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ワン・ダイレクション THIS IS US

来月発売のRIP SLYMEの新譜『GOLDEN TIME』をネット通販で予約しました。
その時、自分の購入履歴を見て、今年買ったCDがこれで2枚目だったことに驚きました。
数年前はCDに年間10万円以上余裕で使っていたのに、今年はたったの約6000円とは…。
(1枚目は今年2月に買ったKREVAの『SPACE』でした。)
別にCD代を節約したつもりはないし、ボク自身は買う気満々なのですが、
ボクの好きなアーティストたちが全くCDを出さないんですよね…。
今のご時勢、CDが売れるのはアイドルだけだし、出さない気持ちもわかるけどね。

ただ、女性アイドルのトップであるAKB48がかなり迷走を始めているので、
アイドル偏重の時代もそろそろ終わりそうです。
数日前に行われ、明日の深夜にテレビ放送されるらしい
「AKB48グループドラフト会議」ですが、狙いのさっぱりわからない企画で、
話題つくりのためのアイディアが枯渇したのは間違いないです。
プロ野球のドラフト会議を模した企画でしょうが、
高校野球で活躍した選手がどこの球団に取られるのかなら気になるけど、
実力もわからない無名の素人がどこのチームに取られるかなんて、
AKBファンですら興味ないんじゃないでしょうか。
秋元康もAKBから手を引くみたいだし、来年の今頃はどうなってるか…。

ということで、今日は世界的なアイドルグループのドキュメンタリーの感想です。

ワン・ダイレクション THIS IS US
One Direction This Is Us

2013年11月1日日本公開。
イギリスのボーイズグループ「ワン・ダイレクション」の密着ドキュメンタリー。

オーディション番組「Xファクター2010」に集まった中から5人が選らばれ、現在では世界的な人気を誇るボーイズ・グループ、ワン・ダイレクション。2013年、本拠地イギリスを皮切りにヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどワールドツアーを敢行。ステージのパフォーマンスや観客の熱気を臨場感たっぷりに映し出すばかりでなく、メンバー一人一人の素顔にも迫る。(シネマトゥデイより)



2011年のデビュー以降、世界各国で熱狂的なファンを生んでいる
イギリスのボーイズグループ「ワン・ダイレクション」の素顔に迫ったドキュメンタリー。
…なのですが、ボクは洋楽に疎くワン・ダイレクション(以下1D)ことも、
名前を聞いたことがあるくらいの認識しかありません。
(バンドだと思っていたので、ボーカルグループだったのに驚いたくらいです。)
そんな知識で、1Dの密着ドキュメンタリーなんて観ても仕方ないのですが、
それでもどうしても観ずにいられなかったのは、本作が全米初登場1位の映画だからです。
今年、いや一昨年から、日本で公開された全米1位の作品は全て観ているので、
その記録を止めたくないという理由だけで観に行くことにしました。
やっぱりハリウッド映画ファンを自負するなら、全米1位くらいは観ておきたいです。
(日本の初登場1位も一応全部観てるし…。)
例え全く興味がない作品だったとしても、全部観てるという事実が重要なので。

音楽ドキュメンタリーを観るのは、マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』以来かな?
(便乗したわけではないでしょうけど、本作のタイトルもちょっと似てますね。)
マイケル・ジャクソンのことは、さすがに1Dよりは興味も知識もありました。
なのでそれなりに楽しめましたが、今回は本当に一切関心がなかったので、
件の強迫観念に駆られて観に行くことにしたとはいえ、足がかなり重く、
ちょっと1Dのことを勉強してから観に行こうかななんて思っていたけど、
公開週もその次の週もその気にはなれず、ずっと先延ばしにしてました。
でも日に1回の上映になってしまい、いよいよ上映終了しそうな雰囲気を感じ取り、
もう勉強するのも諦めて、取るものも取りあえず慌てて観に行きました。
時間を割いて、金まで払って、観たくもないものを観に行くなんて、
我ながらどうかしていると自分の性分を恨みながら席に着きましたが、
いざ観はじめみると、これが不思議と面白いんですよね。
劇中のコンサートシーンで歌っている彼らの曲も全く知らないし、
彼らの名前も覚えてないし、顔も全く覚えてないですが、なぜか楽しめたんですよね。
さすがと言うべきか、やはり全米1位に輝くような映画は伊達ではないです。

内容はと言えば、1Dの2013年のワールドツアーに密着し、
ステージや舞台裏の様子や、各国でのファンとの交流を記録したものです。
序盤で1Dの結成に至る経緯も描かれますが、彼らはオーディション番組出身なんですね。
『Xファクター』というオーディション番組に別々に応募した5人が、
審査員の音楽プロデューサーに見出され、グループを結成したそうです。
この音楽プロデューサーって、『アメリカン・アイドル』の辛口審査員ですよね。
ただ偉そうに素人を罵っているだけの人かと思ってたけど、ちゃんと選人眼あったのか…。
興味深かったのは、彼らはそのオーディションに全員落選していたことです。
落選組5人で結成されるなんて、なんだかモーニング娘。みたいな経緯ですね。
ボクはけっこう『ASAYAN』が好きだったから、本作も楽しめたのかも?

中流階級で育った普通の子たちが、オーディション番組で一躍脚光を浴び、
ビートルズを超えるスピードでスターダムを駆け上がっていくわけですが、
正直見た目も普通だし、歌の上手さもボクにはわからないので、
「なんでこんなガキどもがキャーキャー言われるの?」と、
ちょっと僻みにも似た気持ちに襲われました。
(コンサートの客席にはモデルばりに可愛い女子も沢山…。)
しかも「個性を大事にしたいから、同じ振りもしないし、お揃いの衣装も嫌」とか、
「ぽっと出の新人風情が天狗になってんじゃねぇぞ」と思ったし…。
まだ十代の彼らは、仕事場でもふざけてイタズラしたりで大人の手を焼かせますが、
周りは「そんなプロ意識の感じられないところが彼らも持ち味だ」と甘やかし…。
正直、こんなやつらのファンの気持ちがわからないと思いました。

ところが、ワールドツワーが始まると印象が一変します。
家族にも会えない過酷なスケジュールで移動とコンサートを繰り返しの毎日。
たまの休暇の帰省にさえ、本作のカメラが同行し、完全にプライベートにはならないし。
幸か不幸か急に大ブレイクしたことで、人気と引き換えに青春や自由を奪われ、
大人に利用されて馬車馬のように働かされているようにも感じられます。
周りが彼らを甘やかすのは、金蔓だと思っているからに他ならないし、
そんな環境ではガキが増長するのは仕方のないことで、むしろ可哀想です。
人気が陰れば一気に掌を変えされるパターンなのは見て取れるし、
ビートルズはアイドル的な人気のアーティストだったけど、1Dはただのアイドルなので、
掌を変えされたら音楽業界に残るのも厳しそうな気がするんですよね。
普通の人の何倍もの富と名声を一瞬で手に入れてはいるけど、
今がピークで後は落ちる一方の人生な気がして、諸行無常感が漂います。
本人たちもそれを自覚しているのが、また切ないですね。

スタッフには手を焼かすものの、ファンやマスコミにはサービス満点の対応ですが、
それも人気頼みの商売であることを自覚しているためでしょうね。
ファンの煽り方など、自分の人気に酔いしれてるように思うところもあるけど、
本作でもことある毎にファンに対する謝辞を述べており、
あまりの「ファンが大事」アピールには悲壮感も感じます。
彼らのスタッフも「ファンはプロモーター」だと考えているみたいで、
とにかく本作も、ファンをヨイショするのに余念がない内容です。
でもそのために親近感をアピールしすぎるのは、
自分たちが人気以外の取り柄がないと知らしめているようなもので、
ボクのようにファンじゃない客としては、もっと彼らの努力を見せてくれた方が、
応援したいと思えるような気がします。
リハーサル中や空き時間に仲良く遊んでる姿ばかりじゃなくて、
歌の練習とか頑張っているシーンをもっと入れた方がいいです。
そういう意味では、深夜にレコーディングで叩き起こされるシーンはよかったです。

でもまぁ遊び回ってるシーンもけっこう面白かったですけどね。
特に面白かったのは、やっぱりツアーで日本に来た時のシーンかな。
秋葉原のメイドカフェで「萌え萌えニャンニャン」するシーンは、劇場も大爆笑でした。
ツアーで回った中で好きな都市はどこだったかって話でも、
「ガーナ、トーキョー、ロンドン」と言ってくれたのは、
日本人としてはやっぱり嬉しいし、ちょっと応援したくもなりますね。
(まぁ欧州ツアーでは「ヨーロッパのファンは最高だ」って言ってましたが。)
本作でもアジアの国は日本だけだったし、日本贔屓な気がする1Dですが、
1Dの日本での人気はどうなんでしょうか?
空港にはファンが集まっていたけど、個々のファンは熱そうですが、
数はそれほど多くなく、他の国ほどの熱狂的な歓迎ではないような気が…。
「ZIP」などマスコミの取材の様子や空き時間に街に繰り出す様子は描かれていたけど、
日本でのコンサートの映像が使われていなかったのがちょっと気になります。
やっぱりコンサートは、他の国に比べると小規模で盛り上がってなかったのでしょうか?

遊びで言えば、素人にドッキリを仕掛けるところも面白かったですね。
プロの特殊メイクで、アリーナの警備員に化け、自分たちのファンに対し、
自分たちの悪口を言ったりとか、彼らにしかできない遊びです。
エンドロールで流された老人ドッキリやフリーハグドッキリも楽しかったです。
でもいつまでそんな慌ただしくも楽しい日々が続くのかと思うと、
ちょっと寂しい気持ちになりました。

彼らの音楽的なことには全く興味を持てませんでしたが、
普通の少年が急に名声を得てしまうという状況の、
人間観察的な興味深さを感じた作品でした。

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