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鴨川ホルモー

今月18日公開分の映画を計9本観ることに決めてましたが、
ハードなスケジュールの中、何とか全て鑑賞し終えました。
感想記事は一日一本までと決めているのでまだしばらく続きますが…。
なんか最近はアニメとかゲームとかに関わる感想記事が続いているので、
ボク自身、そっち系の人みたいな感じになってきてますが、…違います。
もちろんアニメ映画も好きですが、ただの無類の映画好きです。

鴨川ホルモー

2009年4月18日公開。
万城目学の同名ベストセラー小説を映画化した青春コメディー。

二浪した後、念願の京都大学に入学した安倍(山田孝之)は、一目ぼれした早良京子(芦名星)の存在が決め手となり「京大青竜会」というサークルに入部する。安倍はここをレジャーサークルか何かだと思っていた。しかし、実態は京都に千年伝わる競技、“ホルモー”のサークルだった。(シネマトゥデイより)

ベストセラー小説が原作だけど聞いたこともないようなタイトル、
C級映画くさいチラシ…、本当は全然観に行くつもりありませんでした。
でも吉本主催のコメディ映画の祭典"第一回沖縄国際映画祭"で
グランプリであるゴールデン シーサー賞を受賞したことで、
吉本がお墨付きを与える映画なのだから面白いのかも、と興味を持ちました。
しかも公開前から全米公開まで決まったとか…。
これは観に行くしかないだろうってことで、行ってきました。
で、観てみた結果、期待してた以上には面白く、観に行ってよかったです。

"ホルモー"は京都に古くから伝わる架空の神事。
10人一組のチームで、ひとり100匹の小さな式神"オニ"にオニ語で命令して操り、
相手チームのオニと戦わせ、全滅か降参させれば勝ちという神前競技です。
競技は東京六大学野球のようにリーグ制で行われ、
京大、立命、京産、龍谷の京都有名大学4校で争われます。
プレイヤーが無数のオニを引き連れて戦う様は『ピクミン』を彷彿とさせますが、
どちらかといえば『信長の野望』的な合戦シュミレーションのような
実は奥の深い戦略性を感じる、面白そうな競技です。

京都ってのは未だに魑魅魍魎が跋扈しててもおかしくないような風情のある街です。
この"ホルモー"も絶対にありえない競技なんだけど、
京都ならもしかしたらありえるかもと思えるくらい特殊な街。
こんな街で行われる、胡散臭い神事の様子はミステリアスな感じがあって、
全米公開する本作ですが、外国人にもウケそうです。
関西人のボクとしても、京都や京都の大学が舞台というだけで親近感があります。
中には受験した大学もあるし、友達が通っていた大学もあったりで。
さすがに京大は雲の上の存在で、関わったことはありませんが…。
鴨川もよく行った馴染み深い場所です。
そんな京都の地理的位置関係がうまく取り入れられていることで、
ありえない神事や競技に妙な説得力を与えています。

もちろんオニなんてものは存在するわけがなく、全てCGです。
両チーム合わせて2000匹ものオニが大乱闘を繰り広げる…、
日本のCG技術で(しかもコメディで)そんな競技が再現できるのか心配でしたが、
なかなか頑張っていたと思います。
オニはヌイグルミみたいで、生き物のようなリアリティはなかったけど、
ちびっこくて愛嬌があってキモカワイイ。
死に方や泣き声がピクミンみたいで和みます。
でもオニ自体はそんなに出てこないんですよね。
そもそもオニが登場するまでがけっこう長いし、作品としても大学生活がメインで、
"ホルモー"をするシーン自体がそんなにありません。
足元に蠢くオニたちを描かなくてもいいようにか、顔のアップも多いし。
なのでCGが必要なシーンは最小限なので、技術的に心配するほどでもないです。

大学生活がメインと書きましたが、"ホルモー"やそれに伴う神事は味付けでしかなく、
なにやら怪しげなサークルを通しての、大学生の初々しい恋がメイン。
誰と誰が付き合ってるとか、それに嫉妬したりだとか、学生らしい動機で
ストーリーが展開します。
そんなつまらない動機によるいざこざが京都の存亡をめぐる大惨事を引き起こす…、
そのアホらしさが本作の魅力だと思います。
それにしてもサークル活動って楽しそうですね。
ボクが学生時代はバイト三昧だったのでできませんでしたが、今になって後悔…。
余談ですが、大学4年間ってどう過ごしてもあとあと絶対後悔しますよね。

それにしても主演の山田孝之は新境地ですね。
引っ張りだこのイケメン俳優ですが、イケてない大学生の役をそれらしく熱演。
コメディもいけるというか、むしろ3枚目が似合います。
(いつもは思いもしなかったけど、ハイキングウォーキングのQ太郎に似てます。)
栗山千明はイモっぽい格好をしているけど実は美人というお約束なヒロイン役ですが、
いつもながら変人女の役がよく似合います。
でも今作は、いつになくかわいくて魅力的に撮られてますね。
先輩役の荒川良々もコメディは手馴れたもので、いい味を出していますが、
一番よかったのは濱田岳演じる帰国子女・高村。
勉強以外は全部残念な、いかにも京大生という感じの役柄ですが、
なかなか愛すべきキャラクターを熱演してます。
彼の活躍はもうちょっとしっかり描かれてもいいのに…と感じましたが。

面白い作品だったのですが、不満というか意味がわからなかったのは、
京大のホルモーサークルは恋がらみの不和の末に分裂してしまい、
それが神の怒りに触れ、京都を揺るがす恐ろしい事態をまねくわけですが、
その事態が結局どんなものだったのか、なぜそれを回避できたのか、
いまいちよく理解できませんでした。
原作とは違う結末ということらしいので、このあたりは映画版オリジナルでしょうが、
とりあえず力技でまとめてみた的な印象を感じました。

ゲロンチョリー!

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