく、
綺麗事ではない社会派ドラマになっており、とても考えさせられます。

実写邦画の今年の展望ですが、正直、何もありません。
現在公表されている年間公開スケジュールを見ても、期待できる作品はなく、
すでに今年の実写邦画の不調が懸念されます。
強いて挙げるなら万城目学原作の『偉大なる、しゅらんぼん』は面白そうかな。
まぁ期待できるかはともかくとして、動向の気になる作品を挙げるなら、
三池崇史監督でクドカン脚本の『土竜の唄』は生田斗真主演だしヒットするかも。
あくまで原作小説の実写映画化だと言い張る『魔女の宅急便』。
前作が大ヒットした『テルマエ・ロマエII』と『るろうに剣心 京都大火編』。
朝ドラ『あまちゃん』の能年玲奈主演の『ホットロード』。
年末公開の『寄生獣 PART1』くらいでしょうか。
まだ全く出揃っていないので、今後発表されるラインナップに期待です。
明日は実写の外国映画のベスト10を書きたいと思います。

以下、2013年実写日本映画のワースト10も書いておきますが、
例によって、不愉快な気持ちになるかもしれないので注意です。

2013年日本映画ワースト10

1位『ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎
観客参加型を謳い、前編が出題編、後編が回答編となった謎解き映画ですが、
子供料金など映画館の各種割引は適用されず、前後編2本分の出費が痛いです。
更にその謎は、前編を3回以上観ないと解けない仕組みになっており、
その拝金主義ぶりは尋常ではなく、これはもはや詐欺で取り締まるべきです。
その悪徳商法の詳細は、ぜひ感想記事を読んでほしいです。

2位『劇場版 SPEC 結(クローズ) 爻(コウ)ノ篇
こちらも前後編になっていますが、どちらも11月公開で間隔は短いし、
無駄なシーンが多いので、稼ぐため1本を無理やり2本に分けているのは明白。
それだけならまだしも、作品の出来があまりにも悪すぎます。
全10話のテレビドラマ、SPドラマ3本、劇場版3本の大人気シリーズの完結編が、
こんな手抜きで意味不明なものになるとは、ファンを愚弄しています。

3位『R100
松本人志の監督4作目ですが、壮絶なほど滑り倒しています。
映画の固定概念を覆すことばかりに執着し、客を無視した自慰行為で、
4作も撮ってこれでは、彼に映画監督の才能がないのは疑う余地ありませんが、
ここまで笑えないと、芸人としての才能も枯渇したと考えて間違いないです。
ボクも毎年見ていた年末の『ガキ使』特番を昨年は見るのやめました。

4位『人類資金
経済サスペンスですが、頭が悪い人間が背伸びして作ったような出来の悪さ。
こんなクソ映画のために、国連本部を借りて撮影するなんて、とんだ酔狂です。
さらに左翼臭がプンプン臭う内容で虫唾が走りますが、
全く意味のない韓国人俳優の起用は、日本映画として恥を知れと思います。
韓国人俳優も、こんなご時世なのにまだ日本に出稼ぎくるなんて恥を知れよ。

5位『ガッチャマン
製作費80億円、興収4億円と言われる悲惨な大コケに見舞われましたが、
それも当然な出来栄えで、むしろそうなることは簡単に予想できたのに、
なぜ避ける努力をしなかったのかが疑問な、どうしようもない駄作です。
あまりに予想通りの駄作で、予想通りにコケたので、清々しいくらいですが、
きっと今年公開の『ルパン三世』も同じ結果になるので、やめるなら今でしょ。

6位『利休にたずねよ
素行の悪いことでお馴染みの市川海老蔵を主演にしただけでも問題ですが、
千利休が豊臣秀吉の朝鮮出兵を反対したのは、彼が親朝家だからという内容で、
あまりにも発想が飛躍しすぎな親朝映画、…いや反日映画です。
利休の「わび茶」も、あたかも朝鮮半島にルーツがあるかのような描き方で、
ウリジナル、マンセーなトン映画で、吐き気を覚えます。

7位『貞子3D2
前作はなかなか奇抜な内容で楽しめましたが、本作は原点回帰を謳い、
わざわざ凡庸なJホラーに戻ってしまったため、全然面白くないです。
物語の退屈さもさることながら、スマホアプリと連動させる「スマ4D」が最悪。
映画館ではケータイの電源は切るべきなのに、それを奨励する企画なんて…。
そもそも客がみんなスマホを愛用しているなんて勘違いも甚だしいです。

8位『中学生円山
朝ドラ『あまちゃん』の大ヒットで再び脚光を浴びたクドカンですが、
脚本だけならまだしも、監督作は相変わらずダメですね。
『あまちゃん』絶賛放送中にも関わらず、全くヒットしませんでしたが、
クドカンにしてみれば、『あまちゃん』で高まった名声を本作で失いかねず、
ヒットせずに本作を観た人が少なかったのは、逆によかったのかもしれません。

9位『俺俺
亀梨和也演じる主人公がオレオレ詐欺をキッカケにどんどん増殖するという、
不条理コメディですが、シュールすぎて意味不明で、全く笑えませんでした。
原作は大江健三郎賞受賞作なので、それなりに意味のある内容なのでしょうが、
結局ジャニーズ主演のアイドル映画にしてしまったことで、
主題が伝わりにくくなり、意味不明な駄作になってしまったのだと思います。

10位『タイガーマスク
2011年初めに社会現象となった「タイガーマスク運動」に便乗し、
映画化企画が持ち上がりましたが、ブームは本当に一過性のもので、
撮影開始時にはもうコケることは誰でも予想できる状況。
制作サイドのモチベーションの低さを感じられるほどの出来栄えですが、
お蔭で低予算で済み、『ガッチャマン』ほどの悲惨な結果は避けられましたね。

『ナゾトキネマ』と『SPEC』は前後編の2本なので、実質12本になりますね。
この他にもワースト10候補だった日本映画は沢山あり、
昨年鑑賞した日本映画の実に半分以上は、駄作だったとさえ思います。
これでは今年の日本映画に明るい展望なんて持てるはずもないですが、
ちょうど鑑賞本数を抑えようと思っていたところなので好都合かも。
今年は日本映画の感想記事はかなり少なくなる見込みです。

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