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永遠の0

昨年の大河ドラマ『平清盛』は全く観る気が起きなかったし、
今年の大河ドラマ『八重の桜』は早々に鑑賞を打ち切ってしまったのですが、
来年の大河ドラマ『軍師官兵衛』はとても楽しみにしています。
主人公は黒田官兵衛ですが、主人公選択の目の付けどころがいいですよね。
『天地人』も面白かったですが、ボクは軍師が好きなので嬉しいです。
大河ドラマは歴史上の人物の一生を描くので、戦死した主人公なんかだと、
終盤は辛い展開になって嫌なのですが、黒田官兵衛は天寿を全うしてるので、
最後まで楽しく見れそうなのも好印象です。
なにより主演が大人気の二代目ひらパー兄さんなのがいいですよね。
本屋の関連本コーナーに女の子が群がっているところを見ると、
けっこう『龍馬伝』並の人気作になるかもしれない予感がします。
まぁオリジナル脚本なので、その出来は始まってみないことにはわかりませんが…。

ということで、今日は二代目ひらパー兄さんの主演映画の感想です。
本作の主人公は黒田官兵衛と違って戦死してしまいますが、とても素晴らしい作品でした。

永遠の0
永遠の0

2013年12月21日公開。
百田尚樹のベストセラーを山崎貴監督が映画化した戦争ドラマ。

祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。(シネマトゥデイより)



奇しくも、零戦こと零式艦上戦闘機を題材にした映画が今年は2本も公開されました。
1本は今年最高のヒット作となった宮崎駿のアニメ『風立ちぬ』、
そしてもう1本が約400万部売りあげた小説『永遠の0-ゼロ-』を実写映画化した本作です。
同じく零戦を題材にした両作品ですが、その方向性は全く違います。
『風立ちぬ』は「太平洋戦争は全て日本が悪かった」とする自虐史観の零戦映画で、
宮崎駿は憲法改正にはもちろん反対だし、慰安婦問題も日本は謝罪しもっと補填すべきとし、
領土問題すら日本が譲歩すべきと考えている反日左翼です。
日々右傾化するボクとしては、『風立ちぬ』は我慢ならない売国クソ映画で、
宮崎駿も売国奴認定しましたが、今年最大のヒット作となり遺憾に思います。
一方、本作の原作小説『永遠の0-ゼロ-』の作者である百田尚樹は、
自衛隊の軍隊化賛成で、もちろん憲法改正賛成派、自虐史観を否定する右派論客です。

『風立ちぬ』で反日プロパガンダを行おうとした宮崎駿ですが、
右派が作った零戦映画が同年公開されることに危機感を覚えたのか、
『風立ちぬ』公開直後に発刊されたの雑誌のインタビューで、本作を痛烈に批判しています。
宮崎駿曰く、『永遠のゼロ』は嘘八百の架空戦記を基にして零戦神話の捏造しており、
架空戦記は敗戦でコンプレックスの塊だった右翼が、零戦を誇りにしようと作った嘘の塊で、
私はそれが子どもの頃から我慢ならなかった、というような批判で、
零戦や戦艦大和を賛美するような戦争映画に苦言を呈しています。
公開前の零戦映画のライバルに対し、卑怯にもネガキャンを仕掛けたわけです。
ただこの発言は、『風立ちぬ』に満足できなかった人々が本作に注目する切欠になりました。
ボクもこの発言を知るまでは本作を多くの戦争映画の一本としか思ってなかったけど、
知ってからは本作に対する期待感が急激に高まりましたからね。
一方の百田尚樹は、『風立ちぬ』を観て、「素晴らしいアニメだった」と大人の対応。
宮崎駿自身の器の狭小さを露呈させる結果となりました。

でも本作は、宮崎駿が言うような戦争や零戦を賛美する映画ではありません。
たしかに反戦映画というのとは違いますが、その物語は至って中庸で、
死を恐れながらも特攻隊に志願することになる零戦搭乗者の苦悩を描いた人間ドラマです。
宮崎駿はインタビューの時点では本作を観ていないのは当然のこと、
ベストセラーになった本作の原作も読まないで批判しているのは明らかで、
ただ「右翼による戦争小説が原作」という思い込みだけで、
観たこともない本作を戦争を肯定する映画と決め付けたのでしょう。
というか、本当は本作のことが羨ましかったんじゃないかな?
宮崎駿は反戦主義者ですが、ミリタリーオタクでもあるという自己矛盾を抱えています。
彼は架空の兵器であれば自身の作品で格好よく描くこともできますが、
本当に描きたい実在の兵器に対しては、イデオロギーが邪魔をして格好よく描けません。
もちろん技術的な問題ではなく、立場的な問題で描けないのですが、
零戦を格好よく撮れる本作が羨ましくて、嫉妬しているんだと思います。
しかも実写でVFXを駆使して零戦が再現されるので、もしイデオロギーを克服しても、
アニメしか作れない彼では逆立ちしたって不可能なことですからね。
自己矛盾を抱えたままアニメで描かれた『風立ちぬ』と、
VFXでその雄姿が完璧に再現された実写映画の本作とでは、
どちらが零戦を魅力的に描けているかなんて言わずもがなですが、
零戦を題材にしている以上は、そのビジュアルの差だけでも致命的な差となり、
比較するまでもなく、誰が観たって本作の方が面白い作品なのは間違いないです。

それだけ本作の零戦は格好いいですが、それは決して零戦を賛美しているわけではなく、
日本刀が格好いいのと同じで、武器だろうが殺戮兵器だろうが、
格好いいものは格好いいんだから、再現すれば格好よくなるのは仕方ないです。
零戦をVFXで再現したのは、『ALLWAYS』シリーズで昭和の街並みを見事に再現した
山崎貴監督と彼が所属するVFX制作会社の白組です。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』でも、戦艦大和がモデルの宇宙戦艦ヤマトを再現し、
本作のVFXを手掛けるのにはこれ以上ない最高のチームだと思います。
小周りの利く機動力やスピードの速さ、3000キロも飛べる燃費など、
零戦の性能の高さも強調されますが、当時零戦が世界一の戦闘機だったのは事実なので、
それも捏造して賛美しているとは言えませんよね。
それに終盤では「敵機の性能が零戦を遥かに上回っている」と言及されるし。

まぁビジュアル的にちょっと格好よすぎると思ったのは、
主人公の零戦搭乗員を演じたV6の岡田准一ですかね。
大人気の彼が凄腕搭乗員を演じてしまうと、どうしても英雄譚的に映るので、
反戦左翼が戦争賛美だと批判する口実を与えかねないです。
彼が主演をしたことで、ふだん零戦や戦争映画に全く興味がない客層も動員できるので、
本作に否定的な反戦左翼としては忌々しき状況でしょうね。
ボクは日曜日のレイトショーで本作を観ましたが、三連休で翌日が祝日とは言え、
これだけ盛況なレイトショーは初めてだったので驚きました。
なかなか戦争映画ではお目に掛れない若い女性客も多く、岡田准一人気に感心したけど、
上映終了後に「あのシーンの岡田くんが格好よかった」みたいな彼女たちの会話を聞いて、
たしかに格好よかったけど、このシリアスな映画の感想がまずそれなのかと、
ちょっとしたカルチャーショックを受けましたね。
でも動機は何でもいいから、若者がまともな戦争映画を観る機会ができるのはいいことです。
『風立ちぬ』だって戦争映画とは縁のないジブリファンを動員することでヒットしてるしね。
尤も『風立ちぬ』は自虐史観の反戦プロパガンダ映画で、まともな戦争映画じゃないけど。
そいうえば岡田准一は宮崎駿のバカ息子のアニメ映画でも主演してましたね。
どちらが彼の魅力を引き出していたかも言わずもがなでしょう。

本作は宮崎駿が言うような架空戦記ではありません。
架空戦記とは「もし○○だったら」という仮定を設定し、史実とは違う結末の戦争を描くこと。
本作は登場人物こそ架空の人物ですが、歴史は概ね史実の通りに描かれます。
フィクションなのは間違いないけど、これを架空戦記と呼ぶのであれば、
堀辰雄の小説の主人公を、零戦設計者の堀越二郎に改変した『風立ちぬ』の方が、
史実を歪曲し捏造した架空戦記ですよね。
2004年、司法浪人中の青年・佐伯健太郎は、祖母の死をキッカケに、
実の祖父だと思っていた大石賢一郎とは血のつながりがなく、
本当の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した宮部久蔵という人物であることを知ります。
宮部久蔵について調べ始めた健太郎は、戦友会の長谷川の証言から、
祖父が零戦の凄腕の搭乗員にもかかわらず、生きることに強く執着し、
戦闘を嫌って逃げ回り、「帝国海軍一の臆病者」と呼ばれていたとわかります。
そんな宮部久蔵がなぜ特攻に志願したのか、健太郎はその謎を解くため、
更に戦友たちの話を聞いて回り、60年間隠されていた祖父の実像を知る、という物語です。
たしかに戦友たちの話を聞けば聞くほど、宮部久蔵の家族のために生還したいと言う
生への強い執着がわかり、そんな彼がなぜ特攻隊に志願したのか謎は深まるばかりでした。
本作は中庸な戦争映画としてよく出来ているだけではなく、
その謎が解き明かされるミステリー映画として、とても興味深いです。

以下、ストーリーの感想になりますが、井崎、武田、景浦、大石という4人の戦友の、
宮部久蔵についての思い出話を順番に聞いて行く構成になっているので、
昭和16年から戦後までの間で時系列がちょっとバラバラになっています。
複雑というほどでもないけど、ここでは時系列通りに感想を書いてみようと思います。
以下、ネタバレ注意です。

凄腕の零戦搭乗者の宮部久蔵は、海軍航空隊小隊長として航空母艦「赤城」に配属され、
その時の部下が一人目の証言者である井崎でした。
昭和16年、日本はアメリカに真珠湾に奇襲攻撃を仕掛け、太平洋戦争に突入しますが、
宮部や井崎も機動部隊攻撃隊として真珠湾攻撃に参加し、敵戦艦や駆逐艦を沈没させます。
しかし宮部は「零戦29機が未帰還で敵空母も発見できず奇襲失敗だ」と浮かない顔。
公然と「お命大事」と言い、仲間の戦死を悲しむ宮部に対し、井崎は嫌悪感を覚えます。
うーん、ボクは当時の徴兵制をイマイチよくわかってないんだけど、
戦前から海軍で零戦に搭乗していたということは、宮部は職業軍人だったてことかな?
赤紙で嫌々召集されたわけじゃなさそうですが、そんなに命が大事なら、
なぜ海軍なんかに入隊したのか不思議ですね。しかも新婚だったのに…。
真珠湾攻撃後、空母「赤城」は横須賀に入港し、宮部は一年ぶりに帰宅。
妻・松乃(健太郎の祖母)は娘・清子(健太郎の母)を出産しており、
最初にして最後となる家族三人の束の間の一家団欒となります。
宮部は妻に「例え死んでも戻ってくる。生まれ変わってでも。」と告げ、
再び戦地に赴きますが、これが今生の別れとなります。

その後、宮部の乗る空母「赤城」はミッドウェー海戦で沈没。
零戦の魚雷を陸用爆弾に付け替えていたため、敵空母への攻撃ができず、
敵空母から発進した敵戦闘機の爆撃で沈没してしまいます。
宮部と井崎は零戦で出撃中だったため、沈没から逃れることができました。
真珠湾で敵空母を発見できなかったツケを払わされたわけですが、
この時、零戦にちゃんと魚雷を搭載しておけば、戦況は変わってたのかな?
その後、宮部と井崎はラバウル航空隊に異動になります。
昭和17年、ソロモン海域を巡るガダルカナル島の戦いへの出撃命令が出ますが、
島はラバウル基地から遠いため、復路の燃料も考えると満足には戦えるはずはなく…。
そんな宮部の懸念は的中し、満身創痍で基地に帰還しようとしますが、
途中で部下・小山の零戦が燃料が底を尽き、彼は島に戻って自爆したいと告げるが、
宮部はそれを許さず、結局彼は基地目前で海に墜落し、サメのエサになってしまい…。
井崎は小山の自爆を認めなかったことで宮部を非難しますが、
宮部は「どんな辛いことがあっても生き残る努力をするべき」と一喝します。
自爆しなければ助かる見込みもあるけど、ボクもサメに喰われるよりは自爆したいかな。

そのラバウル航空隊では、3人目の証言者である景浦とも出会います。
乱戦を避けるための背面飛行の練習ばかりしている臆病者の宮部のことが、
空戦や乱戦大好きで血気盛んな景浦は我慢なりません。
彼は宮部に模擬空戦を申し込みますが、完敗してしまいます。
それ以来「宮部を倒すまでは死ねない」と思い、景浦も命を惜しむようになります。
その後、日本はマリアナ沖海戦で大敗します。
その戦いには井坂が参加していましたが、彼の零戦は燃料タンクに被弾し、
海に墜落しますが、彼は宮部の説教を思い出し、9時間泳いで生還します。
米軍はサイパンを奪い、フィリピンに迫り、追い詰められた日本はついに特攻を始めるのです。

その特攻要員になったのが学徒出陣により召集された予備学生たち。
宮部は筑波の航空隊で予備学生の教官となり、零戦の操縦方法を教えることになります。
予備仕官となった教え子の中には2人目の証言者である武田や、
4人目の証言者である大石(健太郎の祖母の後添え)がいました。
特攻志願書を受け取った教え子たちは動揺しながらも、ほぼ全員が特攻に同意します。
特攻隊って上官が勝手に指名するものだと思ってたけど、本人の同意を取るんですね。
同意してしまう心理は現代人にとっては理解し難いものがありますが、
当時の集団心理を考えたら、同意しないのは非国民だし、やっぱりしちゃうのかも。
でも教え子を特攻隊にしたくない宮部は、突入訓練であえて合格させず、出撃を阻止。
そんな教官に対し、教え子たちは臆病者と罵ります。
しかしある日の突入訓練で、墜落事故により教え子の伊藤が死亡。
上官は皆の前で、伊藤を「大切な零戦を無駄にし、犬死した不忠者」と罵りますが、
それを聞いた宮部は反論し、上官からボコボコにされるのです。
仲間の伊藤を庇う宮部を見た教え子たちは感動し、彼を慕うようになります。

宮部と教え子たちは九州の鹿屋基地に配属になります。
ある日、教え子を率いて出撃した宮部は、敵機とドッグファイトになり、
撃ち落とされそうになりますが、教え子の大石の零戦が敵機に体当たりし救われます。
高性能の零戦に凄腕の宮部が乗れば無敵だったはずなのに、この敵機はやり手ですね。
大石は墜落し、大怪我して海軍病院に入院します。
彼が退院して航空隊に戻ってくると、宮部の様子はすっかり変わっており…。
宮部は特攻隊の零戦を護衛する零戦に搭乗する任務を与えられていましたが、
その任務で特攻する教え子を何人も見たショックで、心がボロボロになっていました。
ほとんどの特攻隊は突入する前に敵戦艦や敵機に撃ち落とされてしまいます。
その攻撃から特攻隊を守るのが護衛機の勤めですが、宮部は生き残るために、
乱戦になると教え子を身捨てて逃げてしまい、その罪悪感に打ちのめされます。
ラバウルにいた景浦も護衛任務で鹿屋基地に異動になり、宮部に再会します。
その頃には予備仕官だけでなく、古参の零戦搭乗員にも特攻志願書が配られるように…。
景浦は「十死に零生の特攻なんて作戦じゃない」と志願書に同意しませんが、
ある日、特攻者名簿の中に宮部の名前を見つけて驚き、
「熟練者を犬死させるなんてバカげている」と宮部に詰め寄りますが、
決定は覆らず、景浦は宮部の特攻隊の護衛をすることになります。

その時の特攻隊には大石も選ばれていましたが、出撃直前に宮部は、
大石に「私の五二型零戦と君の二一型零戦を交換してほしい」と頼みます。
不思議に思いながらも乗り換えの了承する大石ですが、
出撃後、彼の乗る五二型は発動機の不調で喜界島に不時着することになり、
彼は特攻に参加することができず、生き残ってしまうのです。
ここまでくると、なぜ宮部が自ら特攻を志願したのかわかってきましたね。
壊れた機体と交換させて大石に特攻させないようにしたのでしょう。
なぜ他の教え子にはそうせず、大石だけ特別扱いなのかは謎ですが、
ドッグファイトの時の恩返しの意味もあったのかもしれません。
後に大石は「教官は五二型の不調を見抜いていたのでは」と見解を語りますが、
それだと都合がよすぎるので、宮部が自分の五二型に細工したと考えるのが妥当かな。
その出撃時には、なぜか景浦の零戦も発動機の不調で不時着してるんですよね。
これも自分をライバル視している景浦が、自分が特攻することで無茶しないように、
宮部は彼の零戦にもあらかじめ細工しておいたのでしょう。
宮部は一機で敵空母に特攻を仕掛け、成功したかは定かではありませんが戦死します。

喜界島に不時着した大石は操縦席で宮部が遺した手紙を発見。
そこには「妻子を頼む」というような内容のことが書かれていました。
ほどなく日本は敗戦し、太平洋戦争は終結します。
宮部の家がある横須賀は空襲で焼け野原で、空襲から生き残った妻・松乃は、
ヤクザの囲い者にされそうになっていたところを、帰還していた景浦により救われます。
松乃は娘と大阪のバラック小屋に引越し、慎ましく生活していましたが、
終戦から2年後、宮部との約束を果たすため大石が訪れます。
その後、いろいろあって松乃と大石は結婚する、というお話でした。

後に大石は「宮部は死を恐れていたのではなく、妻子の生活が壊れるのを恐れていた」と、
義理の孫である健太郎に語るのですが、宮部や自分が死んだとしても、
妻子の人生さえ守ることができたらよく、死を恐れる臆病者ではなかったわけです。
ただ大石に妻子を託すというのは、結果的に望み通りになったからよかったものの、
かなり不確実な方法だったように思えます。
自分の特攻後にすぐ戦争が集結するなんて保証はどこにもなく、
もし更に長引けば、大石が再び特攻隊に召集される可能性は高いです。
その点では、特攻に同意しない景浦に妻子を頼んだ方が確実だったでしょう。
まぁ景浦は頼まれなくてもヤクザから松乃を助けてくれましたが…。
その景浦ですが、それがキッカケになったのか、どうやら筋者になった感じですね。
宮部が意図的に彼を生き残らせたのかどうかは微妙なところですが、
せっかく生き残らせても、筋者なんかになられたら宮部もガッカリでしょう。
宮部が特攻隊を志願したタイミングも疑問で、大石と同時に特攻隊に選ばれているので、
大石を生かすために自ら志願したとは考えにくく、やっぱりなぜ志願したかは謎のままかも。
教え子だった武田も「特攻した者の気持ちは本人にしかわからない」と言ってますが、
結局はそうなのかもしれませんね。

それにしてもムカつくのは景浦ら4人以外の戦友たちです。
宮部のことを未だに臆病者だの恥知らずだの罵るのはおかしいですよね。
現在の価値感で言えば、命を惜しんだ宮部の行動は非難できるものではないはずなのに、
戦後60年も経つのに特攻で散った人の悪口を言うなんて、靖国に呼び出して説教ですよ。
更にムカつくのは健太郎の友達のクソガキども。
合コンの席で特攻隊について熱く語る健太郎もどうかとは思うけど、
「特攻隊なんて自爆テロと同じでしょ」と言う厚顔無恥さに反吐が出ます。
こういう奴らが「慰安婦は性奴隷」という某国の嘘を真に受けるんですよ。
まぁこいつらは一昔前の左翼的な若者像なので、今の若者はもう少しマシなはず。
最近、若者の右傾化が懸念されていますが、愛国心を持って何で悪いんだ?
現実的に救いようのないのは、戦後の教育で自虐史観を植え付けられ、
盲目的に反戦を訴える左翼ジジイどもで、その代表が宮崎駿です。
右派でも左派でも『風立ちぬ』を観た人は、バランスを取るために全員本作も観るべきです。
イデオロギーを別にしても、映像もキャストも素晴らしく、
『風立ちぬ』なんかより数段楽しめる熱い人間ドラマなのでオススメです。

コメント

またもや正解です。

本当に本当に良い映画でした。
感想を拝見するより先に観てしまいましたが。
私は昔でいうところのノン・ポリシーと呼ばれる人間ですが、毎年の靖国神社本殿での参拝は欠かしていません。
政治のことはよくわかりませんが、この国の安寧のため、
命を賭して戦った方々を慰霊することは、いまの豊かさを享受する我々の努めだと思います。
で、そんな人間の感想ですが、本当に本当に若い人に観てほしい映画です。
健太郎の合コンのシーンを特に観てほしい。
みんな演技が上手なので、私も腹立たしくて、拳をにぎりしめながら観るシーンでした。
ああ、いま思い出しても腹が立つ。
特攻隊員の遺書を見たうえでこのセリフを言わしめる脚本にもある意味、大感謝。
とくかく問答無用。
観ましょう。

  • 2013/12/24(火) 21:51:43 |
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返信遅れてすみません。

ボクは、若者に観てほしいのはもちろんのこと、
戦後生まれの中高年にも是非見てほしいと思いました。
ボクの親なんかもそうなんですが、その年代の人は当時の反戦教育により、
「戦争映画なんて観るのも嫌」と思っている人が多いです。
昨今の特定アジアの横暴により、柔軟な若者は放っておいても右傾化し、
反戦か否かに関わらず、歴史を直視できるようになると思いますが、
教育で自虐史観が凝り固まった世代は、なかなかその呪縛から解き放たれず、
日本がまともな国になるための改憲や国防軍にも盲目的に反対するので厄介です。
今年公開の『はじまりのみち』『終戦のエンペラー』『永遠の0』の3本は、
日本人なら是非観てほしい戦争映画です。

そういえば今日、安倍首相が靖国参拝しましたね。
案の定、中韓と左翼が批判していますが、ボクは支持します。
特に自民党支持でもないし、安倍政権の経済政策には首を傾げることもあるけど、
国のために散った人に哀悼の意を捧げるのは日本人として当然のことです。
でもボク自身は靖国神社に行ったことはないですが…。

  • 2013/12/26(木) 22:44:19 |
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映画はまだ見てませんが、原作だと、宮部が零戦に細工した印象は持ちませんでしたね。やっぱり文章で細かい描写がされるぶん、零戦の不具合に気づいたということも、それに関係した描写があって無理なく説得力がありました。特攻に行ったのもちがう流れだった気がしてましたがもちろん映画版はちがうのかも。逆にたのしみになりましたー!
とにかく早く見たいです!

  • 2013/12/27(金) 15:01:37 |
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  • いく #-
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え、そうなんですか?
それだと宮部の五二型に欠陥があったのも偶然で、
景浦の発動機も故障したのは単なる偶然ってことになりますね。
そんな偶然が重なるなんて、なんだかちょっと出来すぎな気がするし、
宮部がなぜ特攻に志願したのかも更にわからなくなりました。
気になるので、機会があれば原作も読んでみたいと思います。

不具合に気付いたことの伏線って、ラバウル基地での整備士との会話ですよね。
そのシーンならちゃんと映画でも描かれていました。
特攻の流れは、4人の証言を時系列に直した時に、間違えて直したのかも…。

  • 2013/12/27(金) 20:03:05 |
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  • BLRPN #-
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原作を読んだのがかなり前で、さらに今手元にないので細かいところが確認できなくて申し訳ないです。というか私の読解力がなかっただけっぽいですね(笑)
なにもなくても、読んで損は絶対ない ので(笑)
関係ないですが、私はけっこう宮崎駿も好きで、インタビューとか普通のひとよりはかなり読んでるほうですが、管理者さまはとっても嫌いなようで少しさみしいです(笑)戦争とかが絡む思想は置いといて、私みたいな無知でバカ丸出しのやつには為になることも言ってます(笑)とは言っても私も宮崎駿さんにはファンタジーを期待してたので風立ちぬは残念でしたが。
ともかく永遠の0の原作を読み返してみよーっと!

  • 2013/12/28(土) 00:44:16 |
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  • いく #-
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ボクも『風立ちぬ』以外の宮崎アニメは嫌いではないです。
『崖の上のポニョ』の感想記事では、あまりに世間の評判が悪かったので、
ちょっと擁護しちゃったくらいですからね。
ボクは右翼と言うよりは、親米反中韓なので、宮崎駿の歴史観には否定的ですが、
原発反対や環境問題などでは、彼の思想と一致している部分も多いです。
今回、これほどまで彼を叩いたのは、もちろん自虐史観を許せないのもありますが、
映画人として、やり方が汚すぎると思ったからです。
自分の作品『風立ちぬ』の正当性をアピールするために、
観てもいない『永遠の0』を批判するなんて酷すぎます。
宮崎駿は日本を代表する映画監督で、影響力も絶大なのは皆が認めるところで、
そんな彼が安易に他の作品を叩くのは、とんでもない営業妨害です。
本作はその程度では屈しない自力のある作品だったので大丈夫だったし、
むしろ『風立ちぬ』に不満を持った人の受け皿になって大ヒットしたので、
今回は宮崎駿の思惑通りにはならずに済みましたが…。

原作小説、図書館で貸出予約しました。
大人気みたいで、なかなか順番が回ってきそうにないですけど。

  • 2013/12/28(土) 20:26:52 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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鑑賞2回目です。

永遠の0。また観に行きました。
2回観た映画は「タイタニック」「いま、会いにゆきます」以来3作目です。
前回は号泣してまともに観られなかったシーンもゆっくり観ることができました。まあ、泣きましたけど。
原作も英霊の皆様や当時を生きた方々への愛情にあふれた作品でしたが、この映画もやはりすばらしい。
本当に本当にみんなに観てほしい作品ですね。
このような作品を観ることができて大感謝です。

  • 2014/01/13(月) 21:12:34 |
  • URL |
  • 通りすがり #-
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興収も50億円は突破する見込みのようで、
そうなれば昨年公開された実写日本映画の中では、
唯一の50億円突破作品となります。
これだけ多くの人に観てもらえたのは嬉しいです。
やっぱり主演俳優の集客力のお陰なのかな?

ちなみにボクが今まで劇場で2回観たのは、
『アベンジャーズ』と『アバター』だけです。

  • 2014/01/14(火) 12:21:02 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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知識が必要な映画でした

話題作なので、見に行きました。

ですが、眠くなる作品でした。
レミゼラブルもそうでしたが(フランス革命を知らなかった)、ある程度知識が無いと退屈する作品だと感じました。

しかし大ヒットしてるって事は、みんな頭が良いんですねぇ。

橋爪功とか高齢者が何を喋っているのか分からなかったし。
現代語で喋って欲しかったです。フカ(鮫)の意味も分からず。

  • 2014/03/16(日) 21:29:25 |
  • URL |
  • 花井 #SIhu28D2
  • [ 編集 ]

Re: 知識が必要な映画でした

『永遠の0』も『レ・ミゼラブル』も、
たしかに歴史的知識があるに越したことはないでしょうが、
そんなにややこしい話でもなかったと思うし、
人間ドラマとしても普通に楽しめる作品だったと思います。
太平洋戦争については学校で習ったし、個人的に興味もありますが、
フランス革命についてはボクも全く知識がないけど、楽しめましたよ。
たぶん「歴史ものだから」と難しく考えすぎなのかもしれません。

  • 2014/03/17(月) 20:38:06 |
  • URL |
  • BLRPN #-
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