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ザ・コール 緊急通報指令室

暫らく前ですが、ケータイを落としてしまいました。
今のケータイはパソコンからGPSで所在地を検索するサービスがありますが、
ボクのケータイは古く、一応GPSはついてますが、設定しないと使えなかったようで、
本当に途方に暮れてしまいました。
警察に問い合わせたり、立ち寄った店や施設に片っ端から電話を掛けて回った結果、
あるお店で落とし物として預かってもらっているとわかって事なきを得ましたが、
預かってくれていたのは助かるけど、できれば落し物は警察に届けてほしいです。
どこの店も落し物は警察に届けてくれたら、十数件に電話掛けなくても、
警察に問い合わせるだけで済んでいたはずなので…。
お店としても忙しい時に落し物の電話対応なんて無駄なはずだし、
こちらとしても申し訳ない気分になります。
預かるにしても、持ち主がかけてくるのは間違いないから着信には出てほしいです。
まぁGPSの設定さえしておけば、もっと簡単に見つかったかもしれないし、
うっかり落としたボクが悪いのは間違いないんですが…。

ということで、今日はケータイにGPSが付いてなくて苦労する物語の感想です。

ザ・コール 緊急通報指令室
The Call

2013年11月30日日本公開。
ハル・ベリー主演のサスペンス・スリラー。

911緊急通報指令室のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、ある女性からの不法侵入者の通報が最悪な結果に終わり、自信をなくしていた。そんな折、少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼に拉致され、車のトランクに監禁された少女(アビゲイル・ブレスリン)からのSOSを受ける。携帯電話の通話だけを頼りに、ジョーダンはこれまでの知識と経験、能力の限りを尽くして少女の救出にあたるが……。(シネマトゥデイより)



いやー、とても面白かったです。
今日観に行ったのですが、こんなに面白いなら公開週末に観ておけばよかったです。
もともと観に行くつもりはあったけど、ここほど楽しめるとは予想してなかったため、
観に行く順序をちょっと後回しにしちゃってました。
というのも、何者かに誘拐され車のトランクに監禁された少女からの通報を受けた、
緊急通報指令室のオペレーターが、通話だけを頼りに少女の救出に奔走する、
という物語の本作ですが、たまたまそれと似たような実際の事件の再現映像を、
『奇跡体験!アンビリーバボー』で見たばかりなので、
(その事件は2006年にテキサス州で起きた女性誘拐事件です。)
その実際の事件を映画化しただけの作品だと思ってたんですよね。
それなら事件の顛末も全て知っているので、それほど期待もしていませんでした。

ところが本作は、おそらくネタ元はその事件だったでしょうが、
そのまま映画化なんていう生易しいものではありませんでした。
特に後半は全く別物の、怒涛の展開となっています。
ボクの知っている実際の事件よりもかなりドラマチックな展開に仕上がっていて、
上映中のほとんどの時間、ハラハラドキドキしっぱなしでした。
まぁ後半はちょっと盛り上げすぎな嫌いもあり、是非の分かれるところですが、
それも含めて、あの予想外のラストはとても面白かったです。
ちょっとグロがあるので、苦手な人は気を付けた方がいいですが、
グロOKな人はかなり楽しめるスリラーの佳作なのではないでしょうか。

以下、ネタバレ注意です。

主人公は911緊急通報指令室の女性オペレーター、ジョーダンです。
911緊急通報指令室は日本で言うところの110番のようなものですが、
消防や救急の119番の役割も兼ねており、指令室(通称ハイブ)は大忙しです。
中には「部屋にコウモリが入ってきたから何とかして!」というような、
110番や119番では迷惑電話になるような緊急通報もありますが、
ジョーダンは「では動物管理局を派遣します」と当たり前のように対応したので、
保健所の窓口のような業務まで兼ねてるんですね。
緊急通報は電話したら何でも事足りそうで便利だし、日本もそうしてほしい。
そんな冷静沈着なジョーダンですが、ある日、ひとりで留守番中の少女レイアから、
「家に誰かが勝手に入ってきた」と不法侵入者の通報を受けます。
ジョーダンの適切な助言で、レイアは侵入者から身を隠すことに成功します。
しかし途中で回線が切断してしまい、焦ったジョーダンは咄嗟にリダイアル。
電話の呼び出し音で侵入者にレイアの隠れ場所がわかってしまって、
彼女は拉致され、後に遺体となって発見されるのです。
リダイアルで呼び出し音を鳴らすというミスで少女を死なせてしまったジョーダンは、
オペレーターを続ける自信を失います。

それにしても、本当にマジであり得ないミスですよね。
でもあの緊迫した状況で急に回線が途切れたら、咄嗟にリダイアルしちゃうか。
通報者がどんな状況になったのか、気になりますもんね。
オペレーターは通報を受けて警察なり消防なりを派遣するまでが仕事なので、
通報後の事件の結果を知れる機会はほとんどないそうで、それってかなり辛そう。
ボクだったら気が気じゃなくて、すぐに次の通報に気持ちを切り替えるなんて無理。
でも911に助けを求めたのに、911の対応のせいで命を落としたレイアは可哀想です。
モザイクが掛っていたのでよくはわかりませんが、かなり無残な遺体だったみたいで…。

それから6カ月後、ジョーダンは新人教育の教官をしていました。
結局、緊急通報指令室には残ったものの、オペレーターは辞めたんですね。
でも、そんな初歩的な凡ミスで少女を死なせておきながら、
どの面下げて新人にオペレーターの技術や心得を教えるのかと…。
でも新人に教えている内容はなかなか興味深いものでした。
例えば、暑い日には犯罪の通報が増え、雨やクリスマス付近では自殺者が増えるとか。
どうりで、最近やけに無気力になると思ったら、クリスマスが近いせいなのか。
そんな新人の研修中に、6ヶ月目の新米オペレーターが誘拐事件の通報を受け、
その場にいたジョーダンは、動揺する新米に代わり電話対応に当たることになります。

通報してきたのは誘拐の被害者ケイシーで、彼女はショッピングモールの駐車場で、
男にクロロホルムを嗅がされ、気が付いたら走行中の男の車のトランクの中。
攫われた時に自分のケータイは落としてしまいますが、
たまたま友達のプリペイド式ケータイを持っていたので、通報することができたのです。
でも普通のケータイならGPS機能で発信場所がすぐに特定できますが、
プリペイド式はGPSチップがないようで、最寄りの基地局しかわかりません。
ジョーダンは付近の警察に、ケイシーの見た車の特徴を伝えて捜索してもらいます。
ケイシーは車の特徴を「赤っぽいマルーンの4ドア」だと伝えますが、
よく一瞬見ただけの車で、そこまで記憶できたものですよね。
駐車場が暗かったし、ボクも「え、マルーンだっけ?」と思っちゃいました。
誘拐犯の車は彼女の言うようにマルーンのトヨタ・カムリでした。

ジョーダンの指示で、ケイシーはトランク内からテールランプを蹴り落とし、
そこに開いた穴から手を振って、周りに車に異変を知らせようとします。
周りの車が通報してくれたら、そのケータイから現在位置がわかるという寸法です。
これはうまくいったかに思われましたが、不審に思った周りの車が、
誘拐犯の車に並走して運転席を覗いたことで警戒され、撒かれてしまいます。
それにしてもテールランプってあんなに簡単に蹴落とせるものなんですね。
まぁカムリだけかもしれませんが、もし閉じ込められるようなことがあれば使えますね。
というか、たしか『アンビリーバボー』の件の回では、
車のトランクは中から開けるレバーがあると言ってました。
なんでもアメリカの車は閉じ込め防止用に脱出レバーが義務付けられてるそうですが、
本作では一言も語られなかったので、このカムリは日本で生産したものなのかな?

手を振る作戦失敗後、ジョーダンは何か使えそうなものは積んでないかと、
ケイシーにトランク内を調べさせると、そこにはシャベルが積まれており、
彼女は「私、埋められるんだ」とパニックになります。
そこでジョーダンは、彼女を落ちつかせるため「好きな映画は?」と雑談を始めます。
こんな緊急時に映画の話なんてする余裕は被害者にはないだろ、と思いましたが、
やはりアメリカ人は映画が好きなんですね、ケイシーは『ブライズメイズ』と即答します。
『ブライズメイズ』って、あの女性版『ハングオーバー!』と言われている
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のことですよね。
優等生のケイシーのまさかのチョイスにはビックリしましたが、
「私も100回観た」というジョーダンの返答にはズッコケました。
一昨年公開の映画なのに、よくもまぁそんなすぐバレる嘘を…。
でもその雑談でケイシーも落ち着きを取り戻し、ジョーダンの指示で、
積んであった白いペンキをテールランプの穴から垂れ流します。
そのペンキの後を追えば居場所がわかるという寸法ですが、ここで予期せぬ邪魔が…。
後ろを走行していた親切な紳士が「トランクから何か漏れてますよ」と、
車窓から誘拐犯に教えてしまい、ケイシーの作戦がバレてしまうのです。
これならペンキを垂れ流すより、手を振り続けていた方がよかったですね。
まさに「小さな親切、大きなお世話」ってやつで、この紳士に怒りが込み上げました。

誘拐犯は目立たない路肩に車を停め、ペンキを撒いたケイシーを脅します。
しかし先ほどの親切な紳士が、不審に思って様子を見にやってきます。
紳士もこれは失態を挽回するチャンスか、と期待したのですが、
通報しようとしたところを、誘拐犯にシャベルで殴打されてしまい…。
誘拐犯はカムリを乗り捨て、紳士のリンカーンに乗り換えるのですが、
ケイシーと一緒に倒れて動かない紳士もリンカーンのトランクに積み込みます。
まったく、この紳士は全く役に立たないどころか、
せっかく警察もマルーンのカムリを特定していたのに、それも無駄になりました。
全て親切心からの行いなので少し気の毒ですが、殺されて少し気が晴れました。
…と思いきや、殴打されて気を失っていただけで、実は生きてました。
目を覚ました彼は、パニックになりトランク内で暴れたり叫んだり…。
ケイシーが静かにするように諭しますが、まったく聞く耳を持たず、
結局その騒音に気付いた誘拐犯に刺殺されますが、ここまで迷惑なやつだと、
もう気の毒さも吹っ飛び、殺されていい気味だと思ってしまいました。
その後、リンカーンはガス欠になり、誘拐犯は給油するためカソリンスタンドに寄ります。
給油中にケイシーはトランクから後部座席に這い出し、スタンド店主に助けを求めます。
店主は彼女を助けようとしますが、誘拐犯にガソリンを浴びせられ火だるまに…。
火を付けたジッポも紳士の持ち物で、いやはや死んでも迷惑な男ですね。

その間にも、警察は車乗り換え現場から誘拐犯の指紋を検出し、
犯人がマイケルという36歳の男だと特定し、彼の家に踏み込みます。
少女を誘拐するくらいだから、どんなロリコン変態野郎かと思いましたが、
意外にも妻子持ちで病院に勤める検査技師だそうで、表向きはまともな男です。
でも彼の部屋には亡くなった姉の写真が所狭しと飾ってあり、
かなりのシスコンのようで、しかもその姉がケイシーと似てるんですよね。
誘拐の動機が見えた気がしましたが、真の動機は斜め上をいくものでした。
彼はシスコンなんて生易しいものではなく、姉に近親相姦的な愛情を持っていました。
特に姉のブロンドの髪がお気に入りだったみたいですが、
彼女が白血病か癌のような病気で、髪の毛を失ってしまったのがショックで、
ブロンドの少女から髪を奪おうと考えたのです。
ただし、髪を切って奪うのではなく、頭皮ごと剥がして奪うつもりなのです。
ロリコン変態野郎かと思いきや、それの遥かに上をいくサイコなド変態野郎ですね。

誘拐犯マイケルは姉と過ごした生家まで行き、ケイシーをトランクから降ろします。
その時、彼女がケータイを持っていて、通報していたことに気付きます。
よく考えたら、始めの通報からここまで一度もケータイを切ってないんですよね。
スマートフォンだったけど、そんなバッテリーが長持ちする機種なんてあるの?
まぁそれは置いといて、その時電話越しにマイケルの声を聞いたジョーダンは、
彼が6カ月前に少女レイアを誘拐した不法侵入者だと気付きます。
ケータイは壊されてしまい、警察がそこに駆け付けた時には、すでに2人の姿はなく、
もうケイシーを見つける手立てがなくなってしまうのです。

困ったジョーダンは、最後の通話場所だったマイケルの生家に行ってみることに。
そこで地下室を発見し、ケイシーを救出するため、ひとりで潜入します。
この潜入やケイシー救出、マイケルとの対決もドキドキの展開ですが、
警察も呼ばずに緊急通話指令室のオペレーターがひとりで乗り込むなんて、
映画的すぎる展開で、ちょっと盛り上げすぎな気がするんですよね。
できれば指令室から通話や出動要請だけで犯人を追いつめる話がよかったかも…。
普通のサスペンスとしてなら、申し分ない展開だったと思うのですが、
せっかくなかなか珍しいオペレーターを主人公にしたサスペンスなんだから、
オペレーターの業務の範疇だけで事件を解決に導いてほしかったです。
現場に出向いて誘拐犯と肉弾戦を繰り広げるなんて、ヒロイックすぎて現実味に…。

ケイシーと協力して誘拐犯マイケルを倒したジョーダンは、
警察に通報しようとしますが、なぜかケイシーがそれを遮ります。
ケイシーの案で、2人はマイケルを鎖で動けないように縛り付け、
通報はせず、誰にも見つけられない地下室に放置して去っていくのです。
こんなサイコ野郎には法の捌きなんて生温いと思ったのかもしれません。
この地下室で苦しみながら餓死させるつもりなのでしょう。
優等生ケイシーのこんなまさかの提案には意表を突かれました。
でも、その罰し方もなかなか厳しいのでマイケルの最期には相応しいと思うけど、
やっぱりちゃんと通報して、逮捕した方がいいと思いますね。
それは法律とか倫理とかって問題ではなく、マイケルにはレイアの件も含めて、
かなり余罪がありそうなので、それは明らかにした方がいい気がするからです。
失踪扱いになっているブロンド少女の被害者はもっと沢山いそうだし、
そんな被害者の家族のためにも真実は明らかにすべきでしょう。

終盤の展開は疑問の余地もあるけど、その部分も含めて、
とてもハラハラさせられる良質なサスペンス・スリラーだったと思います。
なんでも続編の製作も考えられているようで、それも今から楽しみです。

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