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パニッシャー:ウォー・ゾーン

去年の全米映画ランキングでは1位2位をアメコミヒーロー映画が独占、
4位にはアメコミのパロディ(?)の『ハンコック』もランクイン。
でも日本では10位以内に1本も入らず…。
日本人がアメコミヒーロー映画に興味がないのはわかってたけど、
『パニッシャー:ウォー・ゾーン』の上映館数、全国で7館だけなんて酷い!
幸い行ける距離の劇場で上映してたので助かりましたが、ちょっと遠くて面倒でした。

まぁそんな田舎者の個人的な苦労のことはどうでもいいんですが、
何しろ今後3年くらいで『パニッシャー』を含めマーベルの映画だけでも、
『アイアンマン2』『アイアンマン3』『ソー』『ソー2』
『キャプテン・アメリカ』『キャプテン・アメリカ2』『アベンジャーズ』
『アベンジャーズ2』『S.H.I.E.L.D.』の一連のクロスオーバーシリーズ、
『スパイダーマン4』『ウルヴァリン』と人気シリーズの続編、
『ファンタスティック・フォー』『デアデビル』のリメイクなどアメコミ映画が目白押し。
今後公開されるアメコミ映画が、ちゃんと日本上陸してくれるのか心配です。

パニッシャー:ウォー・ゾーン

2009年4月18日日本公開。
人気アメコミヒーロー・パニッシャーを実写化したバイオレンス・アクション映画。
組織犯罪を相手に孤独な戦いを挑むパニッシャーことフランク(レイ・スティーヴンソン)は、ギャングのボスで野心家のビリー(ドミニク・ウェスト)に狙いを定める。パニッシャーによって見るも無残な姿にされたビリーは、“ジグソウ”という新しい名のもとに、パニッシャーへの復讐に乗り出すことにしたのだが…。(シネマトゥデイより)

パニッシャーはこれで2度目のリメイクなんだそうです。
今作も1度目のリメイクの続編となるはずだったらしいのですが、
原作に回帰した路線変更やキャストの交代で全くの新作になったとのこと。
しかし結果的に一番パニッシャーらしいパニッシャーに仕上がったそうです。
…すみません。今までのパニッシャーの映画は観たことないので受け売りです…。
アメコミヒーローは好きなのになぜパニッシャーだけ無視してきたかといえば、
パニッシャーはアメコミヒーローとしては地味な印象があったからです。

パニッシャーはアメコミヒーローの中では特異な存在です。
人格的にも模範的なことを求められる代表的なアメコミヒーローたちと違い、
パニッシャーは悪人に対しては殺す事も厭わないダークヒーロー。
まぁ最近の映画では、悪人でも絶対に殺さないはずのバットマンや、
スパイダーマンですら、結果的にヴィラン(敵役)殺しちゃってるし、
ヒーロー自体に純粋な正義を感じなくなってきてはいるのですが、
やはりパニッシャーの悪者に対する容赦のなさは別格なものがあります。
そして、他の多くのヒーローと違い、特殊な能力を持っていない生身の人間なのも
パニッシャーの大きな特徴のひとつなんです。
ですが、その殺人を躊躇しない性格と、あらゆる重火器を使いこなす技術で、
他のヒーローに引けを取らない戦闘能力を誇ります。
近年いろんなヒーローが映画化される中で、特殊な能力を持たないヒーローというのも
逆に特殊でいいかも知れないと思うようになり、興味が出てきました。
そうゆう特異なアメコミヒーローの話だと意識して観ると興味深いです。

でもパニッシャーは所詮普通の人間で、ヒーローというよりも自警団みたいなもの。
家族をマフィアに殺され、復讐のために街中のマフィアをぶち殺してまわるだけの男。
こんな感じで簡単に要約してしまうと『フェイク シティ』等と同じような、
よくあるパターンの復讐劇なので、やっぱり地味かもしれません。
ぶっちゃけ、アメコミに興味ない人は面白くない可能性が高いです。

ただ主人公のパニッシャー自身は地味ですが、今作のヴィランは一見の価値あり。
ズタズタに切り刻まれ、継ぎ接ぎだらけの顔をしたマフィアのボス・ジグソウは
直視できないほどのインパクトのある醜い風貌。
映像化されたヴィラン史上最凶の面構えは一度見ておいて損はないです。
その弟・変人ジムは見た目こそ普通だが、人間を素手で引き裂き食べる異常者で、
こちらもなかなか魅力的なイカレ野郎です。
去年公開された『ダークナイト』のヒース・レジャー演じるジョーカーにも
度肝を抜かれましたが、この兄弟も2人あわせればジョーカーとタメをはれるくらいの
インパクトのあるヴィランではないでしょうか。

あと見所といえば、子供が見ることも想定して作られる従来のアメコミ映画にはない、
血や肉片が飛び散るようなスプラッタ・シーンでしょうか。
銃火器で頭が吹っ飛び、拳で顔面がめり込み、のどを掻き切られて首が垂れ下がる…。
生々しくて痛々しいリアルな殺戮シーンが満載です。
こんな映画を女性監督が撮ったかと思うと驚きですが、
本格的なマーシャル・アーツや、人体の構造を知り尽くしたようなグロい演出は
格闘家出身の監督だと聞いて納得しました。

アメコミヒーローが好きで、期待しすぎなければ楽しく観れる映画ですが、
最後の決着の付け方がちょっと不満。
狂った魅力的なジグソウ兄弟が最後の最後に人質を盾にするなんて、
なんかいきなり小物感爆発で納得いきません。
特に変人ジムの方は、体術ならパニッシャーを若干凌駕してたのに…。
パニッシャーの最後の2択の決断もちょっと残念かな。
自分の手ではマフィアしか殺さないという信念は貫いたものの、
自分の手は汚さなかったものの結局人質のひとりを見殺しにした形に…。
あれ以外にどんな打開策があったかは思いつきませんが、ちょっと残念。
パニッシャーは誰よりも残忍だけど、誰よりも命の尊さを知る、
そんな正義を貫くアンチヒーローであってほしかったです。

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