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2ガンズ

先月19日に公開になった日中合作映画『101回目のプロポーズ ~SAY YES~』ですが、
ウチの近所のシネコンでは、1週間で上映終了になってました。
1991年の大ヒットドラマ『101回目のプロポーズ』の中国リメイクで話題性はあったものの、
そんなオワコンを、みんな大嫌いな中国でリメイクした映画なんて、
正直「誰が観るんだ?」とは思っていたものの、本当に誰も観なかったみたいです。
1週間で打ち切りは短すぎで、逆にレアだから観とけばよかったと思ったりも。

ただ、この作品に関しては、中国がどうとか作品の出来がどうとかよりも、
主題歌「SAY YES」を唄ったチャゲ&飛鳥の飛鳥のせいでしょうね。
アンナカとかいう脱法ドラッグの使用で無期限活動休止になり、
この映画の主題歌も公開4日前という土壇場で差し替えられることになりました。
劇場側もそんなケチの付いた映画を上映したくはないだろうし、
公開予定だったため上映したものの、客入りは関係なく、すぐ終了させたのでしょう。
今回は中国映画だからどうでもよかったけど、どんな作品でだってあり得ることです。
それがもし楽しみにしていた作品だったらと思うと、ちょっと怖いです。
新作映画に出演した俳優や主題歌を担当した歌手は、薬物なんて絶対やめてほしいし、
製作サイドも怪しい芸能人は端から使わないようにした方がいいですね。

ということで、今日は薬物を取り締まる捜査官の活躍を描いた映画の感想です。

2ガンズ
2 Guns

2013年11月1日日本公開。
デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ共演のサスペンスアクション。

メキシコの田舎で、マフィアの手先として働いているボビー(デンゼル・ワシントン)とマイケル(マーク・ウォールバーグ)。その正体は潜入捜査中の麻薬取締官と海軍情報部将校だったが、お互いがそれをまったく知らずにいた。そんな中、二人は組織から4,000万ドルもの大金を強奪するものの、マイケルが裏切って持ち逃げしてしまう。エリート組への復帰と引き換えに大金強奪を命じられていたボビーだが、マイケルも上司の裏切りで金を失っていた。4,000万ドルを取り戻すべく、彼らは再び手を組むことに。(シネマトゥデイより)



いやー、面白かったです。
本作は全米初登場1位の大ヒット映画でしたが、それも納得の出来ですね。
でもなぜか日本では初登場11位と全く振るわずの成績で…。
日本でも『TED』が大ヒットし、マーク・ウォールバーグの認知度が高まったので、
彼が主演の本作も、もっと注目されると期待したんだけど、全然でしたね。
まぁ本作の2週前に公開された彼の主演作『ブロークンシティ』も全くヒットしてないし、
多くの日本人客はクマのヌイグルミしか観てなかったのはわかってましたが…。
斯くいうボクも、本作は公開2週目に観ているので、
初登場ランキングには全く貢献できてないんですけど…。
『TED』もいいけど、本作も面白いのでもっと観てもらいたいです。
(『ブロークンシティ』はオススメできるほどの作品じゃないですが…。)

物語としては、ハリウッド映画らしい王道のバディ・ムービーですが、
バディ・ムービーのポイントは、やはり2人の主人公の相性だと思います。
本作のバディであるデンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグは、
本作が初共演らしいのですが、意外なほど絶妙なコンビだと思いました。
なぜ意外と感じたのかは、自分でもよくわかりませんが、
デンゼル・ワシントンには単独主演のイメージが強いからかもしれません。
いや、最近だと『デンジャラス・ラン』とか、W主演の映画にも出てますが、
いつも彼の方が強く印象に残るんですよね。
しかし本作はウォールバーグと絶妙なバランスで、双方引き立て合ってる感じです。
展開上各々単独行動も多いですが、2人揃ったシーンなんかはワクワクします。

以下、ネタバレ注意。

ボビー(デンゼル・ワシントン)とスティグ(マーク・ウォールバーグ)は、
メキシコの麻薬カルテルに依頼を受けるフリーランスの調達屋です。
麻薬王パピの依頼で、偽造パスポートを調達し、届けますが、
代金の代わりだった10万ドル相当のコカインが支払われず、取引は不成立に…。
その帰り道、2人の乗った車は国境の検問に引っ掛かり、
DEA(麻薬取締局)の捜査官に別々に尋問を受けることになります。
「コカインの取引が不成立で逆にラッキーだったな」と思ったのですが、
どうもボビーの様子がおかしく、なんだかDEA捜査官と親しげなんですよね。
なんとボビーは麻薬王パピを逮捕するため潜入したDEAの潜入捜査官だったのです。
「そうとも知らず、相棒のスティグは可哀想だな」と思ったのですが、
なんとスティグの方も、実は海軍情報局の下士官であり、
海軍少佐の命令でパピが麻薬で稼いだ金を奪うため、潜入中だったのです。
だけどボビーとスティグは双方とも相手の素性は知りません。

パピとの取引に失敗した2人は、パピの貸金庫を暴くため、銀行強盗を実行します。
銀行強盗をする前に、後々警察が追いかけてくると面倒なので、
先に近くの交番を襲撃して、警官たちを留置所に閉じ込めます。
クライム映画で銀行強盗のシーンはよく観ますが、逃走手段で感心することはあっても、
先に慌てて逃走しなくてもいいように手を打つ強盗は珍しく、
なんというか、そのコロンブスのタマゴ的な発想に感心しました。
でもいまいち理由がわからなかったのは、銀行の向かいにあるダイナーを、
銀行強盗に入る前に爆破させてしまったことです。
ボビーが「ドーナツの名店の前で強盗は禁物」なんて言ってたけど、
本当にそんなジンクスのためだけに何の恨みもないダイナーを爆破したのかな?
本当のギャングならやりかねないけど、公務員がそんなことするかな?
まぁ実際に彼らの正体が明らかになるのはそのシーンの後なので、
まず2人がイカれた犯罪者だと観客にミスリードさせるための演出だったのかも?
ボクはそれにまんまと嵌められたので、正体を知った時に驚けたわけですが…。

パピの貸金庫から彼が貯め込んでいる想定される300万ドルを盗み出すつもりでしたが、
いざ銀行強盗してみると、金庫には300万ドルどころか4300万ドル以上も入っており、
「おかしいな?」と思いながらも、全て盗み出し逃走します。
実はその金は、CIAが麻薬カルテルから受け取っていた賄賂だったのです。
麻薬取引の資金を押収することに成功したDEAのボビーは、もう相棒は不要になったので、
スティグを逮捕しようとしますが、逆に彼に撃たれ、金を全部奪われます。
スティグはすぐに海軍少佐に金を届けますが、金を受け取った少佐は、
口封じのために彼を「憲兵を刺し無断離隊した」として殺そうとします。
一方、裏金を盗まれたCIAは、ボビーがDEA捜査官であると気付き、
彼を「上司殺しの悪徳捜査官」に仕立てあげ、DEAに戻れなくします。
2人はCIA、海軍情報局、DEA、そしてパピの麻薬カルテルから追われることになり、
4つの組織と2人で、4200万ドルの争奪戦となるのです。
多くの組織が絡むサスペンスは、展開が複雑になりがちですが、
本作はそれぞれの立場をわかりやすく描写しているため、とても理解しやすいです。
もちろん立場の違うボビーとスティグの間でも争いはありますが、
お互い無実を晴らすために一時休戦、共闘することになります。

2人を追うCIA、海軍、DEA、麻薬カルテルの4組織ですが、厄介さにかなり差があります。
戦闘力ではやはり海軍でしょうが、この計画は一将校の企みなため、
それほど武力を投入してくるわけでもありません。
数では麻薬カルテルのメキシコギャングが最も多いですが、
所詮は烏合の衆というか、CIAの手先というか、展開的にも単なるやられ役です。
最も厄介なのは、手段を選ばずボビーを探すため一般人にも平気で拷問するCIAです。
クライマックスには戦闘ヘリまで出撃させるんだから恐ろしい奴らですよ。
それらに比べるとDEAは普通の役所だし、武力もなく、あまり目立ちませんが、
なんだかかんだで本作で最も重要な組織だったと思います。
DEA自体はどうということはないけど、その中の監督官デビィがかなり無茶苦茶な女です。
ボビーたちを追い詰めるわけでもなく、むしろボビーたちに協力的ですが、
なんと海軍少佐を裏で操っていたのは彼女で、彼女がこの強盗事件の黒幕です。

「仲間だと思っていた人が黒幕だった」なんて展開はサスペンスではお約束ですが、
デビィの動機がかなりサイコで、本当にまさかの理由で面白かったです。
なんと彼女は、同僚のボビーにふられたことへの腹いせに、
恋人の海軍将校を利用して、ボビーが押収した金を横取りしちゃおうと考えたのです。
海軍がCIAから金をちょろまかし、4200万ドルでヤバい兵器を開発するとか、
デカい陰謀でも裏にあるのかと思いきや、単なる痴情の縺れとは意表を衝かれました。
まぁ彼女も、貸金庫にまさかCIAの裏金が貯まっているなんて思ってもないだろうし、
麻薬カルテルの汚い金300万ドルを横取りしてボビーを少し困らせたかっただけだし、
まさか4200万ドルも手に入り、こんな大事になるなんてビックリしたでしょうね。
なんだかそのドジさがちょっと可愛いです。
でも麻薬カルテルの人質になり、結局パピに殺されちゃって…。

最後は麻薬カルテルの農場で、ボビー&スティグ組、CIA、海軍、麻薬カルテルの、
四すくみのドンパチになりますが、そこに猛牛の群れも乱入し大いに盛り上がります。
ボビーとスティグが敵をバッタバッタと撃ち殺していくのは痛快ですが、
どうにも不可解なのは、クライマックスまで2人は殺人はしてないんですよね。
お互いもそうですが、殺意を持って近づいてくる相手でも殺さずに倒してました。
(ニワトリは無意味に殺したりもしましたが、)
きっと「人は殺さない」という信条でもあるのだろうと思っていたので、
最後になって躊躇なく人を撃ちまくるのには驚いたし、違和感を覚えました。
まぁあの銃撃戦でも誰も殺さないというのも、それはそれで変ですけどね。

ドンパチに勝利し、自分たちにあらぬ罪を着せた奴らをぶち殺した2人ですが、
結局それぞれ元の組織には戻らなかったみたいです。
スティグは直訴した時と海軍大佐の態度に幻滅してるし、
ボビーもデビィたちDEAの親しい同僚は死んじゃってますから、
疑いが晴れても、組織に未練はないのかもしれません。
そして2人は、CIAが裏金を預けた銀行を強盗する義賊となりますが、
組織に戻らずコンビを継続したことで、続編の可能性もあるのかも?
本作が面白かったので続編製作も期待したいですが、
本作はヒットしてるので製作サイドも作りたいんじゃないかと思うけど、
デンゼル・ワシントン主演作の続編って聞いたことがないんですよね…。

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