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ガーディアンズ 伝説の勇者たち

12月は冬休み映画のシーズンということもあり、アニメ映画が豊富ですが、
今年は例年以上にアニメ映画だらけだと思われます。
7本ほど公開になりますが、ボクも6本ほど観る予定だけど、
1カ月で観るアニメ映画の本数としては、過去最高本数かもしれません。
ボクが最も期待しているのはディズニーの『プレーンズ』です。
『くもりときどきミートボール2』と『ウォーキング with ダイナソー』も面白そう。
最もヒットしそうなのは『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』ですが、
日本のアニメだと『劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION』と
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』は一応観ておこうかなと思っています。
残る1本は『映画かいけつゾロリ』ですが、これはたぶん観に行かないかな。
でも最もオススメしたいのは現在公開中の『かぐや姫の物語』ですね。

ということで、今日は劇場公開にならないアニメ映画の感想です。

ガーディアンズ 伝説の勇者たち
Rise of the Guardians

2013年11月22日リリース。
ドリームワークス制作のファンタジーアニメ。

いたずら好きの妖精ジャック・フロストはいつも一人気ままに生きていた。ある日、サンタクロースのノースに呼び出され、悪夢をもたらす精霊ピッチが人間の子どもに怖い夢を見せて世界を闇に変えようとしていることを知らされる。「この危機を食い止めるには君の力が必要だ」と言うノースに戸惑いながらも、歯の妖精トゥース、眠りの妖精サンドマンたちと触れ合ううちに、ジャックは仲間と力を合わせて戦うことを決意する……。(公式サイトより)



先日感想を書いた『クルードさんちのはじめての冒険』は、
20世紀フォックスから配給された初のドリームワークス作品。
そして本作はパラマウントから配給された最後のドリームワークス作品です。
ドリームワークスがパラマウントと決裂して20世紀フォックスと契約したため、
同じ制作スタジオの作品なのに配給元が変わってしまったのです。
どちらも日本ではビデオスルーとなってしまいましたが、
本作の方がリリースは2日だけ遅いけど、制作順ではコチラが先です。
ハリウッドのアニメ映画が大好きなボクとしては、
ドリームワークス作品が週に2本も立て続けにリリースされたのは嬉しいけど、
正直、本作のリリースはちょっと遅すぎる気がします。
当初『不思議の国のガーディアンズ』という仮題で劇場公開される予定で、
楽しみにしていたのに、袂を分かったドリームワークスの作品を配給するのは、
パラマウントとしても思うところがあるのか、公開未定のままビデオスルーになりました。
しかもブルーレイは作らず、DVDのみでのリリースとなっており、
ドリームワークスとパラマウントの遺恨の深さが窺えます。
逆に言えば、ビデオスルーすら取りやめる懸念もあったので、
DVDのみで、少し遅かったとはいえ、リリースしてくれただけでもありがたいのかも。
まぁこれはパラマウントというよりもドリームワークスの意向でしょうけどね。

お家騒動により劇場公開されなかったのは残念ですが、
そもそもこの内容であれば、日本での公開は難しかったのではないかと思います。
いたずら好きの妖精ジャックフロストは、ブギーマンのピッチが
人間の子どもに悪夢を見せて世界を闇に変えようとしていることを知る。
サンタクロースからピッチを阻止するよう頼まれたジャックフロストは、
イースターバニー、トゥースフェアリー、サンドマンと共に戦うことを決意する。
という物語で、まさに西洋で信じられている妖精や妖魔が結集した、
「アメリカの民間伝承の『アベンジャーズ』やー」って感じですが、
東洋人である日本人にとって馴染みのあるのはサンタクロースくらいですよね。
日本にもサンタクロースを信じている子供はいるけど、
復活祭の風習がない日本ではイースターバニーを信じている子供はまずいません。
というか、イースターバニーを知ってる子供もそれほど多くないんじゃないかな?
日本でも大ヒットした『モンスターズ・ユニバーシティ』のマイクやサリーの元ネタが、
ブギーマンであることを理解している日本人は、それほど多くはないでしょう。
大雪が降っても「ジャックフロストの悪戯だな」なんて言う日本人に会ったことないです。
『アベンジャーズ』で言えば「アイアンマン以外知らない」状態なので、
なかなか日本でヒットするのは難しいと予想され、劇場公開が見送られるのも当然です。

斯く言うボクはハリウッド映画が大好きなので、そこで題材になることも多く、
アメリカの民間伝承や妖精については、それなりにわかるようになりました。
イースターバニーなら『イースターラビットのキャンディ工場』とか、
トゥースフェアリーなら『妖精ファイター』とかね。
本作はギレルモ・デル・トロ製作総指揮ですが、彼はトゥースフェアリーが好きなのか、
関わった『ダーク・フェアリー』や『ヘルボーイ』でも登場させています。
ジャックフロストやサンドマンの映画はたぶん観たことはありませんが、
好きなRPG『女神転生』シリーズではお馴染みの妖精(モンスター)です。
それもあって、日本だと「サンドマン」よりも「ザントマン」の方が通りがいいはずです。
なのでどのキャラにも馴染みがあり、妖精版『アベンジャーズ』を十分楽しめました。

ただサンタクロース、イースターバニー、ザントマン、トゥースフェアリーを四大妖精とし、
4人で子供たちをブギーマンから守る「ガーディアンズ」を結成しているのですが、
その妖精のチョイスにはバランスの悪さは感じますね。
クリスマス、イースターのキャラがいるので、年中行事のキャラに統一してほしいです。
加えるならハロウィンの魔除け妖精ジャックランタンなんていいと思うのですが…。
まさかホラー映画『ハロウィン』の影響で、ブギーマンがハロウィン代表になってるとか?
ザントマンも良い夢を見させてくれる妖精として描かれていますが、
本来のザントマンは、むしろブギーマンに近い、子供たちの恐怖の対象のはずです。
そのガーディアンズに5人目のメンバーとして新しくジャックフロストが加わりますが、
なんでそんなマイナーな妖精が新メンバーなのかも謎です。
彼に比べたら機械に悪戯する妖精グレムリンなんかの方がまだ有名な民間伝承です。
ジャックフロストにはこれといったイベントもないし、
冬のキャラとしてはサンタクロースとモロ被りですもんね。
でもまぁアメリカ人からすれば違和感のないチョイスなのかも。

妖精たちは彼らを信じている子供にしか視認できない設定です。
なのでサンタやイースターバニーを見える子供は多いけど、
マイナーなジャックフロストを見える子供はほとんどおらず、
ジャックフロストのジャックは寂しい思いをしています。
もっと不満なのはブギーマンのピッチで、子供たちが悪夢を見なくなり、
「ブギーマンなんて迷信だ」と考える子供が増えたため、力が弱まっています。
信じてる子供が多ければ、妖精の力もそれだけ増大する設定のようです。
サンタを信じているような純粋な子は、ブギーマンも信じると思うんだけど…。

ピッチはまず子供たちがトゥースフェアリーを信じなくなるように、
トゥースの使いであるベビートゥースたちを全て捕まえて、
子供たちの抜けた歯を硬貨に替えられないようにします。
朝起きて枕の下に置いておいた歯が硬貨に変わってないことにガッカリした子供たちは、
本当はトゥースフェアリーなんていないと思いはじめ、トゥースの力が弱まるのです。
ジャックとガーディアンズはトゥースを助けようと、
ベビートゥースの代わりに世界中の子供の歯と硬貨を交換して回ります。
なぜか最初に訪れるのは中国なのですが、中国の子供たちも日本の子供たちと同じで、
抜けた歯は屋根や軒下に投げ込む民間伝承なのでトゥースフェアリーは信じてないはず。
中国市場へのアピールなのでしょうが、あまり効果はなさそうです。

続いてピッチは、良い夢を見せる妖精ザントマンのサンディを襲撃し不意打ちで倒します。
それにより子供たちは悪夢しか見れなくなり、悪夢を力とするピッチは強力になります。
妖精を信じなくなる子供が増える中、ちょうど復活祭の時期となったので、
イースターバニーはエッグハント用のタマゴを大量生産しますが、ピッチが全て粉砕。
エッグハントしてもひとつもタマゴが見つからないので、
子供たちにバニーに対する猜疑心が芽生え、バニーも力が弱まるのです。
力を失ったバニーは普通のウサギサイズになるのですが、この姿の方が可愛いですね。
普段はイースターバニーというか、バックスバニーのパクリみたいな風貌だし…。

妖精はみんなもともと人間(バニーはウサギかな?)だったらしいけど、
ジャックは人間の頃の記憶を失っており、なぜ自分が妖精になったのかも知りません。
その記憶はトゥースが保管していた彼が人間だった頃の歯の中に残っていますが、
ピッチに盗まれてしまい、ひとりで取り返したのですが、
そのことでガーディアンズはジャックがピッチに加担していると誤解し、追放します。
ひとりになったジャックが歯から生前の記憶を確認すると、
自分は妹を助けて死んだということがわかり、妹を守った功績により、
5人目のガーディアンズに選ばれたのだと自分の存在意義を知り、
子供たちを悪夢から守るため立ち上がります。
妖精はもともと人間だったというのは面白い設定ですね。
たしかにサンタクロースは実在した司教、聖ニコラウスですもんね。
(でもなぜか彼はノースと呼ばれています。)
実質ガーディアンズの指導者ですが、最初のガーディアンはサンディのようです。

ジャックが立ち直るも、もう妖精を信じている子供は世界でひとりだけ。
その子ジェイミーも、エッグハントの件で懐疑的になりはじめており…。
ジャックは妖精が実在することを知らせるため、ジェイミーの家に向かいます。
ジェイミーはオカルトオタクで、妖精や未確認生物に詳しく、
ジャックフロストのことも信じていたので、ジャックを視認することができました。
ジェイミーの猜疑心を解いたことで、ジャックはガーディアンズと和解しますが、
そこに恐ろしく強大な力を手に入れたピッチが現れるのです。
全く歯が立たないガーディアンズを、ジェイミーと近所の子供たちが守ろうとします。
その子たちが勇気を振り絞って悪夢を恐れなくなったことで、
ピッチの力が弱まり、サンディも復活して、形勢逆転するのです。
恐怖を感じたピッチは悪夢に呑み込まれて消えてしまい、めでたしめでたしです。
妖精を信じる子供たちの数でパワーバランスが変わるというのは面白いけど、
サンディが復活した途端に世界中の子供たちがまた妖精を信じるようになるのは、
サンディの影響力大きすぎです。(実際は一番マイナーなくせに…。)
それに信じている子供なんてほとんどいないジャクフロフトのジャックが、
超強力な氷魔法を度々使えるのも、ちょっと都合がよすぎるかな。
でも本作が全米公開されたことで、ジャックフロストの認知度も上がったし、
今のジャックはもっと強くなってるかもしれませんね。

…いや、それほど強くはなれてないかも。
なぜなら本作は全米初登場4位と、2004年以降のドリームワークス作品で、
最も低調なスタートの作品となり、お世辞にもヒットしたとは言えないからです。
そのせいで大規模なリストラも敢行することになったとか…。
(約2000人の社員のうち、350人も解雇したそうです。)
でも観た人の評判は上々で、6週連続トップ10圏のロングランを記録しています。
あと1本か2本、続編を製作することも考えているようですが、
1作目がビデオスルーな日本では、いくら傑作でも続編の劇場公開はないでしょう。

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