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オーバードライヴ

改正道路交通法が本日、施行されました。
特に注意すべき点は、自転車が通行できる路側帯を車道左側だけに限定したことでしょう。
これまでは右側通行も認めていましたが、今日からは道交法違反になります。
でも今日も普通に右側走ってた人も見かけたし、ちゃんと周知できてるのかな?
それに本音を言えば路側帯ではなく自転車道を走りたいので、もっと整備してほしいです。

自動車の改正点は、無免許運転が厳罰化されたことです。
罰則が「懲役1年以下か罰金30万円以下」から
「懲役3年以下か罰金50万円以下」に引き上げられましたが、
その程度では抑止力としてはまだ甘い気がします。
ボクは免許を持っているので関係ない改正ですが、注意すべきは、
無免許運転者への車を貸しただけでも「3年以下の懲役か50万円以下の罰金」、
同乗しただけでも「2年以下の懲役か30万円以下の罰金」が新設されたことです。
もし誰かに車を貸す時、誰かに乗せてもらう時は、
相手が免許持ってるか、ちゃんと確認しないといけませんね。
ボクの車はもともと借り物なので人に貸したりはしませんが、
誰かに車で送ってもらったりすることは間々あるので、他人事ではありません。
でも乗せてくれる人に「あなた免許持ってますか?」なんて聞けませんよね。
善意の第三者の場合は見逃してもらえたりするのかな?
また今度、調べてみます。

ということで、今日は交通法規無視で爆走するトラックの運ちゃんの物語の感想です。

オーバードライヴ
Snitch.jpg

2013年11月30日日本公開。
ドウェイン・ジョンソンが主演のアクションサスペンス。

何も知らずに友人から麻薬を手渡されたばかりに、逮捕されてしまった18歳の少年。その父親ジョン(ドウェイン・ジョンソン)は、無実の罪を着せられている息子を少しでも早く刑務所から出所できるようにと検事に掛け合う。そんな彼に検事は、捜査に貢献することで刑期が軽減されるシステムがあることを告げる。ほかに手立てはないと感じたジョンは、息子の減刑と彼が巻き込まれた事件の真相をつかむためにも麻薬組織に潜入することに。やがて、組織の中枢へと近づき、大物密売人と対峙(たいじ)するジョンだが……。(シネマトゥデイより)



1位と僅差で惜しくも全米2位デビューとなった本作。
日本でも大人気のカーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズで、
主要キャストのひとりであるドウェイン・ジョンソンの主演作ということで、
『オーバードライヴ』なんてカーアクション映画染みた邦題が付いていますが、
原題を直訳すれば「密告者」で、本作は麻薬絡みの密告を描いたクライム映画です。
まぁ終盤には派手なカーアクションもあるにはありますが、
自動車をカッコよく描くような『ワイルド・スピード』的な演出ではないし、
レアなビンテージカーや、人気の高級車も登場しません。
本作の本質は、政府の麻薬取締政策に対する矛盾や問題点を描いた社会派な作品かも。
冒頭に「実話を基にしている」と表示されますが、本作のような出来事があったのではなく、
現在の薬物取締政策下ではこんな事態が起こることはありえる、という創作です。
でもその社会派なテーマをアクションで包み込んでいるので、
あまり難しく考える必要もなく、娯楽作品としても普通に楽しめます。
楽しみながらアメリカの薬物事情も勉強になる、なかなか面白い作品なのでオススメです。

再婚した妻とともに幸せな日々を送っていた運送会社社長のジョンでしたが、
前妻に引き取られた18歳の息子ジェイソンが友人にはめられて麻薬の小包を受け取り、
麻薬取締局(DEA)に現行犯逮捕されてしまいます。
最低でも懲役10年をくらう息子を助けるため、ジョンは連邦検事キーガンと交渉し、
減刑してもらえるようにDEAの潜入捜査に協力することに、…という話。
ジェイソンが麻薬の小包を開封した直後、DEAが家に飛び込んできて現行犯逮捕されますが、
そもそもその小包はDEAが送り付けてきたオトリだったのです。
DEAは先にジェイソンの友人を逮捕していましたが、DEAに知り合いの売人を密告すれば、
司法取引で減刑されるため、友人は「ジェイソンが売人だ」と嘘の密告をしたのです。
そこでDEAは現行犯逮捕するために、ジェイソンに麻薬入り小包を送りつけて、
開封したと同時に逮捕したというわけですが、自分たちで麻薬を渡しておいて、
麻薬所持で逮捕するなんて、理不尽にもほどがありますね。
しかも2000錠も送りつけて、「そんな大量に所持しているのは売買目的だ」と売人扱い。
更に刑期は所持量と比例するため、初犯なのに懲役10年となってしまいます。
そんなのDEAのさじ加減ひとつですよね。

きっとDEAも、ジェイソンが本当に売人だとは考えてないと思われます。
しかし麻薬撲滅に躍起になるあまり、なんとか流通ルートを取り締まりたいと考え、
とりあえず逮捕して、減刑を餌に知り合いの売人を密告させる方針なのです。
ジェイソンの懲役10年も、誰かを密告すれば懲役2年執行猶予1年に減刑されます。
でも売人ではない彼は、知り合いの売人なんて密告した友人しか知らず、
誰も密告できないので減刑してもらうことはできません。
弁護士から「友人のように君も誰か知人を売人に仕立てなさい」と助言されますが、
「そんな酷いことはできない」と拒否したため、このままでは懲役10年が言い渡されます。
つまり裏社会と繋がりがあり、売人を多く知っているほど減刑される可能性があり、
末端の何も知らない麻薬初心者ほど、重い罰則を受ける制度なわけですが、
これが本当なら、アメリカの薬物取締体制は矛盾しているにもほどがあります。
ただ、ジェイソンのことを擁護しきれないのは、
彼は小包の中身が麻薬であることを知っていながら受け取っていることです。
別に売買目的ではなく、ちょっと自分で使ってみたかっただけのようですが、
売ろうが売るまいが薬物に手を出した時点で自業自得で、
懲役10年くらいは見せしめにされたと思って我慢すべきです。

ジョンは「息子が密告しないならオレがする」と、売人を探します。
被疑者本人じゃなくても密告で減刑してもらうのは可能なんですね。
でも堅気の彼も簡単に売人なんかと出会えるはずもなく…。
そこで彼は自分の運送会社の従業員の履歴書の犯罪歴をチェックし、
過去に麻薬売買で2度捕まっている従業員ダニエルに声を掛けます。
履歴書をこんなふうに使うなんて、雇い主としてかなり問題がある気がしますが、
そんな元犯罪者を普通に雇っちゃってるのもスゴイですね。
ジョンはてっきりダニエルを売人に仕立てるつもりかと思ったけど、
そこまで鬼ではなく、誰か売人を紹介してもらおうと声を掛けたのでした。
更生したダニエルは始め渋りますが、家では妻と息子が貧しい生活をしているため、
紹介料2万ドルの魅力には贖えず、昔の相棒マリークを紹介することに。
しかしこのマリークはこの地区の顔役的な大物売人だったのです。
売人ならどんな末端のチンピラでも構わないのに、とんだ大物を釣ってしまいましたね。
そんなマリークの元相棒であるダニエルも昔はやはり只者ではなかったようで、
「イーストサイドのサメ使い」の異名で街のチンピラから今も恐れられています。
「サメ使い」って、どんな由来があるのか妙に気になりますが、劇中では語られず残念。

マリークと対面したジョンは「運び屋をやりたい」と申し出ます。
「ウチは運送屋なので、会社のトレーラーでブツを運べば検問を突破できる」と。
どうやらトレーナーなんて積荷を確認しきれないので、検問はザルだとか…。
「それはメキシコの麻薬カルテルからの麻薬の密輸に便利だ」と考えたマリークは、
ダニエルをトレーラーに同乗させることを条件に承諾し、
麻薬カルテルのエル・ポトからのブツを受け取ってくるように依頼します。
ジャックはマリークとの商談をこっそり録音したものを、連邦検事に聞かせます。
こんな麻薬取引の重要な証拠、密告としてはもう十分だろと思いましたが、
それではまだ減刑にならず、マリークを現行犯逮捕しないとダメみたいです。
ジョンはメキシコでエル・ポトからブツを受け取り、
DEAがこっそり待機している場所で、マリークとブツの受け渡しを行います。
ところが、現行犯逮捕のチャンスなのにDEAは動かず…。
DEAの捜査官は、ここでマリークを逃がせば、ジョンがもっと大物に接触できると考え、
土壇場の判断でしばらく泳がせることにしたのです。
ジョンとしてはマリークが逮捕されたら、息子が減刑されてめでたしめでたしなのに、
DEAや連邦検事の勝手な判断で更に潜入捜査に付き合わされるなんて、酷いですよね。
マリークを逃がしたのはDEAの勝手な判断なんだから、その時点で減刑にするべきで、
その上でジョンに捜査の協力を依頼するならわかるけど、連邦検事は身勝手すぎます。

もちろんジョンも連邦検事たちの勝手な判断には憤慨しますが、
連邦検事が、もしマリークの仕入れ先である大物エル・ポトを逮捕できたら、
息子は減刑どころか釈放してやると言うので、それならばと協力することに。
しかし相手は巨大な麻薬カルテルのボスのエル・ポトなので、もし自分の素性がバレたら、
自分だけでなく息子や元妻、今の妻子、そしてダニエルの家族にも危険が迫ることに…。
エル・ポトに接近したジョンは、彼からメキシコへの現金輸送の依頼を受けますが、
案の定、その輸送中にDEA内部の密告により、素性がバレてしまい。
ジョンの乗ったトレーラーは麻薬カルテルの自動車数台から襲撃を受けるのです。
ここのカーアクションはクラッシュした自動車が宙に撥ねあがったり、炎上したりと、
なかなかド派手でよかったのですが、大型トレーラーと普通乗用車のチェイスなので、
どう考えても主人公ジョンの乗るトレーラーの方が強いです。
乗用車が体当たりしてもビクともしないし、逆に乗用車にちょっと体当たりしただけで、
相手の車はコントロールを失い、中央分離帯とかにぶつかってクラッシュします。
マシンガンとかで攻撃してきた時はちょっとヤバかったけど、
基本的にトレーラーは抜群の安定性で危なげがなく、ハラハラドキドキはできなかったかな。
それにジョン演じるドウェイン・ジョンソンはレスラーらしいマッチョないい体してるのに、
体格はあまり関係ないカーアクションなんてさせるのは勿体ないような…。
『ワイルド・スピード』でも彼は肉弾戦専門ですもんね。

ジョンはダニエルと協力し、一計を案じてエル・ポトを逮捕に追い込み、
息子も約束どおり釈放されて、今度こそめでたしめでたしです。
エンドロール前に「麻薬事件の初犯の刑期は強姦や強盗より長い」とテロップが流れ、
「ダメ。ゼッタイ。」的なメッセージをお客さんに伝えます。
たしかに劇中で息子ジェイソンの身に起きた理不尽な出来事の数々を見たら、
「麻薬には手を出すまい」と思うお客さんも少なからずいると思います。
しかしその反面、ジェイソンを密告して減刑を受けた友人のような例も描かれます。
彼のその後は描かれませんが、虚偽の密告なんて抜け道を紹介してしまうと、
本作が薬物に対する抑止力にならない気もします。
その友人は虚偽の密告で罪が重くなったとか、彼が酷い目に遭うオチがほしかったです。

…最後に。
昨日『ワイルド・スピード』の主演ポール・ウォーカーが自動車事故で亡くなりました。
日産GT-Rなど日本車が大好きな人で、シリーズでも毎回乗ってましたね。
とても親近感を覚えていたハリウッドスターだったので、とても悲しいです。
信じられない気持でいっぱいですが、御冥福をお祈りします。

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