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悪の法則

今月はじめに、実写版『魔女の宅急便』の特報が解禁となり、
YouTubeで3日間で100万アクセスもあったらしいです。
ジブリアニメ『魔女の宅急便』の実写化ではなく、原作小説の実写化という建前でしたが、
その短い映像を見て、やはりアニメの非公式実写化だと確信しました。
なぜなら映像では主人公キキの髪型がショートになっていましたが、
原作のイメージだとキキはロングであり、ショートはアニメ版のイメージだからです。
これでも「ジブリアニメとは関係ない」と言い張るのは、ちょっと無理があります。
そもそもジブリアニメ版の人気当て込んで製作しているのは間違いなく、
それを東映が配給するのはちょっと卑怯な気がするんですよね。
東映系シネコンではその特報が流れてますが、東宝系シネコンではまだ観たことがなく、
ジブリアニメを配給する東宝も、ちょっと不愉快そうです。

似たようなことはハリウッドでもたまにありますが、最近だと『ピーター・パン』でしょう。
実写化されることが決まっていますが、配給はワーナー・ブラザーズだろうです。
映画で『ピーター・パン』といえば、ディズニー・クラシックスが有名ですよね。
でも実写版はあくまで原作を基にしているのだそうで、ディズニーは関係ないらしいです。
『ピーター・パン』自体はディズニーのものじゃないけど、
あきらかに近年のディズニーアニメ実写化の流れに便乗しているので、やっぱり不自然。
きっとキャラクターのヴィジュアルもアニメ版に近づけると思います。

ということで、今日は実写版『ピーター・パン』のフック船長候補が出演する映画の感想。
原作のフック船長は右手がフックだけど、もし左手だったらアニメ版のパクリです。

悪の法則
The Counselor

2013年11月15日日本公開。
リドリー・スコット監督によるスリラー。

メキシコ国境付近の町で弁護士をしている通称カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家のライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、裏社会のブローカー、ウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて新ビジネスに着手する。その仕事は巨額の利益を生むはずが……。(シネマトゥデイより)



いまいち要領の得ない話で、あまり楽しめず、参りました。
仕事終わりでちょっとしんどかったのもありますが、少し気を抜いた途端に、
一気に物語を見失ってしまい、必死に取り戻そうとしたのですが、
最後まで挽回できず、よくわからないまま終わってしまいました。
特にややこしい話ではない気もするけど、とにかく不明瞭なので、
一度見失ってしまったらもうアウトです。
内容も6割程度しか掴めなかったので、まともな感想なんて書けませんが、
とりあえず、掴めた範囲で書いてみます。
全然見当違いな感想になってるかもしれません。

娯楽超大作『プロメテウス』などの巨匠リドリー・スコットがメガホンを取り、
キャメロン・ディアス、ブラッド・ピットなど豪華キャストによる本作。
これほどのお膳立てであれば、かなりヒットしそうな気はしますが、
本作の全米デビューは4位スタートで、3週目にはトップ10圏外まで落ちており、
やや期待ハズレな成績になってしまいました。
それでも製作費が「ほとんどキャストのギャラのみでは?」と思えるほど安いので、
十分に利益は確保できたようなので、コケたとは言えません。
評価も賛否両論に分かれており、ボクは「否」だし、成績的には「否」が多そうだけど、
逆に絶賛する評も多いので、かなり人を選ぶ作品なのかもしれません。
ボクももうちょっと気合を入れて観に行っていれば楽しめたような気もするので、
今回はよくわからなかったからと言って、短絡的に酷評する気にはなれないです。
それに本作の撮影中に、監督の弟トニー・スコットが他界してるんですよね。
そこそこ歳なのでそんなこともあるとは思うけど、自殺だからショッキングです。
それを押してまで本作の撮影をやり遂げた監督の気持ちを慮ると、
安易に酷評するのも気が咎めるんですよね…。
そんなことで評価を甘くするのは間違ってるとは思うけど、賛否両論の「賛」の中には、
けっこうそんな人もいると思うし、やっぱり本当は「否」の方が圧倒的に多いのかも。
とりあえず「ブラピ出てるし」とか、「日本語吹替版もあるし」というような、
軽い気持ちで観に行かない方がいい作品だと思います。
物語の把握の困難さもさることながら、エログロ描写も多い際どい内容なので。

マイケル・ファスペンダー演じる弁護士がちょっとした小遣い稼ぎのつもりで、
ハビエル・バルデム演じる悪友ライナーと何か善からぬ新ビジネスをはじめます。
ボクはこのビジネスについても、どんな内容かなかなか掴めず焦りましたが、
どうやら麻薬を密輸するビジネスのようだと、なんとか掴めました。
たぶんメキシコから下水処理業者のトラックで、アメリカに麻薬を持ち込む密輸業です。
でもなぜそれに弁護士が必要だったのかはわからないままでした。
それに弁護士は、ペネロペ・クルス演じる婚約者に、
めちゃめちゃ高級なダイヤの指輪をプレゼントしており、
犯罪に手を染めるほどカネ回りが悪いようには思えませんでした。
でも国選弁護人なんかもしているようなので、それほど有能な弁護士ではなさそうで、
婚約者とのセレブな生活を維持するために、金が必要だったのかも?

決定的に物語から振り落とされたのは、ブラピ演じるウェスリーの登場からです。
ウェスリーは弁護士に犯罪に手を貸す危険性を警告するのですが、彼の立場が不明瞭で…。
ちょっとヤバめな投資家のような気はするのですが、弁護士の顧客の一人なのか、
はたまた友達の一人なのかもよくわからないまま、急に登場します。
弁護士とそんな話をするくらいだから、おそらく彼もライナーとの麻薬ビジネスに
一枚噛んでるのは間違いなさそうですが、ライナーとの絡みも全くないし、
彼もどんな形でこのビジネスに関わっているのかが、いまいち掴めません。
この感想記事を書く時に、上記のプロットを読んで、
ウェスリーが裏社会のブローカーだったのだとやっと理解できましたが、
結局、このビジネスの描きか方が曖昧模糊すぎるため、
主人公の弁護士やウェスリー含め登場人物の立ち位置が不明瞭すぎるんですよ。

欲に駆られ犯罪に加担してしまった男が危険な罠に堕ちてしまう、というような物語で、
「上手い話には裏がある」という教訓譚だと思いますが、そのテーマもいまいち不明瞭。
なぜなら、たしかに弁護士は麻薬ビジネスに加担してしまいますが、
彼が罠に嵌り追い詰められる状況になるのは、その麻薬ビジネスのせいではないからです。
麻薬カルテルの運び屋「グリーン・ホーネット」が、ブツの運搬中に殺されるのですが、
その男の母親である死刑囚の国選弁護人が本作の主人公の弁護士でした。
その縁から運び屋がスピード違反で警察に捕まった際に、弁護士が保釈金を出してあげたら、
その直後に運び屋が殺されたため、麻薬カルテルは弁護士に疑いを掛けるのです。
つまり弁護士は自分の依頼人のために良かれと思って、善意で保釈金を出してあげただけで、
その息子が麻薬カルテルの運び屋だったなんて知らないわけで、
欲や出来心で犯罪に加担したとは言えないからです。
だから、弁護士の窮地はライリーとの麻薬ビジネス云々はあまり関係ないと思われます。

弁護士を追い込むのは、運び屋を殺された麻薬カルテルですが、
罠に掛けたのは、運び屋を殺した真犯人ですよね。
ここで、弁護士の話とは別に、麻薬カルテルと真犯人とのブツの奪い合いも勃発し、
すでにわかりにくかった状況が、より複雑になってしまいます。
真犯人の配管工は、運び屋がバイクで通る道路に鉄製ワイヤーを張り、
そこを通った運び屋の首を切り落とし、ヘルメットに隠してあるブツを奪い去りますが、
すぐに警官に変装した麻薬カルテル構成員に見つかり、銃撃戦の末に配管工も殺されます。
配管工を探していたライリーも、麻薬カルテルに脳天を撃ち抜かれ殺されます。
ついでに弁護士の恋人も、報復のためか麻薬カルテルに拉致され、
首を切り落とされてゴミの処理場に捨てられます。
…という展開だったと思うのですが、如何せん登場人物の立ち位置を把握できていないので、
本当にこれであってるのか、確信がありません。
必死に状況を把握しようと頑張ったのですが、頭の中はハテナマークで埋め尽くされ、
理解でき無さと仕事の疲れで睡魔に襲われ、意識が朦朧として更に状況がわからなく…。
ただ、ハビエル・バルデムやペネロペ・クルスが無残に殺されるシーンは、
やはり衝撃的でちょっとだけ目が覚めしました。

配管工を裏で手引きしていた、つまり弁護士を罠に嵌めたのは、
ライリーの恋人のキャメロン・ディアス演じるマルキナです。
魔性の女であからさまに怪しいので、彼女の陰謀であることはすぐわかります。
結局、不明瞭でややこしい展開ではあるものの、
マルキナが恋人ライリーの麻薬ビジネスから麻薬を盗もうとする話で、
プロット的にはかなり単純なクライム映画なんですよね。
それを抽象的な表現や哲学的なセリフを多用することで、
小難しい教訓的なテーマを盛り込んでいますが、わかりにくい上に説教臭いです。
その一方で、ただ娯楽的なだけの全く意味のないエログロシーンも盛り込んでおり、
一体何がしたいのかよくわからない作品です。
それにしても、マルキナがフェレーリとファックするシーンは強烈でしたね。
キャメロン・ディアスの体を張った演技でしたが、セクシーを通り越してグロいです。

マルキナが放った配管工からブツを回収し、麻薬カルテルは取り引きを成功させますが、
マルキナはある女をウェスリーに接触させ、彼の口座から金を引き出させ、
その後、彼を「ボリート」という特殊な首切り鉄製ワイヤーで殺害します。
ボリートによって頸動脈から血を噴き出し死ぬウェスリーの姿は、けっこう壮絶ですが、
ブラピが殺される展開は想定内だったので、驚きは少なかったかな。
『バーン・アフター・リーディング』の時は「まさかブラピが」と衝撃を受けたけど、
それ以降は慣れちゃいました。
それにしても結局弁護士は、恋人や友達が殺されただけで、自分は無傷なんですよね。
犯罪に加担した代償を彼が払わされるものだと思っていたのに、ちょっと意外でした。
まぁ自分が殺されるより、婚約者が殺されることの方が辛いかもしれないけど…。

いまいち楽しめなかった本作ですが、宣伝でも「豪華キャスト」ばかりを強調してたので、
配給会社も本作にそれ以外の魅力を見出せなかったのかもしれません。
でも豪華キャスには違いないが、ただ豪華なだけで意外性はない組み合わせです。
主要キャストは5人とも、人気のピークは過ぎている印象があるし、
同じく豪華キャストを売りにしたクライム映画であれば、来年1月公開の映画
『アメリカン・ハッスル』の主要キャスト5人の方が、旬で意外性のある組み合わせです。
あ、酷評する気はないと言っておきながら、ボロカスに書いちゃってますね。

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